「SCW 蓼科ツアー2002 〜 私を女神湖に連れてって 〜

第10章 飲み会

オーナーに見つからないように部屋に戻った俺は飲みが始まるまでの間、しばし
部屋で休息を取ることにした。

俺の部屋は204号室。
これは食後にセロが作成したゴミ箱入りくじ引きで決定した。
総勢11名、部屋の数は6。
一人部屋が1つ出る計算になる。

くじ引きの結果、俺はOKと同部屋に。
一人部屋はくじ作成者のセロに決定していた。
その他の部屋割りは以下の通り。(多分)

 ・だいぽん、マッツン
 ・MT、シバクン
 ・キャプ、クロちゃん
 ・OZA、オッチー

10分ほどベッドで横になってゆっくりしていると。
OKが部屋に入ってきた。

OK  「やったぞTOK。結果を出したぞ。」
TOK 「なにが?」
OK  「飲み会の部屋決めジャンケン。」

どうやら部屋代表がジャンケンをして飲み会の部屋を決めたらしい。
飲み会の部屋になるということは・・・

 1.ベッドが荒らされる。
 2.部屋が汚くなる。
 3.タバコ臭くなる。
 4.先に抜けて眠れない。

という悲惨なことになるのである。
確か2年前はセロの部屋だった気がする。

そして飲み会は「だいぽん&マッツン部屋」で行われることに決定した。
ジャンケンに負けたのはマッツン。
だいぽんにとってはとんだ災難である。

だが負けたものは仕方ない。
ということで全員が無理矢理1つの部屋に集合して飲み会が始まった。

しかしこの「全員が狭い部屋に集合する」という行為が最悪の事態を生むこと
になってしまう。

それはOKの放屁攻撃であった。

彼の屁の臭いたるもの想像を絶する限りで、みんなと同じ食事を取っているにも
かかわらず臭度・持続性・繁殖性において全員を幾度となく苦しめたのであった。
途中からOKは屁が出そうになると強制的に廊下に出され、年下であるクロちゃんに
鍵を閉められしばらく入れてもらえないということにもなった。

そんな放屁攻撃にも負けず飲み会は続き、出発前からキャプが計画していたプレゼント
交換会が開始された。
今回の合宿前に各自が「価値があって自分には不要な物」を持参するというキャプ命令
が下っていた。
準備していなくて買出しのコンビニでなぜか網タイツを買ったやつもいたが、俺は自宅
から腕時計を持参していた。
fossil製の時計で3年前の購入時には15,000円くらいしただろうか。
最近時計をする習慣がなくなっており、使わずに家に置いておいてももったいないので
使ってもらうことにしたのだ。

俺が時計を持ってきたのを知っていたOZAは、

OZA 「ちょうど時計持ってないんだよね〜。」

などと言いつつ、左手を空けて狙っているようだった。

プレゼント決定方法はあみだくじ
なるほど公平さでは文句はあるまい。

だが俺のプレゼントはクロちゃんが引き当てることになった。
現在のクロちゃんは無職。
普段着はジャージ及びかなりラフな服装。
fossilの腕時計など付ける場面があるはずもない。
なんてこった!!

心の中で嘆いていると彼は一言こう言い放った。

クロちゃん 「この時計が似合う男になります。」

よく言った!!
俺はその日を待っているぞ!!

ちなみに俺はキャプ持参のE-DVDが当たりました。