ライヴレポ

新居昭乃 LIVE 2008 Valentine's Day Special Live 〜2月の庭〜
at グローリア・チャペル キリスト品川教会


 2008年2月14日(木)。キリスト品川教会のグローリアチャペルにて、新居昭乃さんのライヴが行なわれた。

 今回のライヴは、自分にとって色々と前後に困難を伴うことになり、その分とでも言おうか(笑)、ライヴそのものの体験が一層に印象深いものとなった感がある。

 まぁここを読んでくれる人々は大抵が僕の各種事情を承知だと思うので、本来あまり状況説明は必要ないのだけれど、念のため前置きやら蛇足にあたるモノを幾つかリンク先に付けようと思う。必要に応じて閲覧してみて下さいにゃ(^-^;)。あと、その際にPCの方は右クリック>新しいウィンドウなりタブでの閲覧にするか、読んだ後はブラウザーの機能でこちらへ戻って下さいませ〜。携帯の方は新しいウィンドウやタブってないだろうから「戻る」の機能でどうぞ(特にPCはいちいちページの頭に戻っちゃうと思うので、蛇足文から本文へのリンクは作りません)。

 今回、一緒にライヴに参加してくれたのは友人IM改めKM。苗字が変化した理由は、例えば親御さんの離婚とかいった不穏当な代物ではなく、社会的に祝福されたものであるとおことわりしておきます(もったいぶらず結婚したと言いなさい/笑)。ちなみにその折には拙者も招待され、女の子の結婚式〜披露宴の友人席に座るという、もう二度とないであろう貴重な体験をさせていただきました(>_<)。そして結婚式では昭乃さんの歌も大活躍( ̄∇ ̄)。・・・閑話休題(笑)。

 今回は転職に際しての休日を利用して昭乃さんのライヴに参加した、というのは事実だが、実際にはもう少しフクザツな事情を有していたりする(^-^;)。そして恐らくは最大の困難として、なんとも間の悪いことに拙者、体調を崩してしまったのでゴザル(-_-;)。

 友人KMとは昼ごろ合流し、なんとなくお馴染み感のある大戸屋(笑)にて昼食を摂り、移動時間までカラオケにて過ごす。東横線スゥイーツを探して迷子なチャイナさんたちを道案内したりしつつ、ちょっと早めにライヴ会場付近へ。

 グッズ先行販売があったのだが、開始ピッタリの時間に行く体力と気力に欠けていたため(^-^;)、そこそこ間際まで、探し出した喫茶店にて軽食と時間つぶし

 結局グッズ先行は(後から冷静に考えれば当然に思えるのだが)時間限定だったらしく間に合わず。今回不参加の友人TSへのお土産は紅茶とTシャツな真綾嬢っぽいコンボ(謎)ではなくTシャツのみとなってしまった。スマヌ(-_-;)。ここは昭乃さんの日記よりの引用のかわいすぎる言葉を見て許してくだちゃい>「ロゴを考えてる時は夢中ですが、自分で自分の名前書いてることにふと気づくと、なんだか「なんちって!」ってかんじです」。

 その後は友人KMの助言により付近のコンビニへ行って冷却系の湿布を買い、トイレで延髄周辺と腋の下(リンパ冷却のため)に貼ったりしながら開場を待つ。体調不良マスターKMの手際よい対処に「おねーさん頼りになるなぁ」と感心することしきりのフラフラな拙者(^-^;)。

 会場は、まさにチャペル。これをお読みの多くの方がご存知のように、僕は信仰は持っていないもののキリスト教とは色々因縁があるため、今さら教会やら礼拝堂の雰囲気そのものに対し格別ナニガシかの感慨を抱いたりはしない。ただ音響が良ければいいな、とか演壇の位置が見やすければいいな、とか、そんなカンジである。パイプオルガンがあるようだったので、昭乃さんが弾いてくれないかな、とか(笑)。・・・でも、礼拝やらを待つのではなく昭乃さんを待つ空間であるとしたなら、悪くない雰囲気とも思えた。

 友人KMに「大丈夫?」と訊かれるが、ここまで来れば、あとは気力である(>_<)。少しお腹の調子が悪化しつつある感覚もあったが、さしあたって熱以外は問題ない。咳は出ていないし、「鼻水は、どうせ出るしね(笑)」とゆーワケだ。

