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2005年9月8日(木) 2005.9.4 東京キネマ倶楽部
▼前回のキネマ大会にて新技ファイアバードスプラッシュで挑戦権をもぎ取った倉垣翼。この日行われた無差別級選手権の公開調印式では「今日の前哨戦はファイアバードスプラッシュ無しで勝つ」と宣言。さらに「ファイアバードをハヤブサさんに指導してもらい、後楽園ホールではこの技で勝つ」と語った。
▼その前哨戦となったメインでは、王者日向あずみが倉垣のお株を奪うアルゼンチンバックブリーカーで倉垣を担ぎ上げて見せた。この挑発に怒った倉垣は逆に日向の切り札みちのくドライバーIIを日向に対して炸裂させた。試合は倉垣がルナウイングでコマンドボリショイを沈め感傷「もっと上を目指すんだ!」と本番での勝利を宣言した。
▼第一試合でECO&闘獣牙Leonに宮崎有妃とのコンビでLeonから勝利したKAZUKI。「チャンピオンに勝ちました!」とまた懲りずにJWPタッグ王座への挑戦をアピール。同士討ちのない理想のパートナーとして宮崎に「元はおなじ釜の飯を食った仲間」と誘いをかけ、3Fから見ていた宮崎の相方であるタニー・マウスにも了承を得て挑戦を突きつけた。
▼第三試合ではジャガー横田眼力伝承でGAMIが挑戦。眼力に圧倒されて敗れたGAMIは試合後「タッグ王座に挑戦したいけどおばはんはフレッシュじゃないから、とコメヤマが受けてくれません」「ババアはくたばれとかゆうてます」などと吹き込み、ジャガーにタッグ挑戦を持ちかける。「タッグ王者もいいかな」とその気になったジャガーはリングサイドの米山香織を睨めつけて米山に渋々挑戦を認めさせる。そこへLeonが「KAZUKIさんの挑戦受けちゃったよどーする?」「じゃあ後楽園で決定戦ということで」と米山がまとめた。
▼この日、春山香代子&ECOの対戦相手として発表された輝優優、そのパートナーはXとされていたが、この日の夜行われたGAMI自主興行に出場した植松寿絵が「輝優優は私しかいないじゃないか」と名乗りを上げ、9.18後楽園への参戦を表明した。
▼GAMIは自分の自主興行でNEOマシンガンズ相手に、ボリショイをパートナーにメインを務めたものの、なぜか一試合で2回も敗れる波乱の結果となった。後楽園のタッグ王座挑戦者決定戦は普通に考えればおば...ベテランコンビが有利だが、「策士、策に溺れる」結果になったこの日を見てもわかる通り、挑戦者決定戦の行方は予断を許さない。
2005年9月12日(月) 2005.9.9 ファイティングカフェ・コロッセオ
この日、9月18日(日)JWP後楽園大会"PURE-SLAM 2005"の記者会見が行われ、出場各選手が熱いコメントを述べた。今大会は残念ながら欠場となる渡辺えりかは「ヒザの調子は順調ですが、万全の状態で復帰しようと思いました。当日はセコンドとして大会を盛り上げたいと思います。」
▼(1)未来 vs 木村響子
未来「シングルは一年半ぶり。キャラも見た目も変わった見たいで、変なサルだかゴリラみたいなことをしてる暇があるなら、どんどん仕掛けたほうが勝率が上がるんじゃないかと。私からのアドバイスです。
木村「対戦成績がどうのっていつのこといってんですかね?しょっぱいベルトを賭けてしょっぱい未来と闘っていた私じゃないんで。その頃から変わったのが私であり、変わってないのが未来。アドバイスできるだけどんだけ偉いんだ!コラ!(未来の椅子を蹴飛ばす)
▼(2)JWP認定タッグ挑戦者決定戦 ジャガー&GAMI vs KAZUKI&宮崎
宮崎「正式なパートナーがいますが、今回限りはKAZUKI選手と組む事に決めました。どうせならベルトが欲しいのでKAZUKI選手と組んで息ぴったり!な感じで頑張りたいと思います。」
KAZUKI「タッグタイトルといえば過去に嫌な思い出があるんですけどJWPのベルトを獲って、タッグはKAZUKIだな。と言われるように頑張ります。」
