(いにしえの)ハイキングのメッカ
第1日=JR信越本線軽井沢駅-《タクシー25分》-八風山の肩〜八風山1315m〜矢川峠〜物見山1375m〜物見岩〜初谷温泉 第2日=初谷温泉〜初谷温泉入口-《バス25分》-JR小海線中込駅 【歩行時間: 第1日=3時間30分 第2日=20分】
→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ
矢川峠付近にて
バックは八風山
|
信州側(軽井沢町)の八風山(はっぷうさん)の肩から歩き始めたのは午前10時20分。それから上信国境の尾根を南進して、再び信州側(佐久市)に下り、宿(初谷温泉)に着いたのは午後3時40分。心と身体にやさしいコース。そして明るくて静かなコースでもあったが、薄霞のため眺望はイマイチ。そのためか、遠くまで足をのばした割には平凡なコースだ、と思ってしまった。
物見山の山腹でパラグライダーに熱中している人たちを、お弁当のオニギリを食べながら、暫らくの間眺めていた。のどかでさわやかな一日だった。
かつて八風山は、三ツ峠や大菩薩嶺とともにハイキングのメッカとしてその名をとどろかせていたという。昭和7年に書かれた尾崎喜八の紀行文「神津牧場の組曲」(「山の絵本」・岩波文庫)には、“八風山は風に打たれる廃墟だった…” と書かれてある。…この地も、ここ数十年の変化が激しかったのだろう。今昔の感を否めない…。
初谷(しょや)温泉: ひっそりとした湯治場的な一軒宿。神経質そうな御主人がしきっていた。食事は広間で。炭酸水素塩冷鉱泉、加熱、岩造り。ほど近い処に「宝命水」と呼ばれるここの源泉があった。湧出る量は少ないようだ。(宿の御主人はここからバケツなどで浴槽まで運んでいるのかしら?) 酸味と塩味のあるソーダ水、胃腸に良いそうな。
* その後(平成13年4月)、埼玉県富士見市にお住まいのM氏より、初谷温泉に関する最新情報のEメールをいただきました。なんでも、食事を摂る場所は今でも大広間で、感じの良い若夫婦が切り盛りをしている、とのことでした。チェックインが午後2時からできるのは、早い時間の下山時などには有り難い、とも書かれてありました。
[後日追記]
「初谷温泉」のHP
ホームへ
|