 携帯電源OFF(マナーモードではなく、あくまでOFF)。ハンカチも準備OK(笑)。座席の位置的には、やや右寄りの位置(昭乃さんから見ると左手寄りです)。ちょうど僕の前の席の人が、なかなか来なくて――その人には本当に悪いけど、このままだと観やすくてイイな(^-^;)、なんて思いながら。

 照明が落とされ、開始のアナウンスが入った。


 <演奏曲目>

01_Little Edie
02_人間の子供
03_花のかたち
04_遥かなロンド
05_at Eden
06_レインフォレスト
07_メロディ
08_きれいな感情
09_バニラ
10_太陽の塔
11_愛の温度
12_黄昏は未来で待つ
13_ガレキの楽園
14_降るプラチナ
15_鉱石ラジオ
16_アトムの光
17_VOICES

 --encore--

18_金の波 千の波
19_花かんむり


 昭乃さんが笑顔で姿を見せる。

 ――もうダメだった。まだ始まってないんだぞ自分! なんて叱咤する余裕もなく、涙があふれる。なんてゆーか・・・ヤバいよね俺(笑)。

 昭乃さんは、そのままステージ中央の前端まで進み、正面を向いた。

 昭乃さんの前にマイクはない。

 昭乃さんが――息を吸う刹那。

 あぁ、『Little Edie』だ。そのように、僕は直感していた。

 昭乃さんの口から肉声で直接「Sweet little Edie...」と紡がれ始める瞬間、だーだーに涙を流す自分(TT-TT)。
 ・・・と、何だかナンちゃって霊感少女(少女?)みたいなことを書いているが(^-^;)、実際にはこれは偶然の一致というか確率1/2的なハナシで、前13日の初演時には1曲目に『赤い砂 白い花』がアカペラで歌われたらしい。
 今になって思えば、そこで『Little〜』でも『赤い〜』でも選曲的に不思議はない。だからこれは実のところ僕の昭乃さんファンとしての検索機能が(恐らく体調不良で)劣化していた結果と言えるんだけど、そのときの僕にとっては、いつもみたいに「あ、アカペラ曲だ! じゃ『Little〜』?『赤い〜』? それとも・・・」などというドキドキ感を楽しむより、自分が直感した曲(その実は検索機能劣化の結果)が歌われたことの方が百倍、ぴったり来る感じだっただろう。ヘンなコト書いてると思う? でもそう感じるのです。

 歌詞の末尾「Welcome to this world」は、きっと聴衆にも向けられた言葉だったろう。歌い終えた昭乃さんは、ようこそ、と言ったのちピアノへ。

 そして前奏ナシで始まったのは『人間の子供』。「声を立てないでね...」マイクに語りかける昭乃さんの歌声が耳に届くと、もう何がなんだか判らなくなり、嗚咽が漏れないように喉を抑える――その一方で心の中が研ぎ澄まされ、すべてを感じ取ることが出来るようにも思える状態に。この歌は、たびたび発言している通り、僕の中で「昭乃さんの歌の中で歌詞が直接的ゆえ苦手ランキング」最上位のうち1つだ。よって、素晴らしい(あれ?笑)。

 昭乃さんはそのままピアノの前に座っている。僕の真ん前の席の人は、まだ姿を見せない。おかげで昭乃さんがステージ中央に立ってもピアノに座っても、僕は昭乃さんの歌っているお顔を見ることが出来ていた。

 ピアノで次の曲の前奏が始まった瞬間、泣き始めてる自分。ホントごめん、こんなやつで(^-^;)。だって『花のかたち』が始まっちゃったんだよ!? 泣かないはずないじゃん。前奏から泣くかは別として(笑)。
 『花のかたち』もコレクションアルバム『RGB』に収録されなかったら不遇だっただろうと思われる名曲である。家族仲が思わしくなくても、眠るときだけは静かに同じ時間を過ごし――皆の心が集って花のようなかたちになる。そんな、かなしいうた。決して届かないかも知れない願いを込めた、いとおしい、うたである。

 昭乃さんの声と、ピアノの音しか聴こえない。世界には今の瞬間――無駄な音がひとつもないのだ。

 そして、そのまま『遥かなロンド』。なすすべもなく泣きじゃくりながら、なんだか僕は、ジェットコースターを場違いにも連想していた。昭乃さんのライヴとジェットコースター。どう考えても対極の存在なのだが(笑)、僕にとっては似た感覚と言えた。次々と襲い来るスリル満点なコーナーやらアップダウン! の代わりに、ココロを乱しつつも満たしまくる名曲の数々が襲い来るわけである(^-^;)。『遥かなロンド』をライヴで聴くのは初めてのことで、これは本当に奇跡のような体験だったと思う(この歌については後からも少し述べるので重複は避けるが)。ピアノ弾き語りってことで『The Moonlit Song』に近いといえばそうなのだが、編曲的には昭乃さんのオリジナルっぽい部分も多かった。これも『VOICES』と同様に今後の定番になってくれたら嬉しいにゃ( ̄∇ ̄)。

