たまきわる命。幾千もの歳月を積み重ね、木霊(こだま)は神となる。
人の一生は100年余り。その一方で、幾千年という人には計り知れない世界に生きている命。それはまさに神々の世界に生きる命なのかもしれません。そしてその命に、古の人々は神々の存在を強く感じとっていたのかもしれません。
「たまきわる」とは「魂が極まる」の意です。魂の極みに近づきつつも、なお極限は彼方(かなた)にある、無限の極み。魂の永続性ということにも繋がる言葉です。
たまきわる命。その命を目の前にした時、自らの魂も震えるような感覚を覚えます。魂と魂の共振。魂の繋がりを感じるような気がします。古の人々もそんな感覚を実感していたのかもしれません。