<小特集>
か、かけない! ←に寄せられた、声(その4・5)

進んでるような、進んでないような
「とあるウェブマガジン」の準備作業ですが
すでに創刊に向けて、コラムを書き始めてる人もいます。
その一人、某編集部の庶務の仕事をしているOL、
ちーちゃんからあるメールが届きました。
文を書くことの難しさや悩みが
切々と語られているものでした。
それはこんなメールです。
(「みんな悩んで大きくなるのかな?」)

このコーナーでは、そんな
ちーちゃん宛てに寄せられた、声、
または「文を書くこと」について
みなさんが思うことを特集していきます。
(その1・その2はこちら)
(その3はこちら)


<その4> A・Kさんより

ごぶさたです。

先週、大阪に出張してたので
HPが超もりだくさんになっててびっくりしました。
そして、わたしも
「か、かけない〜」状態です・・・。

「書く」ことを商売にしているわけじゃないけど、
書くことは昔から好きだし、
ちょっとは自信もあったんですけどねー。

パソコンに向かうと、
ん〜・・・
と考えたまま、細切れの文章が
うさぎのうんちみたいに
ぽろぽろとこぼれおちるだけで、
なかなかダイナミックなとぐろを巻いてくれません。
(汚い例えですみません)

毎日、仕事で「書く」機会は多いのですが、
説明、通知、お願いや言い訳などなど
お役所的「文書」ばっかり。

自分の中から出てくる言葉じゃないから、
いざ、自分の感じたこと、考えてることを書こう!と思うと、
「はて??」
となってしまうのかもしれません。
一種の職業病ですかねぇ。

それに、わたしの興味あることや、
わたしの書いたものに、
どれだけの人が関心をもってくれるだろう??と
考えると、本当にドキドキしちゃいます。

でも、タニタさんが「面白い!」と言ってくれたので
きっと面白いはず!←責任転嫁
と言い聞かせて、がんばります。
もうちょっと待ってくださいねー。

今日の『長い前書き』を読んで、
わたしも考えてしまいました。

「忙しいから」
と言い訳するオトナには絶対にならないぞ!と
昔から思っているんですけど、
実際、仕事しながら他のこともやる、
って大変ですよねぇ。

でも、今は、
ちょっとムリしてでも、
書いてみたい気分なのです。

と、言い訳してるうちに、書けそうな気が・・・
さー、早く仕事片付けよー。

ちなみに、わたしも
「さよなら小津先生」には
毎回カンドーです。
君塚良一はやっぱりすごいなー。

では。




<その5> F・Nさんより

ちーちゃんの文を読んで、
書けない今こそ、書きたいと思った初期衝動を
大事にするべきなのではないかと思いました。

うん。見えない読者に対して、
自分の文章を発表するのって、すげー勇気いるよね。
だって本当に誰が読んでるのか分からんのだもん。
ヤングが読んでるのか、老人が読んでるのか
下手したら、ホーキング博士が読んでるかも知れんしな(笑)。

9年くらい前、
形は違うけど「自己表現する場が欲しくて」
仲間とフリーペーパー作ってました。

もう中身は、メチャクチャです。
家に帰ったら、アホの坂田が金髪のヅラをつけて
ベッドの上で「カモーン」ってやってるんだけど
貞操帯つけてるくらい、ワケ分からない感が漂う本でした。
やりたいこと、やってただけですから。

それを知り合いのレコード屋さん、本屋さん、
洋服屋さんなどなどに置いてもらってたんです、月1で。

「こんなこと書いて誰が楽しいと思ってくれるんだろう」
そんな悩みもありましたよ、もちろん。
「こんなマスカキみたいなのでイイのかな〜」ってね。

でも、私がその時に思っていたのは

『これを読んで、共感してくれても、批判されても構わない。
 だってコレが自分が表現したかったコトなんだもん』

ということ。

単純に、表現者の立場に回れた自分が
嬉しかっただけかも知れません。
読んでる人に対しての優越感かも知れません。

でも、自分の中に生まれた『表現したい』という
気持ちを大事にしてあげたかった。

プロじゃできない、ドシロウトの初期衝動の力強さを見よ!!みたいな。
こっちは、こんなに好き放題、楽しんでるわよーんって。

そんな、マスカキ・フリーペーパーも
毎月出していくうちに
持っていってくれる人が増えてきた。
なくなるペースも早くなってきた。
フォロアーも出てきた。
なぜかNHKから取材依頼もきた。
今思うに、だんだん見せ方が分かってきたからだろうね。

「ガムシロイッキのみ」くらいの甘い初期衝動も
徐々に読み手を意識していったから、成長できた。
他人が出してきたOKサインにね
思わずウィンクよ。

このフリーペーパーは3年で終わってしまいましたが
いま読むと、ホント面白いです。
ジガーズサン。間違った、自画自賛。

自分の中での、OK出しの線引きはあるかと思いますが
読んで面白いか面白くないかは自分で決めることじゃない。
最終的に読んでる人です、基本的に。
それも、不特定多数の見えないホーキング博士が。

そこで大事なのは『自分が楽しんで書いているか』だと思うんです。

好みもあると思うけど、
書き手が楽しんで書いている文、私は大好きですよ。
まずは、ちーちゃんが書きたいこと思いっきり書いてみてよ。
局部モロダシ位の勢いで。

面白いか面白くないかは、こっちで決めたる!バチコーイ!!
ということで、恐れ30%増しで偉そうなこと書いてみました(笑)。
頑張ってね。一読者として楽しみにしてます。




A・Kさんは、ピンク映画界に
関するコラムを書く予定の人でした。
いいこといってくれましたねー。

そうなんです。仮に何か書いたとして
「おもしろくない」と言われたら
僕のせいにしちゃえばいいんですよね。
僕がOKを出して載せた以上は
すべての責任は僕にあるわけですから。
そのために編集者がいるんだし。

というわけで「かけない状態」から
早く脱出してくださーい(笑)!

F・Nさんの言う
「読んで面白いか面白くないかは
 自分で決めることじゃない」
もそういうことですよね。
大事なのは
「まずは自分が楽しんで書いているか」。
うん。そう思います。

ちなみに僕は今、このHPで、
非常に楽しんで書いてます!(キッパリ)
いやー楽しくて仕方ないわ。

ホント慣れだと思います
なにごとも。

****

今後とも「文を書くこと」に
ついてのアドバイス
または励ましのお便り
あるいは「その気持ち、わかる〜」
でも、なんでもかまいません。
「ちーちゃん宛」
にメールをtanita@dp.u-netsurf.ne.jpに
送っていただけると
嬉しいです。
このHPでまた紹介させていただきます。

もし「あくまで私信として」
ということならば、
そう書いていただければ載せません。
転送だけします。

では、よろしくおねがいしまーす!



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