 続いて昭乃さんはギターを抱える。その様子が――昭乃さんが初めてギター演奏を披露したライヴ(2002年5月12日)の時を想起させたため『ポーリーヌ、ポーリーヌ』とかかな、という思いが一瞬よぎる。それは外れていたが、代わりに始まった前奏に僕は(以下略)。『at Eden』である。初めて聴いたのは、あの奇跡の日(2004年10月10日)。僕の眼前、せいぜい2〜3mってあたりで、やはり昭乃さんはギターを抱え、この歌を初披露してくれたのだ。のちにこの歌は『VH music』にピアノ弾き語り版として収録された。そのため印象としてはピアノの方が強いのだが・・・そうなのだ、ギター弾き語り版も存在し得るのだ(TT-TT)。
 昭乃さんは途中、対になったフレーズで「You left me in Eden where don't you know by now」を2回、歌ってしまった(本来2回目は「I'm living in Eden where still is beautiful」なのだが)。その瞬間「あっ」って感じの表情をされる昭乃さん(* ̄〜 ̄*)。か、かわいすぎる(〜_〜)。そして歌い終わった後で、はにかみながら言う。

「あー、ものすごく緊張しちゃった」
何と言うか、もぅ、心臓クリティカル貫通な一撃である(>_<)。なんでこの方はこんなに愛らしいかなぁ( ̄∇ ̄;)

 ちなみに今回の編成は、昭乃さん(ピアノ・アコースティックギター・トイピアノみたいなやつ)による弾き語りのみの場合と、それプラス堀越信泰さん(アコギ)、それにマーくんこと藤堂昌彦さん(ヴァイオリン)である。ライヴ前に僕が騒いでいたのでご存知な方も多いかと思いますが(笑)、生楽器のみの編成。昭乃さんが事前に公式サイトの日記で「音のほうは、、、みなさんを緊張させないようがんばります!」と言っていたのがたまらなく愛しいカンジだった( ̄∇ ̄)。普段だったら、どの曲が昭乃さんのみの弾き語りで、これは昭乃さん+堀越さん+マーくんで・・・と編成を憶えているのだが、体調不良のせいもあり今回は正直うろおぼえも多いっス(汗)。

 続く曲は『レインフォレスト』。アルバム『エデン』より、静かでやさしい中にも凛とした強さを秘めた名曲である。もちろん僕はボロボロに泣いている(そろそろ書かなくても判ってるって?^-^;)。自ら選んだ道の先で苦しむ者を慈しみとともに包み、そっと背中を押してくれる歌なのだ(少なくとも僕にとってはそうなんだけど・・・違う?)。

 続いて『メロディ』。別にアルバム最後の曲だからってわけじゃないが(アルバム『降るプラチナ』のトリ)、この歌には「最後の方の曲」ってイメージがある。多分、これまでアンコールとかで歌われた印象が強かったりするから、ってのもあるだろう(確認のため自分が過去に参加した昭乃さんのライヴの記録を見たところ、通常演目のラストで1回、アンコールで2回、歌われてました。ちなみに通常演目の途中、ってのは僕の参加したライヴではゼロ)。で今回、明らかに全然まだ終わりじゃない辺りで歌われてる『メロディ』を涙を流して聴きながら、ハタと気づいて動揺した。今回ってばアコースティックな楽器限定なワケで、必然的に静かでエンディングテーマ的な歌の比率が増えて、しかもアンコール独特の、あの空気(ナゾ/笑)が最初っから最後まで継続されるってコトなんじゃ!? うわぁどうしようどうしようっ(>_<)。
 結論から言ってこの直感は的中したのだが・・・どうしよう、って言ったってねぇ(笑)。

