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日本映画・邦画
あゝ!一軒家プロレス (日本:2004年) ★★★
スタッフ 監督:久保直樹 原案・総合演出:テリー伊藤 企画・製作:高橋がなり
出演:橋本真也(獅子王耕太)/ソニン(石塚那美)/栗田麗(獅子王麻美)/ニコラス・ペタス(マーク一条)/佐野史郎(山路直人)/片桐仁(織田)/柳浩太郎(徹)/坂本真(翔太)/葛西純(猿蔵)/藤原善明(矢藤)/他
物 語 プロレスラー獅子王の新築の家がライバル・マーク一条の来訪によって大乱闘へと展開し新築の家は崩壊し、爆発までしてしまう。獅子王の妻麻美は爆発の時に一酸化炭素中毒におかされ入院するがそこで奇妙な病にかかってしまう。破壊された家を建て直し、妻に希望をもって生きてもらいたい!そんな獅子王の優しさは借金を増やし、団体のレスラーは愛想をつかして出て行ってしまう。窮地に追い込まれた獅子王に持たらされた危険な試合は命さえ賭けた死合であった。
感 想 橋本真也さんがまだご健在の頃の主演作。かなりの巨額をつぎ込んでハデにつくられていますが「映画」ではない作品ですね。敵役のニコラス・ペタス(空手家)がカメラ映りの良い感じで、もっと他の作品でも観てみたいな〜と思えたのは収穫?だった。プロレス好きなら画面を見ているだけでも楽しめるかも知れません。アクションはみんな本物なのでかなりの努迫力ですが、ストーリーや美術にはもう少しセンスが欲しいトコロです。
etc 2005.8.29---DVD http://www.ahah.jp/top.html
好奇心のゆくえ→「」
アイデン&ティティ(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:田口トモロヲ
出演:峯田和伸(中島)/麻生久美子(彼女)/中村獅童(ジョニー)/大森南朋(トシ)/マギー(豆蔵)/他
物 語 ある時代のある年、TVのオーディション番組がきっかけで日本中に一大バンドブームが巻き起こった! ところがあっという間にブームは終焉を迎え、中島率いるSPEED WAYもまさに現実と理想の狭間で揺れ動いていた....。 〜やらなきゃいけないことをやるだけさ、だからうまくいくんだよ〜
感 想 予想以上に面白いとはこういうコトだなと納得してしまいました。みうらじゅんの原作は観たことがないので、何処の誰の才能が突出しているのかは正直わかりませんが、脚本(宮藤官九郎)に納得!かっこよかったです。あと麻生久美子の不思議な演技も惹かれますね。僕の中の、そしてあなたの中のロックな魂(があるなら)に火をつける!?
etc 2004.11.3---DVD
青い車 (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:奥原浩志
出演:ARATA(リチオ)/宮崎あおい(このみ)/麻生久美子(アケミ)/田口トモロヲ(マチダ:中古レコード屋)/水橋研二(ミキモト:不動産屋同僚)/太田千晶(荻野マチコ)/佐藤智幸(森本タカオ)/他
物 語 どれほど大切な人だったのか、今ようやく気が付いた。もう、遅すぎるだろうか。できるなら、もう一度抱きしめたい。青い車の行く先は、大切なものを心に刻む場所。そこには、海が、広がっていた。 1日30本の煙草。悲しい嘘。両手いっぱいの花束。そうしてやり過ごす痛み。
暇な中古レコード屋で働くリチオは、子供の頃の事故で目許に傷が残ったが、今こうして「生きているのがラッキー」だと思っている。けれど、いつもいいようのないイラ立ちや孤独につきまとわれているように感じ、誰にも本気で興味を持てずにいた。そんなリチオの恋人アケミとその妹の このみ。ある日アケミに告げた、リチオとこのみの秘密とは...。誰が悪いわけでもない。誰のことも傷つけたくない。青い車の窓の外には、海岸線がどこまでも広がっている…。<公式HPより抜粋>
感 想 宮崎あおい。最近メディアに多く登場するこの娘の作品をはじめて観賞しました。アイドル的なイメージをもっていましたが自然な演技をするのですね今後の活躍に期待はしましょう。物語はリチオの幻想シーン(トラウマ?)の謎に興味を惹きつけつつ、悩みのなさそ〜なお金持ちの姉妹の「日常」が描かれてゆきます。平凡に展開する姉妹に「何か」が起こった時に、この作品の主人公達をつなぐ糸がみえてきます。
etc 2005.10.28---DVD http://www.aoikuruma.com/
好奇心のゆくえ→
青空のゆくえ (日本:2005年) ★★★★
スタッフ 監督:長澤雅彦
出演:中山卓也(高橋正樹)/悠城早矢(鈴木貴子:おっかない女?)/多部未華子(河原春菜:酒屋の娘)/森田彩華(速見有美:女子バスケキャプテン)/黒川芽以(高橋亜里沙:委員長)/西原亜希(市田尚子:帰国子女)/佐々木和徳(杉原雄太:正樹の親友)/三船力也(山下勝也:矢島を追い込んだ?)/橋爪遼(矢島信二)/市野世龍(野辺稔:担任)/山本茉央(河原百合子:春名の姉)/岡村洋一(河原平蔵:春名の父)/目黒真希(勝也の母)/竹井みどり(河原富子:春名の母)/他
物 語 東京・三軒茶屋、夏休み....。大切な友達が転校することになった。いることが当たりまえだった友達が居なくなることで知る心の声。
伝えたかった気持ち....。心の中に留めた想い....。叶わなかった願い...。人を好きになることがどんなに苦しいか知った夏。
この先、幾つの出逢いと別れを経験してゆくのだろうか....。
どこまでも高く澄んだ青空の下、みんなで過ごす最後の夏が、今はじまる。 (公式HPオープニングより)
感 想 一人の好青年が1週間後に引っ越すと発表されてからザワつきはじめる5人の少女達の心模様と1+3人の男の子の青春ストーリー。始まって暫くは高橋正樹のモテ男ブリにちょっと退く印象もありましたが、作品事態の純粋さと、それぞれが個性的で最初から友達同士ではなかった女の子達が物語をとおして仲良くなって行く様子に素直に感動できました。鈴木貴子・速見有美の2人を途中まで同一人物だと思っていたため多少混乱もしましたが、10代の青春ストーリー好きな方にははずせない1作になるかも知れませんよ。
etc 2005.9.19---劇場 http://www.aozoranoyukue.com/
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あしたの私のつくり方(日本:2007年) ★★★★
スタッフ 監督:市川 準
出演:成海璃子(大島寿梨)/前田敦子(花田日南子)/石原真理子(大島さつき:母)/石原良純(杉谷正:寿梨の父)/高岡蒼甫(田村博之:文芸部顧問)/近藤芳正(古垣賢一:小学校担任)/奥貫薫(日南子の母)/田口トモロヲ(上島浩二:さつきの同僚)/他
物 語 あなたは、仕事や友達、恋人や家族に自分を合わせてしまう事はありませんか?ありのままの自分って、簡単なようで難しい。思春期に初めて覚える、自分を偽ることで自分を守ること。そして初めて見いだしてゆく新しい私...。みんなが求める「私」を演じてしまう寿梨。この物語を通して、あしたの私に会いに行きませんか。(goo映画より抜粋)
感 想 十代の少女が自分と周りとの人間関係との摩擦に悩みながらも、こたえをミツケテゆく物語。葛藤からはじき出される無謀なパワーで破滅に向かうような実社会の事件的な物ではなく、同じような悩みをもつ同世代に向け少しでも前向きになれるきっかけに、してもらえたら良いのではないでしょうか。成海璃子が本作で評価されるのも頷ける、子供でもない、大人でもない微妙な「この娘何もの?」といったムードが漂っていました。
etc 2008.7.17---スカパーch.261 チャンネル NECOhttp://watatsuku.goo.ne.jp/index_f.html
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阿修羅のごとく(日本:2003年) ★★
スタッフ 監督:森田芳光 原作:向田邦子
出演:大竹しのぶ(三田村綱子:長女)/黒木瞳(里見巻子:次女)/深津絵里(竹沢滝子:三女)/深田恭子(神内咲子:四女)/小林薫(里見鷹男)/中村獅童(勝又静男)/八千草薫(竹沢ふじ:母)/仲代達也(竹沢恒太郎:父)/桃井かおり(枡川豊子)/板東三津五郎:10代目(枡川貞治)/RIKIYA(神内英光)/木村佳乃(赤城啓子)/紺野美沙子(土屋知子)/他
物 語 父の浮気を母に内緒に探るうちに四姉妹のそれぞれの人生・秘密が姉妹に露呈してゆき、心の内をぶつけていく様をそれぞれのキャラクターの持つユーモラスさを織り交ぜながら描かれてゆく。
感 想 兄弟が四姉妹ともなるとこういうモノなのか?とおもいつつ冒頭から中盤位までは少しだけ「馴染めない」展開でしたが後半は上手にまとまっている感じで納得している自分がいることに気づいてしまいました。滝子(三女)と咲子(四女)の関係のエピソードはえぇ〜話でした。135分と少し長めの作品でした。
etc 2004.10.4---DVD
A DAY IN THE LIFE (日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:浅野晋康
出演:斉藤陽一郎(花村響)/村井美樹(田島沙織)/杉山彦々()/真瀬樹里()/かとうあつき()/他
物 語 平凡な毎日を過ごしていた花村響。ある日昔の彼女がエイズで死んだ事を聞く。彼女と関係があった響は、自分もHIVに感染している事を知る。響は実家に戻り自分の生きた証をビデオカメラに収め、不安から逃げる毎日を過ごしはじめるが、そんな時に父が頼んだホームヘルパーの田島沙織に一目惚れをしてしまう。〜恋をすると病気が治る〜という信じがたい新聞記事を見た響は、ある決意をするが...(GYAO Cinemaより)
感 想 第1回山形国際ムービーフェスティバル。フィクション部門賞作品。ネット配信Gyaoの映画作品をココに載せる事になるとは...そんな感慨にふける...ことは無いのですが。テーマは重いが覚悟してみる程でもなく、「ヤリスギ」じゃない〜?とも思える展開もいくつか有りましたが、それでも心の揺れが伝わるイイ映画だな〜と思えました。間にCMがはいるのが難だけど、Gyaoもありって事でこれからも観賞したら載せてゆくつもりです。(2006/11/13月曜正午まで鑑賞できる作品だそうです。)
etc 2006.10.1---Gyao
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アヒルと鴨のコインロッカー(日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:中村義洋
出演:濱田岳(椎名)/瑛太(河崎...)/関めぐみ(琴美)/田村圭生(ドルジ...)/関暁生(江尻)/大塚寧々(麗子)/松田龍平(...)/他
物 語 大学入学のため仙台に越してきた椎名が、引っ越しの片付けをしながらボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさんでいると、隣人の河崎に声を掛けられる。どこかミステリアスな雰囲気を持つ河崎は、一緒に本屋を襲おうという、おかしな計画を椎名に突然持ちかけた。同じアパートに住む孤独なブータン人留学生のドルジに広辞苑を贈りたいというのだ。気乗りしない椎名だが、翌日、河崎に言われるままにモデルガン片手に本屋を襲撃する。だが、彼らが奪ってきたのは広辞苑ではなく広辞林だった。しかし実は、その計画の裏には、河崎とドルジ、そして琴美という女性の物語が隠されていた。(goo映画より抜粋)
感 想 録画しておいてずぅ〜〜っと観ていなかった作品。なんでもっと早く観なかったんだと後悔してしまうほど人を惹き付ける仕掛けのある物語でした。細かくは言えない、書けないので観てください。
etc 2009.8.5---スカパーch.330 WOWOW
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アフタースクール(日本:2008年) ★★★★
スタッフ 監督:内田けんじ
出演:大泉洋(神野)/佐々木蔵之介(北沢)/堺雅人(木村)/常磐貴子(美紀)/田畑智子(写真の女)/北見敏之(大黒)/山本圭()/伊武雅刀(片岡)/ムロツヨシ()/他
物 語 母校の中学校で働く、人の良い教師・神野のもとに、かつての同級生と名乗る怪しい探偵が訪ねてくる。探偵は神野の親友でもあり、現在は一流企業に勤めるサラリーマン・木村の行方を追っていた。心ならずも神野は木村探しに巻き込まれてしまう...。人を疑う事を知らない男 と 人の裏側ばかり見てきた男。ちぐはぐコンビの捜索活動から、神野の知らなかった友人・木村の一面が次々と明らかになり、物語は思いもよらぬ方向へと転がりだす。(映画パンフより抜粋)
感 想 前作「運命じゃない人」の複雑に見えてはいるが、一つ一つを紐解いてゆく楽しさ!面白さ!は(また違った感じですが)健在でした。内容に触れる事は出来ないので、前作の楽しさを引き合いに出す事しか思いつかないが、思いっきり油断して観る程、面白さが倍増しそうですよ。DVDがでたら、もう一度あれこれ考えながら観てみたい。
etc 2008.7.24---劇場http://www.after-school.jp/index.html
好奇心のゆくえ→運命じゃない人
ある朝スウプは (日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:高橋泉
並木愛枝(志津)/広末哲万(北川)/高橋泉(信者)/木村利絵(西野)/垣原和成(医師の声)/他
物 語 北川はパニック障害と診断され、会社勤めができなくなり、自宅でできるデータ入力の仕事を始める。そんな彼を支える恋人の志津の献身をよそに、北川は新しい仕事を通じて出会った信仰にのめりこんでゆく....。2人の関係がゆるやかに崩壊してゆく姿を描く(番組作品紹介を参考に)
感 想 冒頭、2人のセリフが聞きにくく、最期まで集中できるか心配でしたが、志津が北川のセミナー通いに気がついたところで、感情が大きく動き出すともうこの作品世界(2人暮らしのアパートの世界)に気持ちをワシづかみされてしまいました。....最期の北川のセリフが(再び)聞きづらく、何度もリプレイしてなんと言っているのか確認してしまいましたが、聞き取れた時!なんかスト〜ンと心を落とされたような気持ちに。映画が好きで、新しい息吹を感じたい!そんな作品を探している方は是非!〜第46回日本映画監督協会新人賞受賞作〜
etc 2006.10.17---スカパーch.260 洋画★シネフィル・イマジカ
好奇心のゆくえ→
アルゼンチンババア(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:長尾直樹
出演:役所広司(涌井悟)/堀北真希(涌井みつこ)/森下愛子(滝本早苗)/小林裕吉(滝本信一)/手塚理美(涌井良子)/岸辺一徳(白井順三)/鈴木京香(ユリ)/田中直樹:ココリコ(向井守)/他
物 語 警官も、うなぎやも、酒屋も、みんな幼なじみのような小さな田舎町。仲の良い三人家族がいた。しかし、イルカの島で過ごした楽しい日々の思い出を残して母が死んでしまう。母を愛し、仕事一筋であった墓石彫りの父・悟は、何故かその日に限って病院に顔を出さず、突然姿を消してしまった。取り残された一人娘のみつこ。半年後、父は変わり者の女性の屋敷で発見された。そこは広い草原にぽつんと佇む小さな田舎町の中のアルゼンチン婆の住む場所だった。(goo映画より抜粋・参考に)
感 想 鈴木京香の演出なのか、メイクなのかもうちょっとなんとかならないものか?小さい子供達の都市伝説的存在のアルゼンチン婆がどうやっても綺麗なままの鈴木京香だ、匂いも臭そうに見えない!素人的な考えになるが、惚れてしまっている悟には鈴木京香で、アルゼンチン婆と思っている子供達には ただの年輩の女性に等....。本当はそこまで感じる深い演技を望んでしまうのだけれど。
etc 2009.7.24---スカパーch.312ムービープラス
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1980〜イチキュウハチマル〜(日本:2003年) ★★
スタッフ 監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:ともさかりえ(一之江キリナ:羽柴レイコ・元アイドル)/犬山犬子(カナエ:教師)/蒼井優(リカ:妹)/及川光博(演歌歌手)/串田和美(羽柴誠十郎:校長:父)/他
物 語 1980年もあとわずかとなったある日、星陵高校に失踪中だった元アイドル一之江キリナは教育実習生として現れた!2年生のリカと教師のカナエは目を疑った一之江キリナ(レイコ)は2人の姉妹だったのだ!
男に惚れやすく、一目惚れしたら教育実習生の立場を忘れ、学校の男子生徒にだって手を出しかねないレイコだけに2人は心配する....。
80年という時代やカルチャーを通して10代のリカ、20代のキリナ、30代のカナエの3人の恋愛や人間関係が描かれる。
感 想 あなたが80年という年をどう過ごしていたかによって、懐かしかったり。まだ生まれていないのなら留守録電話の機械のデカサに驚いたり、小道具中心にでも時代の移り変わりを感じられる作品。犬山犬子さん演じる長女のエピソードは結構笑えるモノが多かった。
etc 2005.6.21--DVD
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いつものように(日本:1998年) ★★
スタッフ 監督:けんもち聡・・・「ここに幸あり」
出演:高瀬アラタ(バイク便)/河野智典(運び屋)/石川七恵(イラストレーター)/他
物 語 大分出身のコウノ。バイク便のライダー タカセ。東京で出会った二人はいつまでたっても男の子気分が抜けない20代の「おとな子供」達。ある日二人は、沖縄から上京しイラストレーターの仕事をしているナナエと知り合う。時に残酷でもある街・東京で交わす飾りのないコミュニケーションに見え隠れする瞬間を描いた、とある1日の出会いの物語。(パッケージの説明を参考)
感 想 新しい明日だってきっと「いつものように」やって来て、「いつものよう」に過ぎてゆく....。そんな普段通りのリズムのなかでも記憶には残るような出来事はあるでしょう?そんな1日を観賞できる映画。ちょっと例えようも無い個性的な作品でした。今回DVDにて観賞したのは東京編。エンドロールには大分編?のスタッフ・キャストも紹介されており、気になります。
「ここに幸あり」の監督でもあるけんもち聡という人物が今後どういう方向に向かっていくのか個人的に注目しています。
etc 2005.1.23---DVD
犬死にせしもの (日本:1986年) ★★
スタッフ 監督:井筒和幸
出演:真田広之(重左)/佐藤浩市(鬼庄)/安田成美(洋子)/平田満(岩テコ)/堀弘一(伝次郎)/今井美樹(千仕)/吉行和子(たえ)/蟹江敬三(火つけ柴)/木之元亮(猪狩:花万の右腕)/西村晃(阿波政)/中村玉緒(重左の母)/他
物 語 昭和23年、重左こと宗重左衛門はビルマ・インパール戦線から帰還した。彼は遊郭で戦友鬼庄こと鬼松正一と再会し、彼の仕事に誘われるまま手伝う事になる。その仕事とは「海賊業」だった。ある日重左達が襲った船にいた娘・洋子をさらって来てしまうが重左は彼女に情が移ってしまう。そんな頃洋子の捜索のため新興やくざ・花万が依頼を受け重左達の住む島に花万の番頭・火つけ柴を向かわせた....。戦争で死に損なった男達が、ひとりの女のために命を賭ける姿を描いた物語。
感 想 戦地から帰ってきた主人公達に人生の次なる目標が見つけられぬまま、ただ喰うために海賊行為を行うが盗んだ物(者)が悪かった。娘を実家に帰す!それだけでも大きな目標をミツケタかのようにガムシャラニ突き進む、相手がヤクザだろうが戦争で死ぬハズだった男達には恐怖は無い!役者の個性で魅せる映画になっていたが....。
etc 2005.7.21---DVD
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犬猫 (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:井口奈己
出演:榎本加奈子(ヨーコ)/藤田陽子(スズ)/忍成修吾(三鷹君)/小池栄子(アベチャン)/西島秀俊(古田)/他
物 語 東京近郊、静かな街の一軒家。中国へ留学するアベチャンの留守宅を預かることになったヨーコと、古田の家を出て転がり込んできたスズ。幼なじみとはいえ、あまり仲のよくないふたりだが、なんとか一緒に住み始める。ふたり暮しもようやく落ち着いてきた頃、ヨーコがひそかに想いを寄せている三鷹とスズが急接近!?内心穏やかでないヨーコとそんなことにはお構いなしのスズ。ふたりの距離は微妙に近づいたり離れたり……。性格は正反対。でも好きなものはいっしょ!という仲がいいんだか、悪いんだか...。の女の子の友情物語。
感 想 日常の細かなシーンを横に友達がいることで膨らむエピソードとして展開してゆきます。作品には友情・怒・反省・絆が無理なく存在して肩の力を抜いて観れる作品。動物の映画やアイドルの映画ではない若手監督・邦画の「イイカンジ」の作品を探されている方は是非!
