「SCW 蓼科ツアー2002 〜 私を女神湖に連れてって 〜

第2章 Lonely Drive

高速に乗ると府中手前で2kmの渋滞。
これはもしかして大ちゃんカーのパンクによる渋滞か?!

ノロノロと進む渋滞。
30分以上は時速30キロ未満で走っただろうか。
やっとのこと大ちゃんカーが停まっている辺りにたどり着いた。

TOK  「大ちゃんカーおるかな?」
オッチー「この辺のはずやのになあ。」


どうやら大ちゃんカーは俺たちが通る前に出発できたらしい。
ここからは大月JTで少し渋滞いした以外はほとんど混むこともなく快適に運転を続ける。

マーチで右車線を攻め、時速110〜120キロで走ること数十分。
ふと気づくとオッチーは既に熟睡中・・・

時間はまだ7時過ぎ。
このままでは俺も寝てしまいかねない。

ほとんど寝ていないと言っていたオッチーを起こすのも可哀想だと考えた俺は自分を
奮い立たせることで眠気と戦う道を選択した。

幸いにも標識を見ると「ここから下り9キロ」の文字。

TOK 「チャンス!」

オッチーがおきないようにそう呟いた俺は無言でアクセルを踏み続けた。

今までこのマーチで出した最高時速は130キロ。
1000ccのエンジンが悲鳴を上げるのがわかりながらも俺はアクセルを離さない!

大型車は時速が出るに伴って安定してくるもの。
しかし小型車は110キロを超えるとハンドルがグラグラしてくる。
さらに時速が増すとそれはますます顕著になってくる。
俺はハンドルを真っ直ぐに安定させるように握り、限界を目指した。

そして下り坂の終わり間際。
メーターは138キロを指していた。

140キロをクリアできなかった俺だが、ある程度の満足と共に快適な目の冴えを感じていた。

そして助手席にはこのスリルを感じることもなく気持ちよさそうに眠り続けるオッチーがいた。