 そして『きれいな感情』のイントロが始まる。ライヴ前には「どんな曲を歌ってくれるかな( ̄〜 ̄)」とイロイロ予想あるいは妄想し(ライヴ前に曲を妄想するのは、あるイミいつものことなのだが、今回は編成が特殊だったから一層)、それは当たったり外れたりしたのだが、これは完璧にビンゴ。きっと『きれいな〜』は歌ってもらえるだろう、と思っていたわけである。そのせいもあってか、何となく最も冷静に聴いていたような気がする。まぁ泣いてなかったってワケじゃないあたりがアレなのだが(^-^;)。
 前から似たような内容を書いているが、僕が[この歌で昭乃さんが伝えたいこと]を感じ取ったのはライヴの折のことだったので、僕にとってはライヴの歌なのです。

 それから『バニラ』。紙のカップのアイスクリーム薄い木のスプーンですくえば、という歌い出しは(僕の中で)物凄いインパクトのある始まりなのだが、同意してもらえるだろーか(笑)。静かな幻想世界を創りあげる昭乃さんの声に包まれて、いつしか空に届く硝子の塔を想う(TT-TT)。

 今から大好きな曲を歌います、と言う昭乃さん。昭乃さん曰く「物欲は少ない方だと思うんですが、[歌いたい欲]は強いみたいで・・・」つまり気に入った歌があると、強引に頼み込んで歌う権利を奪ってしまわれるらしい!という話は以前も多少は聞いたことがあるが、ふと思った。ヤバい、見てみたい強引な昭乃さん!(笑)
 ちなみにこのとき昭乃さんご自身の口からは「VOICESという歌も菅野よう子ちゃんに頼み込んで・・・」という逸話が語られたが、以前から僕が知っていた曲は今回の4曲目に歌ってくれた『遥かなロンド』。これまた菅野よう子ちゃん作なのだ。こちらの話は、ガブリエラ・ロビンちゃん(<笑)が歌ったデモテープを聴いた昭乃さんが、本来は別の人が歌う予定だったのを「歌わせて!」と頼み込んだ、ってものだ。ちなみにガブリエラちゃん歌唱のデモテープは昭乃さんが所持してるんだとか。
 余談ながら『遥かなロンド』のアコースティック&英語版たる『The Moonlit Song』も昭乃さんが歌っているが、この曲は、作・編曲&ピアノ=菅野よう子、作詞=種ともこ、しかも最後にちょっと聴こえるチェロは溝口肇、というメッチャ豪華な顔ぶれの曲である(マジで余談だが)。
 さて、恐らく『VOICES』も(昭乃さんの思い違いではなく)菅野よう子ちゃんに頼み込んで歌わせてもらったんだろうと思うのだが、だとすると昭乃さんは『マクロスプラス』の現場に『Idol talk』と『The Borderline』のために呼ばれていたことになる。洗脳ヴァーチャル・アイドルたるシャロン・アップルは本当に昭乃さんなのだ(>_<)。

 そんな「歌いたい欲」に任せて保刈久明さんに頼み込んで歌う権利ゲットだぜ、な曲は『太陽の塔』。未発表曲である。岡本太郎作、1970年の大阪万博のシンボルとして(もちろん該当の万博を見ていない世代にまで)有名な、あの太陽の塔をテーマに歌う。当時の賑わいと一抹の空虚さ、寂寥などの想いを抱いて立っている塔の、もの悲しさと強さを歌った曲だった。
 昭乃さんが「塔好き」というのは『Vidirian House』のイヴェント(レポ書くかは未定ですが2006年7月16日に行ってまいりました)で語られ、そーいや『バニラ』にも硝子の塔とか出て来る、と気づかされてるワケですが(笑)、ついにタイトルに進出したなぁ、と思いましたとさ(^-^;)。

 そして『愛の温度』。この歌は昭乃さんの歌の中でも1〜2を争うカンジで(争ってはいないが)悲しい、壊れた愛の歌である。ホラー度で言ったら『城』と同率で、ほぼトップ間違いなしだろう。歌唱主体の女性(のはず)は既にこの世にいない。それも海の底で眠っている。「貴方に会いに行かなきゃ――なのにひどい服を着てる」とは、つまりそーゆーコトなのだ。怖い( ̄Д ̄;)。そして哀しい(TT-TT)。彼女は、初めて恋人と会った、花の咲き乱れる春の公園で白いヴェールをかぶり永遠を誓い合うことを夢見るのだ。タイトルの愛の温度とは、冷たい水の中にまだ想いが生きている、ということだ。しかし歌は「なんにも聴こえない」と締めくくられてしまう。うわ〜ん切ないよぅ(TT-TT)。実際のところ生楽器と昭乃さんの声のみ、という環境下かつライヴで聴くと、哀切な感覚が5割増だった(当社比)。