etc 2005.10.10---DVD
好奇心のゆくえ→
いま、会いにゆきます(日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:土井裕泰
出演:竹内結子(秋穂澪)/中村獅童(秋穂巧)/武井証(秋穂佑司:息子)/浅利陽介(高校時代の巧)/平岡裕太(高校生の佑司)/大塚ちひろ(高校時代の澪)/中村嘉葎雄(巧の上司)/市川実日子(永瀬みどり:巧の同僚)/YOU(佑司の小学校の担任)/松尾スズキ(洋菓子店店主)/小日向文世(巧の主治医)/美山加恋(佑司の同級生)/他
物 語 妻に先立たれながらも6歳の息子・佑司と二人で何とか幸せに暮らしている秋穂巧。妻から息子に残された絵本には、梅雨の雨降りの日に妻・澪が帰ってくると描かれており佑司は健気にその事を信じていた。澪が亡くなって1年経ち夏の前の長い梅雨が始まろうという日に澪は本当に二人の前に現れた。ただ彼女は一切の記憶を失っていたのだ。そんな彼女を巧と佑司は優しく迎え入れ三人の不思議な「家族」としての生活が始まった。
感 想 映画が好きで、ラブストーリーが好きで、この作品を観る前から拒むような「のっぴきならない理由」(笑←観賞すれば判る)がないのであれば是非ご鑑賞ください。笑えて、泣けて、ファンタジックな設定にも人の思いが絡んでくる展開!そんじょそこらの人気俳優ではダメで「中村獅童」だからこそ、この作品のまとめ役として成功しているのだと思えます。
2回観賞すれば言葉一つ一つに想いがこめられている事に気づかされるでしょう。
etc 2005.6.15---DVD http://www.ima-ai.com/index.html
好奇心のゆくえ→鑑賞中フト「死ぬまでにしたい10のこと」の事を思いだした。
インストール (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:片岡K
上戸彩(朝子)/神木隆之介(かずよし)/中村七之助(コウイチ)/田中好子(朝子の母)/小島聖(かずよしの母)/菊川怜(英語教師)/他
物 語 不登校の女子高生が、ませた小学生に誘われて始めたパソコンでのエロチャットのバイトを通して再生していく?ストーリー(スカパーガイドより抜粋)
感 想 原作がどんな感じかはわからないが、映像として描き切れていないのか?演じきれていないのか?テレビドラマを多く手がけているスタッフ達ということもあって映画というよりは安っぽいTVドラマ...。 映し出される上戸彩にも今回は特に魅力を感じられなかったし、神木君もなんか引っかかってこなかった。残念。
etc 2006.5.20---スカパーch.261 チャンネルNECO http://www.install-movie.net/
好奇心のゆくえ→
ウォーターズ (日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:西村了
出演:小栗旬(リョウヘイ)/松尾敏伸(直人:元バスケ先輩)/須賀貴匡(ユウキ)/桐島優介(正彦:元銀行マン)/平山広行(鉄平:元板前)/森本亮治(ケイタ:元バスケ後輩)/葛山信悟(進太郎)/真中瞳(美奈子)/山口紗弥加()/エリカ()/大谷允保()/高木りな()/成海璃子(チカ:病弱な少女)/原田芳雄(オーナー)/他
物 語 ウォータフロントの倉庫街に降り立った、勘違いにキメたスーツ姿の7人の男達。誰にも立ち止まってもらえないストリートパフォーマーのリョウヘイ。仲間と立ち上げた会社を潰してしまった青年実業家のユウキ、バスケットボールだけが生き甲斐だった元実業団選手の直人とケイタ、妻と子とを抱え路頭に迷いかけの元インテリアコーディネーターの進太郎、横領の濡れ衣をきせられた元銀行マンの正彦、親方の元を飛び出してきた元板前の鉄平。7人の若者が心機一転選んだ仕事はホスト。しかしかれらの意気込みは詐欺による騙しで空振りに....。なけなしの保証金なども全て奪い取られ、店内はカラッポ、あっけにとられた彼等の元に本当のオーナーが現れ.....。
感 想 イケメンが7人。元仮面ライダー系が数人出演。割と安易かな〜と思われた企画?シナリオ?はまぁまぁ楽しめるのだが、なんか忙しいんだな。最初からオチもなんとなく匂ってくるしね。でも何げに最後まで観てしまったのだから何か惹きつけるモノがあるんだろう。
etc 2007.7.29---スカパーch.707 日本映画専門チャンネルhttp://www.waters-movie.jp/
好奇心のゆくえ→
うた魂♪(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:田中誠
出演:夏帆(かすみ)/ゴリ()/石黒英雄()/徳永えり()/亜希子()/薬師丸ひろ子(顧問先生)/他
物 語 高校女子合唱部のかすみは、歌っている自分が大好き。ある日、イケメン生徒会長から「歌っている君を写真に撮りたい」と言われ、自分が好きなんだと有頂天になる。しかし、出来上がった写真を見て大ショック。歌っている自分がこんな顔だったなんて。生徒会新聞にその写真が大きく使われ、悲しみと自信喪失で合唱部を辞めると言い出す。しかし、そんなかすみの態度に文句をつけに来た奴がいた…。(goo映画より抜粋・参考に)
感 想 夏帆主演作品は「天然コケッコー」以来かな?映画は役者さんのキャスティングでその作品の世界にリアリティが感じられるかどうかで気になってしまう所がありますが。夏帆とゴリの組み合わせは物語的にはOKなんだろうけれど、映像からは物凄い違和感が漂ってしまっています。それでも思春期天然少女?が成長する物語としての見応えは有りました。
etc 2009.7.23---スカパーch.261 チャンネル NECO
好奇心のゆくえ→
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(日本:1995年) ★★
スタッフ 監督:岩井俊二
出演:山崎裕太(ノリミチ)/奥菜 恵(ナズナ)/反田孝行(ユウスケ)/小橋賢児(ジュンイチ)/ランディ・ヘブンス(カズヒロ)/桜木研人(ミノル)/石井苗子(ナズナの母)/深浦加奈子(ノリミチの母)/山崎一(ノリミチの父)/田口トモロヲ(ユウスケの父)/中島陽子(受付の看護婦)/麻木久仁子(三浦先生)/三石研(同僚の先生)/蛭子能収(おでん屋の客)/他
物 語 夏休みの登校日に、ノリミチとユウスケはプール掃除の当番だったが掃除そっちのけで泳いで遊んでいた、そこにもう一人の当番、女の子のナズナがやってくる....。
ノリミチとユウスケとナズナ。打ち上げ花火を横から見たら丸いのか?平べったいのか?そして現実と一つの「if」で語られる、想いの伝え方もわからないような少年期の淡い恋心を描いた物語。
感 想 劇中の「if」は突然にやってくるが、これはナズナがいなくなった2学期が訪れて、それを知ったノリミチが想像したこと、と考えれば自然でしょうか?大人だったなら「後悔」なのだが「恋」が始まった少年期の彼には甘酸っぱい想い出にできるのでしょうね。50分足らずのショートムービー(元々はTVドラマらしいですが)だけれど、見応えはありました。奥菜恵の初々しさにはちょっと「ドキッ」。エンドロールの助監督紹介の所に行定 勲の名前がクレジットされていたのを発見しました。
etc 2005.1.5---ビデオ
宇宙の法則(日本:1990年) ★★
スタッフ 監督:井筒和幸
出演:古尾谷雅人(良明:ちび兄)/長塚京三(一也:長男)/横山めぐみ(美紀:妹)/鳥越マリ(令子)/芦川よしみ(絵美子)/竹中直人/太平サブロー/三木のり平/柄本明他
物 語 有名なファッションデザイナーとしての地位を捨て亡き父親の機織り工場を継ごうと帰郷した良明。実の兄との対立、東京での恋人への想い、デザイナーとしての地位を利用しようとする人々....。東京で自らの力と才能で一流デザイナーにのし上がったと心のどこかに思っているような男が、一から再スタートをしたときに自分の周りの人々に影響され、影響を与えている。そんな瞬間が描き出されている。
感 想 井筒監督という人は、若手・素人を演出する際にはその作品に監督自身が映し出される、この作品のように役者が揃った作品では「井筒監督」がスクリーンの中の世界から消えるのです。この事をどうとるかは各人に任せるとして、僕はこの作品結構好きです。
必ず存在する理由がある、ヒト一人の人生や、情熱や行動は周りの人たちをも巻き込みながら、想いや環境までをも変えていくのだ!それが「宇宙の法則」?と推測。
etc 2005.2.1---DVD
UDON (日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:本広克行
出演:ユースケ・サンタマリア(松井香助)/小西真奈美(宮川恭子)/トータス松本(鈴木庄介)/鈴木京香(藤元万里:姉)/弁毅(大谷昌徳:編集長)/片桐仁:ラーメンズ(三島副編集長)/要潤(青木編集部員)/小日向文世(藤元良一:万里の夫)/木場勝己(松井拓富:父)/江守徹(トレンドメーカー)/二宮さよ子(馬淵嘉代:パートさん)/明星真由美(淳子:事務員)/森崎博之(牧野:自動車工場勤務)/中野英樹(中西:製粉会社勤務)/永野宗典(水原:タクシー運転手)/ムロツヨシ(石松:うどん巡礼者)/川岡大次郎(小泉)/与座嘉秋(新美)/他
物 語 BIGになるため讃岐からNYへ飛び出した松井香助。しかし夢半ばで挫折し、借金を背負っての凱旋?帰国。温かい仲間に歓迎されるも、頑固な父親とは「何しに帰ってきた!」と一喝。とりあえず借金を返すため、親友・庄介の紹介でタウン誌で働く事に。香助のアイデアで編集部員の恭子と手がけたうどんコラムが大反響を呼び、日本中にうどんブームを巻き起こす。しかし、頑固な父親が突然倒れ...。(公式HPより)
感 想 本作はちょっとヘン、タウン誌が巻き起こす「うどんブーム篇」と「松井家の家庭問題篇」とでもいうのかな?2つの物語が同じ舞台・同じ設定・同じ香助なのに別のお話に感じてしまった。どうしてそう思うのか?自分なりに考えてみると、(ユースケサンタマリア)香助と(鈴木京香)万里が姉弟に思えない等、作品の後半部分を支える「松井家家庭篇」のストーリーの大切な「家族」の部分があっさりとドラマチックに表現されすぎているため。さらさら通り過ぎていった印象で終わったからかな?作品内にはファンサービスで「サマータイムマシン・ブルース」のキャスト陣他、多彩なゲストが登場するのも楽しいのだけれど、なんとなく「おまけがメインのお菓子」の一歩手前の状態になっていた。
etc 2007.9.3---スカパーch.707日本映画専門チャンネルhttp://www.udon.vc/movie/
好奇心のゆくえ→
海猿(日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:羽住英一郎
出演:伊藤英明(仙崎大輔)/加藤あい(伊沢環菜)/海東健(三島優二)/香里奈(松原エリカ)/伊藤淳史(工藤 始)/杏子(中迫夏子)/藤竜也(源太郎)/他
物 語 海上保安庁の中より選抜された優秀者のみが参加できる潜水技術課程研修、それは海難救助の最前線にして、死に最も近いとも言える職場でもある。「潜水士」を目指す若者達14名の50日に及ぶつらく厳しい訓練の日々の中で技術を身につけ、仲間を得て、女性とも出逢い、訓練生でありながら徐々に自信も身に付き、厳しい訓練を乗り切れると思い始めていた...。あの事故が起きるまでは。
感 想 これも昨年2004年の夏に結構イイらしい!と噂は聞いていました。なんか作り手の狙い通りにまんまと観賞させられているような気もしてしまいましたが、面白いのだからしょうがない!ということで...ギリギリ★4つ。加藤あいは綺麗だけれど、キャラが薄いのか?演技力か?ちょっと物足りない感じが残った。
エンディング後に差し込まれる未来予測はどう捉えるか?人によって感じ方が変わりそうですね。漫画を読んでないのですが、原作と関係があるのかな?
etc http://www.umizaru.jp/2005.2.16---DVD
運命じゃない人(日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:内田けんじ
出演:中村靖日(宮田 武:普通の人)/霧島れいか(桑田真紀:家無し女)/山中聡(神田勇介:武の友人)/山下規介(浅井志信:親分)/板谷由夏(倉田あゆみ:武の元カノ)/他
物 語 どこにでもいる気弱そうなサラリーマン宮田武は、人から頼みごとをされても断れず、どんなに騙されても疑うことを知らない“日本一のいい人”。そんな彼が、振られた彼女を忘れるため、ほんのちょっと勇気をだした一晩のほのぼのした物語───かと思いきや!物語は予想もつかない展開を見せます。宮田が過ごした一晩を、彼を取り巻く人々の視点から見ていくことにより、まったく違う夜に変わっていく...。(公式サイトより抜粋)
感 想 本作は、監督デビュー作だそうですね。最初はデビュー作にありがち?な、若者像を描いた作品だと思いましたが、一番最初の「エピソード」は前振りと言わんばかりの展開になります。映画の撮り方、脚本・演出の妙というのか?最初の主役君は最初は主役に見えるけれど、物語の伏線が本線になると、今迄脇役だった人が主役に...。あのシーンの時じつわ、彼はこうだった....そんな展開が面白かった。
etc 2008.4.12---スカパーch.707 日本映画専門チャンネルhttp://www.pia.co.jp/pff/unmei/index.html
好奇心のゆくえ→アフタースクール
eiko(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:加門幾生
出演:麻生久美子(秋森エイコ)/沢田研二(江ノ本)/阿部サダヲ(大野淳史)/玉山鉄二(戸田)/宇梶剛士(中島)/袴田吉彦(川端信司)/南 果歩(キャッチセールス女)/大杉 漣(マスター)/他
物 語 秋森エイコ・推定23歳・OL・独身・結婚願望あり・部屋には怪しげな健康器具、美容器具等が乱雑に置いてあり、つい先程も駅前で「人生の転機」を乗り越えるパワ〜ストーンを買ってしまう程、キャッチセールのカモにされやすい女。次の日に訪れた彼女の「転機」それは「会社倒産」「借金地獄」「ダメ彼」....。行き場を無くした彼女の前に現れたのは「謎のボケ老人」、老人はエイコを「加代」と呼び訳の分からないまま、帰る家もないエイコと老人の奇妙な共同生活が始まる........。
感 想 しっかり者のお姉さんのような役が多い麻生久美子が、人を疑うことを知らなずキャッチセールスにカモにされやすい役柄のエイコを演じていてなかなか新鮮でした。等身大の女の子を演じながらも、普通の人生からは1つ道をズレてしまっているような物語はどこに向かって行くのか想像しにくく、静かなトーンの映画なのに各登場人物に興味が湧いてくる映画でした。途中差し込まれる夕方の風景や駅前の感じなど都内なのに癒される映像がなんか好きでした。キャッチセールスに引っかかったことがある人だと「ん〜なことあるかいっ!」となるかも知れませんが....。
etc 2005.2.20---DVD
王手(日本:1991年) ★★
スタッフ 監督:阪本順治
出演:赤井英和(飛田歩)/加藤雅也(香山龍三)/広田玲央名(照美)/仁藤優子(嶋田加奈子)/若山富三郎(三田村早苗)/金子信雄(天王寺)/國村隼(恵美須)/坂東玉基(矢倉名人)/伊武雅刀(桂八段)/他
物 語 大阪・新世界に住む真剣師の飛田と、プロの名人を目指す香山は幼なじみで、対照的な性格でありながらも二人は将棋が取り持つ腐れ縁の仲だった。香山は薬屋の加奈子に想いを寄せていたが、彼女は“将棋オタク"の香山がじれったい。一方、日本海の温泉町に出向いた飛田は、そこでストリッパーの照美と出会い、また想いを寄せる。そんな折り、二人の前に伝説の老真剣師・三田村が現れる。(goo映画より抜粋)
感 想 良い雰囲気の画。展開は何か味わいぶかいようでいて、終わってみればそのまんまな展開?将棋の面白さを伝える何か?名人の凄さ?...この世界だからの「何か」が足りないのかな〜?ちょっと物足りなさを感じた。
etc 2009.2.6---ch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
ALWAYS 三丁目の夕日 (日本:2005年) ★★★★
スタッフ 監督:山崎 貴 原作:西岸 良平
吉岡秀隆(茶川竜之介)/堤真一(鈴木則文:スズキオート)/小雪(石崎ヒロミ)/堀北真希(星野六子)/須賀健太(古行淳之介)/小清水一揮(鈴木一平)/もたいまさこ(大田キン:たばこ屋)/三浦友和(宅間史郎:医者)/薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)/他
物 語 昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子がやってきた。小さな町工場にがっかりした六子を、一家のやんちゃ坊主・一平は、「もうすぐテレビがくる」と慰める。鈴木オートの向かいで駄菓子屋をする茶川は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々。ある日茶川は、淡い思いを抱く飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、身寄りのない少年、淳之介を預かることに。そんな彼等の日常と、経済成長まっただ中の日本・東京の姿が、建設途中の東京タワーをバックに映し出される。(goo映画を参考に)
感 想 懐かしい〜ニッポン!といっても僕はリアルタイムな年代でもないのですが、どこかホットさせてくれる「あの頃の日本」とハートウォーミングなドラマ。CGも使い方によっては老若男女に受け入れられる映画作品ができる!監督作品としては「リターナー」もそれなりに楽しめたのですが★4つ評価は過大評価かな?でも新作のたびに前進している感がありますね。次回作はさらなる好作品を求むということで...!?
etc 2006.8.12---DVD
好奇心のゆくえ→
お受験 (日本:1999年) ★★
スタッフ 監督:滝田洋二郎
出演:矢沢永吉(富樫真澄)/田中裕子(富樫利恵)/大平奈津美(富樫真結美:娘)/西村雅彦(塾長)/大杉漣(古本監督)/鈴木一真(中村)/徳井優(庄場晴之)/余貴美子(千秋みどり)/永島敏行(カメラマン)/岸部一徳(聖園小学校校長)/もたいまさこ(聖園小学校教頭)/他
物 語 娘の私立小学校の「お受験」と実業団のマラソン選手でもある父親のリストラ....慣れない主夫業と娘の受験を通して夫婦・家族の絆をコミカルに描くファミリー・ドラマ。
感 想 予想より面白かった。ドッカ〜ンと湧くような作品ではないのだが、笑えて・感動できて満足!好きな女優さんの一人である田中裕子さんの「面接用のわざとらしさ」を醸し出す演技や「普段」の自然な振る舞いが、個性派な俳優陣で固められている本作をしっかりまとめてくれている印象で、つくづくこういう顔の女性も好きだな〜なんて見とれてしまった(脱線!?)。面接用の写真撮影をする時の子役の大平奈津美ちゃんのキメ笑顔もインパクトがあった。...YAZAWA FANにはどのように写るのでしょうか?
etc 2006.1.16---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→「」
お父さんのバックドロップ (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:李 闘士男
出演:宇梶剛士(下田牛之助)/神木隆之介(下田一雄)/南方英二(下田松之助:祖父)/金本英恵(南果歩)/金本哲夫(田中優貴)/生瀬勝久(菅原進)/奥貫薫(下田早苗)/AKIRA(斎藤政夫)/コング桑田(松山健)/荒谷清水(ドラゴン井上)/エヴェルトン・テイシェイラ(ロベルト・カーマン)/大日本プロレスリングの皆さん。国際空手道連盟 極真会館の皆さん他
物 語 プロレスとプロレスラーの父が嫌いな下田一雄はボロアパート「幸荘」に引っ越してきた。父・牛之助と祖父・松之助と3人暮らしが始まるが新しい小学校では父親がプロレスラーであることは内緒にしていた....。母親・早苗が亡くなって、息子・一雄と上手くコミュニケーションがとれない牛之助は息子に嫌われていると悩み...息子の信頼を得るために無謀な決断をする...。
感 想 う〜む、な内容。プロレス好きというだけでもなんとか観るか?という期待さえスカされました。アクションよりも人間ドラマがメインなのですが、掘り下げられていないので深みが無かった。不思議キャラの祖父と、小学校の黒板に書かれた日直が「川田」「冬木」だったのは笑えたが....。
etc 2005.11.20---スカパーch.310http://www.cqn.co.jp/backdrop/backdrop.html
好奇心のゆくえ→「」
男たちの大和/YAMATO (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:佐藤純彌
出演:反町隆史(森脇庄八)/中村獅童(内田守)/鈴木京香(内田真貴子)/松山ケンイチ(神尾克己)/仲代達矢(神尾克己)/渡辺大(伊達俊夫)/内野謙太(西哲也)/崎本大海(常田澄夫)/蒼井優(野崎妙子)/長嶋一茂(臼淵)/井川比佐志(組合長)/勝野洋(森下)/寺島しのぶ(文子)/奥田瑛二(有賀幸作)/渡哲也(伊藤整一)/他
物 語 2005年4月、鹿児島県枕崎の漁港。老漁師の神尾のもとを内田真貴子と名乗る女性が訪ね、60年前に沈んだ戦艦大和が眠る場所まで船を出してほしいと懇願する。彼女が大和の乗組員・内田二兵曹の娘と知り驚いた神尾は、小さな漁船を目的の場所へと走らせる。神尾もまた大和の乗組員だったのだ。内田二兵曹の名前を耳にし、神尾の胸裡に60年前の光景が鮮やかに甦ってくる…。(goo映画より抜粋)
感 想 明日をも見えなくなっている敗戦ムードのなかでの玉砕覚悟の男達の魂が描かれる作品。自らが闘っても家族や、友人、恋人達を救えるかどうかもわからないような痛切な状況下での防戦一方な戦闘シーンは何とも痛いが、当時の若者達の「覚悟」という感情が理解できるようになってきている自分は少し大人になったのかな?(いい歳ですが..)
etc 2006.11.26---DVD
好奇心のゆくえ→
踊る大捜査線 The Movie 2 レインボーブリッジを封鎖せよ
(日本:2003年)
★★★★
スタッフ 監督:本広 克行
出演:織田 裕二/柳葉 敏郎/深津 絵里/水野 美紀/ユースケ・サンタマリア/いかりや長介
物 語 湾岸署管内で複数の凶悪事件が連続して発生!青島達は捜査に取りかかった。そして本店から殺人事件特捜本部長として初の女性キャリアの沖田が派遣され!事件は謎を含んだまま第2の事件が起こる!
感 想 TVシリーズが好きな方はお薦めです!おきまりの展開だが、グッとくるところはやはり感動してしまうし。ファンは必見ですね笑えます!
etc 2003--劇場
カーテンコール (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:佐々部清
出演:伊藤歩(橋本香織)/藤井隆(安川修平)/鶴田真由(安 美里)/奥貫薫(平川良江)/津田寛治(宋義徳)/橋龍吾(金田信哲)/井上尭之(明日川修平)/藤村志保(宮部絹代)/夏八木勲(橋本達也)/他
物 語 昭和40年代中頃まで映画館で活躍した「幕間芸人」の男とその家族、そして映画が大衆娯楽であった時代に生きた人々を温かく見つめる人間ドラマ。(goo映画より抜粋)
感 想 佐々部監督お得意の時代考証(設定)の演出のなかで、時代の流れに乗って生きた男の栄枯盛衰...土地に残る人種の壁といった社会問題まで、ハデでドラマチックな展開ではなく落ち着いてみれる作品。涙腺緩めの方ならハンカチは必須かも....個人的にはキャスティングのバランスがちょっと気になったかも...僕だけかな?
etc 2006.7.8---DVD http://www.curtaincall-movie.jp/
好奇心のゆくえ→
害虫 (日本:2002年) ★★
スタッフ 監督:塩田明彦
出演:宮崎あおい(北さちこ)/蒼井優(山岡夏子)/沢木哲(タカオ)/田辺誠一(緒方智)/りょう(北稔子:母)/石川浩司(キュウゾウ)/すずき雄作(薫平)/芳賀優里亜(ルミ)/他
物 語 母親が自殺未遂するなど、不安定な環境に生きる不登校の中学生・サチ子。彼女は、ひょんなことから知り合った当たり屋の青年・タカオや彼の相棒である精神薄弱のキュウゾウらと町をぶらつく日々を送るが、やがてタカオは何かのトラブルに巻き込まれ彼女の前から姿を消す。こうして仕方なく学校へ戻ったサチ子だったが....。<goo映画より抜粋>
感 想 この作品のとんでもない出来事の数々を、ハッキリと表現しないからなのか、罪悪感を感じることができなかった。母の結末...。タカオの最期...。夏子の安否....。goo映画のあらすじを読んで「そういうことをやってしまった」んだ!と理解したが「このドロ〜っとした感情」を鑑賞中に感じられなかったのが評価の明暗を分けるんだろうな。
etc 2005.11.7---ビデオ
好奇心のゆくえ→
隠し剣 鬼の爪(日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:山田洋次
出演:永瀬正敏(片桐宗蔵)/松たか子(きえ)/吉岡秀隆(島田左門)/田畑智子(志乃)/緒方拳(家老:堀将監)/小林稔侍(大目付:甲田)/小澤征悦(狭間弥市郎)/光本幸子(伊勢屋のおかみ)/倍賞千恵子(片桐吟:母)/田中邦衛(片桐勘兵衛)/田中泯(戸田寛斎:師匠)/高島礼子(狭間桂)/他
物 語 時は幕末。東北の小藩である海坂藩の平侍、片桐宗蔵は、母の生前に奉公に来ていた百姓の娘きえと、3年ぶりに町で偶然再会する。宗蔵は、伊勢屋という大きな油問屋に嫁いで幸せに暮らしているとばかり思っていたきえの、痩せて寂しげな姿に胸を痛める。それから数ヵ月後、きえが病で伏せっていると聞いた宗蔵は伊勢屋に乗り込み、強引にきえを連れ帰る。平侍である宗蔵の貧しい暮らしが、回復したきえの笑顔で明るい毎日に戻った時、藩を揺るがす大事件が起きる.....。(公式HP参照)
感 想 「たそがれ清兵衛」と展開が似ているのですが......。殺陣はやっぱりアクションスター(元JAC)の真田広之の方が....。でも何故なのか?僕は本作の方が観やすかった。前作「清兵衛」は時代の流れに翻弄されながらも時代からハミ出さずに「強く」生きた男の生き様を描いていたが。片桐宗蔵は同じように社会や体制に翻弄されながらも自らの意志と行動力を発揮することで最後にはヒーローになって行くからでしょう。それと きえ と片桐宗蔵の2人のシーンは全て良かった!
etc 2005.5.14---DVDhttp://www.kakushiken.jp/
好奇心のゆくえ→「武士の一分」
隠し砦の三悪人 (日本:1958年) ★★★★
スタッフ 監督:黒澤明
出演:千秋実(太平)/藤原釜足(又七)/三船敏郎(真壁六郎太)/上原美佐(雪姫)/藤田進(田所兵衛)/樋口年子(娘:秋月領の百姓)/他
物 語 戦国時代。秋月家は隣国の山名家との戦に敗れ侍大将の真壁六郎太は世継ぎの姫と家臣数名と隠し砦に籠もった。砦近くには秋月家の軍資金が隠されていて真壁はそれを回収し同盟国の早川領へ脱出しようと機会を狙っていた。軍資金を運び出すには男手と馬が必要になる、馬は盗み出す事でなんとかなるが、男手は.....。ある日砦の近くで出逢った太平と又七を金塊をエサに早川領への脱出を試みる!
