タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第230話「1〜3月期、2作品がスタート」
1〜3月期の本格的なスタートは来週だけど、
火曜日に2作品が始まった。
間が空いてしまうのも何なのでとりあえず…。ちなみにミラクルタイプの「二重生活」は期待したほどじゃなかった。
定型的な鈴木おさむの作品という感じで。ココリコの2人は、
コントか、逆に思いっきりシリアスなシーンならいいけど、
普通の芝居をやらせるとやっぱり厳しい。
このへんが宮迫博之との差か。全員が顔を合わせてしまったあとの
松下由樹の「謝らないよ!」はさすがだった。
『ファイアーボーイズ・め組の大吾』 1プロデュース:現王園佳正
演出:武内英樹
脚本:吉田智子
原作:曽田正人「め組の大吾」
音楽:佐藤直紀
主題歌:「ミチシルベ〜a rord home〜」ORANGE RANGE
制作:フジテレビ
出演:山田孝之、内山理名、小西真奈美、鹿賀丈史、石黒賢、ミムラ、
塚本高史、葛山信吾、温水洋一、モロ師岡、江畑浩規、大島蓉子、
小出早織、花原照子、嶋田久作、他火事のシーンはさすがに評判通り迫力があった。
ただ、作り方自体は分かりやすさに徹した単純なもの。
初回ということもあっただろうけど、
もうちょっと工夫して欲しかったな。め組のメンバーはバラエティーに富んだ役者を揃えているので
うまく描ければここに突破口がありそう。
男っぽい役が似合わない内山理名には
あまり期待できそうもないけど…。ミムラはとりあえず無難な滑り出し。
緊迫した現場でのセリフが多くなるようだと
ちょっとツライかもしれない。まあ、もうしばらく様子を見てみよう。
採点 6.5(10点満点平均6)
『僕と彼女と彼女の生きる道』 第1話
アソシエイトプロデューサー:石原隆
プロデューサー:重松圭一、岩田祐二
演出:平野眞
脚本:橋部敦子
音楽:本間勇輔
主題歌: ?
制作:関西テレビ、共同テレビ
出演:草なぎ剛、小雪、りょう、美山加恋、長山藍子、大杉漣、小日向文世、
東幹久、山口紗弥加、要潤、浅野和之、大森南朋、田村たがめ、他こりゃまたスゴイ所を突いてきたな。
少なくとも前作の評判に乗じて
ただシリーズ化しただけの作品ではない。
もしかしたら最初からこのテーマもやりたかったのでは?
と思わせるくらいの切り込み方だった。メイン演出が星護から平野眞に代わったことも
マイナスの影響は出ていなかった。
世界観は前作の良い部分をきちんと引き継いでるし。
大したもんだ。内容的には、ある意味、前作以上に重たい。
でも最終的には“僕と彼女と彼女の生きる道”になると思う。
その描き方の取っ掛かりはやっぱり父親(大杉漣)との関係か。
愛情の抱き方は連鎖するからな。子役の美山加恋は非常にいい。
表情も声も。
この作品で子役の出来は全体の印象を左右するので
彼女のキャスティングは成功と言えるだろう。いずれにしても前作同様、
最後まで目を逸らさずに見ていきたい。ちなみにこの第1話のエンディングロールで
主題歌のタイトル・歌手名の表示はなかった。
たぶんゴローちゃんだと思うけど…。
このへんは妙にビジネスの香りがするよな(笑)採点 8.0(10点満点平均6)
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