 ・・・などと感傷的に(最初からですが/笑)なっているところへ昭乃さんのMC。

 今回のライヴ『2月の庭』前日(13日と14日がライヴだから多分12日)の朝、雨の音(だと昭乃さんは思った)で目を覚ました。しかし外は雨が降っていない。なんと、水が滴っていたのは昭乃さんの部屋の中! ぽたぽたと天井から水滴が落ちていたのだ( ̄□ ̄;)。さすがに昭乃さんも慌てて階上の住人に言いに行ったところ、シャワーか何かの出しっ放しだった様子。それが階下の昭乃さんの部屋へ(汗)。ちょっと上の階の人の対応がアレだったくさいですが(^-^;)、ともあれ管理会社に連絡したものの、間が悪くお休みとかで、対応できないと言われてしまう。

 昭乃さんはちょっと凹みつつもライヴリハのあったらしいその日の生活を始め・・・ようとするが、今度は徐々に天井が撓んで来たのだという( ̄Д ̄;)。再度、管理会社へ電話して「すっ、すぐ来て下さ〜いっ」と言う昭乃さん。しかしついに天井は落ちてしまった(汗)。1畳分くらい、と言っていたが、これは大変である。
 昭乃さんは言う。「落ちたって言っても畳1畳分くらいですし、全然たいしたことじゃないのに

ぐれ「イヤイヤイヤイヤ!」
友人KM「イヤイヤイヤイヤ!」
会場のその他の人々「イヤイヤイヤイヤ!」

 皆が一斉につっこんだという(笑)。・・・それは大したことですよ、昭乃さん(^-^;;;;

 ライヴのこのときのことを、のちに昭乃さんは日記に書かれている。

天井に穴が空いた話、私の説明不足で、いろんな誤解を呼んでしまったようですが、上の階と直通になったわけではありません。約一畳分のベニヤ板状のものが剥がれただけです。。。それにしても私が「大したことじゃないのに落ち込んだ」みたいなことを言った時に、会場の皆さんが「イヤイヤイヤイヤ!大した事だよ!」って、ツッコンでくれたことがすご〜く嬉しかったです。 一体感。。。(笑)

 喜んでいただけたよーで何よりですが(笑)。

 で、昭乃さんはライヴ前で神経的に差し迫っていたこともあり、泣いてしまったらしい(TT-TT)。差し迫っていなくても普通は泣いちゃいそうな事態だが、まぁ昭乃さん的には、普通なら大したことなかった・・・のかなぁ(^-^;)。

 そんな落ち込んでいる昭乃さんを励ましたのは、ご友人からのメールだったという。アンパンマンのやなせたかしさんが創作活動を始めたのは50歳のときだったらしく「それを聞くと私たちなんてまだまだよね」という内容だった模様だが、そのメールを読んだ昭乃さんは、そうだ、こんなことで落ち込んでる場合じゃないんだ、と復活( ̄∇ ̄;)。めでたくリハーサルへ向かわれたとか。

 さすが昭乃さんである。僕だったら(落ち込んでたとして)そのメールで復活できるかどうか、さだかではない(笑)。

 そんなカンジに決意を新たにした昭乃さん。ピアノの前に座り「未来へ向かう歌です」と紹介し、前向きに次の曲へ向かうも・・・

 ぽんぽろろ・・・

 最初の2拍ぶんくらい弾かれたところで停止。

「あれ、わかんなくなっちゃった」

 ・・・もう! かわいいなぁ昭乃さん!( ̄∇ ̄;)そして会場に問い掛ける。

「(どの曲を演るか)わかっちゃったひと〜」

 瞬速で手を挙げて降ろす、ぐれと友人KM(<降ろす、も重要/笑)。もちろん他にも挙げてた人々はいただろう。それを見た昭乃さんは続ける。

「わかっちゃった? でもやるもん(笑)」

 昭乃さんマジかわいすぎて困ります(-_-)。

 そして今度こそ始まったのは『黄昏は未来で待つ』。たとえイントロの最初の2拍程度だとしても、判らないはずがない。この歌は僕にとって最も特別なもののうち、最上位のひとつなのだ。実際のところ車載のMD(<少しずつ曲を消しては別のを入れて聴いてる)には、ここ1年以上ずっと常駐しているし、何よりも僕の最新●の●●として少しアレンジしながら●●させてもらってるくらいなのだ(伏字を使うとビミョウに判らないですが『たそがれは未来で待つ』のことです/笑)。そこはかとないノスタルジー感と未来への希望と憧れが渾然一体となり、唯一無二のバランスの世界を創造している歌。シングル『覚醒都市』のカップリング曲で発表されて以降、どのアルバムにも収録されていないのが不思議な名曲だ。『RGB』の時(2002年05月12日)以来、ライヴでは聴いていなかったので感慨もひとしおだった。