感 想 ジョージ・ルーカスがスターウォーズを製作する際にお手本にしたと言われている本作は。一つ一つのエピソードと面白さとの充実度に満足でき最近の映画と比べても遜色のない一級のエンターテインメント作品です。太平と又七の掛け合い・隠し砦等のロケーション・火祭り・真壁VS田所 他見所満載!
etc 2005.7.28---DVD
好奇心のゆくえ→
ガクの冒険(日本:1990年) ★★
スタッフ 監督:椎名 誠
出演:ガク(犬)/野田知佑(ガクの主人)/他
物 語 カヌーリストであり、エッセイストでもある野田知佑さんの旅エッセイには、かつて必ず登場していた名(迷)犬「ガク」がいる。だがたまに野田さんに連れて行ってもらえない時もある、そんな時はガクは椎名家に預けられる、によってガクには主人が2人いるのだ。2人の主人に愛された名犬ガクを題材に、椎名誠が初監督した作品は「野田知佑さんとガクの川下り旅」。約55分のショートムービー。
感 想 僕には、野田知佑さんのカヌー旅エッセイを読みふけった時期がある。その時の好奇心が今回復活!
旅慣れた自然に向き合うシブイ男の旅に、迷惑ゴトを呼び込んで来るガクは良いスパイスとなる。例えばカナダ、ユーコン川にて大自然の自由を手にしたガクはキャンプ地から一匹離れ、森の中でグリズリーに闘いを挑む!が当然かなうわけもなく、ぐっすり眠っている野田さんの所へ「助けて〜!」と熊を連れてきてしまうのだ!!今回は国内旅なのでそんな命がけなシーンは無いのですが、「こいつがお騒がせガクかぁ〜」と一人感動してしまいました。野田さんとガクのファンにはきっと伝わる!
etc 2004.9.16---ビデオ
かまち (日本:2003年) ★★
スタッフ 監督:望月六郎
出演:谷内伸也(山田かまち)/壇ふみ(菅野洋子)/姫野史子(菅野洋子:16才)/大沢あかね(木下みゆき)/古屋敬多(佐山勇一)/風吹ジュン(山田千鶴子:母)/奥田瑛二(山田秀一:父)/石原良純(飯島隆)/崎本大海(飯島隆:16才)/他
物 語 70年代半ばの群馬県高崎市。「1日24時間じゃ足りない」が口癖の山田かまちは、絵に詩に音楽に熱中するエネルギッシュな中学生。夢は、ワールド・トップ・ミュージシャンになることだ。だが、77年8月 10日。浪人生活を経て高校生になった彼は、エレキギターの練習中に感電死し、17年と言う短い生涯を閉じてしまう。それから26年後、日本には明日に希望を持てず容易に死を選ぼうとする若者が急増していた。(goo映画より抜粋)
感 想 思春期の少年・少女達に何かを指し示してくれるカリスマなのか?もっと「山田かまち」の人物像を掘り下げたり、現在の子供達が抱えている問題に彼ならどう答えるのか?彼はどのように苦悩し、どのように生きたのか!そのメッセージが伝わってこない!残念。
etc 2006.5.3---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
亀は意外と速く泳ぐ (日本:2006年) ★★
スタッフ 監督・脚本:三木 聡
出演:上野樹里(片倉スズメ)/蒼井優(扇谷クジャク)/岩松了(クギタニシズオ)/ふせえり(クギタニエツコ)/要 潤(加東先輩)/伊武雅刀(中西)/他
物 語 片倉スズメは平凡な主婦である。夫は海外単身赴任中、定期的に電話をくれるが、話すのはペットの亀の心配ばかりである。毎日が恐ろしく単調に過ぎていく…。トイレに行けば自分の存在を無視するかのように、オバサンがオナラをし、夫さえ時々自分のことを忘れているようだ。「私は見えていないのか?」久しぶりに待ち合わせをした幼なじみのクジャクには2時間も待たされてしまう始末。(クジャクは同じ日、同じ場所で生まれたのだが、スズメとは反対にスケールの大きい女である。)…このまま歳をとり死んでいくのか?そう思うと恐ろしい…。そんな平凡を嘆く彼女は、ふとしたことから階段の手すりに貼られた小さな広告を目にする「スパイ募集!」。平凡を打ち破り「平凡」を装う日々が始まる。(公式サイトより)
感 想 不思議なム〜ドの、キャラクター設定がハマッているようだったり、なんか変だったり。肩の力をぬいて、じみ〜に笑える映画を観たい時にどうぞ!
etc 2006.2.8---DVD http://www.kamehaya.com/
好奇心のゆくえ→
かもめ食堂 (日本:205年) ★★★★
スタッフ 監督:荻上直子
出演:小林聡美(サチエ)/片桐はいり()/もたいまさこ()/マルック・ペルトラ()/ヤルッコ・ニエミ()/他
物 語 フィンランド、ヘルシンキの街角でオープンした小さな食堂。主は日本人女性のサチエさん。メインメニューはおにぎり。でもお客さんはなかなかやってきません。サチエさんは扉が押される日を待ちながら、食器を磨き続けます。ある日、ついに初めてのお客さんの青年トンミがやってきました。日本かぶれの彼に、「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエさんは出だししか思い出せません。続きが気になって仕方ないサチエさんは、カフェで見かけた日本人女性に声をかけるのでした。(goo映画より)
感 想 本作を観賞し終わった時に「笑顔」でいる自分に気がつくほどに、とっても幸せな映画だったな〜。 荻上監督作品は「バーバー吉野」「恋は五・七・五!」とも、観賞していましたが、それぞれが雰囲気が違う作品なのに器用にこなしますね。家でリラックスできる作品を観たい時にはおすすめかな?そんな時にはポテトチップスや、ポップコーンではなく、おにぎり(コンビニおにぎりでも可?)を用意しておくといいかも。
etc 2007.9.26---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
カラフル(日本:2000年) ★★★
スタッフ 監督:中原俊
出演:田中聖(小林真)/阿川佐和子(母)/滝田栄(父)/曽我廼家文童(天使)/真柄佳奈子(唱子)/他
物 語 自殺した少年の体に乗り移り、彼の人生を生き直すことになった魂が自らの過去の過ちを思い出すまでを辿る運命を描いた青春ドラマ。(goo映画を参考に)
感 想 2010年夏のアニメーション映画に同原作の映画が公開されたため、スカパー!で取り上げられた作品。10年前に実写版が合ったなんて知りませんでした。テーマや物語の見せ方として難しい作品だと思うので、大勢が納得出来るかとなると???な作品。何となくそんな結末も!と想像はできるけれど、本当の自分を発見するプロセスとしてはもうひと捻り観客を唸らせる方法があったかも?
etc 2010.8.26---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
彼のオートバイ、彼女の島 (日本:1986年) ★★
スタッフ 監督:大林宣彦
出演:竹内力(橋本功:コウ)/原田貴和子(白石美代子:ミーヨ)/渡辺典子(沢田冬美)/高柳良一(小川敬一)/峰岸徹(小野里)/三浦友和(沢田秀政)/尾崎紀世彦(村田)/他
物 語 橋本巧は、音楽大学に通うかたわら、プレスライダーのアルバイトをしている。ある日、彼の前に妹、冬美とのただならぬ仲の責任をとれと、先輩ライダー、沢田が詰めよってきた。巧は心の整理をつけるため、オートバイで信州にひとり旅にでる。冬美との出来事を回想する旅先での彼の前に、不思議な透明感を漂わせる女性か現われた。(goo映画より)
感 想 手法としてモノクロとカラーが入れ替わりしますが心理的な表現の?深い意味があるのか無いのか?途中からどうでも良くなってしまった...w。物語はラストに向かって結構好きでしたが、この頃のこういった映画はやはり心をぐっとつかまれるような「心理描写」や「バイクのカッコよさ」の深い所には踏み込んでこないのでちょっと物足りなく感じてしまう...。1986年の頃の竹内力がポッチャリ系の甘いマスクでイメージがかなり違うので驚きました。
etc 2006.3.5---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
監督・ばんざい!(日本:2007年) ★★
スタッフ 監督:北野武
出演:ビートたけし()/江守徹()/岸本加世子()/鈴木杏()/吉行和子()/他
物 語 「暴力映画は撮らない」と宣言してしまった映画監督、キタノ・タケシは次に撮る映画について悩んでいた。これまで12本撮ったが、ヒットしたのはたったの 1本。ヒット作を世に送り出そうと、今まで作った事のないタイプの作品に片っ端からチャレンジしてみた。小津安二郎風、昭和30年代、泣ける恋愛、ハリウッドのリメイクを期待したホラー…。しかし、どの映画も完成前にことごとく失敗。開き直った監督の頭に、閃いたものは…。(goo映画より抜粋)
感 想 最近のビートたけしの笑いと言えばまわりが一緒になって笑いを盛り上げなければシュールな域の空気感であるような感じだと思うのですが、そのまわりの「笑い屋」が映画なので存在せず、観ている方との距離感が一定で近寄れないし、離れないし...こまったな。
etc 2008.10.13---スカパーch.330 WOWOW
好奇心のゆくえ→
がんばっていきまっしょい(日本:1998年) ★★
スタッフ 監督:磯村一路
出演:田中麗奈(篠村悦子)/真野きりな(ダッコ)/清水真実(ヒメ)/葵若菜(リー)/久積絵夢(イモッチ)/松尾政寿(関根大)/中嶋朋子(コーチ)/他
物 語 1998年、今は廃墟と化した瀬戸内海を臨む浜辺の艇庫。10年前まで、伊予東高校ボート部の部室として使われていたそこに、5人の少女たちの写真が飾られていた──。
1976年、春。東校に入学した篠村悦子こと悦ネエは、以前から憧れていたボート部に入部を希望するが、東校には女子ボート部がなかった。そこで強情な性格の彼女は、ないのなら作ればいいと先生に直訴。自ら女子ボート部を創設してしまう。ナックル・フォアという5人競技が女子の主流であると聞いた悦ネエは、新人戦のある10月までという条件でヒメ、リー、ダッコ、イモッチを誘いなんとか女子ボート部を立ち上げた....が!(goo映画を参考に)
感 想 5人の17歳の普通の女子高生の青春物語。高校時代の想い出とは....。部活であったり、お好み焼きやであったり、ボート部の部活であったり...ヘンな先生だったり...そして恋であったり。ボートしかないと言う悦子だったが、その一つを見つけられたことで素敵な想い出がつくれたんですね羨ましい〜。高校時代を経験した誰もがほんの少し自分たちにも似た想いをみつけられる映画です。きっと...。
etc 2005.4.18---ビデオ
巌流島(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:千葉誠治
出演:本木雅弘(宮本武蔵)/西村雅彦(佐々木小次郎)/筧利夫(今井健之助)/金子昇(吉本新太郎)/田村淳(助蔵)/吉岡美穂(かめ)/藤村俊二(等々力)/中川家/羽賀研二/他
物 語 新説・宮本武蔵...。宮本武蔵は無類の女好き、男は殺しまくる。武士の風上にも置けない荒くれ者で最低の男。しかも、巌流島で佐々木小次郎と対決したのは武蔵では無かった!?では誰が?その謎(新説)を紐解く決闘の朝からの1日が映し出される。
感 想 宮本武蔵という男は彼の信者ともいえる人達に脚色されて語り継がれ・現在においてはその「脚色された文献」を元に「正統派 武蔵」が描かれている事がほとんどなのです。そういった「正統派 武蔵」好きな方にはちょっとショックでもあり、刺激的に面白くもあり、なかなか意外な視点で描かれています。正しい歴史を紐解くのは殆ど無理だと思われる人物だけに、もしかしたらこの映画が事実かも?と100%否定もできないんだろうな〜(笑)。
etc 2005.7.6--DVD http://www.ntv.co.jp/nomo/ganryujima/index.html
好奇心のゆくえ→
菊次郎の夏(日本:1999年) ★★★★★
スタッフ 監督:北野 武
出演:ビートたけし/関口雄介/岸本加世子/吉行和子/グレート義太夫/井出らっきょ
物 語 おばあちゃんと一緒に暮らす正男は夏休み一人で遠くの街にいるお母さんに会いに行く事に決めた、出発そうそう近所のおばさんに呼び止められおばさんは事情を知り一人じゃ危ないからと夫の菊次郎を同行させる事にしたのだが.....
感 想 寂しい夏休みの感じなんですが、菊次郎の不器用な優しさにしだいに映画に夢中になっていきます。ラストの別れの場所が妙に寂しくて最初は好きでは無かったのですが、何回か観ているうちに「楽しかったイベントの終わり」を感じる良いシーン(場所)だなと思うようになりました。この作品も音楽は久石譲さんで、もうみんなが知っているあの名曲です。
etc 2003---DVD
キッズリターン(日本:1996年) ★★★★★
スタッフ 監督:北野 武
出演:安藤政信/金子 賢/石橋 凌/森本レオ/山谷初男
物 語 高校生のシンジとマサルはいつも一緒に悪さをしていた。ある日金を巻き上げた他校の生徒のボクシングをやっている先輩に仕返しされる。その後マサルとシンジも悔しくてボクシングジムに通いはじめるが2人にも分岐点が訪れることになる。
感 想 イイ映画です。本作には北野 武は出演しませんが僕は北野武監督のヤクザモノの作品よりは数倍好きです。音楽は久石譲さんで心に残ってしまう曲になっていますよ。
etc 2003---DVD
キネマの天地(日本:1986年) ★★★★
スタッフ 監督:山田洋次
出演:有森也実(田中小春)/中井貴一(島田健二郎)/渥美清(喜八)/倍賞千恵子(ゆき)/前田吟(ゆきの夫)/吉岡秀隆(満男:ゆきの息子)/松本幸四郎(城田所長)/松坂慶子(川島澄江)/岸部一徳(緒方監督)/平田満(小田切)/美保純(園田八重子)/レオナルド熊(磯野良平)/笹野高史(屑屋)/他
物 語 浅草の活動小屋(映画劇場)で売り子をしていた田中小春が、松竹キネマの小倉監督に見出され蒲田撮影所の大部屋に入ったのは昭和8年の春だった。小春は大震災で母を失い、若い頃旅回りの一座の人気者(?)だったという病弱の父・喜八と長屋での二人暮らし、口では小春は役者にむかないと説教をタレ、親子ゲンカが絶えなかったがその親子ゲンカの仲裁に入るお隣の奥さんゆきはそんな喜八が何より小春の女優としてのスタートを喜んでいるのに気づいていた...。
松竹が撮影所を大船に移転する直前の昭和8、9年の蒲田撮影所を舞台に、映画作りに情熱を燃やす人々の人生を描いた「松竹大船撮影所50周年記念大作」。
感 想 映画作品「男はつらいよ(第50作〜キネマの天地 編〜マドンナ:有森也実 と言ったところです)」。場所や状況を変えても長屋の喜八は「寅」でありお隣の奥さんゆきは「さくら」であり、旦那は前田吟だし、息子は吉岡秀隆でコチラは名前まで一緒の「満男」だった。この作品世界を支える土台として渥美清さんがいて、ガッチリ固めてくれているので本編の方もその勢いで観る事ができた印象!特に喜八と屑屋の掛け合いのシーンは独特の間によって大笑いできました。寅さん好きの方でまだ未見の方には、ちょっと嬉しい1作になるでしょう。
etc 2005.6.4---DVD
好奇心のゆくえ→「男はつらいよ」シリーズをどうぞ!
樹の海 (日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:瀧本智行
episode1:萩原聖人(浅倉正彦)/田村秦二郎(田中さん)/episode2:池内博之(タツヤ)/小嶺麗奈(北村今日子)/田中要次(大室)/古川貴稔(西田)/episode3:津田寛治(山田敏男)/塩見三省(三枝清)/小山田サユリ(横山真佐子)/中村麻美(居酒屋の店員)/episode4:井川遥(手島映子)/余貴美子(大瀬道子)/宮本大鍼(渡辺卓也)/蟹江一平(高木)/でんでん(杉田)/谷本一(酔っぱらい客)/村瀬小百合(飯田香織)/泉綾香(女子中学生)/冷泉公裕(手島昭二)/大杉漣(松原)/他
物 語 富士山麓の青木ヶ原樹海に足を踏み入れた自殺志願者たちそれぞれのエピソードを交錯して描く、ヒューマンドラマ。1)組織に口封じのため殺されたハズの男.....。2)逃げた顧客「北村今日子」を追って樹海に深く入りこむうち自らの内面にも入り込んでゆく男....。3)「樹海で死んだ女」を語り合う、それまでは無関係だった2人.....。4)自らの過去に「許される事」を望まない女....。さまよい込んだ樹の海の中でそれぞれの物語の結末は.....。
感 想 軽部アナが映画のナビゲーターとして語っていましたが「樹海の自然保護などのため、機材の搬入などが困難な条件のもと、それでもデジカメではなく35mmフィルムによる撮影にこだわった」というスタッフの努力が感じられる映像の質感がとても好きだった。「樹海・自殺」と重いテーマだけど、描かれる物語には、まだまだ捨てたモンじゃないという「人間」が感じられました。
etc 2006.9.18---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
君よ憤怒の河を渉れ (日本:1976年) ★★
スタッフ 監督:佐藤純彌
出演:高倉健(杜丘冬人)/原田芳雄(矢村警部)/池辺良(伊藤検事正)/大滝秀治(遠波善紀)/中野良子(遠波真由美)/他
物 語 無実の罪を着せられた現職の検事が、執拗な刑事の追跡をかわしながら真犯人を追っていく、ハードボイルドアクション。(goo映画より)
感 想 先日鑑賞した「単騎千里を走る」のチャンイーモウ監督が若き頃、本作を観て高倉健ショックを覚え、憧れの役者としていつか映画を撮れたら...そんな気持ちになれる映画作品はどんなんだ?という好奇心で鑑賞!健さん映画といえば、「シブイ」「カッコイイ」といった言葉が最初につきそうですが、本作は「面白い」が最初にきます。そりゃぁ〜1976年の作品であるため、今ならちょっと...な展開もありますが飽きることなく最後まで楽しめます。
etc 2006.2.26---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→「単騎、千里を走る。」
木村家の人びと (日本:1988年) ★★
スタッフ 監督:滝田洋二郎
出演:鹿賀丈史(木村肇)/桃井かおり(木村典子)/岩崎ひろみ(木村照美)/伊藤充則(木村太郎)/柄本明(雨宮晋一)/木内みどり(雨宮百合子)/風見章子(雨宮ミツ)/小西博之(高倉正志)/清水ミチコ(高倉さやか)/他
物 語 親子揃って内職に励み、小銭稼ぎを生き甲斐とする木村家の人々の姿を描くコメディ。近所の老人達を仕切り、新聞配達からシニアバス料金を利用した配達・モーニングピンクコール〜他アルバイト...etc。生きることは全て金儲け主義の一家だったが、末っ子の息子・太郎は「お金」中心主義に違和感を覚えていた....。
感 想 全く予備知識無しで観賞を始めたために、最初のインパクトが強かった。みんなそれぞれ濃いキャラなのに結構真面目に(破天荒だが)ストーリーは進む。小学生の息子に「もうそろそろ、太郎も食費を家に入れるようにするか?」の突き抜けた家庭環境には笑った。〜ハーモニカの扱いはもう少しヒネリがあってもよかったかも?(多分観賞したらみんな思うのでは?)〜さて、これが05年最後の観賞作品となりました。来年の好奇心はどこへ向かうのやら...。
etc 2005.12.31---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→「」
逆境ナイン(日本:2005年) ★★★
スタッフ 監督:羽住英一郎
出演:玉山鉄二(不屈闘志)/堀木真希(月田明子)/田中直樹(榊原剛)/藤岡弘(校長)/他
物 語 砂塵が舞い上がるグラウンドにそびえ立つ“全力学園”校舎。「廃部だーーーー!!」。校長室から響き渡る声。万年勝ち知らずの全力学園野球部キャプテンの不屈闘志は、その名のとおり不屈の闘志を持つ男。(goo映画より抜粋)
感 想 原作は知らないけれど、映画では主人公の男が引っ掻きまわして、騒いで...という展開、なんとなくあれだけいる他のキャラクターが活きていないな〜なんて思いながら物足りなさを感じてしまった。そんな中でも田中直樹演じる榊原はなかなか面白いキャラクターだったけれど。
etc 2008.3.31---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
きょうのできごと(日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:行定勲
出演:田中麗奈(真紀)/妻夫木聡(中沢)/三浦誠己(西山)/池脇千鶴(ちよ)/柏原収史(正道)/松尾敏伸(かわち)/伊藤 歩(けいと)/津田寛治(救助隊員:松本)/大倉孝二(川崎:壁挟男)/山本太郎(正道の旧友)/石野敦士(坂本)/派谷恵美(女子高生)/北村一輝(サーファー)他
物 語 京都の大学院に進学する正道の引越祝いに友達が集まった。中沢と恋人の真紀・同級生のけいと・大学の友人西山と坂本・後輩のかわち、みんな色々な思いを抱えて酔っぱらった....。そしてTVのニュースからは浜に打ち上げられたクジラやビルとビルの間に挟まった男のニュースが流れていた。たった一日だけれども、独りひとりが胸の中に沢山の思いを抱え、沢山の出来事や、感情に出逢っている、そして、夜が来てまた次の日の朝を僕たちは迎える。そんな「きょうのできごと」<HPより>
感 想 特別なドラマがあるわけでもなく、一つの飲み会に集まる人たちそれぞれの現状、でも気がつけば一つに繋がるような自然な?流れ。ハリウッド映画や、TVドラマのようなドラマチックな展開に疲れている人にはイイかもしれません。波長が合えば至る所で笑えますよ。ちなみに上記「出演」の順は妻夫木君以後は好きなキャラ順に並べてみました。
etc 2004.8.25---DVD http://www.kyodeki.jp/
嫌われ松子の一生 (日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:中島哲也
出演:中谷美紀(川尻松子)/瑛太(川尻笙)/伊勢谷友介(龍洋一)/香川照之(川尻紀夫)/市川実日子(川尻久美:妹)/黒沢あすか(沢村めぐみ)/柄本明(川尻恒造:父)/柴咲コウ(明日香:笙の彼女)/片平なぎさ(サスペンス女優?)/ゴリ(大倉修二)/竹山隆範(教頭)/谷原章介(佐伯先生)/宮藤官九郎(八女川徹也:作家の卵)/劇団ひとり(岡野健夫:八女川のライバル)/谷中敦:東京スカパラ(マネージャー・赤木)/BONNIE PINK(綾乃)/武田真治(小野寺:ヒモ男)/荒川良々(島津:理容店主)/他
物 語 20代で教師をクビになり、エリートから転落して家を飛び出しソープ嬢に。やがてヒモを殺害して刑務所へ…。主人公・川尻松子の愛を求めた波乱万丈な人生を真正面から描いた。(公式HPより抜粋)
感 想 まさしく、松子の一生だ。ヒトを引き込む映像手法が目立つ前半と、キャラクターに感情移入がしやすくなる後半と...最後まで飽きることなく一気に観れた。「嫌われ」なんてつくキャラクターのイメージはイイ意味で裏切られ心がぎゅぅ〜〜っとなる作品でした。
etc 2007.6.16---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
金髪の草原 (日本:2000年) ★★
スタッフ 監督:犬童一心
出演:池脇千鶴(古代なりす)/伊勢谷友介(日暮里さん)/松尾政寿(古代丸男)/唯野未歩子(宮園万亀子)/加藤武(神崎敬)/他
