第四章 宿へ

6万円のウン○を持つ男ツノッチを乗せた車は28の運転で諏訪PAへ到着した。
財布紛失事件があったにも関わらず俺たちが一番乗りのようだった。

合流前にまずは警察署へ。
遺失届を出し、さらに電話でキャッシュカードを止めて一安心。
ここでちょうど小春カー(小春 、FJサン、セロ、オガ 、マッツン)が合流して一緒に目的地へ向かう。
キャプカーは現地で合流するらしい。

時間はまだ8時、朝食を食べたいがまだ店は開いていない。
と思ったら車を停めた場所のすぐ近くの店がオープン!
俺たちを見て開けたとしか思えないタイミング!
罠にはっているのはわかっていたが、他に入る店もないので俺たちはその店でキャプカー待ち&朝食を取ることにした。

メニューには「牧場のソフトクリーム」「うどん・そば」「カレー」「コーヒー」が載っていた。
しかしソフトクリームは機械の調子が悪くいつもは大丈夫なのに今日はダメらしい。
さらにご飯類はまだ店を開けたばっかりなので無理だという。
それなら仕方ないと選んだ天ぷらそばも天ぷらがNGだということで却下。
結局強制的に月見そばを食べることになった。

店のおばちゃんは俺が財布を失くした話を聞いて痛く同情してくれたが案の定負けてはくれなかった。
そうこうするうちにキャプカー(キャプ、OZA、YAMA)も到着しみんなで朝食を取った。
おばちゃんは飯を負けてはくれなかったがなぜか店内に設置されている卓球台を無料で貸してくれるという。

”SCW卓球大会”が開幕した!!

最初は盛り上がっていた卓球大会だったがツノッチが元卓球部だということが発覚し、時間の関係もあり軽く興ざめしたまま終了となった。

こんな無意味なのか癒しなのかわからない時間を過ごした後、一行はこの合宿で宿泊するヒュッテ霧ケ峰へ移動。
部屋は大部屋で13人が余裕で雑魚寝できる広さ。
他の部屋からも離れており多少騒いでもOKという合宿に適した環境がばっちり整っていた。
今回の合宿幹事を引き受けてくれたセロに感謝!!
女風呂の上に部屋があるとう環境に感謝していた者もいたとかいなかったとか・・・

財布紛失についてはこのころには俺の持ちネタとなっており
『落とした財布、6万円。
合宿の思い出、プライスレス。』

などというネタも完成されていた。

だがショックからはまだ完全に立ち直れていなかったらしく、部屋に到着するまでの写真が一枚もなかったのがその証拠だろう。