 続いて、ライヴ定番で嬉しいけど今回はアコ限定だから聴けるかな〜どうかな〜と思ってた『ガレキの楽園』。いや〜生楽器版ですよ(>_<)。堀越さん大活躍。ヴァイオリンのマーくんも大きな存在感を示す。ちょっとピアノ弾き語り版とかも聴いてみたかった気がするけど、このアレンジは良かったなぁ(〜_〜)。
 この曲最大のキラーリリック(<そんな言葉は多分ない)として、「その未来 半分をくれるのなら 灰色の痩せた絶望が遠く 遠くなるよ」という部分がある。これが「It's your pain or my pain or somebody's pain 誰かのために生きられるなら It's your dream or my dream or somebody's dream 何も怖くはない」ってフレーズと(若干、姿勢とか各感覚の強さ・能動性などに違いこそあれ)同じ意味だってコトに気づいたのは意外に最近だ。意外に、ってのは、これらの歌たちは、共に僕にとって重要なものだから。
 僕はきっと、ずっと昔から、誰かのために生きたいと思っていて――でもそれを為そうとすればするほど、自らに欠けていることが沢山あるんだって思い知らされて(それらは自分の努力不足のものもあれば、恐らくどう足掻いても変えようがないこともある)今では何故か、[自分のことで手一杯]どころか、自分のことすら手に余っている始末だ。
 それ故にこれらの歌と歌詞は一層、ざくざくと胸に突き刺さる。いつか叶えることが出来るのかわからない、遠い――でも向かい続けるべき憧憬。

 それから『降るプラチナ』。もぅムリ、ってくらい名曲の連続攻撃である。もちろんムリってのは言葉のアヤですが(笑)。これまでも何回もライヴで聴いてきた歌だが、今回はアコースティックの魔法がかかっているため、全部がまた新たな魅力を全開なカンジで困っちゃうのである(TT-TT)。ちなみに1つ前の『ガレキ〜』からこれの次の『鉱石ラジオ』まで、堀越さんのギターが素晴らしかった(いや、いつも凄いけど特にね)。

 ここで昭乃さんからメンバー紹介。今回は昭乃さんを含めて3人だけだ。まずはマーくんこと藤堂昌彦さん。どうやら某ライヴ後の打ち上げで面白かったから昭乃さんが誘ったらしい・・・とかいうのは冗談で、本当はそのライヴの折に独り黙々と練習してたときに聴こえてきた音が好きで、とのことでした(^-^;)。しかしマーくんは本当に面白い人らしく、昭乃さんはいつも笑わされているとか。うらまやしい〜(マーくんが)。
 続いて堀越信泰さん。もう、保刈さんと並んで説明の必要がないくらい昭乃さんファミリーなギタリストである。 Coccoとかのギターもやってるところが心憎い(ナゾ)。昭乃さんとも20年来の付き合いだ。しかし昭乃さんは今回の紹介の際「堀越マーくんでした!・・・あっ、マーくんだって!」と名前を間違えていました( ̄∇ ̄;)。可哀想な堀越さんと(笑)、かわいい昭乃さん(* ̄〜 ̄*)。そんな堀越まーくん(笑)がギターソロを披露すると会場から拍手が。

 そして話題の渦中(<笑)の堀越さんのカッコいいギターに合わせて会場は手拍子。『鉱石ラジオ』のイントロである。しかし、昭乃さんが歌い始めるまでに手拍子がおさまる辺りは、さすが皆わかってらっしゃる(^-^;)。昭乃さんとしては、ご自身のライヴ会場がいつも静かである点に物足りなさを覚えることがあるようだが、こればかりはしょうがない。聴衆の(恐らく)9割以上は、ひたすら昭乃さんの声が聴きたくて仕方ないのだから。手拍子やら声援は、騒音以外の何ものでもない。
 昭乃さんの声は、本当にアコースティック楽器との相性が良い。エレクトロ系が合わないわけではない。しかしアコ系で、例えばピアノ弾き語りなんてされちゃうと、本当に(繰り返しになるけど)無駄な音がひとつもないと感じるのだ。破壊力が数十倍に跳ね上がるカンジ(破壊力?)。