物 語 心臓病を患っている80歳の日暮里は、ある朝、病気に冒される前の元気な20歳の青年として目を覚ました。しかし、体は思うように動かず、周りの様子も違っている。そこで、彼は目の前の現実を夢だと思うことにする。そんな彼の元に、新人ホームヘルパーのなりすがやって来る。彼は、彼女が学生の頃に秘かな想いを寄せていたマドンナにそっくりだったことから、彼女をマドンナだと思い込み、想いを募らせていく。老人?と、18歳のホームヘルパーの不思議な恋模様を綴るファンタジー。(goo映画より抜粋)
感 想 犬童一心監督ならではの、女性を美しく撮る才能が発揮されている作品。本作の池脇千鶴はとにかく可愛く、キレイに映し出される。今までに見た池脇千鶴作品の中では一番のインパクトが残ったかもしれない。「ジョゼ虎」よりも?これはもう、映画の感想ではないですね。
etc 2007.9.5---スカパーch.707日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
空中庭園 (日本:2005年) ★★★★
スタッフ 監督:豊田利晃
出演:小泉今日子(京橋絵里子:母)/板尾創路(京橋貴史:父)/鈴木杏(京橋マナ)/広田雅裕(京橋コウ)/國村準(絵里子の兄)/瑛太(テヅカ)/勝地涼(森崎)/ソニン(ミーナ)/永作博美(飯塚麻子)/大楠道代(京橋さと子:絵里子の母)/他
物 語 「何事もつつみ隠さず、タブーをつくらず、できるだけすべてのことを分かち合う」それが、母親らしいことを何ひとつしてくれなかったさと子(絵里子の母)への反発から、いつも笑顔で幸せな家庭であり続けようとする絵里子の決めた京橋家のルールだ。だが、絵里子の意に反して、家族はそれぞれに秘密を持っていた。ある一家の崩壊と再生の物語。(goo映画より抜粋)
感 想 物語の進行はある人の視点・主観で進んでいきます。観賞している僕はとりあえず疑うこともせずに「秘密」に埋もれた幸せそうな家族をながめていきますが、少しずつ歯車は掛け違って...。フト気がつくと「そうか....この人の主観でみていたからなのか〜」と、主人公にも近い間隔で何かに気づかされるような構成・演出にちょっと唸ってしまいました。
etc 2006.10.27---DVD
好奇心のゆくえ→
草の上の仕事(日本:1993年) ★★
スタッフ 監督:篠原哲雄
出演:後藤直樹(草刈職人)/太田光(アルバイト)
物 語 ある日の小高い平原。そこに2人の青年がトラックに乗ってやって来た。一人は若くして草刈りの職人、もうひとりはアルバイト。バイト君の方は移動中も助手席でずっと眠っていたので職人君はてっきりベテランなのだと思っていたがバイト君は草刈り機の研修もロクに受けていないド素人バイト君だった。仕事のできない奴と組まされたと怒りを爆発させる職人君はそれでもバイト君に一から仕事を教える。そんなしっくりこない二人でも休憩中の会話を重ねるたびにお互いの事を知って行くと朝よりは気心も知れてきて......。
感 想 篠原監督による初16ミリ作品・劇場デビュー作であり神戸国際インディペンデント映画祭グランプリ作品の短編映画(約42分)です。「深呼吸の必要(2004年)」と言う作品の原点とも思えるような作品で草刈り作業を通して人との絆が芽生えて行く瞬間を映しだします。最後のシーンを迎えると心が「揺れている」自分に気がつく。篠原監督という中にある映画感の一片を観られた気がしました。
etc 2005.4.21---ビデオ
暗いところで待ち合わせ(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:天願大介
出演:田中麗奈(ミチル)/チェン・ボーリン(アキヒロ)/岸部一徳(父)/佐藤浩市()/宮島真緒()/井川遥()/他
物 語 交通事故が原因で視力を失ったミチルは、父親と二人暮し。しかしその父が死に、ミチルは親類の反対をよそに一人暮しを始める。彼女の家の下は駅のホームだ。ある日、一人の男がそのホームから転落し、入って来た列車にはねられて死亡する事件が起きた。その直後、一人の青年がミチルの家に忍び込む。やがて青年は彼女に気づかれないように息をひそめて居間で暮らし始めた。彼は死んだ男の同僚で、駅から逃走して殺人の容疑をかけられているアキヒロだった。(goo映画より抜粋)
感 想 一人ぽっちになってしまっても、家の中なら何の恐怖心も抱かずに自由自在に動けるミチルをみていて、ふと自分が昔、夢遊病になって(いたらしい...)2階から1階に走って降りて来たと家族に指摘され驚いた事を思い出した W、実際に見えていなくても感覚や記憶で動けてしまうのだろうね。そんな研ぎすまされた心にふれあうかのように「青年」は家に居着くようになり、お互いの人生の対比が心を溶かしてゆく...そんな物語。と、簡単に思っていたら最後の最後に名探偵ミチル!の物語になっていました。
etc 2007.12.29---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
クライマーズ・ハイ(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:原田眞人
出演:堤真一()/堺雅人()/尾野真千子()/高嶋政宏()/山崎努()/他
物 語 1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者520人の大惨事が起こった。前橋にある北関東新聞社では、白河社長の鶴の一声により、一匹狼の遊軍記者・悠木和雅が全権デスクに任命される。そして未曽有の大事故を報道する紙面作り―闘いの日々が幕を開けた。さっそく悠木は県警キャップの佐山らを事故現場へ向かわせる。そんな時、販売部の同僚で無二の親友・安西がクモ膜下出血で倒れたとの知らせが届く…。(goo映画より抜粋)
感 想 鑑賞前のイメージでは、「日航機事故を掘り下げた映画」なのだと思っていたが、その切り口は少し違い。ローカル新聞社内の古い慣習や上司の事なかれ主義がはびこる環境で一人の男が「日航機事故」という報道者にとっても極限状態の中で事故に対し、そして組織に対してどのように奮闘したか!という生き様を観る物語。
etc 2010.1.17---スカパーch.261 チャンネル NECO
好奇心のゆくえ→
くりいむレモン(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:山下敦弘
出演:村石千春(亜美)/水橋研二(ひろし:お兄ちゃん)/根岸季衣(母)/勝俣幸子(亜美の友人)/山本浩司(ゲスト出演)他
物 語 野々村亜美は、高校に通う17歳。ある日学校を早退した彼女は、2歳年上の兄・ヒロシが、大学にも行かずベッドにもぐりこんだままなのに呆れる。共に再婚した両親の連れ子であった二人。血のつながっていない兄妹の間には、誰も知らない、お互いにも打ち明けられない感情が芽生えていた......。(公式HPより)
感 想 僕が中学生の頃、オトナと子供とオタクとの狭間にあらわれ伝説(?)になった「くりいむレモン」が実写版となって映画化。監督さんが「ばかのハコ船」「リアリズムの宿」の山下敦弘監督と言うことで勇気(?スケベ心?)をだして観賞しました〜。30代のオトナの人達なら噂位は知っていると思いますが、エッチな映画でもあるのでお子様と一緒に観る映画では無いですからご注意を!切ない感情等はビシビシと伝わってくる重い作風になっています。〜映像特典の監督のコメントから監督次回作の「リンダリンダリンダ」の主演はなんと韓国のペ・ドゥナだそうです。
etc http://www.fullmedia.co.jp/cream/ 2005.3.21---DVD
好奇心のゆくえ→山下監督作品「リンダ リンダ リンダ」
クローズ ZERO(日本:2007年) ★★
スタッフ 監督:三池崇史
出演:GPS軍団 小栗旬(滝谷源治)/高岡蒼甫(伊崎瞬)/高橋努(牧瀬隆史)/鈴之助(田村忠太)/芹沢軍団 山田孝之(芹沢多魔雄)/桐谷健太(辰川時生)/遠藤要(戸梶勇次)/伊崎右典(三上学)/伊崎央登(三上豪)/上地雄輔(筒本将治)/海老塚中トリオ 大東俊介(桐島ヒロミ)/橋爪遼(本城俊明)/小柳友(杉原誠)/武装戦線 渡辺大(阪東秀人)/鈴木信二(山崎タツヤ)/深水元基(林田恵)/波岡一喜(鷲尾郷太)/沖原一生(亜久津太)/やべきょうすけ(片桐拳:矢崎組)/黒木メイサ(逢沢ルカ)/岸谷五朗(滝谷英雄)//他
物 語 不良たちが集まり、最強・最凶の高校として知られる鈴蘭男子高校。芹沢多摩雄が率いる“芹沢軍団”を筆頭にいくつもの不良グループが抗争を繰り広げるこの学校に、1人の転校生がやって来た。その名は滝谷源治。不可能と言われる鈴蘭制覇を本気で狙う彼は、ふとしたことで知り合った鈴蘭OBで矢崎組のチンピラ・片桐拳と意気投合。片桐の知恵を借りながら、鈴蘭制覇へと歩を進め始めるのだが……。(goo映画より抜粋)
感 想 登場人物がこれでもかと登場し盛り上げる!必要な時に、はかったかのように...。ようは不良学校の抗争劇に友情とかがチラホラする内容なんだけれど。何も考えずに流されてるだけでも楽しく観れるのでまぁよかった。
etc 2008.10.121---スカパーch.330 WOWOW
好奇心のゆくえ→
クワイエットルームにようこそ(日本:2007年) ★★
スタッフ 監督:松尾スズキ
出演:内田有紀(明日香)/宮藤官九郎()/蒼井優()/りょう()/妻夫木聡()/大竹しのぶ()/他
物 語 佐倉明日香は28歳のフリーライター。ようやく手にした署名コラムの執筆は行き詰まり、同棲相手ともすれ違いが続く微妙な状態。そんなある日、明日香は気がついたら、真っ白な部屋のベッドに拘束されていた。やってきたナースに「アルコールと睡眠薬の過剰摂取により、丸2日間昏睡状態だった」と説明されても、記憶があちこち欠如した明日香は戸惑うばかり。だが非日常的な空間で見知らぬ人々と出会ううち、明日香の中で何かが変わり始める…。(goo映画より抜粋)
感 想 隔離病棟の中に自分がおかれてしまったとしたら、自分は正常だと訴えることさえ疑わしく思われて....。そんなどこか正常でいて、どこか異常な現実感に引きつけられながら、妙な笑いと重くも感じられる世界観はなかなか見応えがありました。/かつて蒼井優が拒食症?なんてネットのニュースで流れていたけれど、この作品のためだったのかな?
etc 2008.11.24---スカパーch.330 WOWOW
好奇心のゆくえ→
刑務所の中(日本:2002年) ★★★★
スタッフ 監督:崔 洋一
出演:山崎 努(ハナワ)/香川照之(伊笠)/田口トモロヲ(田辺)/松重 豊(小屋)/村松利史(竹伏)/大杉 漣(ティッシュマン高橋)/椎名桔平(医官)/窪塚洋介(浜村)/黒沼弘巳(それじゃさま青島)/他
物 語 ハナワカズイチ。受刑者番号222番。銃砲刀剣類不法所持、火薬類取締法違反で懲役3年。ハナワの目線でみた刑務所の獄中ライフを穏やかにツッコミつつ「楽しく」語られる。
感 想 罪を悪と感じさせないのは、一切の暴力描写がないからなのか?不思議な感覚でキチントした一つのストーリーがあるわけでもなく、クスクス笑いを誘う映画でした。刑務所の中の習慣・規律に従わせ無駄のない(否、無駄でもある..)生活に身を置くと逆に人の感受性(欲求?)はココまで自然な感覚に研ぎ澄まされるのだなぁ〜と、感心してしまった。「それじゃ様」のネーミングセンスは笑える!
etc 2004.10.7---ビデオ
ゲロッパ!(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:井筒 和幸
出演:西田敏行/岸部一徳/常盤貴子/山本太郎/太田琴音/他
物 語 収監を数日後に控えた羽原組組長にはやり残した事がいくつかあった。ジェームスブラウンの日本公演が見れなかった事。25年前に生き別れた娘に再会する事。この2つの願いがからみ合いながらストーリーはテンポよく展開する。
感 想 井筒監督作品の匂いをあまり感じませんでした。これは西田敏行のキャラクターが勝っているからか。イイ意味で上手い具合に噛み合った作品になったんだと思います。笑えるし泣ける。子役の太田琴音ちゃんは演技も台詞もすごかった。
etc 2004.3---DVD
県庁の星 (日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:西谷弘
出演:織田裕二(野村聡:県庁さん)/柴咲コウ(二宮あき)/佐々木蔵之介(県庁同僚)/和田聰宏()/紺野まひる()/奥貫薫()/井川比佐志(店長)/益岡徹()/矢島健一()/山口紗弥加()/ベンガル(市民団体員)/酒井和歌子()/石坂浩二()/他
物 語 K県庁のエリート公務員・野村は、200億円をかけたプロジェクトを踏み台にキャリアの躍進を狙っている。プロジェクトに必要な「県と民間の交流」をクリアするため、半年間の研修に借り出された野村は、三流スーパー「満天堂」に派遣されることに。パート従業員の二宮が野村の教育係になるが、役所のスキルを押し通そうとする野村は、スーパーの現場に馴染めない。その頃県庁では、野村抜きでプロジェクトが動きはじめてしまう。(goo映画より抜粋)
感 想 県・民交流で浮き彫りになるエリート公務員・野村のプライドが邪魔をして、スーパーの従業員達に馴染めない。しかしスーパー側も従業員の勤務態度や店舗運営に問題を抱え改善をしなければ営業停止寸前の状態。問題を抱えた同士が理解しあえるには時間がかかる、比較的ゆっくりと盛り上がっていく。この作品の中で語られる県の崩壊・スーパーの経営問題など、実際にも某店の過剰商品陳列による防災の問題や、カラオケ店火災の問題、夕張市の財政崩壊等が起こっている事からも決して映画の中だけの問題では片付けられない。映画のように民間・民営の問題を解決することが出来たとしても、政治権力はそうは簡単に動かないだろうし作品内でもそのように映し出されていたが、それでもラストに映し出される些細な所から始まっている「意識改革」は諦めないで勇気をもって動きはじめなければならない!というメッセージが伝わった。
etc 2007.2.11---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル http://www.kaikaku-movie.jp/
好奇心のゆくえ→
珈琲時光(日本:2003年) ★★★
スタッフ 監督:侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
出演:一青窈(井上陽子)/浅野忠信(肇)/萩原聖人(天ぷら屋の誠治)/余貴美子(母)/小林稔侍(父)/他
物 語 2003年、夏の東京、都電が走る住宅街。フリーライターの陽子は、昨夜台湾から戻ってきたばかりだ。高崎の実家に帰る前に、台湾土産を持って、親しい神保町の古書店の二代目主人・肇を訪ねることにする。陽子は、鉄道マニアの肇のために、50年前に台湾鉄道局の運転士が使っていた懐中時計をプレゼントに選んだ。 陽子は、お盆のお墓参りのため高崎の実家へと向かう。久しぶりに実家に戻った陽子は、自分が妊娠していることを両親に告げる。突然の告白に、ふたりは驚き、とまどいを隠せない。 東京に戻った陽子は、取材を肇に手伝ってもらい、江文也の足跡をたどる。取材中に気分の悪くなった陽子は、肇に妊娠したことを伝える。陽子のことを好きな肇はその事を知って動揺し、自分の気持ちを伝えられないままになってしまった。
過ぎゆく日々の中で陽子は想う----家族のこと、肇のこと、これから生まれてくる新しい命のことを……。(公式サイトを参照・参考)
感 想 <タイトルの『珈琲時光』は「気持ちを落ち着け、心をリセットし、これからのことを見つめるためのひととき」を意味している。新しい一歩を踏み出そうとする陽子、娘を想う親、好きな人を見守り続ける肇----そんな彼らの“貴重な夏のひととき”が丁寧に映し出されてゆく。(公式HPより)>そういう作品でした(笑)。都電シーンは僕がよく知っている場所が映し出され、しかも画のために美しい風景を時系列を無視してまで切り張りしているのではなく、リアルに繋がっている所や、陽子が実家にいる時の慣れ親しんだ空間である事が伝わってくるような「歩き方」「寝っ転がり方」「だらけ方」に感心していました。
etc 2005.6.18---DVD http://www.coffeejikou.com/index.html
好奇心のゆくえ→
恋の門(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:松尾スズキ
出演:松田龍平(蒼木門)/酒井若菜(証恋乃)/松尾スズキ(毬藻田)/塚本晋也(野呂:編集者)/小島聖(園決理&メジナ)/忌野清志郎(浴衣)/三池崇史(イメクラ店長)/大竹まこと(門の父)/平泉成(恋乃のパパ)/大竹しのぶ(恋乃の母)/高橋征也(キンゴ:決理の子)/他
物 語 石で漫画を描く自称「漫画芸術家」蒼木門。ゲームとコスプレをこよなく愛すOL・証 恋乃。「漫画」という共通の目的をもちながらも「芸術」と「オタク」という異なる感性・系統を持つ男女の純愛を描く。原作・羽生生純の「恋の門」をマルチなクリエイターでもある松尾スズキ監督が映画化。
感 想 この日本の一つの文化「オタク文化」の側からカメラをあてながら撮影したら、純愛・恋愛はこうなる!といっているかのような、「オタク文化」の輪の中に入っていない方が観たらキットおかしな世界に見え、そして退くか惹かれるかで判断されてしまいそう。酒井若菜の魅力だけでも観賞できる?サンボマスターの曲が映画を飾り、ラスト近くでは彼等の姿もチラチラと....それ以外にも豪華なエキストラ陣達をどれだけ知っているのかであなたのマニアック度が知れてしまうような映画でもありますね。
etc 2005.6.11---DVD http://koinomon.com/
好奇心のゆくえ→「」
恋は五・七・五! (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:荻上直子
出演:関めぐみ(高山治子)/小林きな子(内海マコ)/蓮沼茜(田中弘美)/橋爪遼(土山義仁)/細山田隆人(山岸実)/もたいまさこ(校長)/杉本哲太(高田マスオ先生:顧問)/高岡早紀(ヨーコ先生)/嶋田久作(三浦先生)/柄本明(爺)/他
物 語 夏の高校野球予選で甲子園出場の願いもむなしく敗れ去った松尾高校にとって、統廃合の時は2年後に迫っていた。なんとかして「我が校の名を残したい」と願う校長は、俳句甲子園の出場を宣言する。そして、顧問に命じられたのは、気の弱い国語教師、高山マスオだった...。松尾高校2年生の高山治子は、クラスになかなかなじめない、いやなじまない帰国子女。日本文化に対するカルチャーギャップのせいか、いつも不機嫌そうにクラスを斜めから見ている今ドキの女子高生だった。(goo映画より)
感 想 高校生5人が俳句甲子園を目差す!(ことになる)青春ストーリー。ウォーターBOYSやスイングガールズ等と同ジャンルだがコメディ色はさほど強くなく!笑うぞ〜と、力を入れすぎないで観賞すれば、味わいが伝わってくると思えます。監督は「バーバー吉野」の荻上直子で、本作の方が観やすい印象だった。
etc 2006.10.15---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→「バーバー吉野」
幸福な食卓(日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:小松隆志
出演:北乃きい(中原佐和子)/勝地涼(大浦勉学)/平岡裕太(中原直:兄)/羽場裕一(中原弘:父)/石田ゆり子(中原由里子:母)/さくら(小林ヨシコ)/他
物 語 「父さんは今日で父さんをやめようと思う。」佐和子の父・弘はある朝の食卓で言った。母さんは家を出て、天才と呼ばれた兄・直ちゃんは大学に行かず、突然農業を始めた。戸惑いながら生きる佐和子は、同じ塾に通う大浦勉学と出会う。驚くほど単純な性格の大浦だが、いつしか佐和子にとっては心の支えとなっていた。2人はそろって同じ進学校に合格し高校生活を始める・・・・。(wikipediaより抜粋)
感 想 全体を眺めてみればとてもいい映画だけれど、一人一人の感情や境遇が伝わりにくい作品だった。佐和子という人物の交友関係などが描かれないため大浦君以外には友達がいない寂しい娘なのか?夫婦である弘と里子の絆は最初から一度も離れていないってこと?兄と小林ヨシコの物語....等が描かれていない。でも、現実の自分の家族が何を思っているのか?何があったのかだって判らない事多いからなぁ、作品としては足り無い気がしても、家族を映し出す事としては合っているのかな?
そんな疑問点も佐和子のラストシーンにて「振り返る事はあっても前を見て進んで行く」前向きな心象が描けているので気持ちは晴れやか。
etc 2010.2.2---スカパー!ch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
幸福の鐘(日本:2002年) ★★
スタッフ 監督:SUBU
出演:寺島進(五十嵐悟)/西田尚美(妻)/篠原涼子(火事女)/鈴木清順(老人)/板尾創路(浮気相手殺人犯)/他
物 語 五十嵐悟は「語る!」土手でヤクザが死んじゃって、そうしたら犯人と間違われて捕まってさぁ、それから火事で子供助けたら事故にあって入院しちゃって、そこでおじいさんの幽霊にあって宝くじが当たってさぁ〜....。信じられないが2日間に彼の前で起こる人生色々な物語。
感 想 「語る!」とは書きましたが、寺島演じる五十嵐は最後のシーンを迎えるまで台詞無しです。その意図は何となく解るが「もう喋れば〜いいのにぃ〜」と多少イライラしてしまいました。(笑)疑問に思うのは五十嵐は家では無い所に向かって何故歩いていたのか?家庭内で嫌な事があったようにも思えないのだが、主人公は各エピソードを伝えるための触媒の役割?
etc 2004.10.17--DVD
GO(日本:2001年) ★★★★
スタッフ 監督:行定 勲
出演:窪塚洋介(杉原)/柴崎コウ(桜井)/山崎 努(秀吉:父)/大竹しのぶ(道子:母)/他
物 語 在日韓国人三世の杉原は、日本の普通の高校に通い、日本人からは朝鮮人と差別され、同じ在日の仲間からは裏切り者と言われるなかで、国籍・人種に囚われている世間に時に牙をむき、時に悩み、時に悲しみながら自分をぶつけてゆく......................そしてラブストーリー。
感 想 「彼」の出演している「彼」の演技には、どこか一線を引いていた自分に反省の一作でした。普段自分が気づかない内にも避けてしまっているような事柄に切り込んでこられた感じがして、とにかく心に痛さが残ります。
etc 2004.10.13---DVD
Go!(日本:2001年) ★★★★
スタッフ 監督:矢崎充彦
出演:高田宏太郎(康助)/椋木美羽(令子)/山崎努(謎のバイク男)/他
物 語 なんの目的も、責任感もなく宅配ピザのバイトをしている高校2年の康助はある日、宅配用スクーターで女性カメラマン・令子をひきそうになり彼女のカメラレンズをダメしてしまう。古本からギターから売りさばいても足りそうもないお金をもって彼女に詫びを入れに行く。そんな康助をみて令子はお金はもういいからと康助にお金を戻し「そのかわり、今度ピザを持ってきて!あなたの焼いたヤツね」と言い残しその場を去る。康助のお詫びの気持ちは、いつしか恋心に....ピザを焼けるように頑張って、彼女の家に届けに行くが、彼女は長崎に帰ってしまっていた。康助は決意する!東京〜長崎へ、彼女の所へピザを届けようと!
