2日目(3月1日)

 2日目は各自オプショナルツアーに参加、夜にはウエルカム・レセプションとしてアントニオ猪木塾長と参加者の初対面、というスケジュールになっている。

 出発の際、フロントの貸金庫に予備の現金を預ける。その際に25ドルのデポジットを供託して使用終了時に返却してもらうシステムである。さらにホテルから各自ビーチタオルを借りる。これは無料だったが、ひょっとして近ツリ側でまとめて支払ってるだけかも知れないなあ。

 オプショナルにトローリングを選択したのは私を含めて3人。一人は私と近い年代?のサラリーマンYさん、もう一人は親御さんと一緒でなく一人で参加の中学生のK君、ってまだ春休みに入ってないだろうに(^^; トローリングに使うボートの後部デッキは4人以上いれば窮屈な程度の大きさで、両舷に釣り竿を備えている。ボートで小一時間ぐらい航行して漁場へ。透き通る海といい、島々の美しい光景といい素晴らしい。あまり素晴らしいので次々デジカメで撮影するのだが、パラオの海ではそんな光景は当たり前のもので、美しいと思うたびにいちいち撮影していたのでは画像が増えすぎて収拾がつかなくなってしまう。

 

 途中でイルカの群れを見かけたりもした。というか、ガイドの人がボートの速度を落として群れがいることを教えてくれたのである。イルカが数匹水上にジャンプするのも見ることができたが、撮影はできなかった。

 漁場では糸に偽餌をつけて海に流し、糸を竿の付け根の少し後ろに引っかけて航行する。魚がかかるとこの引っかけたところが吹き飛び、魚を引っ張って走る形になる。そこを竿を舷側から引き抜いてリールを一生懸命回して釣り上げる、という手筈。しかしその当たりがなかなか来ない。11:00を過ぎたくらいで初めて当たりが来て、K君がこれを釣り上げた。釣り上げた魚はバラクーダ(オニカマス)であった。午前中にもう一回当たりがあったがこれは逃げられた。

 
N村さんみたいな顔つきのバラクーダ        こちらは私が午後釣り上げた方

 パラオの南端の方にあるペリリュー島付近まで来たところで昼食のため上陸した。上陸したところには船着き場の他に屋根付きのベンチがあり、そこで昼食の和風弁当を食べた。味ははっきりいってあまりよくない。無理に肉を入れるより地元で豊富に獲れる魚類のおかずにした方が良かろうに。

 その奥に、ガイドさんは日本軍のもとと言ってたが、英字で識別番号が書かれていたところを見るとおそらく米軍の舟艇の残骸がある。さらにすぐ向こう側はオレンジ海岸、アメリカ海兵隊が上陸作戦を実行したところだ。たいへんのどかな光景が広がっているのだが、58年前にはこの海が上陸作戦用の艦艇で埋め尽くされたのかと思うと、大変なギャップを感じる。

 
多分米軍のものと思われる舟艇           オレンジ海岸。春山とか小橋とかとは関係ない。

 一時間ほど休憩してまた海へ。他の二人はかなりバテバテで後部デッキや前部キャビンで横になってる。そこでまた当たりが来て今度は私が釣り上げた。これもバラクーダ。結局これがこの日最後の収穫になった。

 15時過ぎまで漁を続けたが、もう一回の当たりはこれもまた逃げられてしまい、収穫は2匹止まり。ガイドさんによれば、水温が高すぎてあまり浅いところに魚がいなかったとのこと。帰り際には少し雨に降られた。船着き場には日本人のスタッフの人もいて、バラクーダには虫がいるからフライか何かにした方が良い、と言われた。ボートのガイドさんには刺身か酢漬けが旨いと聞かされていたのだが。

 釣った魚はホテルまで運んでもらい、ホテルのレストランで調理してもらう手筈をつけようとしたのだが、その依頼に大変手間取る結果になってしまった。英会話の問題というより段取りの問題で、魚をいつどこで食べるか相談できてなかったからだ。結局夜のウエルカムレセプションに出してもらうように話をつけた。

 そのレストランで、トローリングで一緒だったYさんとその同室の方とで夕食。「シーホースレストラン」という店名だが、インド料理っぽいメニューが多かった。タンドリチキンならぬタンドリシュリンプにフィッシュティッカ、インド風カリみたいなバターチキン、豆中心の野菜料理、ナンにタイ米。飲み物はレッドルースターというパラオ産ビールを頼んだが、4種類あるうちのマンゴ味のビールを選んだのは失敗だったか。私の口には合わない。白ワインは良かった。3人で90ドルちょっと。

 少し時間があったので街へ買い物に出た。ホテルから徒歩で15分少々のところだが、買い物に夢中になってレセプションの時間ぎりぎりになってしまい、タクシーで帰る羽目に。3ドルだったが余分に1ドルチップを渡した。

 20:45より待望のウエルカム・レセプション。やっと待望の猪木塾長に会える。って待望のってわりには時間ぎりぎりというのはどういうわけだ>自分 中にはタイガーマスク姿やヘルスエンジェルスマスク姿の参加者も見える。場所は夕食と同じレストランだが、椅子はクラスルーム式に並べ直してある。

 塾長は「炎のファイター」が流れる中、猪木コールに迎えられて入場。小講演みたいな感じで最近の新日本プロレスのこととか、政治に出る出ないの話(出るつもりはないという話だが)、事業の話など小一時間ほど語った。さらにその後参加者の方から自己紹介の時間。

 さらにツーショット撮影の時間もあったような気がするが、失敗したのか私のカメラにもデジカメにもちゃんとした映像は残っていなかった。ちなみにこのツアー中、勝手にツーショット撮影することは禁止で、決められた時にしかツーショット撮影はできないように決められていた。

 ツーショット撮影会だったか単なる握手会だったか、ともかくこのとき、塾長と一対一で対面できる機会があった。握手してもらった塾長が私の胸元に目をやる。Tシャツにある「奴は必ず帰って来る!」という文言に目が留まったらしい。さすが一世を風靡した原始猿人ヴァーゴンのTシャツだけのことはある。

 

 塾長が退場した後、用意されていたアイスティーとつまみでちょっと立食パーティ。我々が釣ったバラクーダも何か揚げ物らしい料理にされて並べられていた。食べてみたところ味は良かったが、骨が多くて食べにくかった。

 翌日用いるレンタルの水中眼鏡とシュノーケルを受け取ったり、翌日の昼食と翌々日の夕食会の座席配置を定めるくじ引き、などが行われたにち、この日は解散。


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