 それから『アトムの光』。僕の中で歌詞が苦手な昭乃さんの曲のひとつだ。そして、素晴らしい(ん?)。「すべての空の色を」と始まる最初の「すー」と伸ばしている瞬間に、既に滂沱の涙である。昭乃さんの声の魅力をストレートに伝える曲のひとつだ。これで歌詞が苦手じゃなかったら、この歌は間違いなくこの世で最も好きな歌のひとつになっていただろう。今でも第3位だけどさ(いいかげん同率1位が幾つもあって云々の話は致しませんが/笑)。

 ステージに昭乃さんとマーくんが並ぶ。『VOICES』だ。昭乃さんは楽器を演奏せず――つまり昭乃さんの歌と、ヴァイオリンの競演だ(>_<)。しかも『VOICES』である。これはもう、地上に舞い降りた奇蹟としか言いようがない。ちなみにこの日17番目に起きた奇蹟である(17曲目だから/笑)。一般的には「起こらないから奇蹟っていう(<笑)」らしいが、昭乃さんは、歌うたびに奇蹟を起こすひとなのだ。

 --encore--

 アンコールで出て来た昭乃さんは、ありがとうございます、と言ったのち、重ねてこう述べた。「歌わせてくれてありがとうございます」。

 何てコトを言うんですか昭乃さん!

 僕は、その昭乃さんの言葉で涙を流してしまった。昭乃さんは続けて、自分が歌っていられるのは皆さんが応援してくれるからで、といった内容を話した。ホントに何てコトを言うんですか昭乃さん! 僕こそ、昭乃さんの歌に生かしてもらってるのに。

 昭乃さんがそんな(僕からすれば逆に畏れ多いような)ことを思ったのは、最新のシングルが昭乃さん史上最高位になったからの様子。「普段は数字とか順位とか気にしないけれど、入ったと聴けば嬉しい」とのことで。でも、何位だったかは忘れちゃった、というあたりが昭乃さんである( ̄〜 ̄)。ちなみに実際には24位だか26位とのことらしい。

 それから昭乃さんは、やや唐突に「さっきマーくんったらね」と話し始める。今にも笑い出しそうに、というかほとんど笑いながら( ̄∇ ̄)。

 マーくんこと藤堂さんは楽屋に入るなり、凄く緊張した、と言ったらしい(特に直前の『VOICES』の話だろう)。そして「滝に打たれるところから始めたい」と言ったんだとか。わはは、ホントに面白い人だなマーくん( ̄∇ ̄;)。

 そのまま翌月のライヴ『3月の庭』の予告も少ししたり、赤坂BLITZの新生こけら落し的イヴェントへの参加も告知したり。3月は、大半の演奏曲目を変えるつもりとのことで、「滝に打たれるところから始めなきゃ」という昭乃さん。他人事っぽく笑ってる堀越さんを見て、「(私たち3人)みんなだからね」と言う(笑)。

 それからピアノの前に座る昭乃さん。始まったのは、今回はまず間違いなく聴くことが出来ると思っていた『金の波 千の波』。史上最高位の売り上げを記録した最新シングルだ。ちゃんとカ行から始まるところが素晴らしい(何がだ)。穏やかな強さ、というのは昭乃さんの歌にしばしばにじみ出る感覚である。最新のシングルにもそれはたちあらわれ、たまらないいとおしさと憧れを抱かせる。
 シングルで聴いて、この歌の中で最も心を貫いたフレーズを、ライヴで聴くことが出来る喜びにワタクシ泣きじゃくりました。いや、それ以外の部分でも泣きじゃくってましたが(知ってたって?)。
 ちなみにそれは曲としての盛り上がりとは別で、「どんな時も空がそこにあるの 見上げるだけの力を与えて」という部分だ。この詞は「どんな時も空がそこにあるの (だから)見上げるだけの力を与えて(下さい)」という意味にも解釈できるが、僕としては、この部分は倒置法であると思うのだ。「見上げるだけの力を(我々に)与えて、どんな時も空がそこにある」、つまり、我々が空を見上げるのは、空それ自体から見上げるだけの力を与えられているからなのだ、という意味であろうと(>_<)。
 ちなみに今回のライヴ版では昭乃さん、ピアノのコードを2ヶ所くらい押さえ間違ってしまい、てへ、と弾きながら照れて笑ってらっしゃいました(* ̄〜 ̄*)。そこも幸せ。