感 想 先日観た邦画「ここに幸あり」では、東京〜九州間は大胆に端折ってしまっていました。その移動時のドラマを観てみたいな〜と思っていたら、そんな映画がありました。50ccスクーター!しかもピザ宅配用バイクで東京〜長崎のロードムービー!各地で康助が出逢う人々との心温まる?ドラマに「自由な時間」が欲しくなった!
etc 2004.9.28---DVD
ここに幸あり:Be in Happiness(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:けんもち聡
出演:高瀬アラタ(幸)/須田邦祐(吉田 邦)/竹谷佳織(渋谷成美:モデル)/田中要次/姫島のみなさん/他
物 語 売れないダメ役者、加藤幸。感性で演技をすることができず伸び悩んでいるコトに自分でも気が付いている。そんな彼にマネージャーは福岡にある離島「姫島」の浪人生・吉田 邦にボランティアで演技トレーニングをしてくれと頼む。嫌々ながら姫島へ行くと、そこには死んだ母に代わって独り民宿の切り盛りをする青年・邦がいた。邦は滅法シャイで演技志望の動機を幸が聞くと恥ずかしそうに理由を話すが幸はすっかり困惑してしまう....。姫島に東京からもう一組、季節はずれの水着撮影に訪れていたモデルの渋谷成美とカメラマンが来ていた。相撲好き・争いごと嫌い・季節はずれの水着は女の身体に悪いからと島民のお父さんは成美に服を着ろと優しく接するが.......。
感 想 この作品、観ている人の心までも解けてゆく映画です。東京〜姫島間の移動手段だけでも1作品できそうですがそこは大幅に端折っていますね(笑)。島民の人柄を表すかのような、相撲や家族のような付き合いをしている環境。都会のストレスの多い生活から離れイヤイヤながらもやって来た人たちには「ズレ」を感じる場所であったが、島の人たちの心に波長が合わせられるようになると「可笑しかった」所がスッと心にしみてくるのです。泣く映画では無いと思うが「うるっ」となってしまいました。
etc 2004.9.22---DVD http://www.sachiari.com/
この町にいます (日本:2006年) ★★★
スタッフ 監督:けんもち聡
出演:神藤彩子()/小島英樹()/福田隆也()/中平等麻美()/他
物 語 地方の小さなパブを二人きりで切り盛りする兄妹、直希と愛子。いつまでたっても結婚しない兄のために、愛子は一件のお見合い話を持ちかける。そのお相手の美加は、東京でのハデな生活に見切りをつけ、年の離れた弟・隆と二人暮らしを始めたばかり。何とものどかなお見合い場所で出会った二組の兄妹=姉弟は、互いの”過去”にふれあいながら、その気持ちを寄せ合ってゆく....。(DVDパッケージより抜粋)
感 想 ENBUゼミナール・映像科にて制作されたショートフィルムを劇場公開するイベント/DROP CINEMA PARTY(今、映画界の第一線で活躍するクリエイターら豪華講師陣を迎え、作品の監督、または監修をつとめる中、受講生が作品の監督・制作、または出演をします。)にて上映された作品。時間も予算も...しかし、監督はあの「ここに幸あり」「いつものように」のけんもち聡によるものです。けんもち聡監督作品初めての方は「ここに幸あり」からどうぞ!
etc 2006.10.14---DVD
好奇心のゆくえ→
この胸いっぱいの愛を (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:塩田明彦
出演:伊藤英明(鈴谷比呂志)/ミムラ(青木和美)/富岡涼(少年時代のヒロ:比呂志)/勝地涼(布川輝良)/吉行和子(鈴谷椿)/愛川欽也(青木保)/宮藤官九郎(臼井光男)/倍賞千恵子(角田朋恵)/古手川祐子(吉原園子)/臼田あさ美(布川靖代)/坂口理恵(ハル)/中村勘三郎(花を愛する男)/他
物 語 勤務する百貨店のお弁当フェア開催の為、小学生時代を過ごした北九州の門司を訪れた鈴谷比呂志は、同じ飛行機に搭乗していた布川ら3名の乗客と共に、自分が20年前の世界にタイムスリップしていることに気づく。そして、家庭の事情から祖母の経営する旅館で暮らしていた10歳の自分=ヒロと出会い、旅館の仕事を手伝いながら幼い自身との奇妙な同居生活を始めた彼は、近所のお蕎麦屋さんのひとり娘で、彼にヴァイオリンを教えてくれた憧れの“和美姉ちゃん"のことを想い出す..。(goo映画より抜粋)
感 想 この映画がTVCMで流れていた頃に原作者である梶尾真治さんの原作(だと思っていた)を読んで映画の方はいつかレンタルで、なんて思っていたのでやっと鑑賞。(前述の「原作(だと思っていた)」というのは、そもそもの元ネタを映画化された事で、原作者がノベライズ本を書き下ろすという異色な作品なのです。)ノベライズ本といえど、原作者が書いているのでいわゆる「梶心ワールド」で満たされている作品になっていたのですが、映画の方はクセのない素直な展開になっていました。ラストのオチや、エピソードの数が映画とノベライズでは違うので興味を持てたら比べてみてはいかがでしょうか。
etc 2006.8.14---DVD
好奇心のゆくえ→
コミック雑誌なんかいらない! (日本:1986年) ★★★★
スタッフ 監督:滝田洋二郎
出演:内田裕也(キナメリ)/渡辺えり子(妻)/麻生祐未(少女)/原田芳雄(プロデューサー)/小松方正(番組の司会)/他
物 語 ワイドショーのレポーター・キナメリは突撃取材で人気のレポーター。1985年の芸能ニュース・事件・事故を追うテレビの人気突撃レポーターの姿・人間キナメリを通してこの世界の裏事情を明かしつつ、時代を映し出す。
感 想 スカパーch.707(日本映画専門チャンネル)の「私が好きな日本映画:ゲスト/松尾貴史」にて紹介されていた作品。85年の松田聖子・正輝、ロス疑惑、某暴力団組織の抗争、航空機事故、金投資詐欺組織の事件等々が盛り込まれている作品なのですがゲストの松尾貴史さんによると実際の●口組の抗争現場で突撃撮影をしてしまっていたり、ロス疑惑で話題の●浦さんが日本に帰国したシーンを実際の取材陣に混ざって撮影したりと、85年の事件を「再現撮影」と「リアルタイムに入りこんで撮影」を上手に編集し構成されています。内田裕也の演技がしみてきてイイ。
etc 2005.12.6---スカパーch.707
好奇心のゆくえ→
サイドカーに犬(日本:2007年) ★★
スタッフ 監督:根岸吉太郎
出演:竹内結子(ヨーコ)/古田新太(父)/松本花奈(薫:少女の時)/ミムラ(薫:30歳時)/鈴木砂羽()/トミーズ雅()/温水洋一(干物屋兼アイス売)/樹木希林(干物屋の母)/椎名桔平()/他
物 語 不動産会社に勤める薫は、ある朝ふいに1週間の有給休暇をとった。馴染みの釣堀で釣り糸をたらしながら、ふと、父が会社を辞め、母が家を出て行った数日後のことを思い出した。ヨーコさんという女性が家に来るようになった。たばこをスパスパ吸い、自転車を乗り回し、夕食には、「エサ」と言って麦チョコを食べさせる、破天荒な人だった。しかし、子供と対等に向き合って話をしてくれるヨーコさんを薫は好きになっていく…。 (goo映画より抜粋)
感 想 親に決められた範囲で自由だった薫が、破天荒な謎?のお姉さんヨーコの大胆さ、自由さに触れ...驚きながらも少しだけ成長してゆく物語。ラストにその成長した姿勢を!気持ちを!父親にぶつけるが、そのーシーンがなんとも感動ポイントでもあり、微笑ましくもあり、可笑しくもある。※本作の竹内結子の役はなんか板についた演技でした。本当はこういう人なのかも?
etc 2008.8.11---スカパーch.261 チャンネル NECO
好奇心のゆくえ→
THE 有頂天ホテル (日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督・脚本:三谷幸喜
出演:役所広司(新堂平吉)/戸田恵子(矢部登紀子)/伊東四朗(総支配人)/瀬尾高志(副支配人)/松たか子(竹本ハナ)/香取慎吾(只野憲二)/川平滋英(丹下)/堀内敬子(野間睦子)/オダギリジョー(右近:筆耕係)/石井正則(蔵人:ホテル探偵)/佐藤浩市(武藤田勝利:汚職議員)/浅野和之(神保 保:武藤田の秘書)/原田美枝子(堀田由美)/角野卓造(堀田衛:マンオブザイヤー受賞者)/篠原涼子(ヨーコ:コールガール)/唐沢寿明(赤丸寿一:芸能プロ社長)/YOU(桜チェリー)/寺島進(ホセ河内:マジシャン)/奈良崎まどか(ボニータ:マジックアシスタント)/榎木兵衛(腹話術師)/アヒル(ダブダブ)/津川雅彦(板東健治)/近藤芳正(板東直正)/西田敏行(徳川膳武)/梶原善(徳川の付人)/麻生久美子(小原なおみ)/他
物 語 物語の舞台は大晦日の大ホテル。そこに集ったそれぞれの人々に起こるそれぞれのハプニング。彼らに、幸せな新年は訪れるのだろうか?“ホテルアバンティ”の副支配人である平吉はなんとか今日、大晦日を無事に終えたいと願っていた。しかしなぜだか総支配人は行方知れずになり、ホテルにはワケありの人物たちが続々集結。彼の願いもむなしく、トラブルばかりが発生していく。おまけに別れた妻と遭遇。働いていると言えなかった平吉は、授賞式に呼ばれて来たのだと嘘を付いてしまうのだった。(goo映画より)
感 想 これは面白かった!ホテルという空間での密室劇であり、新年を迎える慌ただしい凝縮した時間のドラマであり、多数の個性的なキャラクター達が織りなす群像劇であり...。いままでの三谷幸喜・映画作品と比べても笑いの密度の濃い満足できる喜劇になっていました。久しぶりにゲラゲラ笑えたな〜!
etc 2006.1.28---劇場 http://www.uchoten.com/
好奇心のゆくえ→
魁!!クロマティ高校★THE MOVIE (日本:2005年) ★★★
スタッフ 監督:山口雄大
出演:須賀貴匡(神山高志)/虎牙光揮(林田慎二郎)/山本浩司(前田彰)/渡辺裕之(フレディ(不詳))/高山善廣(竹之内豊)/板尾創路(マスク・ド・竹之内)/金子昇(北斗武士)/武田真治(メカ沢新一:声)/ロバート(パシリの田中君達)/増本庄一郎(山口ノボル)/阿藤快(阿藤快)/島根さだよし(北斗の子分)/ゴリラ(??)/遠藤憲一(プータン1)/高知東生(プータン3)/山本一郎(坂口拓)/津田寛治(面接官)/小林清志(宇宙猿人ゴリ:声)/他
物 語 東京都立クロマティ高校、それは想像を超えた悪の巣窟。暴徒と化した生徒達が怒りのやり場を失い、校舎を破壊すること計6回。そしてこの年、7度目の校舎全壊の年になろうとは、誰も知るよしもなかった。 (オフィシャルサイトより抜粋。)
感 想 週刊少年マガジンを購読していた頃、その時の気分によって面白く感じられたり、なにも感じられなかったりの何となく「変」な作品だったが、映画になってもその「変」な感じは引き継がれていましたね。シュールとも言える内容だけに役者の技量が問われるシビアなトコロもあるみたい、結局のトコロ板尾創路演じる、マスク・ド・竹之内が一番笑えたかな〜?
etc 2007.7.30---スカパーch.261 チャンネルNECOhttp://www.starchild.co.jp/kurokou/index.html
好奇心のゆくえ→
座頭市(日本:2003年) ★★
スタッフ 監督:北野 武
出演:ビートたけし/浅野忠信
物 語 ヤクザが取り仕切る町にやってきた数人の旅人達、浪人の服部、旅芸人で何やら怪しい女2人組、そして盲目の男、座頭市!勧善懲悪の時代劇。
感 想 音楽のリズムと農作業がリンクするっていうのは楽しい演出でした。監督他作品とは違う感じもしたが北野作品テイスト満載でもあり、殺陣も新鮮な感じでよかった。R-15指定だそうです。
etc 2004---DVD http://www.office-kitano.co.jp/zatoichi/
座頭市と用心棒 (日本:1970年) ★★
スタッフ 監督:岡本喜八
出演:勝新太郎(座頭市)/三船敏郎(用心棒:佐々大作)/米倉斉加年(小仏の政五郎)/岸田森(九頭竜:跡部九内)/神山繁(脇屋陣三郎)/若尾文子(梅乃)/他
物 語 血に飽いた市の心に、三年前の蓮華沢の里が故郷のように横切った。しかし、市が来てみると、里の平和は小仏の政五郎の暴力に踏みにじられていた。座頭市が来たことを知った政五郎は、用心棒の浪人・佐々大作に百両で市殺しを頼んだ。用心棒は、盲の按摩が相手だと知ると断ったが、百両の金に釣られて承知した。しかし、対決して市が只者でない事を知った用心棒は一笑して「バケモノ」と言い、市も「ケダモノ」とつぶやく....。(goo映画より抜粋)
感 想 あの座頭市とあの(?)用心棒がぁ!....でも三船敏郎演じる用心棒は若干あの用心棒とは違うのは当たり前か、そんな感じでなんとも企画先行の作品なのかと思いつつも、しっかり映画の世界に引き込まれ魅入っていた。果たして座頭市と用心棒は敵同士か...味方同士か...どっちが強いのか...。サブキャラ九頭竜にあなたはハマるか!? 超絶殺陣は必見。「座頭市シリーズ 第20作」
etc 2006.9.8---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
サトラレ(日本:2001年) ★★★★
スタッフ 監督:本広克行
出演:安藤政信(里美健一)/鈴木京香(小松洋子)/八千草薫(里美キヨ)/寺尾聡(東隆之)/内山理名(川上めぐみ)/他
物 語 つぶやきも、叫びも、欲望も、全部人に聞こえてしまう....(ことを彼は知らない)。
自分の心が周りの人に思念波となって悟られてしまう不思議な能力を持つ青年・里美健一は1000万人に1人という確率で存在する奇跡の存在「サトラレ」であった。「サトラレ」であることは例外なく天才的な知能を有していることが判っており政府は国益のため「サトラレ保護法」の元、健一本人が「サトラレ」であることを自覚しないように徹底的な保護を行っていた。
健一は外科に勤務する研修医、だが患者に対しても同僚に対しても口に出さない事まで相手に伝わってしまう「サトラレ」のため医師には向いていないのがあきらかで政府は密かに新薬研究の道に導くプロジェクトを実行していたのだった。
そんな中で「サトラレ」であることからおこる人間関係を面白おかしく、そしてハートフルに映し出すストーリー。
感 想 いいですね!この「サトラレ」という設定ならではのアイデア・ハプニング満載でとても楽しかったです。とてもファンタジックなのに派手なCGや特殊撮影を必要としない素材なので観ている人の頭の中で凄く想像が膨らませて楽しめるし、泣かせてくれる映画です。ありえないけれど、思ってしまいませんか?「私ってサトラレでは?」とか「僕がサトラレだったら...」etc...仕事中の僕の心の中はとても他人には聞かせられません〜(笑)
etc http://www.vap.co.jp/satorare/ 2005.4.27---ビデオ
SURVIVE STYLE 5+〜サバイブスタイル5+〜 (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:関口現 企画・原案・脚本:多田琢
出演:浅野忠信(石垣昌宏)/橋本麗香(ミミ)/小泉今日子(CMプランナー:洋子)/阿部寛(催眠術師:青山)/岸部一徳(小林達也)/麻生祐未(小林美沙)/津田寛治(空き巣・津田)/森下能幸(空き巣・森下)/JAI WEST(空き巣・J)/荒川良々(通訳:片桐)/VINNIE JONES(ロンドンから来た殺し屋)/三浦友和(町医者)/千葉真一(製薬会社社長)/他
物 語 1=妻を殺し、山奥に葬り家に帰る。そんな男・石垣を家で迎えたのも妻だった!。殺してもさらに凶暴になって甦ってくる妻との関係はどうなっていくのか!
2=観客に催眠術をかけたまま殺し屋に殺されてしまう人気催眠術師・青山。
3=青山の恋人・CMプランナー・洋子は面白いアイデアを思いついてはテープレコーダーにアイデアを吹き込み、自らはそのアイデアに吹き出す...。
4=催眠術師に「自分は鳥」だと思いこませる催眠術にかけられるが青山が殺され術が解けなくなった小林達也。そんな鳥になった父親を家族として受け入れられるのか妻と子供達は...。
5=空き巣をしている3人組は留守の小林家に盗みに入るそこに鳥になったお父さんと家族は帰ってくる...3人がサウナで変な外人と通訳をからかってしまうと.....。
交わるハズの無い彼等の運命が時に近づきながらもそれぞれの結末へと向かう。
感 想 映画作品としてのストーリーはあってないようなもの、面白いキャラクターを魅せるために強引にむすびつけているため矛盾点などが目につくと集中できない方には疲れる内容かも知れませんね。勢いで観賞するにはちょっと長いし。好印象だったのはCMプランナーの洋子発案のCMが劇中いくつか流れるのですが結構面白かったのと。鳥お父さんと、荒川良々の通訳ブリですかね〜。充分楽しんでいたかも(笑)
etc 2005.6.27--DVD http://ss5.goo.ne.jp/index_f.html
好奇心のゆくえ→
ザ・マジックアワー(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:三谷幸喜
出演:佐藤浩市(村田大樹)/妻夫木聡(備後登)/深津絵里(高千穂マリ)/綾瀬はるか(鹿間夏子)/西田敏行(天塩幸之助)/小日向文世(長谷川謙十郎)/寺島進(黒川裕美)/戸田恵子(マダム蘭子)/伊吹吾郎(鹿間隆)/浅野和之/市村萬次郎/香川照之/甲本雅裕/市川崑/中井貴一/鈴木京香/谷原章介/唐沢寿明/天海祐希/寺脇康文/他
物 語 街を牛耳るボス・天塩の愛人・マリに手を出してしまった手下の備後。命の代償に伝説の殺し屋「デラ富樫」を連れてくると誓うが、期日が迫ってもデラは見つからない。窮地に陥った備後が取った苦肉の策は、映画監督のフリをして無名の俳優村田大樹を雇い、殺し屋に仕立て上げる事だった!さて...(goo映画より抜粋 wikipediaより抜粋 公式 HPより抜粋)
感 想 有頂天ホテルともまた違った笑いの形に確かに笑った!シチュエーションコメディの盛り上げ方は流石でかなりツボにハマる...まぁそのツボにハマる迄の冒頭シーンはちょっと長く感じもしたけれどね。何らかの形でもう一度みたい。(仕事帰りのレイトショーが間に合ったので鑑賞。移転先のオフィスから近い映画館のレイトショーはちょっとチェックするようにしておこう!)
etc 2008.7.7---劇場
好奇心のゆくえ→
サマー タイムマシン ブルース (日本:2005年) ★★★★
スタッフ 監督:本広克行
出演:瑛太(甲本拓馬)/上野樹里(柴田春華)/与座嘉秋(新見優)/川岡大次郎(小泉俊介)/ムロツヨシ(石松大悟)/永野宗典(曽我淳)/本田力(田村明)/真木よう子(伊藤唯)/升殻()/三上市朗()/楠見薫()/川下大洋()/佐々木蔵之介(穂積光太郎)/他
物 語 マジに暑すぎる夏、とある大学の「SF研究会」部室。SF研究などせずぐったりと夏休みを過ごす5人の男子学生と、2人の女性写真部員。前日にクーラーのリモコンが壊れて猛暑に悩まされるなか、ふと見ると部屋の隅に突然タイムマシンが!!!!「ためしに昨日に帰って壊れる前のリモコン取ってこよう」と軽い気持ちで乗ってみたら、さぁ大変!想像もつかないような事態が次々と巻き起こって!? (HPより抜粋)
感 想 映画が始まった時からすでに様々な伏線が張り巡らされ少し不安に?なる方もいるかも知れませんが、中盤からラストまで一気に駆け抜ける爽快さの中でタイムトラベルものの面白さと言ってもイイ「謎」の部分が面白・おかしく解明されていきます。科学考証などで頭でっかちになりすぎないコメディなのでみなさんにオススメできるでしょう!
鑑賞後日、レンタルDVDのコメンタリー音声にて再鑑賞!監督と脚本家さんの語りは。映画と演劇の違いや映像としての遊び心など、コメンタリー鑑賞後にもう一度本編鑑賞したくなるような内容が満載でした。久しぶりに強く印象に残る作品に出逢えた気になってきた。
etc 2006.4.23---DVD
好奇心のゆくえ→
鮫肌男と桃尻女(日本:1999年) ★★★
スタッフ 監督:石井克人
出演:浅野忠信(鮫肌黒男)/小日向しえ(桃尻トシコ)/岸部一徳(田抜政二)/寺島進(沢田)/真行寺君枝(フクダミツコ)/鶴見辰吾(ミツル)/島田洋八(ソネザキ)/我修院達也(山田)/高杉亘(反町)/山野久治(塩田)/堀部圭亮(犬塚)/津田寛治(深ヅメ)/森下能幸(左:ハゲの人)/山田新五郎(谷口)/清川均(丸夫)/田中要次(朝比名)/関根大学(坂口)/安部聡子(郵便局員)/他
物 語 組織の金を横領した男と薄倖の境遇から家出を決行した女の逃走劇を、スタイリッシュな映像で描いたハイテンション・コメディ。
感 想 勢いで観る映画!オープニングの郵便局強盗シーンからいきなり2年後と最初から軽快なテンポで展開するのでストーリーを追って納得しながら観ようとしていると置いていかれそうです。まぁ物語に厚みがあるものでもないので気にしないで映像を追っかけていればいいのだと思いますが.....。我修院さんが演じる山田がいい味出していて面白かった。
etc 2005.5.28---DVD
好奇心のゆくえ→
さよならクロ(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:松岡錠司
出演:妻夫木聡(木村亮介)/伊藤歩(五十嵐雪子)/新井浩文(神戸孝二:木村の親友)/金井勇太(森下賢治:ラーメン屋の息子)/佐藤隆太(斉藤守:木村の親友)/近藤公園(宮本伸二:木村の親友)/三輪明日美(横川町子:雪子の親友)/田辺誠一(三枝昭吾:教師)/塩見三省(草間敏:教師)/余貴美子(結城えり)/柄本明(花園修造)/リリィ(森下照代:賢治の母)/渡辺美佐子(牧野校長)/井川比佐志(大河内徳次郎)/他
物 語 ある日、さまよいついた野良犬が学校に住み着きクロと名付けられ、校内を自由に闊歩し、守衛さんの夜警に付き添い、時には職員会議にまで出席する。職員名簿にも番犬として記載されているクロは12年間の生涯を学校で過ごした。クロの死が伝わると何千人という人々が集い、学校葬として校長が弔辞を読んだ。4800人の青春を共に生きた一匹の犬とその存在に勇気づけられ、励まされた生徒や職員達との心の交流を暖かく描いた作品。
感 想 タイトルから犬映画なのは明らかですが実際には人のドラマです。前半こそクロの出番は多いのですが気がつくとクロの絡まない人間ドラマが展開していますね。守衛さんの夜回りの時のクロが側にいてくれる暖かくなる気持ちは僕にまで届きました。ラストシーンで佐藤隆太演ずる斉藤守が「犬にお葬式、他人から見たら...」そんな感じの台詞を言いますが、それはそのままこの映画の評価に繋がってしまう危険な台詞だな〜なんてちょっとひやっともしましたが、僕は感動★4つです。
etc http://www.sayonara-kuro.com/2005.2.14---DVD
さよならみどりちゃん (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:古厩智之
出演:星野真里(ゆうこ)/西島秀俊(ユタカ)/松尾敏伸(太郎)/岩佐真悠子(真希)/諏訪太郎()/藤沢大悟()/中村愛美()/千葉哲也()/小山田サユリ()/佐々木すみ江()/他
物 語 ひとりでいるのが好きなOLのゆうこは、ユタカのことが好きだった。初めてユタカとセックスした日、ゆうこは、ユタカに“みどりちゃん"という彼女がいることを知った。電話番号さえ知らなく、人に紹介される時に恋人じゃないと言われるゆうこ。ユタカにすすめられるままスナックでバイトを始め、OLとの二重生活はつらい。(goo映画より抜粋)
感 想 星野真里を金八先生の時から応援している身としてはちょっと複雑。まず「体当たり演技」が一番先頭に取り上げられるような作品で彼女の選択はこれで満足だったのだろうか?疑問が残る、一ファンとしてどこからともなく湧いてくる、残念感は何なんだろう?好きな相手にさんざん振り回されるのは理解できるけれど...。
etc 2007.8.14---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
沙羅双樹(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督・脚本:河瀬直美
出演:福永幸平(俊)/兵頭祐香(夕)/河瀬直美(母)/生瀬勝久(父)/樋口可南子(夕の母)/他
物 語 代々墨職人を受け継ぐ麻生家は奈良旧市街の旧家に暮らす4人家族。ある日、双子の兄・圭が神隠しにあったように忽然と姿を消した。それ以来、麻生家は火が消えたようにひっそりとした日々が続く。5年後17歳になった俊は高校の美術部に籍を置き、キャンバスに兄の姿を描き続ける...。その矢先、警察から兄・圭の情報が知らされて.....。(ネットより抜粋)
感 想 ドラマチックなバックボーンはあるが映し出されるのは普通の家族の日常とゆったりとした時の流れ....。演技をしているのではなく、役者が町に溶け込んでいるかのような脚本に映像や音にも生活感があふれ魅力的。「バサラ祭りシーン」必見!
