第二章 今回のハプニングは?恒例となったSCW合宿のハプニングだが今回は第一回に引き続いて俺に起こってしまった。予定通り3時半に起床して110とツノッチを起こした俺は28と合流して意気揚々とアクセルを踏み込んだ。 睡眠時間はわずか数時間だったが運転はなかなか快調! 調布インターから中央道に乗り西へ向かう。 途中眠気に襲われそうになったが、そんなときはら28が手渡してくれたフリスク15個一気食いでテンションアップしまくり! 子供は危険なのでマネしないようにね。 快適なBGMに乗って渋滞が始まっていない中央道を突き進むマーチだったが、ここでツノッチが水を差した。 ツノ 「自分、トイレ行きたいっす。」 このまま集合場所の諏訪PAまで一気に行って仮眠を取りたかった俺だが、さすがにツノッチの生理現象には勝てなかった。 不器用なツノッチのことだからそんなに長い時間我慢できるとは思えない。 マーチが沈没する前にPAに行かなければ!! 幸い俺のマーチはタイタニックの二の舞にならず初狩PAにたどり着くことができた。 車を停めると28、ツノ、110がトイレへ向かう。 俺は喉が渇いたのでコーヒーを買いに自販機へ。 車からトイレの距離は約3m、自販機はトイレ入り口の真横。 自販機の前で財布を開く。 一瞬10円玉が足りないかと思ったが小銭でなんとか120円を出すことができた。 俺が着ていたのはジャージ。 ポケットが浅かったが右ポケットに財布とコーヒーを入れた。 「一応トイレに行っておくか。」 などと考えて俺はそのままトイレへ向かった。 トイレに入ると中には28と110が居たがツノッチの姿が見えない。 どうやらツノッチは個室に居るらしい。 28と一緒に適当にツノッチをからかって外に出た。(小学生レベル) そして外の自販機のベンチで談笑。 ・・・ 「あれ?財布がない!」 やはり浅いポケットが仇になったのだろうか右ポケットには缶コーヒーがひとつだけ。。。 財布には6万円が入っていたのに!!! 毎年合宿の後半になると現金が不足するやつが必ずいる。 それを見越して朝4万円を足してきたばかりだったのだ。 缶コーヒーを買ってから動いたのは5m程度。 時間にしても3分足らずなので見つからないはずはないだろう。 と思って探したのだがどこを探してもない!ない、ない、ない・・・ 28、110、そしてトイレから出てきたツノッチも捜索してくれたが自販機の下、上、トイレまで探したが見つからない。 缶コーヒーを買ってからは間違いなく車には戻っていない。 そうすると落としたのを見ていた誰かが持ち去ったと考えるのが妥当だ。 すぐに周辺に居た人が立ち去った方向などPA全体を探したが見つからない。 捜索は約30分に及んだがやはりどこにもない。 PAに設置されている非常電話を使って道路公団に紛失の連絡をする。 係員のおじさんは優しく対応してくれたが届けは出ていないらしい。 さらに30分経過するが発見できず、電話で入っていたクレジットカードを停止してついに諦めて出発することにした。 財布がない ⇒ 免許もない ⇒ 運転できない ⇒ ナイナイ16 ⇒ テレビもねぇ ⇒ ラジオもねぇ ⇒ 車もそれほど走ってねぇ ⇒ ツノッチはペーパードライバー ⇒ 28が運転 ⇒ 大丈夫か? というふうに思考が巡ったが他に策はない。 俺は助手席に乗り込みいざ鎌倉。 じゃなかった諏訪へと出発したのであった。 自分の車の助手席に乗るのはほぼ初めての経験。 レモンの味でした。 |