3日目

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 昨夜は近くを流れる暗門川のせせらぎが気持ちよくて、すぐに寝付いていた。でも、途中で寒くて目が覚めたけど…。フリースとジャケットをシュラフの上にかけて、寒さをしのいだ。

 朝から快晴!う〜ん、きもちいい!

 暗門川の対岸の写真を撮りつつ、ちょっと水遊び。うっ!冷たい!

 そんなとき、対岸になにかいるのに気づいた。

 ん?

 双眼鏡で見てみると、ニホンカモシカがこちらを見ている。見た瞬間、“シシ神”様に似てるなぁ〜。

 ・・・

 お互いに見つめあうこと数分。もしかして、置物?と私が疑い始めたころ、カモシカが耳を動かした。

 あ、生きてた。

 ちなみに、私のバイクはSerow。“カモシカ”という意味。

 しばらくして、いきなりカモシカが後ろを向いて、崖を駆け上がり始めた。崖の上には道路がある。ついつい大声で「危ない!」と叫んでしまった私。その声に反応して、カモシカは立ち止まって、こっちを迷惑そうに振り向いた。そして、崖を平行移動して、木々の陰に入り、さらにこっちを見つめていた。

 このカモシカはここに住んでいるんだから、道路の位置ぐらい知っているハズ。それなのに、つい叫んでしまった自分がちょっと恥ずかしかった。

 カモシカに動く気配がないので、もう一度ブナの森を散策しに行く。その時に、案内所のおじさんに、カモシカを見たことを話した。

「あぁ、きっと“シロ”だね。そこのロッジのすぐ脇に現れたりするんだよ。キャンプ場で見かけたっていうのは初めて聞いたよ」

 あ、な〜んだ、人慣れしているのかぁ。

 カモシカは普通、警戒心が強くて、めったに人前に現れない。とはいえ、なかには好奇心旺盛なヤツもいて、エサをやらなくても人間の近くによくやってくる。このシロもそういうヤツらしい。

「でも、いつもいるわけじゃないから、見れてよかったね」

と言われた。

うん!カモシカに会えてうれしかったぁ〜! v(^O^)v

え〜っと、積雪のため、通行できない白神ラインの、暗門側入り口。

 このよーに簡易看板が立っていました。入り口周辺は砂利も少なく、しまったダート。これなら荷物満載でも走れるかな?でも、途中の状況はどうなんだろう?

 昨日、案内所で教えてもらったとおり、岩木山の麓まで戻り、日本海側に抜ける。

 途中で、種里城跡で休憩。近くにある「光信公の館」では牡丹祭りの真っ最中。家族連れや老人グループが大勢訪れていた。

 日本海沿いの国道101号に出たら、十二湖目指して南下。

 まずはエコミュージアムセンターへ。客は私一人しかいなくて、受付のお姉さんとおしゃべり。それからビジターセンターへ。両方とも十二湖の自然を紹介している。

 ビジターセンターの駐車場で地元のライダーとおしゃべり。

 昨日行った竜飛崎の階段国道は、展望所側より漁港側のほうがオモシロイんだって。

 湖の一部はバイクで走りながら見ることができる。でも、有名な青池などは歩かないと無理。もうすぐ日没だし、散策するのは明日にして、キャンプ場へ向かう。

 今日のキャンプ地は十二湖リフレッシュ村。

 ただ、このキャンプ場への道は、うっそうとした森の中を通る薄暗く狭い坂道なので、キャンプを張ってから温泉に行くのは諦める。温泉までは少々距離があるので、今から行って戻ってきたら、かなり危ない走行になっちゃう。

 かわりに、リフレッシュ村にあるサウナ棟でシャワー&体を温めて就寝。

ダム湖・美山湖と白神の山

岩木山

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