さてこの作品は「神隠し」に対する答えをミツケル映画ではありませんでした。ストーリーではなく、テーマの為に必要な日常を紡ぎ出した...そんな感じの作品だと思えました。
etc 2005.5.30---DVD
好奇心のゆくえ→
三年身籠る(日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:唯野未歩子
出演:中島知子(冬子)/西島秀俊(夫)/木内みどり(母)/奥田恵梨華()/塩見三省()/丹阿弥谷津子()/他
物 語 妊婦の冬子は十月十日を過ぎても産気づく気配が一向に表れず、通常考えられない妊娠18ヶ月目に突入。家族を始め周囲の人間が騒ぎ立てる中、ついには妊娠27ヶ月に突入し…。(goo映画より抜粋)
感 想 なかなか出てこないお腹の子は、お腹の中でバブバブ言ってます。長くお腹の中にいる事で、回りの人たちに起こる出来事や感情を掘り下げてゆくちょっと不思議な物語。ラストシーンは判っていても、びっくりしたな〜 W
etc 2008.3.31---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
三文役者(日本:2000年) ★★
スタッフ 監督:新藤兼人
出演:竹中直人(タイちゃん)/荻野目慶子(キミエ)/吉田日出子(アサ子)/乙羽信子(オカジ)/他
物 語 1915年10月17日タイちゃんは銀座の「おでんお多幸」の長男として、36年に俳優となった。36歳の時、タイちゃんは京都の喫茶店「フランソワ」のウェイトレスのキミエと出会い相思相愛の仲に....
今は亡き名バイプレイヤー・殿山泰司の、天衣無縫の俳優人生を描いた人間喜劇。
感 想 三文役者として活きる事、酒を呑むこと、キミエを愛すること、その他の女性も愛すること。様々な人に愛された人間「タイちゃん」の生き様を映し出した作品。実際の殿山泰司出演の映画のワンシーンをカットに取り入れながら、竹中直人演じる「タイちゃん」と女優のオカジこと乙羽信子さんの語りによってそのシーンの裏話が語られ全く本人を知らないまま観賞をしても愛着がわいてくるような、そんな作品。ラスト数十分はとても良かった。
etc 2005.2.13---DVD
ジェネラル・ルージュの凱旋(日本:2009年) ★★★★
スタッフ 監督:中村義洋
出演:竹内結子(田口)/阿倍寛(白鳥)/堺雅人(速水)/羽田美智子()/山本太郎()/高嶋政伸()/貫地谷しほり()/尾美としのり()/中林大樹()/林泰文()/佐野史郎()/玉山鉄二()/野際陽子()/平泉 成()/國村隼(院長)/他
物 語 東城大学付属病院の窓際医師・田口は「チーム・バチスタ事件」を解決した功績で院内の倫理委員会長になってしまっていた。そんな彼女の元に、“ジェネラル・ルージュ”と呼ばれる救命救急の速水センター長と医療メーカーの癒着を告発する文書が届く。それと時を同じくして告発された医療メーカーの支店長が院内で自殺。田口は院長の命で院内を密かに探ることになる。そこに骨折した厚生労働省の役人・白鳥が運ばれてきて……。(goo映画より抜粋)
感 想 「チームバチスタの栄光」の田口・白鳥コンビ?の第二弾!前作の設定ありきの楽しみ方だから前作は観ておいた方が絶対良いが、こっちの方が断然面白かった!そうかこの監督さんは「アヒルと鴨のコインロッカー」なんかの監督さんでもあるのですね。なんとなく安定感を感じる作風に好感をもてました。
etc 2010.2.24---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
四月物語(日本:1998年) ★★
スタッフ 監督:岩井俊二
出演:松たか子(楡野卯月)/田辺誠一(山崎)/藤井かほり(北尾照子)/留美(佐野さえ子)/加藤和彦(加藤)/他
物 語 四月、桜が咲き誇る季節に卯月は東京・武蔵野にある大学に通うため一人北海道から上京した。慣れない土地で、新しい環境で、イメージで持ってしまっている「東京のイメージ」に少し警戒しながら、少し「ズレ」ていながら、それでも新しい何かをはじめようと頑張っていた。誰も知らない卯月だけの秘密の想いのために....。
感 想 約80分のショートムービー、いかにもショートストーリーだな〜と言うところで終わりますが、すべてのシーンが美しく撮影されており「さらさらと散る桜のように」気持ちよく観賞できました。劇中劇の映画作品には江口洋介(信長)・石井竜也(明智光秀)・伊武雅刀(斉藤利三)が登場していました!
etc 2004.12.25---ビデオ
自虐の詩(日本:2007年) ★★★★
スタッフ 監督:堤幸彦
出演:中谷美紀(幸江)/阿部寛(イサオ)/遠藤憲一()/カルーセル麻紀(隣のおばちゃん)/西田敏行(父)/他
物 語 ひなびたアパートに住むイサオと幸江。イサオは無口な乱暴者で、仕事もせずに酒とギャンブルに明け暮れる。内縁の妻の幸江がラーメン屋で働き生計を立てていた。少しでも気に入らないものが並ぶとちゃぶ台をひっくり返すイサオだが、幸江は彼を心から愛していた。幸江は幼い頃、母が家出し、父が銀行強盗で捕まったという過去があり、自分は不幸の星の下に生まれたのだと思い込んでいた....。(goo映画より抜粋 )
感 想 卓袱台ひっくり返しのCMイメージが印象深く、内容についての前知識はいっさいなしでの鑑賞でした。ちょっと不思議な生活感・映像感の中で、生きている主人公たちの心の中や、真実を追って観て、理解してしまう物語。「笑える」内容でもあり、「感動」できる内容でもあった。
etc 2008.11.9---スカパーch.310衛生劇場
好奇心のゆくえ→
シコふんじゃった(日本:1992年) ★★
スタッフ 監督:周防正行
出演:本木雅弘(山本秋平)/柄本明(穴山冬吉)/竹中直人(青木冨夫)/田口浩正(田中豊作)/ロバート・ホフマン(ジョージ・スマイリー)/宝井誠明(山本春雄)/清水美砂(川村夏子)/他
物 語 教立大学4年生の秋平は、父親のコネで就職も決め、楽しむだけの大学生活を送っていた。しかし卒論指導教授の穴山に呼び出され、遊んでばかりで授業に一度も出席していない秋平にこのままでは卒業できないと告げる.....卒業するためには、穴山教授の相撲部に入り試合に出場することが条件であった。
相撲部、唯一の部員。青木富夫と出会い。急遽人数を募り、まに合わせの相撲部が当然試合で勝てる訳もないのだが...はたして。
感 想 1992年の作品。2000年代になって公開されたウォーターボーイズやスウィングガールズ等のジャンルの源流ともいえる作品。キャラクターは個性的なのだが、題材が相撲なだけに「濃く」ならないような演出されているのか、本木雅弘のイメージなのか?「スマート」な印象が残る作品でした。相撲の技術的な説明や技の攻防凄さをもっとツッコんで演出できたら「相撲の見方」が判って面白くなったかも?
etc 2005.3.30---DVD
七人の弔 (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督・脚本:ダンカン
出演:ダンカン(謎の指導員:垣内 仁)/渡辺いっけい(河原功一)/高橋ひとみ(中尾君代)/いしのようこ(橋本染子)/山崎一(柳岡秀男)/温水洋一(横山春樹)/保積ペペ(西山政彦)/有薗芳記(前田憲夫)/山田能龍(住田昇)/水木薫(西山美千代)/中村友也(河原潤平:15才)/川原真琴(中尾晴美:14才)/柳生みゆ(西山翔子:12才)/石原圭人(前田正一:10才)/波田野秀斗(横山一樹:10才)/戸島俊孝(柳岡三郎:10才)/松川真之介(橋本慎一:10才)/他
物 語 夏休み。川原でキャンプをしているのは、全国から集まってきた七組の親子たち...。
楽しいハズの親子キャンプなのに、七人の子ども達はみな浮かない顔をしている。親たちがいつもと違って、妙に優しくて「いい親子」を演じようとしているからだ。やがて謎の指導員が無表情のまま、親だけを集めて説明を始める。これは、単なる親子ツアーでもなければ、特別合宿でもない。子ども達を売買するための秘密の「契約場所」だったのだ!(公式サイトより)
感 想 まずシュチュエーションありきのストーリーなので最初のとっかかりは良かったのですが、設定が把握できるともうそれ以上には深く広がらないストーリーでした。構成が複雑でなく、設定が早くから把握出来てしまうとあとは、ラストがどうなるのか?想像できる範疇でもあったが、なんとも後始末が大変な投げっぱなしな感じの結末...。
etc 2006.3.21---DVD http://www.office-kitano.co.jp/7tomurai/
好奇心のゆくえ→
死に花(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:犬童一心
出演:山崎 努(菊島 真)/宇津井健(伊能幸太郎)/青島幸男(穴池好男)/谷 啓(庄司勝平)/長門 勇(先山六兵衛:ホームレス)/藤岡琢也(源田金蔵)/松原智恵子(明日香鈴子)/星野真理(井上和子)/森繁久彌(青木六三郎:99歳の老人)/鳥羽潤/他
物 語 老人ホームで悠々自適の生活をおくる老人達、そこは人生の諦めの場所なのか?否、人生もう一花咲かせて見せたい!そんな思いを描いて死んでいった友からの遺書「死に花」の中に綿密にたてられた「銀行から大金を盗み出す計画」を任せられた初老の男・菊島と仲間達とが繰り広げる「老骨に鞭打つ愉快で痛快」な老人達の青春活劇
感 想 老人パワーを見せつける、年季の入った役者達の共演!まぁ山崎努さんの演技はダントツに光っていますが、痛快な物語の中にも「老人」である悩み・問題を取り入れ、味わいのある映画にもなっていました。星野真里好きにはたまらない?水着も有り(脱線...)他見所満載です。
etc 2004.11.13--DVD http://shinibana.jp/
渋谷区円山町(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:永田琴
出演:榮倉奈々(由紀江)/眞木大輔(ヤマケン)/仲里依紗()/原裕美子()/ふかわりょう()/他
物 語 活発な女子高生・由紀江のクラスに、若い教師ヤマケンが赴任してくる。ある日、由紀江は興味本位で友達と渋谷のホテル街・円山町に行った時、ヤマケンがホテルに入る現場を目撃!由紀江はその日から、ヤマケンが気になり…。
陰湿なイジメに遭っている糸井は、クラスメイトの有吉に誘われ、渋谷の街に繰りだす。大人びた有吉の案内で、渋谷を満喫する糸井。しかし学校では誰とも群れず一匹狼だった有吉も、心の傷を抱えていた…。(goo映画より抜粋 wikipediaより抜粋)
感 想 渋谷という場所ならではの、少しだけ背伸びしてみた少女達の、現実を割と真っ直ぐ見つめた作品。榮倉奈々と眞木大輔(EXILE)のエピソードと2人の存在感がデカすぎて、後半のエピソードが物足りなささえ感じてしまった。う〜ん榮倉奈々作品をもっと観てみたくなるな...。
etc 2008.6.16---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
下妻物語(日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:中島哲也
出演:深田恭子(竜ヶ崎桃子)/土屋アンナ(白百合イチゴ)/宮迫博之(桃子の父)/篠原涼子(桃子の母)/阿部サダヲ(一角獣の龍二)/岡田義徳(BABY,THE STARS SHINE BRIGHTの社長)/小池栄子(亜樹美)/矢沢心(ミコ)/荒川良々(八百屋)/生瀬勝久(パチンコ店店長)/樹木希林(桃子の祖母)/他
物 語 四方八方田ンボだらけの田舎町・茨城県下妻と日本のファッションの発信地・代官山を舞台に、友達になるなんてあり得ない二人。ロリータファッションの桃子とレディースのイチゴが織りなす笑えて・笑えてそしてちょっとジ〜ンとなる感動作(公式HP解説参考)
感 想 噂には聞いていましたが、登場人物のキャラの濃さにツボにハマルとカナリ笑える物語です。「生まれた時からジャージを着せられ、ジャージを来て死んでゆく〜」のクダリから笑袋に点火(笑)。映画にただようムードは世界でウケるものではなく(ホメてます!)日本人を笑かすための1作ですね。 ロリータファッションがよ〜くマッチしている深田恭子の演技もラストでは、「こんな演技も出来る娘なのか!」とちょっとスカッとできます。
etc 2004.11.29---DVD http://www.shimotsuma-movie.jp/index_main.html
しゃべれども しゃべれども(日本:2007年) ★★
スタッフ 監督:平山秀幸
出演:国分太一(今昔亭三つ葉)/香里奈(十河五月)/森永悠希(村林少年)/八千草薫(母)/伊東四朗(師匠)/松重豊(湯河原:元野球選手)/他
物 語 東京・下町。うだつの上がらない二つ目の落語家、今昔亭三つ葉は、ひょんなことから落語教室を開くことになる。生徒は、美人だが無愛想で口の悪い十河 五月、口は達者だが関西弁のためクラスになじめない少年・村林、そして、元野球選手の湯河原。3人は言い争ってばかりだったが、少しずつ上達していく。ある時、村林はいじめっ子と野球対決をして負けてしまう。悔しがる村林に、いじめっ子を落語で笑わせてやれ、と三つ葉は提案する。(goo映画より抜粋)
感 想 「三つ葉と少年」の物語はよく描けていたし一番見応えがあったな。元野球選手の湯河原は「しゃべれる?」ようになる所に行き着くのではなく、もっと野球の近くに身を置くという、観終わればわかるテーマに行き着いているのだけれど、あまり突っ込んで描かれておらず引き立て役にさせられてしまっていた。そして十河五月の物語は判るんだけれど、まだまだ語られていない?感じ....。役者達の演技に魅力を感じられた作品だけれど何かちょっとずつ足りない印象も受けた。
etc 2008.10.13---スカパーch.330 WOWOW
好奇心のゆくえ→
Shall We ダンス?(日本:1996年) ★★★★
スタッフ 監督:周防正行
出演:役所広司(杉山正平)/草刈民代(岸川舞)/竹中直人(青木冨夫)/渡辺えり子(高橋豊子)/草村礼子(田村たま子)/柄本明(三輪徹)/徳井優(服部籐吉)/田口浩正(田中正浩)/原日出子(杉山昌子)/森山周一郎(岸川良)/本木雅弘(本木弘雅)/他
物 語 28歳で結婚、30歳で子持ち、40歳を過ぎ家も買った。ローンを払うことを目標に頑張れば良かったが、杉山正平は何か物足りないような、忘れているような感情を抱えはじめていた..そんなとき電車の窓からいつも見えるダンス教室から物憂げに佇む一人の女性に目がとまる、多少の下心もあるのか?杉山は数日後、思い切ってダンス教室に見学に行くと、そのダンス教室では、様々な日常を送っている人達が集い、それぞれの思いを抱きながら今日もステップを踏んでいた....。
感 想 公開から約10年。アメリカでのリメイク公開も近づいたので、何かのきっかけにと思い鑑賞しました。キャストも周防監督作品ではお馴染み?なのか、キャラの濃い役者達がそろっていますね。1時間を過ぎた頃に登場人物達がある目標に向かいはじめ、ストーリーもキャラクターのバックボーンもわかりはじめると、物語を盛り上げるかのようにダンスシーンの撮影の方法も変えている?ようで、急に「面白く・深く」左脳と右脳のスイッチが切り替わります(なんだ?このレビューは)。竹中直人演じる「青木冨夫」は先日観た「シコふんじゃった!」でも同名のキャラクター名で演じていましたね。なにか意味があるのかな?
etc 2005.4.2---DVD
Jam Films(日本:2002年) ★★★
スタッフ 監督:北村龍平/篠原哲雄/飯田譲治/望月六郎/堤幸彦/行定勲/岩井俊二
出演:山崎まさよし/広末涼子/大沢たかお/他
物 語 共通テーマは設定せずにそれぞれの監督が撮りたいものを撮った短編、競作映画。
感 想 世にも奇妙?的短編映画作品集。各話はもうちょっと観たいなって所で終わってしまうので、これって映画かな?と疑問に思うけれど。内容的にはどれも面白かったです。
etc 2003.4---DVD
自由 (日本:2003年)〜カップリングムービー「JAM」(日本:1999年)〜 ★★★★
スタッフ 監督:福島拓哉
出演:「自由」福島拓哉(テル)/吉田鼓(ミカ)/上倉栄治(タケダ)/山本真規子(アキコ)/他
「JAM」福島拓哉/周東君美/他
物 語 「自由」
受験を控えた女子高生・ミカは、ありきたりな日常という現実に違和感を抱きつつ毎日を過ごしている。唯一の楽しみと言えば会ったこともない年上の男性とのメールくらい。そんな彼女を、ある衝撃的な事件が襲う。〜一方、ミカのメールフレンドである会社員・テルは、数年間同棲していた恋人との別れが決まり、アパートを引き払う準備に追われている。新しい生活を始めるまでの間、テルは恋人と残されたわずかな時間を過ごすのだった・・(公式HPより)
「JAM」
自分勝手な女と、ひもの男。二人の自己完結した人間の恋愛と屈折を、ドキュメントタッチで物語る。(公式HPより)
感 想 昨夜観賞の「PRISM」の福島拓哉監督の短編作品です。レンタルしたDVDには「自由」「JAM」と30分程度の作品が2本入っていました。「自由」はお互い顔も知らないメル友の関係の女子校生とサラリーマン2人の間にそれぞれ起こった「知らないうちに巻き込まれてしまった事」を遠回しに打ち明けたり、励ましあったり、気づかされたり...ちょっと心に響く物語。
「JAM」は将来のビジョンが無いヒモ男の日常...。本能や欲望だけが頼りの彼のはずなのに最後の言葉も頼りなく...笑える。
etc 2005.6.29--DVD
好奇心のゆくえ→「PRISM」
13階段(日本:2002年) ★★★★
スタッフ 監督:長澤雅彦
出演:山崎 努(南郷正二)/反町隆史(三上純一)/笑福亭鶴瓶(杉浦弁護士)/宮籐官九郎(樹原亮)/田中麗奈(南郷杏子)/宮迫博之(寺田実)/大杉漣(安藤紀夫)/木内晶子(木下友里:純一の恋人)/石橋蓮司(阿部所長:南郷の上司)/別所哲也(中森検事:樹原の担当検事)/寺島進(岡崎刑務官)/井川比佐志(佐村光男:恭介の父)/崔洋一(武藤所長)/螢雪次郎(藤本巡査部長)/深水三章(三上俊男:純一の父)/水橋研二(佐村恭介:3年前死亡)/河原さぶ(室戸英彦)/西田尚美(三上和子:純一の妹)/大滝秀治(久保:純一の保護司)他
物 語 喧嘩相手を誤って殺してしまった罪で実刑に服していた三上純一は3年後仮釈放となった。ある日三上の実家に刑務主任の南郷が訪れ純一に仕事のアシスタントの話を持ちかける。その仕事内容は「死刑囚・樹原」の冤罪調査であった。
死刑という重いテーマを取り上げ、被害者・加害者・様々な立場の人々の取り巻く状況を映し出しながら暴かれる隠された真実....。
感 想 観賞中、「そんな偶然アリ!?」などと突っ込む事も忘れて魅入っていました。面白かった!隠された真実が一つ暴かれる度に唸っていました。メインの2人以外の多くの登場人物は脇役というより核心に迫るための最重要人物達といってもいいですから、一言一句聞き逃さないように!(言い過ぎ?)
etc http://13kaidan.goo.ne.jp/2005.2.9--ビデオ
12人の優しい日本人 (日本:1991年) ★★
スタッフ 監督:中原俊
出演:塩見三省(1号)/相島一之(2号)/上田耕一(3号)/二瓶鮫一(4号)/中村まり子(5号)/大河内浩(6号)/梶原善(7号)/山下容莉枝(8号)/村松克巳(9号)/林美智子(10号)/豊川悦司(11号)/加藤善博(12号)/久保晶(守衛)/近藤芳正(ピザの配達員)/以上
物 語 ある殺人事件の審議のために12人の陪審員が集められた。ここに来た12人は、職業も年齢もバラバラな無作為に選ばれた人々。陪審委員長を努める40歳の体育教師の1号、28歳の会社員の2号、49歳の喫茶店店主の3号、61歳の元信用金庫職員の4号、37歳の庶務係OLの5号、34歳のセールスマンの6 号、33歳のタイル職人の7号、29歳の主婦の8号、51歳の歯科医の9号、50歳のクリーニング店おかみの10号、30歳の売れない役者の11号、そして同じく30歳の大手スーパー課長補佐の12号。被告人が若くて美人だったことから審議は概ね無罪で始まり、すぐ終わるかに見えたが...。(goo映画より抜粋)
感 想 アメリカ映画の「十二人の怒れる男(1957年)」の日本風リメイク版と言ったところか?現在の日本にはない陪審員制度がもしあり、しかもこんなだったら恐ろしいけれど、劇中のように真実が二転三転する様は面白い。本作が楽しめたなら元祖の方もお薦めします。
etc 2007.9.25---スカパーch.707日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
呪怨(日本:2000年) ★★
スタッフ 監督:清水崇
出演:奥菜恵(仁科理佳)/伊東美咲(徳永仁美)/上原美佐(遠山いづみ)/市川由衣(千春)/津田寛治(徳永勝也)/柴田かよこ(真理子)/菊利友佳子(美雪)/松田珠里(徳永和美)/田中要次(遠山雄治)/尾関優哉(俊雄)/藤貴子(伽椰子)/磯村千花子(幸枝おばあちゃん)/他
物 語 ホームヘルパーのボランティアをしている女子大生の仁科理佳は寝たきりで連絡も取れない老婆・徳永幸枝の様子を見てきて欲しいと頼まれる...。郊外の住宅地にあるその家には、不気味な雰囲気が漂い。人の気配も感じられないのだが...2階からの物音に階段を上がる理佳が......。
その恐怖がはじまると次から次に人々が襲われる!
