タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第134話「“抱きしめたい”が2月2日に再放送」

昨年の10月に放送された「抱きしめたい」が
2月2日(日)午後1時から
NHK総合で再放送される。

最初の放送時のレビューが第110話に書いてあるので
興味の湧いた人はぜひ見て欲しい。


『最後の弁護人』  第1話

チーフプロデュース:井上健
プロデュース:井上響、大塚泰之
演出:岩本仁志
脚本:秦建日子
音楽:龍島邦明
主題歌:「Baby don't cry」hiro
エンディング:「嘘のない歌」MILKRUN
制作:日本テレビ
制作協力:三城
出演:阿部寛、須藤理彩、浅野ゆう子、今井翼、金田明夫、松重豊、
   梅宮万紗子、加藤厚生、白国秀樹、他

やっぱり阿部寛はたいしたもんだ。
とくにオリジナリティーもないし、
事件のトリックもありふれたドラマだけど、
作品全体をリードしてる感じ。

須藤理彩はもう少し見てみないと分からないな。
ふてくされたような表情を演じてる時は
本当に下品な印象しかない。

次回以降、今井翼も加わって
本格的な話になっていくと思うので、
そこからが勝負だろう。

コミカルな部分はこれからも大事に描いて欲しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『恋は戦い!』  Round 2

演出:片山修
脚本:尾崎将也

ハナコ(本上まなみ)が妄想を膨らませるシーンは
バカバカしくて面白いんだけど、
ちょっとしつこいな。

あと、BGMがメチャクチャで
画面にほとんど合ってない。

ま、いいのか。
そういうゆる〜い作品だし(笑)

本上まなみのコメディって痛々しい。

             採点  5.0(10点満点平均6)


『美女か野獣』  STORY 2

演出:西谷弘
脚本:吉田智子

これ、脚本が相当ヤバイな。
2回目からこんな調子で大丈夫か?

演出的にもオンエアの後で
みんなが拍手するところなんか寒かったし。

テレビ局内の人間関係や
各登場人物のキャラクター設定が
最初から甘いんじゃないだろうか。
この先が非常に心配になってきた。

でも、松嶋菜々子が葛山信吾に
“仮面ライダーって見たことある?”
って聞いたシーンはよかった。
出てたんだって(笑)

             採点  5.0(10点満点平均6)


『年下の男』  第二回

演出:佐々木章光
脚本:内舘牧子

ワケわからんな。
伊崎(高橋克典)の心情が。

謙吾(賀集利樹)、亜沙美(星野真里)、
そして梓(麻生祐未)あたりの言動は
内舘牧子が作るキャラらしくて
面白くなってきたけど。

伊崎に感情移入できる人っているんだろうか?
いなくていいのか。
伊崎に言い寄られたい主婦がいれば(笑)

             採点  5.5(10点満点平均6)


『高校教師』  VOL.2 先生の秘密

演出:吉田健
脚本:野島伸司

「実験と観察」とはそういう意味か。
野島伸司らしい。

やっぱり湖賀(藤木直人)は
余命半年の脳腫瘍だったけど、
それだけを単純に描くわけがないもんな。

あと半年の命と宣告された湖賀の気持ちを
本当に理解できる人間は誰もいない。
だから湖賀は自虐的になり、
失意と諦めの中にいた。

そんな時、湖賀と医師(眞野あずさ)との会話を、
頭を打って検査を受けていた雛(上戸彩)が聞いてしまう。
そして雛は自分が余命半年と勘違いをしてしまう。

それを否定せず、
君の命は半年だと告げる湖賀。
こうして湖賀は、
自分の“悲しみや苦しみを完璧に理解できる誰か”を手に入れた。

“愛とは理解力だ”
と、恋人(小島聖)に別れを告げた湖賀の
残酷な実験と観察。

この大きな主題に
藤村(京本政樹)や悠次(成宮寛貴)が
どう絡んでくるのか。
ちょっと興味が湧いてきたな

今回の上戸彩はほとんどミスがなかったと思う。
いい表情、いい声のトーンだった。

逆にソニンは最悪。
河原で雛と話す時の
“自分で言うのも何なんですけど”
ぐらいかな。
自然で良かったのは。

ソニンが足を引っ張らないことを祈る。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『スカイハイ』  第一死 盗む女

企画プロデュース:河井信哉(アミューズ)
チーフプロデュース:黒田徹也
アソシエイトプロデュース:石田雄治(アミューズ)
プロデュース:横地郁英、平杢敬太(アミューズ)
演出:中原俊
脚本:田辺満
原作:高橋ツトム
音楽:森野宣彦、矢野大介
オープニング:「渦」ポルノグラフィティ
エンディング:「Mercy Me」ワイヨリカ
制作:テレビ朝日、アミューズ
出演:釈由美子、小倉久寛、宮谷恵多、他

予想していたものと少し違う。
自分が殺された場面を覚えているかどうかは
全体の描き方をずいぶん左右すると思うんだけど、
構成はいつもこうなんだろうか?

今回がたまたまそうだっただけなら
それを初回に持ってきたのは失敗じゃないかな。

全然、法子(吉野きみ佳)に
感情移入できなかったんだよな。
不遇の死を遂げた人間に感情移入して
自分だったら3つの選択肢のうちのどれを選ぶか、
というのがひとつの見どころだと思うんだけど。

イズコ(釈由美子)が死者の怨みの理由を知らないのなら、
死者が自分の怨みをイズコに訴えるという形で
視聴者にその内容を知らせる、
というスタイルにした方がいいのになあ。
まあ、しばらく様子を見てみるか。

どうでもいいけど、堺雅人って、
泣いても怒っても
笑っているようにみえるよね。

ゲストによっても出来はずいぶん違ってきそうだ。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『かるたクイーン』  第ニ週 われても末に逢むとぞ思ふ

演出:榎戸崇泰
脚本:小松江里子

ドラマとしては
あまり深みが出てこない感じ。

百人一首を題材にしてるわりには
みんな庶民的なリアクションなんだもん。

東京の銀行マンという設定の山口達也の顔が
異常に黒いのが気になる。
DASH村の稲刈りの後に撮影したのかな(笑)

             採点  5.5(10点満点平均6)


『よい子の味方 〜新米保育士物語〜』  1

チーフプロデュース:井上健
プロデュース:加藤正俊
演出:大谷太郎
脚本:梅田みか
音楽:大島ミチル
主題歌:「とまどいながら」嵐
挿入歌:「violet flow」Ruppina
制作:日本テレビ
出演:櫻井翔、松下由樹、吹石一恵、吉田日出子、藤村俊二、濱田マリ、
   松嶋尚美、板谷由夏、矢沢心、乙葉、遠藤章造、大島さと子、他

ケンタ(鎌田拓充)の涙は反則だったけど、
「ナースマン」よりは丁寧に作られてると思う。

太陽(櫻井翔)が
“ケンタが嘘をついているかどうか分からない”
と解釈したあたりも良かった。

でも、リアリティを無視した
お約束の描写とか見てるとやれやれだな。
男の保育士が来たくらいで
あんなに過剰反応する保育園なんてねえよ(笑)
まあ、そういうドラマだからいいんだけど。

ちなみに、その他大勢の女性保育士の名前は、
さゆり→りえ→えりか→かおる→るみ
と、しりとりになってます。

…どうでもいいね、そんな情報は(笑)

             採点  6.5(10点満点平均6)





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