▼空位となっているJWPジュニア王座決定トーナメントの組み合わせ抽選会がこの日行われた。渡辺えりか、木村響子、松尾永遠(NEO)、江本敦子(フリー)、市井舞(我闘姑娘)、渋谷シュウ(JDスター)の参加6選手がリングに揃い、あみだクジにそれぞれ自分の名前を書き込む。立会い人の倉垣翼がこのあみだに線を書き足し、トーナメントの
組み合わせが決まった。
▼この日のセミファイナルは春山香代子vs米山香織の一戦。両者のポテンシャルが遺憾なく発揮され、24分という長さを感じさせない好勝負となったが、観客をさらに驚かせたそのフィニッシュは、米山の変形ラ・ラマヒストラルによるピンフォール勝ちであった。勝利した米山は前王者コンビとして一緒にタッグ王座を奪回しよう、と呼びかけたが春山はすぐにはできない、と当分間を置きたいとの意志を示した。
▼GAMIとの2フォールカウント戦を制した日向あずみがマイクを取って「今、闘いたい相手がいます」と米山香織の名前を挙げ、自らのベルトへの挑戦を促す。米山は「私もなめられたもんですね」と不敵に言い放ち、次回キネマ倶楽部大会でのタイトル奪取への自信を示した。
▼この日夕刻、同じキネマ倶楽部にて行われたNEOのトーナメント「NEO STAGE 05」。JWPから参戦し2回戦へと駒を進めていた米山香織は、武藤裕代、元気美佐恵と金星を連続してNEOの観客を驚かせた。決勝戦の相手はこれもサプライズな勝ち上がりを見せたタニー・マウス。その曲者ぶりに惑わされつつも、最後はタニーの背中に飛び乗り、上体を大きく反り返らせてその反動で回転エビ固めの形で勢いよく叩きつけながら丸め込む新兵器「米−ZOU(よねぞう)」で3カウント。16人参加という大規模な他団体のトーナメントで優勝を果たした米山のミラクルぶりにこの日キネマで連続観戦したファンは酔った。