感 想 包み隠さず、一人にだけ見えるのではなく、次から次に!、登場すると怖さよりも可愛さを感じる「俊雄ちゃん」いろんな意味でうけてる理由が見えました。怖い物に理由はいらない!理由がわからないから怖い!解決策を求めるのではない「巻き込まれた人々を映し出す」
etc http://www.cine-tre.com/ju-on/2005.4.14---DVD
シュガー&スパイス〜風味絶佳〜(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:中江功
出演:柳楽優弥(志郎)/沢尻エリカ(及里子)/大泉洋()/チェン・ボーリン()/大村了()/濱田岳()/岩佐真悠子()/サエコ()/佐藤次朗()/板倉俊之()/光石研()/奥貫薫()/金田明夫()/高岡蒼甫()/夏木マリ(グランマ)/他
物 語 東京・福生市。高校を卒業した志郎は“とりあえず”ガソリンスタンドで働く日々。自分を「グランマ」と呼ばせるアメリカかぶれの祖母は、“必需品”を連れてよくスタンドを訪れている。そんなある日、ガソリンスタンドに新たなバイトとして乃里子が入ってきた。彼女と一緒に過ごす時間が増えるにつれ、志郎は乃里子に、これまで味わったことのない感情を抱くようになる。一方乃里子も志郎の優しさに魅かれるようになり…。 (goo映画より抜粋)
感 想 柳楽君の存在感は、役者(相手)を選ぶ?今迄はそんな気がしていたのですが、先日観た「包帯クラブ」なんかも含め、様々なタイプの役者さんに合うのですね。柳楽VS沢尻。柳楽VS夏木マリ。柳楽VS大泉洋。等 個性的でありながら、違和感を感じる事は少なかった。作品は、脚本(台詞)が説教クサ過ぎない位の良い台詞が随所にあり、深く考え込みそうに....。
etc 2008.8.18---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
昭和歌謡大全集 (日本:2002年) ★★
スタッフ 監督:篠原哲雄
出演:松田龍平(イシハラ)/池内博之(ノブエ)/安藤政信(スギオカ)/岸本加世子(ヘンミミドリ)/樋口可南子(スズキミドリ)/鈴木砂羽(イワタミドリ)/細川由美(たけうちミドリ)/細川ふみえ(トミヤマミドリ)/内田春菊(ヤナギモトミドリ)/斉藤陽一郎(ヤノ)/村田充(スギヤマ)/近藤公園(カトウ)/原田芳雄(金物屋)/市川美和子(スガ)/古田新太()//他
物 語 東京都下の調布市に住む6人の若者イシハラ、ノブエ、ヤノ、スギヤマ、カトウ、スギオカらは、定期的にカラオケ・パーティーを開く仲間。音響機材からコスプレにまでこだわった筋金入りのパフォーマンスを、内輪で楽しんでいる。ある日、極度に警戒心が強くいつもナイフを持ち歩いているスギオカが、道ですれ違った買い物帰りの主婦を殺してしまう事から始まる復讐につぐ復讐のストーリー。(goo映画より抜粋。)
感 想 なんだかな〜?録画ダメしておいた作品を。GWということで観てみたが、なんか気持ちのスカッとするようなGWらしい?作品では無かった。少年グループの抱える問題?と、中年女性の抱える問題?とが決して交わる事はなく「復讐」というキーワードだけがつぎつぎエスカレートしてゆく様は、「オバカ」なストーリーなのだが、映画(映像)作品としては、命を殺めてしまうシーンが遠慮することなく映し出されるため笑って済ませられない。
etc 2007.4.30---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
ジョゼと虎と魚たち(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:犬童 一心
出演:妻夫木 聡(恒夫)/池脇 千鶴(ジョゼ)/上野樹里(香苗)/新屋英子(ジョゼの祖母)/新井浩文(幸治)/他
物 語 恒夫は麻雀屋でアルバイトをする大学生。その麻雀屋のお客の間で「10年位前から、怪しい乳母車を押し歩いている婆さん」の噂話がのぼった。一説には運び屋で乳母車の中は大金やら麻薬だと言われていたのだが、ある朝バイト先の犬の散歩中に恒夫は「噂」の乳母車が坂道を下ってきた所に遭遇する。そして乳母車の「中身」が大金でも麻薬でも無く一人の少女(ジョゼ)であることを知る。彼女は恒夫が近づくと乳母車の中から包丁をふりまわし恒夫を驚かせた、これがジョゼとの最初の出会いであった.......。
感 想 何年も前に観た映画「大阪物語(市川準/99年)」での池脇千鶴が僕が持っている彼女イメージで他の出演作を観てもイメージ崩されること無く少女から大人への〜と言う役柄が多かったと思います。本作では完全に女優として成長されてましたなぁ〜。物語、俳優、笑えて、ジーンときて。綺麗事で済まさないのも作品としては余韻で悩めるのでイイです。妻夫木 聡はTVドラマより映画の方が映えますね。久しぶりに納得の邦画がミツカリマシタ。
etc 2004.8.7---DVD http://www.jozeetora.com/index_f.html
深呼吸の必要(日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:篠原哲雄
出演:香里奈(立花ひなみ)/谷原章介(池永修一)/成宮寛貴(西村大輔)/金子さやか(川野悦子)/久遠さやか(辻元美鈴)/長澤まさみ(土居加奈子)/大森南朋(田所 豊)/北村三郎(おじぃ)/吉田妙子(おばぁ)/他
物 語 2月下旬の沖縄・とある離島、毎年この時期はきび刈り隊と呼ばれる約1ヶ月間のアルバイトが雇われる。今年の平良家のおじぃとおばぁの所へも全国から5人の若者達がやってきた....。最初はみんなギクシャクし、慣れない農作業に愚痴をこぼし馴染めないでいた若者達、それはなんだか様々な人生から逃げてきたような心を開かない若者達であったが、きび刈り隊の日々の中でそれぞれがミツケタ大切なモノは.....。
感 想 全編の半分近くが農作業風景という変わった内容でしたが、間に差し込まれる登場人物達のドラマでは何かが大きく動くわかりやすい展開でした。おじぃ とおばぁの人間のデカサに暖かい気持ちになりながらそれぞれの抱え込んでいるモノ事がかいま見えて行きます。長澤まさみ演じる加奈子は最後の方まで殆どハッキリとした台詞が無いので長澤まさみ目当てで観るとショックを覚えるかも知れません、しか〜し彼女が「話す」ようになるシーンはとても印象深く、清々しくて、イイですね。ウン!深呼吸は必要だ!
etc http://shinkokyu.jp/pc/top2.html 2005.3.16---DVD
神童(日本:2007年) ★★
スタッフ 監督:萩生田宏治
出演:成海璃子(成瀬歌子)/松山ケンイチ(菊名和音)/手塚理美()/甲本雅裕()/串田和美()/浅野和之()/キムラ緑子()/貫地谷しほり()/西島秀俊()/吉田日出子()/柄本明()/他
物 語 音大を目指して浪人中のワオこと菊名和音と、神童と呼ばれて育った13歳の天才ピアニスト・成瀬うたが出会う。このところ母親の目を盗んではレッスンをさぼってばかりのうたは、愚直なまでにピアノに打ち込むワオを気に入り、彼の実家である青果店に入り浸るようになる。うたの応援もあり、翌春、ワオは首席で合格し、今は亡きうたの父で音楽家だった光一郎を知る御子柴教授のレッスンを受けることになる。(goo映画より抜粋)
感 想 音楽を愛するという意味のラブストーリー...作品としてきっと成功しているのでしょう、なぜなら 観賞しながら、いつのまにか僕は、持っている楽器(アコースティックギター)を抱えて、ポロポロと鳴らしながら魅入っていました。言葉で説明しない状況が多いのに伝わるってのは監督や役者の力量って事なんでしょうね。
etc 2008.9.20---スカパーch.330 WOWOW
好奇心のゆくえ→
スウィングガールズ(日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:矢口史靖
出演:上野樹里(友子:テナーサックス)/貫地谷しほり(良江:トランペット)/豊島由佳里(直美:ドラム)/本仮屋ユイカ(関口香織:トロンボーン)/平岡裕太(中村拓雄:ピアノ)/竹中直人(小澤先生)/白石美帆(伊丹先生)/他多数
物 語 女子生友子は吹奏楽部の部員達がデラックスなバスに乗って高校野球の応援にゆくのを、夏休みの数学の補修授業中の教室から羨ましそうに眺めていた。バスが出発するとすぐに、お弁当屋の車がやってきて吹奏楽部のお弁当を渡せなかったと困っている様子。友子と同じ補習授業にでている女生徒13人は補習授業を抜け出したいという「軽い気持ち」で夏の炎天下、球場までお弁当を届けると申し出るが〜彼女達の「軽い気持ち」が騒動を引き起こし吹奏楽部がピンチに!代わりに吹奏楽〜ジャズビッグバンドの編成を組み1週間後の野球の応援に間に合わせようと、ヤハリ補修を免れるためという軽い動機で練習をはじめたが....。
感 想 映画の中の彼女達同様「軽い気持ち」で観賞開始!いや〜面白かったです。コメディタッチのこの手の邦画は安心して観れる作品が多いですね。「ウォーターボーイズ」路線でも素材が音楽だとまた違った感動・感激ができ、映画館だと理性が働いてしまいナカナカ涙を流しにくいのに、胸に込み上げてくる感動が押し寄せるので、こらえるのが大変でした。家で観賞したら大笑い〜のち〜感動のボロボロ涙〜になるだろうな。
etc 2004.12.11---劇場
好き(日本:2000年) ★★
スタッフ 監督:「チャーシュー麺:本田昌広」「波:鋤田正義」「テンカウント:長澤雅彦」
出演:田中麗奈(直子・すみれ・美穂)/高橋一生(安藤:チンピラ)/島村祐成(カズオ君)/伊原剛志(野原さん)/井澤健(ハルヲ)/他
物 語 「チャーシュー麺」1958年横浜。直子は九州の久留米から集団就職で上京しラーメン屋の看板娘として働いていた。ある時、店の裏手にあるゴミ入れに隠れているチンピラ風の青年安藤と出会う....。
「波」1981年江ノ島・海の近くの小学校に教師としてやってきた畠中すみれはクラスの中でいつも一人寂しく「海」を眺めている生徒カズオ君のことを気にかけていた。1学期が終わってもカズオ君の抱えているモノを理解できずにいた すみれは夏休みカズオ君の家に訪問してみることにした.....。
「テンカウント」2000年東京。専門学校生、草野美穂は自分のことを空気の様な存在と思っていた。そんなある夜公園でプロボクサーになるため練習に励む高橋ハルヲを目の当たりにして「何か」を感じ惹かれていく....。クリックシネマ第1段・田中麗奈主演の3部作
感 想 観賞後にネットで調べて知ったのですが、本作は2000年11月から2001年3月まで、映像配信サイト「クリックシネマ」上で有料ストリーミング配信された作品だそうです。撮影もおそらくビデオ撮りだと思われ映画を観ている感覚にはなれませんが。1話30分なのでサラッと鑑賞できてしまいます。「波」はネット配信と聞いたら納得できましたが。スライド写真に「波」「セミ」などの効果音と田中麗奈によるナレーションでの鑑賞なので物語と観せ方の試みは面白いですが「映画」ではないでしょ〜。
etc http://www.bandaivisual.co.jp/suki/ 2005.4.24---ビデオ
スワロウテイル(日本:1996年) ★★
スタッフ 監督:岩井俊二
出演:Chara(グリコ)/三上博史(フェイホン)/伊藤歩(アゲハ)/江口洋介(リョウ・リャンキ)/アンディ・ホイ(マオフウ)/渡部篤郎(ラン)/桃井かおり(鈴木野)/山口智子(シュンメイ)/大塚寧々(レイコ)/ミッキー・カーチス(医者)/他多数
物 語 過去なのか未来なのか?円が最も強かった時代。夢を求めて日本にやって来た移民たちは街の名を「円都(イェンタウン)」と呼んだ。日本人達は円都と言われることを忌み嫌い、移民達を逆に「円盗(イェンタウン)」と蔑んだ。「円盗」と呼ばれ活きる人々、名も無き者、成功を夢見る者、幸せを夢見る者、野心を抱く者、狙う者狙われる者....。様々な人間模様が絡み合いながら映し出される物語。
感 想 ここまで、観賞のきっかけがつかめずにいた岩井俊二監督作品。先日観た「花とアリス」を引き金に観賞しよう!と決意しました。映画をみていると、現在の日本(1996年)なのに「円都」という現在ではないと言う設定が良く撮れていました。これでもか!という程の登場人物に混乱することも無く、主要人物の心模様も描かれお腹いっぱいになる映画!それなのにラストカットは、まだその先が観たい!と思わせてくれました。
etc 2004.12.21---ビデオ
青春の殺人者(日本:1976年) ★★
スタッフ 監督:長谷川和彦
出演:水谷豊(斉木 順)/原田美枝子(ケイ子)/内田良平(父)/市原悦子(母)/白川和子(ケイ子の母)/江藤潤(宮田)/桃井かおり(郁子)/他
物 語 1969年10月30日千葉県市原市で実際に起こった事件を題材にした原作「蛇淫(中上健次)」を元に実際の事件を取材しなおして、作り上げた作品。主人公-順の両親は同棲中のケイ子との付き合いをやめさせようと興信所を使ってケイ子の過去を調べ、順に事実を告げるが、順は父親を手にかけてしまう。そして自首しようとする順に対して母親のとった行動は....。
感 想 衝撃が走り、痛い痛いと叫びながら見てしまう、現在の日本では色々な規制が思いっきりかかりそうな70年代の映画です。DVDの特典の長谷川監督のインタビューでは原作者から新聞の小さな記事を元に数日で書き上げた話を聞き「実際の事件」が元ネタと知った監督は半年あまりかけ事件関係者や知人などに取材をしたそうです。実際の犯人は「死刑」になっているそうですが、最期まで「無実」であると主張していたそうなので、作品はフィクションであることも強調されていました。
水谷豊は今よりも細く。原田美枝子は今では面影も感じられない位に違って可愛らしく、しかもエッチな演技あり、ちなみに彼女この時17歳だったそうです。そんな事でも衝撃が走る作品ですよ!
最近の(2005.1現在)韓国映画にある「エネルギー」がこの頃の邦画にはありますね。
etc 2005.1.9---DVD
贅沢な骨(日本:2001年) ★★
スタッフ 監督:行定 勲
出演:麻生久美子(ミヤコ)/つぐみ(サキコ)/永瀬正敏(新谷さん)/他
物 語 ミヤコはミヤコが面倒を見ているような関係?のサキコとマンションで一緒に暮らしている。いつも口をパクパクと喉に何かが詰まっているようで気にしていた?ミヤコの職業はホテトル嬢。ある時「新谷さん」という客の相手をする、彼の言動、SEXなにもかもがミヤコの相性とあっていたのかミヤコは仕事を忘れ惹かれて行く。つき合うようになってマンションに新谷さんを連れてくると、サキコが寝入った頃を見計らってミヤコと新谷さんは男と女になる...。寝入っているはずのサキコは部屋の片隅でそんな2人の存在をじっと感じていた。
感 想 深みにハマって行く、若者達の感情。優越感・友情・恋愛・嫉妬・告白・運命、痛みを伴う関係?ミヤコと言うキャラクターのバックボーン(生い立ち)の説明は無いので観ていて同情していいのか?僕には今一歩踏み込めなかった。(僕が男だからか)意図的な演出の「ミキサー金魚」にはハラハラっ。永瀬正敏の演技がキラリ光るシーンを生み出しています。
etc 2004.9.15---DVD
世界の中心で、愛をさけぶ(日本:2004年) ★★★★
スタッフ 監督:行定 勲
出演:大沢たかお(朔太郎)/森山未來(朔太郎)/長澤まさみ(亜紀)/柴咲コウ(律子)/山崎努(シゲ爺)/他
物 語 十数年前。高校時代。恋人の死。そして今。----初恋の女性を失った朔太郎の「喪失感」は、あの頃と同じ台風29号によって甦りはじめる。
同時にそんな彼を愛した婚約者はカキ置きを残し朔太郎の前から消える。過去の甘く淡い恋と、現在の愛。との葛藤を描く美しく「せつない」純愛映画。
感 想 2004年の邦画で、ここまで人気と話題が集中してしまうと。多少の抵抗感が芽生え観賞するのにも勇気がいるのですが、観賞を始めてしまえば「まんまと」ハマってしまう魅力・感動の溢れる作品でした。亜紀役の長澤まさみの魅力に取り込まれつつ(男目線です...)。彼女の運命に揺らぐ朔太郎の気持ちに共感してしまいます。そして物語が進み柴咲コウ演じる律子の役柄がキーポイントとなって全ての想いが繋がってゆくように知らず知らず涙がこぼれ落ちました。
etc 2004.12.4---DVD
戦国自衛隊(日本:1979年) ★★
スタッフ 監督:斎藤光正 原作:半村良
出演:千葉真一(伊庭義明)/夏八木勲(長尾影虎)/渡瀬恒彦(矢野隼人)/小野みゆき(みわ)/中康次(三村)/江藤潤(県信彦)/速見亮(森下)/錦野旦(菊地)/三浦洋一(野中)/かまやつひろし(根本)/倉石功(丸岡)/高橋研(平井)/河原崎健三(加納)/角野卓造(須賀利重)/鈴木ヒロミツ(西沢剛)/竜雷太(木村)/三上真一郎(島田)/辻 萬長(小野章一郎)/伊藤敏孝(高島)/加納正(清水)/岡田奈々(新井和子)/田中浩(武田信玄)/真田広之(武田勝頼)/鈴木瑞穂(足利義昭)/成田三樹夫(光佐)/仲谷昇(九条義隆)/宇崎竜童(落武者)/勝野洋(コーチ)/薬師丸ひろ子(幼い武士)/草刈正雄(正吉)/佐藤蛾次郎(夜這いの男)/他
物 語 伊庭三尉を中心とする21名の自衛隊員が大演習に参加するために目的地に向かっている時「時空連続帯の歪み」によって400年前の戦国時代にタイム・スリップしてしまう。彼等が何が起こったのかを理解する間もない内に何者かの弓矢による攻撃!そして長尾影虎が自ら名のり自衛隊の武装に興味を示す。伊庭と影虎・お互い似たもの同士と意気投合し武田信玄の首を目指す!。〜21名の隊員の中には隊を離れ族になりさがる奴、恋をする奴、元の時代での恋人との約束を守るため森をさまよう奴等様々だ。〜そして歴史に強制的に介入し自らの手で「歪み」を発生させようと行動を開始した伊庭達だったが....。
感 想 元祖、戦国自衛隊を観賞。過去に数度観ていますが、前回観たのは十数年前?今回の観賞でこういう作品だったのか!と初めて観たのと変わらない印象でした。とにかく武田信玄の戦略!現代兵器をもっている自衛隊が戦国時代の武士・忍者などの戦略にハメられてゆくようすがとても恐ろしかった。千葉真一も流石の迫力で歴史上の人物をバッサバッサさばいてゆきます(笑)2005年のリメイク版に無かったこの知的戦略(敵側だけど)アクション!が戦国自衛隊の要ですかね?
etc 2005.7.7--DVD
好奇心のゆくえ→戦国自衛隊 1549(2005)
戦国自衛隊 1549(日本:2005年) ★★★
スタッフ 監督:手塚昌明
出演:江口洋介(鹿島勇祐)/鹿賀丈史(的場毅)/鈴木京香(神崎怜 二尉)/北村一輝(飯沼七兵衛)/生瀬勝久(森彰彦 三佐)/嶋大輔(三國 陸曹長)/中尾明慶(藤介)/宅麻伸(蜂須賀小六)/綾瀬はるか(濃姫)/伊武雅刀(斎藤道三)/的場浩司(与田 二尉)他
物 語 2003年10月陸上自衛隊で秘密裏に行われた人工磁場発生器の実験中に、神崎怜2尉の判断ミスによる大規模な暴走事故が発生。的場1佐率いる実験部隊は時空の震動に呑み込まれ、460年前の戦国時代にタイムスリップしてしまった。やがて、過去への過干渉が原因と思われる虚数空間「ホール」が日本各地に出現。一般市民には極秘にされたが、「ホール」は次第に成長し、現代日本をじわじわ侵蝕し始めていた──。
もう一度タイムスリップをするチャンスが訪れたのが2年後の2005年10月。かつての的場1佐の隊にいて除隊後、居酒屋の雇われ店長となっていた鹿島を引き入れ救出部隊ロメオ隊はタイムスリップ作戦を実行に移した。
時代は1549年。制限時間は74時間27分。タイムスリップした戦国の世で孤高の自衛官達は、日本消滅を食い止める事ができるのか?(公式HPより引用・抜粋)
感 想 1979年に公開された「戦国自衛隊」の発想を元にリメイクされた新たな「戦国自衛隊 1549」です。面白くするための試行錯誤を感じましたが、急ぎ足な内容でキャラクターの存在の意味が伝わりにくくなっていました。それでも前作「戦国自衛隊」を未見ならこの設定に興味は持てるのかも知れませんね。タイムトラベルモノの遊び心?例えば「ライター1個」が変えてしまう未来など....幕が降りるまでなんかオチでもあるのでは?と期待していたので残念です。もしもディレクターズカット版があるとしたら観てみたい気がする。
etc 2005.7.3--劇場 http://www.sengoku1549.com/pc/
好奇心のゆくえ→そりゃあもう「戦国自衛隊」(1979年)でしょう。
戦場のメリークリスマス (日本:1983年) ★★
スタッフ 監督:大島渚
出演:デヴィッド・ボウイ(セリアズ)/ビートたけし(ハラ)/坂本龍一(ヨノイ大尉)/トム・コンティ(ローレンス)/他
物 語 1942年、ジャワ。山岳地帯の谷間レバクセンバタに日本軍の浮虜収容所がある。まだ夜が明けきらない薄闇の中日本軍軍曹ハラは、将校宿舎に起居する英国軍中佐ロレンスを叩き起こし、閲兵場に引き連れて行く。広場にはオランダ兵デ・ヨンと朝鮮人軍属カネモトが転がされていた。カネモトはデ・ヨンの独房に忍び込み彼を犯したのだ。ハラは独断で処置することを決め、万一の時の証人として流暢に日本語を操るロレンスを立ち合わせたのだった。そこへ、収容所長ヨノイ大尉が現れ、瞬時にして状況を察した彼はハラに後刻の報告を命じて、軍律会議出席のためバビヤダへ向かった。(goo映画より抜粋)
感 想 やっと観れた。今までに何度かTV放映もされた本作ですが、いっつも見逃してラストシーンのハラの「メリ〜クリスマス ローレンス」のシーンだけ(ホンノ一瞬 w)を観ていたのみ、初めてこういう映画だと知る事が出来ました。戦時下には敵味方両方に正義など無い!でも友情や愛..はある!そして、したたかでなければ生き残れないリアルさも!兎に角最初からラストシーンまでを観賞できたことに感動!?