ジャガー(欠席の為、文面にて)「何があっても勝ってJWPのベルトに挑戦する。GAMIふざけた事するんじゃなくてたまには真面目にやれ!」
GAMI「真面目にやります。」
▼(3)松尾永遠&A・KONG vs コマンド ボリショイ&X
松尾(欠席の為、文面にて)「コマンド選手とは初対決になるので楽しみです。Xに誰が来ようが、ニュービューティーペアが勝ちます。」
A・KONG(欠席の為、文面にて)「私たちはとてもバランスの取れた最高のタッグチーム。昼のNEOでの防衛戦で必ず勝つのでベルトを賭けてもいい。万が一、私が負けるような事があったら、ボリショイ・コングとしてそのピエロのマスクを被ってあげる。」
ボリショイ「是非ピエロのマスクを被ってもらいましょう。Xは当日発表で、私の事を一番知っている選手に頼んであります。サプライズとなるので、楽しみにしてください。」
▼(4)闘獣牙Leon vs 米山香織
Leon「米山はデビュー前からのライバル。組んでも闘っても刺激を受けます。前回のシングルの時は引き分けで悔しい思いをしているので、今回は必ず勝って決着をつけたいと思います」
米山「Leonとは高瀬玲奈のとき、デビューしたときから意識してて、でも勝てなくて。今回勝って、今タッグパートナーでもあるんですけど、この試合をすることでタッグでもどんどん防衛できると思います。」
▼(5)輝優優&植松寿絵 vs 春山香代子&ECO
植松「私たちは今、とっても旬です。とっても忙しいんですけど、忙しい中こうして出させていただけるのもありがたいことなので。今、私たちみたいな旬なタッグチームがでJWPさんが一層盛り上がればいいな、と。後楽園ホール大会私たちが盛り上げてあげようと。頑張りますのでよろしくお願いします。」
輝「本当に今旬なタッグチームなので、植松&輝ワールドで試合を終えたいと思います。後、春山とは2年・・3年・・近く当たってないですが、お互い違う道を歩いてきたので、前とは違った闘いが出来るとおもいます。
ECO「何の因縁もないので楽しみです。いつも通りガッチリ行きたいと思います。」
春山「輝選手がいた頃の自分と思ってリングに上がられたら痛い目にあいますよ。後、場外リングアウト勝ちを狙ってくるとおもうんですけど、一切付き合いません!自分がリング状で決着をつけます。
▼(6)JWP認定無差別級選手権 挑戦者:倉垣翼 vs 王者日向あずみ
倉垣「昨日、道場にハヤブサ選手に来て頂いて、ファイヤーバード・スプラッシュを完全に自分のものにしたので、その技で無差別級のベルト巻かせて貰います。
日向「倉垣はファイヤーバードを出せば勝てるとおもっているみたいですが、自分はチャンピオンなので全てを受けきって勝ちたいと思います。」
2005年9月19日(月) 2005.9.18 後楽園ホール
▼今大会は、9月14日に逝去された未来(フリー)選手の追悼10カウントゴングから始まった。続く第一試合、出場予定であった故人の代わりに、同期生だった江本敦子(フリー)が木村響子の対戦相手を務めた。いつもと変わらぬスタイルで江本を挑発する木村だったが、試合となると両者故人の得意技をぶつけ合う展開となった。垂直落下式ブレンバスターで江本が勝利を収めた江本はマイクを握り「未来見てんのか!今日はお前が来て試合するはずだったんだぞ、何やってんだよ」と泣きながら絶叫し「未来がいなくなってもウチらは進まなきゃいけないんだ。私はお前に絶対負けない」と未来に代わる木村のライバルとなることを宣言。木村も「これからも未来と一緒に闘って笑って泣いて、一緒にトップを目指す、一生未来を忘れない。今日は負けたけどまた何回でも試合して勝ってやるから」と叫んだ。
▼第二試合はJWPタッグへの挑戦権を賭けたジャガー横田&GAMI組とKAZUKI、宮崎有妃組の一戦。打って変わってコミカルな味を交えた展開となったが、その時々にジャガーが厳しい眼を光らせおちゃらけムードを潰しにかかる。勝利したジャガーは「私らが勝って当然なんだよ。今度ふざけたら殺す」とGAMIに厳しい一言。最敬礼で聞いたGAMIだが果たして...
