イラスト■小島

タイトル■哀愁のバーチャファイター4は覇王パイの夢を見るか?
書き手 ■大岡まさひ

『バーチャファイター』とバーチャ現象は
さまざまなものを内包しています。
悲喜こもごもな人間ドラマもあります。
現代社会の抱える矛盾や、ストレスや、欲望を
映し出す鏡でもあります。テクノロジーの進化や、
それがもたらす新たな問題や、新たな愉しみも
集約されています。そう、ですから、これは
きっと「バーチャ論」です。論です論。
「バーチャファイター」というゲームを通じて、
現代ニッポンの一側面が透けて見えるようなものに
なればこれ幸い。マジで、透けて見えると思います。

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02バーチャファイター4 〜「Ver.C」とかゆうのが出るっ!〜

いやー、この連載、前回からずいぶんと
間があいてしまいましたが(スイマセン)、
そんなこんななうちに、
バーチャ界にはいろいろ大変なことが
起きてたりしました。

どう大変なのかというと、

1.ゲームバランスなどを調整された「Ver.C」(※注1)
  もうすぐリリースされることがいきなり決定!

2.最近TVCMも流れているPS2(プレステ2)版の
  VF4(バーチャファイター4)が発売される。
  しかも、PS2版の中身も「Ver.C」であることが判明!

3.ということは、PS2版で練習してゲーセンに繰り出す
  新規ユーザーおよび既存ユーザーが増えること必至じゃん。

4.となると、否応なく「Ver.C」が今後のVF4の
  スタンダードってことになるし、
  てーか結局「Ver.C」が
  VF4のほんとの正式版ってことかよ! って感じだし、
  新規ユーザーはこれを機会にバーチャ界に足を
  突っ込むこともできるかもしれないし、
  「Ver.B」で強かったキャラを使ってた人も
  うかうかできないかもしれないし、
  「Ver.B」で弱かったキャラを使ってた人は
  うきうきできるかもしれないということだ。

5.だから「Ver.C」に関する情報にはみんな興味津々。
  そんな折り、「Ver.C」でどの
  キャラクターのどんな技が弱体化し、
  強化されたかといった情報もついに各ゲーム誌で発表され
  (1月25日が情報解禁日だった)、
  その情報をもとに、今までのキャラ間の強弱バランスが
  どんなふうに変わってきそうかといった
  予想も立てられ始めている。

6.とくにインターネットの
  各バーチャ関係サイトや掲示板では、
  情報公開前のガセネタ、
  本物のフライング情報、
  いい加減な予想、
  こうだったらいいなという妄想、
  ただの祭り好きによる煽り、
  などの書き込みが飛び交いまくった。
  ダマされた人も多数いた。オレもダマされたし!

といったようなことが起きているのです。

つか、マジでここ2週間くらいは、
何が本当で何がウソの情報なのか、
いや、そもそも「Ver.C」なんてほんとに
出るのかどうかすら
さっぱりわかりましぇーん状態でした。

(でも、僕自身は仕事でセガに行く機会が
 あって(作ったとも言う)、
 気になることはけっこう個人的に
 事前に聞いちゃってたりしたんですけど、
 オホホ←職権乱用)。

ま、しかし、そんなこんなの騒ぎも
ここへ来てようやく落ち着きを見せ始め、
1月28日現在では、
あとは本物の「Ver.C」のリリースおよび稼働開始を
待つばかり!
という状況になってきております。

しかし、バーチャプレイヤーがほんとに
大変なことになるのはこれからです。
いくら情報が飛び交おうと、交錯しようと、
整理されようと、ようやくほんとの情報が
みんなの知るところになろうと、
実際にプレイしてみなきゃ「Ver.C」の何が
どうなってるのかなんてわかんないのですから。

アーケード版「Ver.C」、
そしてPS2版VF4のリリースは、1月31日です。
(アーケードでは28日稼働開始というところもあるようです。
 また、PS2版をすでにフライングゲットした
 ユーザーもいるらしいです。うらやま!)。

そこでですね、実はこの連載も、今後しばらくの間だけ、
(前に一応)予定していたスタイルを変えて
「Ver.C」に関することを書き連ねていこうと思います。
具体的には日記でやろうと思います。

いやあの、日記って毎日書くから日記なんだよ、
そのへんほんとにちゃんとわかってんのおーかくん、
と自己ツッコミ入れつつも、
しかしまあ、とにもかくにも
一バーチャファンであり、
一バーチャプレイヤーであり、
市井の一ユーザー&パイ使いである、
たとえば僕が、
「Ver.C」リリースという
ユーザー的にエポックな出来事
(つっても世間一般的には
たかだかゲームの
バージョンが上がって
ちょっぴり内容が変わるって
いうだけの全然マイナーな
出来事なんだけど)
にたいして
どう向き合っていくのか、
その悲喜こもごもぶりとゆうか
マニアバカぶりつーか、ってあたりを
お伝えできたらなと。
せっかくの機会なんだしと。
まあ、そんなふうに思っての決心なのであります。
何となくあたたかく見守ってやってください。恐縮です。

そんなわけですので、明日から毎日メール出します>谷田様。
いぇーい、がるばんぞー!

今回、長くてゴメン。
ほいじゃ、ばいちゃ!(←バーチャをもじったあいさつ)。






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