〜森林インストラクターと歩く〜
三浦アルプス縦走・照葉樹の自然林を楽しもう!
実施日: 平成20年(2008年)9月28日

 当NPOが主催します「森林インストラクターと歩くシリーズ」の第2回目が三浦半島の森戸川南稜(通称・三浦アルプス)で実施されました。前回の第1回めは、実は雨天中止になりましたので、今回が事実上の初めての“自然観察ハイキング会”、ということになります。一般参加者は最年少の9歳の女の子から73歳まで15名。スタッフの4名とあわせて総勢19名のバラエティに富んだメンバー構成でした。
 京浜急行線の新逗子駅改札口に定時の午前9時には全員集合して、駅前から7〜8分ほどバスに乗り、相模湾にほど近い風早橋バス停から歩き始めます。まず仙元山117mに登り、アカガシやタブノキなどの照葉樹(常緑広葉樹)やミズヒキやヤブミョウガなどの草花を観察しながら、尾根道をゆっくりと東進します。葉山小学校分岐を左へ進む辺りからがいよいよ三浦アルプスの核心部で、山道は細くなり鬱蒼としてきます。
総勢19名です
乳頭山の山頂にて
 「マテバシイの並木道」で少し早めの昼食にしました。これらの休憩時などに、落葉樹と常緑樹の違いや、それぞれに広葉樹と針葉樹があること、森林の遷移(せんい)についてや極相林のことについてなど、簡単にですが、ご説明しました。森林についての基本的なことですが、参加者のみなさんは真剣に聞き入っていました。
 鉄塔下から双耳峰の乳頭山211mに登り返します。ヤブランの花がまだたくさん咲いていて、山道の足元をゴージャスに飾ります。急坂を下ってから田浦橋を渡り、田浦梅林の広場に到着したのは午後3時40分頃でした。ここで整理体操と解散式を行って、三々五々、梅林の道を下り、JR田浦駅組と京急田浦駅組に分かれました。
 今回は、相模湾側の葉山町から東京湾側の横須賀市まで、三浦半島の付け根を西から東へ横断したことになります。けっこうきついコースですが全員元気良く完歩しました。「植物などの自然について大変勉強になった」「楽しく歩くことができた」等、好評で、初めての本企画は成功のようでした。ヤマザクラの小枝で作ったエンピツブローチの“お土産”を、みなさん嬉しそうにお持ち帰りになりました。
 この日は秋風の吹く涼しい一日で、まさしく“三浦アルプス日和”でした。
 参加スタッフ: 佐藤、萩原、原田、Tamu2(報告)

* コース概略: 京浜急行線新逗子駅-《バス8分》-風早橋バス停〜葉山教会脇の登山口〜仙元山(浅間山)117m〜観音塚〜マテバシイの並木道〜連絡尾根の頭〜鉄塔下〜乳頭山211m〜田浦橋〜田浦梅林〜JR田浦駅


鬱蒼とした照葉樹の自然林
三浦アルプスの核心部を歩く
山道沿いのあちこちに咲いていました
ヤブラン(ユリ科)


NPO法人森林インストラクター会フォレスト

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