▼松尾永遠&アメージング・コング組、そしてコマンドボリショイと入場して最後に流れた入場テーマ曲は、古いJWPにはここ後楽園で何度も聴いた懐かしい響きだった。ボリショイのパートナー「X」はあのデビル雅美だった。デビルはしばらくJWPになかった重量級同士の激突を見せ付けた。アメージング・プレスに圧殺されて一敗地にまみれたボリショイだが「自分が15歳のころから色々なことを教えてくれたように、孫弟子にあたるような若い選手たちに多くのものを伝えてほしい」と今後のJWPマットへの参戦を要請、「自分が離れていっても、ずっとJWPの名を汚すことなく守り続けてくれて本当にうれしい」とデビルも快諾した。
▼第四試合は米山香織と闘獣牙Leonのタッグパートナー対決。軽快な二人が地空に舞う展開となったが、最後は米山が不知火を決めてLeon(というかその正体)からの初勝利を収めた。前の試合が原点回帰であるとすれば、この試合はJWPの新時代を象徴する若い二人のケレン味のない好試合であった。
▼デビル雅美が以前と変わらぬ姿を見せたのに対して、輝優優はパートナーの植松寿絵ともども信じられない変貌を見せていた。イカれたルックスにリングアウト勝ち狙いという妙な戦法を駆使する二人は、かつてJWPマットで見せていた戦いぶりからは変わり果てたような姿。かろうじてリングアウト決着は免れた春山香代子、ECO組だったが、最後だけ昔と変わらぬ重く鋭いエルボースマッシュを見せた輝の前にECOが轟沈。たまりかねて「おい輝!何しに来たんだよ?」と詰め寄る春山。輝は「私は日向あずみと闘うためにこのリングに上がった。日向を倒すためならお前ともやってやる」と春山の対戦要求に応じた。輝は「このタッグはいい感じだけど、JWPでは一人でやっていきたい」と植松に申し入れ。これを受け入れた植松だったが、そこへ木村響子が現れて「しゃべくりババア、お前には私がいる」と対戦要求。植松は「シングル弱いんです」と断る(笑)が「誰も言わないから言うけどそのツノ、変ですよ」と挑発。植松もさすがに「やるなら頭を賭けろ、お前が負けたらツノ四本立てろ、私が負けたらアフロにしてやるよ」とツノ・コントラ・アフロ戦が決定した。
▼JWP無差別級選手権を賭けた日向あずみ対倉垣翼の一戦はリングを縦横に使った壮絶な一戦となった。倉垣がフィニッシュホールドにもなるムーンサルトプレスを惜しげもなく連発すると、日向も雪崩式回転エビ固めという危険な技を繰り出す。日向のスパイダージャーマンをバク宙で脱出するなど身軽さも見せる倉垣。みちのくドライバーII、ルナウイングという両者の切り札もカウント3を奪うには至らない。終盤になっても相手のウイニングショットをカウント1で撥ね飛ばすようなスタミナを見せた両者だったが、最後は倉垣がハヤブサ直伝のファイアバードスプラッシュを炸裂、やや距離が離れていたがこれがダイビングヘッドバットのように直撃し日向は不覚の3カウントを聞いた。倉垣が喜びに激戦の疲れも見せず四方のコーナーに駆け上がり勝ち誇ると、日向は悔しさのあまりかその倉垣をハイキックで蹴り落としスタスタとリングを去った。倉垣は「日向の壁は高くて厚くて・・・でも諦めなくて良かった」と勝利の雄たけびを上げた。