 堀越さんとマーくんが退場する。あぁ、最後の曲なんだ、という寂寥。実際のところ体力は限界に近いはずなのだ。でも――もっと聴いていたい。

 大抵、ライヴのアンコールで最後の曲かつピアノ弾き語りとなればアレだろう、という予測が僕の中にあった。それは『美しい星』だったのだが。

 ピアノの最初の音が聞こえた瞬間、え――美しい星じゃな――え?えぇ〜っっ!?(TTДTT)
 ってなカンジ(<僕の内面的には)で始まったのは『花かんむり』だった。うわぁん、昭乃さ〜ん(TT-TT)。まだ涙が残ってるんかい、ってくらい泣くワタクシ。直感がビンゴだった最初の『Little Edie』から始まり、見事にハズれた最後の『花かんむり』(笑)。
 これまでにライヴでも2回は聴いたことがあるわけだが(共にピアノ弾き語り)、ここで『花かんむり』とは――

 初めてのライヴで聴いた『花かんむり』は、ただただ嬉しかった(そして泣いた)。続いて聴いたライヴ版『花かんむり』は、昭乃さんのピアノの上達っぷりに感嘆した(そして泣いた)。そして今回も、ひたすら泣いた。

 ぜっ、全部ちがうんだからねッッ!!(<何がどう違うのか説明もしないけど無意味にツンデレ調)

 「木陰に咲いたわたしの宝石」を「あなたの〜」と歌ってしまい「あっ」って感じの照れた顔をする昭乃さんもかわいいんだからねッッ!!(<これはツンデレではなくデレデレですな)

 本当にピアノ弾き語り版『花かんむり』も音源化して欲しいなぁ(〜_〜)。昭乃さんはライヴ編曲でのアルバム(つまりご自分の曲の別ヴァージョンを集めたもの)の発表も考えているとのコトで、それも楽しみである。

 このように意表を衝く大トリ曲をもって、夢のようなライヴの時間は終わった。最後の最後まで昭乃さんのお顔を見ることが出来ていた点から判る(?)ように、結局、僕の真ん前の席の人は最後まで現れなかった。本当に申し訳ないけどナイス欠席(^-^;)。どこのどなたか存じ上げぬが、アナタの分まで堪能させていただきました。次はちゃんと聴きに来て下さいましm(_ _)m

 さて今回は――今まで、斯くも無条件べったりに昭乃さん好き好き光線を発し続けて来た自分をして、「あぁ、こんなにも自分が昭乃さんを大好きで大好きでたまらなかったなんて知らずにいた」などと思わしめたライヴでした。

 たわごと? ナンとでも仰ってくだちゃい(>_<)。本当にそう感じたんだから。昭乃さんのライヴではひたすら泣きまくってる印象のワタクシですが、1曲も泣いてない歌がなかった、ってのはさすがに『エデンにて』の時と今回だけですし〜。


 ライヴ後は本来、友人KMとカラオケに行く予定だったのだが、昭乃さんが退場されて我が身を顧みると、ちょっと体力消費量がヤバいことになっているのに気づかされた(^-^;)。

 仕方ないので会場から友人TSに電話して、駅まで迎えに来てもらうことに(-_-;)。そして新幹線にて直帰の途中、トイレで吐いたり下痢したりが始まる。うわあぁ(涙)。心の中だけは救われた感じになりつつ、体調的には最悪な状態で帰りました(汗)。友人KM、それから友人TS&TM(ごふうふ)にはご迷惑をお掛けいたしましたm(_ _)m

 その後、お仕事は始まったものの体調不良で、医者に行っても(保険証ナシでね/汗)原因が不明という状態が続いた。何だったんだろう、一体。

 でもとりあえず、昭乃さんのライヴが終わるまで意識を保てて良かったなぁ。てゆーかライヴ終わるまで自分の体調のことなんてほぼ忘れてたけどね(^-^;)。

 次に昭乃さんのライヴに参加できるのは、いつになるだろう。ちょっと見通しが立たない。でも、また来たいと心から切に思う。僕にとって昭乃さんの歌を聴くことは、本当に幸せな体験なのだ。CDでもそうだが、目の前で昭乃さんが歌い、その声が自分の耳に届くという出来事は、本当に奇蹟のような喜びだ。至高体験ってやつだ。いわばエピファニィ(謎)。

 だから今は、苦しくても生き抜こうと思える。足掻き続けようと思える。もしもその先に<僕の幸福>はなくとも。

<2008年5月7日(水)> 


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