「SCW 蓼科ツアー2002 〜 私を女神湖に連れてって 〜

第9章 買出し

ここで飲食物持込禁止であろうペンションを密かに脱出し、白樺湖畔のローソンへ買出しに
行くことになった。
既に数杯のビールのみでかなり気持ちよくなった俺はもちろん運転不可。
大ちゃんカーに乗せてもらいコンビニへ。

到着してみるとコンビニにはアルコールがナッテゥィング!(重要。発音がテストに出ます。)
ふと道の向かいを見るとゲーセンが。
2年前はそこの土産屋で買ったという誰かの記憶を頼りに道を渡る。
しか〜し!既に時間は10時!!
土産なんて売ってるわけもない。
だが幸いにもビールの自販機を発見。
たった数杯でもうビール不要状態の俺にはどうでもよかったがとりあえずみんな満足。

ローソンに戻ると近隣で唯一のコンビニなので夜でも人がいっぱい。
儲かってるんやろなぁと思ったが、夜中に出没するヤンキーのために23時閉店となるようだ。
田舎では夜明るい場所がコンビニしかないために虫のようにヤンキーが集まってしまうのだ。
ちなみに都会の24時間営業のコンビニにはシャッターがないことに読者諸君は気付いている
だろうか?

男なのに唇が濡れたように光るリップを購入しようとしたセロをOKと2人でなんとか阻止する
ことに成功した俺たちは無事買出しを終えペンションへと向かった。

帰りはクロちゃんマーチが先に出たのだが、無駄にパワーだけはあるだいぽんパジェロは
かなり急な坂を軽油の排気ガスを撒き散らしながらクロちゃんカーを追走した。

追いついてみると、なぜかクロちゃんカーは軽トラに煽りまくられていた。
まだ坂の上までは約10分かかる位置。
道が曲がりくねっており追い越しはかなり危険なため軽トラも追い越そうとはしない。
まるで1000ccのマーチを煽るのを楽しんでいるかのように左右に車体を振りながらピッタリ
とくっついて走る。

「こういうときだいぽんはどうするのかなぁ?」

なんて思っていると、
な・・・なんとだいぽんは軽トラを煽り始めたではないか!!!

そんなことをしたら軽トラはさらにクロちゃんカーを煽るに決まっている。
俺はだいぽんをなだめてやめさせようとした。
が・・・全くやめる気はないらしい。

だいぽん 「これ以上離れると間に入られる。」

などと追い越し禁止の道でわけのわからんことを言いながら「クロちゃんカー ←→ 軽トラ」
よりも近い距離で軽トラを煽る!!

結局坂の上までその状況が続き、クロちゃんはなんとかピンチを切り抜けたのであった。

それにしてもだいぽんは残忍な男だ。