etc 2006.12.30---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
宣戦布告 (日本:2002年) ★★
スタッフ 監督:石侍露堂(セジ ロドウ)
出演:古谷一行(諸橋総理)/夏八木勲(瀬川:内閣情報調査室長)/杉本哲太(寺崎:総理大臣秘書)/佐藤慶(篠塚:内閣官房長官)/夏木マリ(パク・アンリー)/財津一郎(櫻田吉成:総務庁長官)/多岐川裕美(諸橋晴江:総理の妻)/小野武彦(岡田)/他
物 語 200X年、福井県敦賀半島に北東人民共和国の潜水艦が座礁。艦内から特殊武装した戦闘員が上陸し、夜の闇に姿を消した。この事態に、時の首相・諸橋揆一郎は警察力で対応しようとするが、民間人の犠牲者が出るに至って、遂に自衛隊出動を決意する。そんな中、自衛隊出動を日本の"宣戦布告“と受け取った北東人民共和国が、核ミサイル発射態勢に入ったとの情報が流れた!<goo映画より抜粋>
感 想 日本に襲いかかる外国からの脅威!日本の国内の出来事なのに「自衛隊が動く」と言うことが世界からどう見られ、緊張を生み出してしまうというコトなのかがわかる一作。05年の最近でも「亡国のイージス」などでも取り上げられる日本流の題材ですが、本作の方がかなり緊迫感を感じました。
etc 2005.10.23---DVD
好奇心のゆくえ→
それでもボクはやってない (日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督・脚本:周防正行
出演:加瀬亮(金子徹平)/役所広司(荒川主任弁護士)/瀬戸朝香(須藤新人弁護士)/もたいまさこ(金子豊子:徹平の母)/山本耕史(齋藤達雄)/鈴木蘭々(土井陽子)/光石研(佐田満:別の痴漢冤罪事件の当事者)/清水美砂(佐田清子:佐田の妻)/野間口 徹(小倉繁:徹平の先輩)/田中哲司(浜田明:当番弁護士)/益岡徹(田村精一郎:民事専門弁護士)/柳生みゆ(古川俊子:痴漢被害者)/唯野未歩子(市村美津子:証言女性)/田口浩正(月田一郎:同車両に乗り合わせた人物)/石井洋祐(平山敬三:駅員)/竹中直人(青木富夫:マンション管理人)/高橋長英(板谷得治:傍聴人)/山本浩司(北尾哲:傍聴人)/本田博太郎(三井秀男:留置所の詐欺師)/大森南朋(山田好二:刑事)/徳井優(西村青児:留置係)/田山涼成(和田精二:刑事)/尾美としのり(新崎孝三:公判立会検事)/北見敏之(宮本孝:副検事)/正名僕蔵(大森光明:裁判官)/小日向文世(室山省吾:裁判官)/大和田伸也(広安俊敏夫:佐田の事件の裁判官)/他
物 語 大事な就職の面接を控えた日の朝、大勢の通勤客に混じって満員電車から駅のホームへ吐き出されたところを痴漢に間違われ現行犯逮捕されてしまった金子徹平。連行された警察署で容疑を否認すると、そのまま拘留される。その後も一貫して無実を主張するものの、結局は起訴される事に。徹平の無実を信じる母や友人・達雄の依頼でベテランの荒川、新米の須藤の二人の弁護士が徹平の弁護を引き受け、いよいよ裁判が始まる…。(goo映画より抜粋)
感 想 周防監督11年ぶりの作品。TVのキャンペーンにて語られている中で、「実際の弁護士が日本の裁判の実態をよく表していると、コメントしていた」と紹介されていたので「かなり乱れているのか?」と覚悟はして観に行きました....。満員電車内で痴漢と間違われたら...実際の冤罪事件のニュース等も過去に流れている事もあって、僕もトラブルに巻き込まれないように、満員電車に乗ったら両手で吊革を持ったりと気をつけたりしますが、この作品のように「人の記憶の曖昧さ」や「矛盾が多い仕組み」といった現実を見せつけられると今の自分の自衛策だけでイイのか?(※男側の考え方ですが)と覚悟・想像をこえる恐しい現状でした。映画作品としてはセリフで淡々と進んでゆく展開ですが、最後まで集中力が途切れる事はなく、映画から知識を得られると言う点で好奇心のわく作品。
etc 2007.2.4---劇場 http://www.soreboku.jp/index.html
好奇心のゆくえ→
ターン TURN(日本:2001年) ★★★
スタッフ 監督:平山秀幸
出演:牧瀬里穂(森真希)/中村勘太郎(泉洋平)/倍賞美津子(森里子)/北村一輝(柿崎清隆)/柄本明(松原)/他
物 語 駆け出しの版画作家である真希は6月のある日に交通事故に遭った。その直後真希は自宅で目を覚ます....。事故の前に図書館に返却したハズの植物図鑑、投函したハズの手紙...町には人がいない、車も電車も走っていない、おかしいとは思いながらも同じ事を繰り返すが、事故の起こった時間PM2:15になると前と同じ自宅で目を覚ます。137日、137回と前回までの記憶は残しながらも同じ日を過ごす真希も遂にこらえることが出来ずに泣き出してしまう。と、そこに....。
感 想 ドラエもんにもあったような、世にも奇妙な...にもあったような、自分以外のヒトが誰もいなくなるというファンタジーな設定。2001年というとちょうど前年にお隣の韓国にて「イルマーレ」や「リメンバー・ミー」などが公開されており、きっと意識して造ったんだろうな〜という印象でした。そういえば洋平を演じる中村勘太郎の風貌はイ・ジョンジェにも似てるかも.....。
etc 2005.3.20---DVD
大停電の夜に (日本:2005年) ★★★★
スタッフ 監督:源孝志
豊川悦司(木戸晋一)/田口トモロヲ(佐伯遼太郎)/原田知世(佐伯静江)/吉川晃司(大鳥銀次)/寺島しのぶ(杉田礼子)/井川遥(草野美寿々)/阿部力(李冬冬:ホテルマン)/本郷奏多(田沢翔太:衛星マニア)/香椎由宇(梶原麻衣子)/田畑智子(叶のぞみ)/宇津井健()/淡島千景()/他
物 語 クリスマス・イヴ。ラヴ・ストーリーが輝きだすのは、すべての光が消えた時。 停電の東京で、それぞれの胸に灯った“想い"が、いま、それぞれの光を放ち、走り出す。こんな夜だから、こんなイヴだからこそ、どうしても会いたくなる。いちばん大切な“あなた"に・・・。(公式HPを参考に)
感 想 東京大停電という特異なシュチュエーションが映し出すものは、パニック映画などではなく、大人の...男と女。それは「かつての恋を待つ男」「妻と恋人と男」「昔の恋人への想い」「失った愛と生まれてくる愛そして...」etc...それぞれの物語はそれぞれに交錯しながら夜はふけてゆく。僕にとっては音楽とライティング・カメラワークといった「技術」がいいと「物語」にも自然と引き込まれるものですが、この映画はその要素を一通り揃えていました。この雰囲気好きです。
etc 2006.7.26---DVD http://www.daiteiden-themovie.com/
好奇心のゆくえ→
太陽を盗んだ男(日本:1979年) ★★★★
スタッフ 監督:長谷川和彦
出演:沢田研二(城戸 誠)/菅原文太(山下警部)/池上希実子(沢井零子:DJ)/北村和夫(田中警察庁長官)/神山 繁(総理大臣秘書)/西田敏行(借金取)/他
物 語 プルトニウムを手にすることができれば原爆は造れる...。東海村の原子力発電所に侵入者があり液体プルトニウムは盗まれた、しかし政府の公式発表は何も盗まれてはいないという。犯人は中学校理科教師・城戸誠。彼は教師という仕事に飽きており「興味本位」で原爆を造り上げてしまう。しかし原爆という「権力」を手に入れたモノの「何」をしたかったのか自分でも理解していなかったため、くだらない要求を、国家権力に対し行う。
感 想 噂には聞いていましたが、凄い映画でした。原爆製作までの話と、原爆で何をする?といった内容で最期まで飽きずに観れました!感情的・道徳的に誰が悪であるとかは考えると複雑で気持ちの整理がつかないのですが...(アンチモラル作品というの?)。ネコ・バスジャック・プール・ヘリから落ちる文太、車が飛ぶ文太、ビルから落ちる文太...etc。様々な印象的なシーンがあり、今の日本映画ではできないのでは?と思うような公道カーチェイスなど新鮮でもあった。沢田研二はやっぱりカッコいい!
etc 2004.10.23--DVD
たそがれ清兵衛(日本:2002年) ★★
スタッフ 監督:山田 洋次
出演:真田 広之/宮沢 りえ
物 語 幕末の庄内、海坂藩 井口清兵衛は御蔵役五十石の平侍である。ある時清兵衛の剣の腕前の噂が流れた。確かに清兵衛は剣の腕がたつのだが争いごとが苦手であったため人前で剣を振るう事は控えていた、しかしある男を討てと藩命が下る。
感 想 リアルな剣捌き、季節感の感じる映像、イイ映画なのだがちょっと物足りなさが....やはり山田監督の映画は最後お正月でおめでたく終わってほしいものだ(なんて..)
etc 2003---DVD http://www.shochiku.co.jp/seibei/
好奇心のゆくえ→「隠し剣 鬼の爪」
タッチ (日本:2005年) ★★★★
スタッフ 監督:犬童一心 原作:あだち充
出演:長澤まさみ(浅倉南)/斎藤祥太(上杉達也)/斎藤慶太(上杉和也)/RIKIYA(原田正平)/平塚真介(松平孝太郎)/上原風馬(黒木武)/安藤希(日向小百合)/若槻千夏(矢部ソノコ)/福士誠治(新田明男)/風吹ジュン(上杉晴子)/宅麻伸(浅倉俊夫)/小日向文世(上杉信悟)/本田博太郎(津川英二:監督)/山崎一(部長先生)/萩本欽一(ゴールデンゴールズ監督)/他
物 語 双子の兄弟・上杉達也と和也、そして隣家の一人娘・浅倉南は、生まれた時からの幼なじみ。そんな3人の夢は、甲子園出場だった。だが、夢の実現の為に明青学園野球部のエースとして活躍する和也に対し、兄の達也は何をするにも長続きしない落ちこぼれ。その一方で、南は和也の好意に気づきながらも、秘かに達也に惹かれていた。甲子園出場をかけた高校一年の夏季西東京大会。予選を勝ち抜いた明青は、いよいよ強敵・須見工業高校との決勝戦に臨もうとしていた。ところが和也は決勝戦には現れなかった....。(goo映画より抜粋・参考に)
感 想 70年代80年代生まれにとっては代表的なスポーツ&恋愛漫画が原作の実写映画化で監督は「ジョゼと虎と魚たち」「死に花」等、僕の印象には強く残っている監督さん。出演は南役に長澤まさみ・双子の上杉兄弟を斎藤祥太・斎藤慶太の双子が演じていた。原作からのイメージとすると長澤まさみはハマリ役ですね。斎藤兄弟はセリフを喋らないとどっちの役なのかが見分けがつかないのが双子としてはハマっているのか?演技・演出がダメって事なのか??ラスト近く、達也と南の間に距離がひらくと長澤まさみに力量的に喰われていた斎藤祥太も存在感を増していました W  漫画は約16P1話の展開で盛り上げていかなければならず、映画は約2時間の中で表現しなければならないので当然ぎっしりと詰まった感じに成らざるを得ず、原作Fanは納得いかない部分もあるのでしょうが、僕は結構良かったと思う。(僕は結構〜長澤まさみがみれて〜良かったと思う。)
etc 2007.2.11---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
魂萌え!(日本:2007年) ★★
スタッフ 監督:阪本順治
出演:風吹ジュン(敏子)/三田佳子()/加藤治子()/豊川悦司()/常磐貴子()/田中哲司()/寺尾聡(隆之)/他
物 語 定年退職から僅か3年、夫・隆之は心臓発作であっけなく逝ってしまった。葬儀の後、隆之の携帯にかかってきた電話がきっかけで、敏子は夫に10年来の愛人がいたことを知り愕然とする。さらには、突然同居を宣言する長男の身勝手さにも嫌気がさし家を飛び出すが、行く宛てはない。生まれて初めてカプセルホテルに泊まり、そこで宮里という老女に出会う...。(goo映画より抜粋)
感 想 このシチュエーションに置かれないと、容易には想像できないような心理状態になりそうな役を、風吹ジュンも三田佳子も演じています。そして監督も今までとは少し違う印象で新境地を切り開いた作品になったのかもしれないですね。長く続けていることで、当たり前になってしまう毎日が、自らの意思ではなく崩れてゆく時に、これからの自分を考える、09年2月は自分にとっても新たな一歩を踏み出した時なので「変わりたい!」主人公の叫びのエネルギーは共感できるものがあった。
etc 2009.2.4---ch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
誰も知らない(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:是枝裕和(これえだひろかず)
出演:柳楽優弥(明)/北浦愛(京子)/木村飛影(茂)/清水萌々子(ゆき)/韓英恵(女子高生)/YOU(福島けい子)/串田和美(大家)/岡元夕紀子(大家の妻)/平泉成(コンビニ店長)/加瀬亮(コンビニ店員:男)/タテタカコ(コンビニ店員:女)/木村裕一(タクシー運転手)/遠藤憲一(パチンコ店店員)/寺島進(野球監督)他
物 語 1988年東京で起きた実際の事件をモチーフにした作品。出生届も出されていない4人の子供を置き去りに、新しい恋人と暮らすため母親は出て行ってしまう。そして残された子供達は....。
感 想 この作品に対しての「真実を語っていない事」への感想に対しては頷ける部分もあるなと思いました〜実際の事件を調べてみると、当時の報道のされ方などが偏っている部分もあったようですが、実際に複数の人が起こしてしまった事件でした。〜この作品の中では実際の事件に近い人物達が登場しますが、本当の事件では何が起こったのかは避けている印象を受けてしまいました。なぜ2004年になってこの映画を撮ったのか?いろいろな捉え方があるようですが、僕の感覚では誰かに感情移入させる事に成功はしているけれど、解決の光も何もみえず、母親に気づかせる事も出来ず、「かわいそう」という観客の同情だけでしめくくられた感じがしました。フィクションの要素を強くするのであれば未来があると感じたい。と、観賞後いろいろ考える事の出来る好作品と言うことでしょうか?カンヌ最優秀男優賞受賞の柳楽君の演技には確かに魅力がありました。
etc http://www.kore-eda.com/daremoshiranai/2005.3.13---DVD
チーム・バチスタの栄光(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:中村義洋
出演:竹内結子(田口)/阿倍寛(白鳥)/吉川晃司()/池内博之()/佐野史郎()/玉山鉄二()/田中直樹()/田口浩正()/野際陽子()/平泉 成()/國村隼(院長)/他
物 語 成功率60%といわれる心臓手術「バチスタ手術」を26例連続成功させていた、東城大学付属病院の専門集団「チーム・バチスタ」。しかしその手術が3例連続で失敗するという事態が起きた。原因は果たして事故なのか? それとも故意の“殺人”なのか?? 心療内科医の田口は院長の命で手術失敗の内部調査を行うことに。聞き取り調査の結果彼女は単なる事故として調査を終了しようとするが、そこに厚生労働省の白鳥が現れ……。(goo映画より抜粋)
感 想 何かの作業をしながら、スカパー!をつけていたらなんとなく始まったのでチラチラ観ていたのだけれど、気がついたらガッツリ魅入っていました。感覚的にこれは面白いと思ったからなんでしょうが、冒頭の「容疑者?観察」のシーンにて僕が目星を付けた人が、そのまま犯人と言う結末だったので 少し物足りなく感じてしまったけれど。当然感じる疑問点なども説明がつく展開をみせたので納得だったかな。
etc 2009.12.23---スカパー!ch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
地球で最後のふたり (タイ・日本・蘭・仏:2003年) ★★
スタッフ 監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン 撮影監督:クリストファー・ドイル
出演:浅野忠信(ケンジ)/シニター・ブンヤサック(ノイ)/ライラ・ブンヤサック(ニッド)/松重豊(ユキオ:兄)/竹内力(タカシ)/三池崇史(タジマ)/田中要次(タジマの部下)/佐藤佐吉(タジマの部下)/ティッティ・プームオーン(ジョン)他
物 語 タイと日本、無秩序なまでに奔放で勝気な女ノイ。病的に几帳面で潔癖症な男ケンジ。出逢うはずのない(ひとりぼっちの)二人が偶然の悲劇が重なることで知り合ってゆく...。(公式HPより抜粋)
感 想 言葉で「好きだ」「惚れた」などよけいなセリフで飾らない2人の距離感と。謎の男ケンジの「何かがあった過去」がじわ〜っと伝わってくる映画。ファンタジックな(お掃除?)シーンも差し込まれたり。早着替え?の妙な演出などがちょっとしたスパイスになって印象に残ります。ノイがケンジに知っているタイ語を聞くシーンがシンプルながら感情の揺れが見て取れて好きなシーンでした。
レンタル店でも邦画コーナーに置いてありそうなので。タイ映画ですがこちらに置いておきます。
etc 2005.7.16---DVD http://www.klockworx.com/chikyu/
好奇心のゆくえ→
父と暮らせば (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:黒木和雄
出演:宮沢りえ(美津江)/原田芳雄(竹造)/浅野忠信(木下)/他
物 語 1945年8月6日午前8時15分。広島に原爆が投下され一瞬にして多くの人々の運命を呑み込んだ。
それから3年後の広島、図書館の受付に勤める美津江は、自分が生き残ったことへの負い目に苦しみながらひっそりと暮らしている。そんな彼女の前に一人の青年が現れ、美津江は彼の姿に惹かれてゆくのだが....「自分だけが幸せになってはいけない」そんな頑なな思いがあるため美津江は心を開けない、そんな彼女の元へどこからともなく父・竹造がやってきて助言し、気を遣い、説教をし、そして父親としての愛情をぶつけるのだった。
感 想 原作・井上ひさし氏の「父と暮らせば」の映画化。登場人物は2人+1人で、主に美津江と父・竹造の会話で展開していきます。観た後だから言える事ですが、娘と父の会話がメインの内容なので映画よりも演劇向きの物語に思えました。実際、黒木監督は舞台化された作品を鑑賞し映画化したいと思ったそうですが...。被爆・その時の悲劇・奇跡によって生き残った美津江が背負わされている事の重さは伝わってくると思います。
etc 2005.8.25---DVD http://www.pal-ep.com/father/index.html
好奇心のゆくえ→
血と骨(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:崔洋一
出演:ビートたけし(金俊平:キム・シュンピョン)/鈴木京香(李英姫:イ・ヨンヒ)/新井浩文(金正雄:キム・ジョンウン)/田畑智子(金花子:キム・ファジャ)/オダギリジョー(朴武:パク・ム)/松重豊(高信義:コウ・シニィ)/濱田マリ(鳥谷定子)/中村優子(山梨清子)/柏原収史(張賛明:チャン・チャンミョン)/寺島進(朴希範:パク・ヒボン)/國村隼(趙永生:チョウ・ヨンセン)/北村一輝(元山吉男)/伊藤淳史(龍一&俊平の少年時代の二役)/他
物 語 1923年成功を夢見て祖国(朝鮮)から大阪へ渡った少年・金俊平。朝鮮人集落での裸一環の船出から、持ち前の気性と上昇志向で自らのカマボコ向上を構えるまでにのしあがった俊平だった。しかし家族や近所、従業員をも震え上がらせる凶暴さと強欲さで悪名も高く俊平がそこにいるだけで皆静かになるほどだった。そんな父を「頭のおかしいオッサン」と軽蔑もし恐れもしている息子・正雄の語りにより「怪物と呼ばれた男:俊平」の生き様が描かれる。
感 想 たった一人の男に翻弄され、追い込まれる人々を観ていると。誰か「立ち上がれ〜」と拳を握りしめてしまう映画?でした。作品は俊平というたった一人に呑み込まれてしまっている世界を映し出しているのですが登場する俳優人はそれぞれ体当たり演技だったり、印象の残る人達だったりします。体当たりの演技と言うことでは濱田マリさんの演技には「そこまでヤル人だったかぁ〜」とビックリしました。 喧嘩を軽く越えた、暴力描写が多いので気にする方はご注意を!例えばチャンイーモウ監督の「活きる」と同じくらいの人間の生命力を感じましたが、全く正反対の位置にある作品といえるでしょうか。
etc http://www.chitohone.jp/ 公式サイトにアクセスするといきなりナレーションが始まりますのでご注意を!2005.4.7---DVD
茶の味(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督・脚本・原作:石井克人
出演:佐藤貴広(春野一)/坂野真弥(春野幸子)/手塚里美(春野美子:母)/三浦友和(春野ノブオ)/我修院達也(轟木アキラ)/浅野忠信(春野アヤノ)/土屋アンナ(鈴石アオイ)/轟木一騎(轟木一騎)/中嶋朋子(寺子アキラ)/樹木希林/和久井映見(ナレーション)/水橋研二/加瀬亮/武田真治/庵野秀明/草ナギ剛/寺下進/田中要次/他
物 語 春野家の家族は皆、春霞のようなモヤモヤを心に抱いている。内気な長男ハジメは恋に悩み。妹、幸子の葛藤はときどき巨大な分身が勝手に出現することだった。シュール?な笑いとピュアなハートで暖かくなれるファミリーコメディの傑作。
感 想 シュールな映像表現に退くどころか、引き込まれる一方の作品です。パッケージを観た時に我修院達也は浮いてるなぁ〜と思ってしまいましたが劇中では全く違和感を感じずに彼の一挙手一投足に大注目してました(笑)。豪華な特別ゲストが多く登場しますので探してみるのも面白いかも知れませんね。
etc http://www.chanoaji.jp/2005.3.25---DVD
地雷を踏んだらサヨウナラ(日本:1999年) ★★★★
スタッフ 監督:五十嵐匠
出演:浅野忠信(一ノ瀬泰造)/ソン・ダラカチャン(ロックユー)/ロバート・スレイター(ティム・ヒル)/ポ・ソンフン(レ・ファン)/ピンヨウ・ジェーンソンブーン(チャンナ)/オーパ・ジェーンソンブーン(ソッタ)/川津祐介(清二:父)/市毛良枝(信子:母)/羽田美智子(淑乃:姉)/三輝みきこ(紀子:妹)/他
物 語 70年代初頭のインドシナ半島の動乱期を背景に、実在の日本人フォト・ジャーナリスト、一ノ瀬泰造の生き様を描いた青春ドラマ。(goo映画・解説より抜粋)
感 想 戦場に赴き、戦闘のまっただ中でカメラを手に戦場でスクープを激写する。それが彼・泰造の仕事であった...。僕には絶対にできない仕事。浅野忠信が演じる一ノ瀬泰造が何処まで本人の行動や性格に迫って演技していたのかは判りませんが、不安や恐怖を感じるよりも身体が動いている彼を観ていると僕の本能はかなり早い段階で逃げろ〜!行くな〜!と「危険信号」をともしているのに彼は突き進む、戦場にいて、人が死ぬのを目の当たりにしていると自分が武器をもたなくても「麻痺」してしまうのだろうか?単なる性格の違いとかそう言う次元を越えているように思えた。スゴク興味をもって観賞できましたが、ホントのトコロ一ノ瀬泰造という人物を理解する事はできなかった。
etc 2005.6.13---ビデオ
好奇心のゆくえ→「泰造(1985):渡辺範雄監督」という作品もあるそうです。探してみよう!
チルソクの夏(日本:2003年) ★★
スタッフ 監督・脚本:佐々部 清
出演:水谷妃里(遠藤郁子)/上野樹里(杉山真理)/桂亜沙美(藤村巴)/三村恭代(木川玲子)/淳評:ジュンペイ(アン・テイホウ)/高樹澪(26年後の郁子)/山本譲二(郁子の父)/夏木マリ(飲み屋のママ)/谷川真理(26年後の真理)/イルカ(清水先生)/他
物 語 1977年隣の国の韓国では夜間外出禁止の戒厳令がひかれ、日本の歌さえも禁じられていた。 そんな時代背景のもと下関市の姉妹都市 釜山にて親善事業の一環として高校陸上競技の大会が開かれ、仲良し4人組の一人郁子は、郁子と同じ走り高飛びに出場していた韓国の男子アン・テイホウと出会う。来年の競技大会で逢おうと「七夕(チルソク)の約束」を結び、手紙による文通がはじまるが...。
日本と韓国が今ほど親しくなく・携帯電話もメールも無い時代の淡い恋の行方と、仲良し4人組の友情とが描かれていく。
感 想 70年代後半の日本の歌謡曲がラジオで流れ、街をその当時の車が走り、商店のジュースケース等のアイテムも画面の細部まで年代を感じるよな何げない演出、港町や、映し出される街角の映像、4人の女の子達がハングルの数字を数えながら走るカットなど映像的にしっかりとこだわって撮影されている感じを受け好感が持てました。物語の展開は驚きの展開というまではいかなかったが、前述の世界観が良かったため素直に受け入れられました。
etc 2005.1.8---DVD
椿三十郎 (日本:1962年) ★★★★★
スタッフ 監督:黒澤明
出演:三船敏郎(椿三十郎)/加山雄三(井坂伊織)/平田昭彦(寺田文治)/田中邦衛(保川邦衛)/太刀川寛(河原晋)/仲代達矢(室戸半兵衛)/樋口年子(腰元こいそ)/団令子(娘千鳥)/清水将夫(菊井)/志村喬(黒藤:次席家老)/藤原釜足(竹林:国許用人)/伊藤雄之助(睦田:城代家老)/他
物 語 薄暗い社殿に9人の若侍が密議をひらいていた。家老睦田に次席家老黒藤と国許用人竹林の汚職粛清の意見書を差し出したが受け入れられず不信感を募らしていると、その話を大目付の菊井は聞き入れてくれたため、大目付の菊井とこれから話し合うために社殿に集まっているところだった.....。と、突然社殿の奥から一人の浪人が現れ一堂は驚く、その浪人は9人の話を奥で聞いていたがどうも皆が信頼を寄せている大目付菊井の方が黒幕では?と説く、その証拠に社殿は菊井の輩下によって包囲されていた。なんとか浪人の機転でこの場を抜けきるが、9人の若侍の軽率さに何を思ったか浪人は助っ人を申し出る。とりあえず若侍の一人の寺田の家に落ち着いた9人と浪人。庭の美しい椿をみながら浪人は自らを「椿 三十郎」と名乗るのだった...。
感 想 黒澤明作品「用心棒」の続編とも言える本作は。「金魚のフン」「押入から出てきて一言 言って戻る捕虜」「奥方が相手だと調子が狂う三十郎」「いかなる時でもMyペースな奥方と娘」等いままでに見た黒澤映画の中でもかなり笑える作品になっていました。ストーリーの展開は相変わらずテンポ良く、飽きることなく観ることができました!椿三十郎VS半兵衛の決闘のあの「間合い!」チャンバラでは絶対に表現できない実践的な殺陣!!凄い緊張感があります。(この決闘だけでも観る価値アリだと思います。)
etc 2005.8.8---DVD
好奇心のゆくえ→「用心棒」
椿山課長の七日間(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:河野圭太
出演:西田敏行(椿山課長)/伊東美咲(椿山課長?)/成宮寛貴()/志田未来()/須賀健太()/他
物 語 デパートに勤務する椿山課長はバーゲンで大忙しの中、倒れて突然死してしまう。そんな椿山が目を覚ました場所は天国と地獄の中間に位置する“中陰役所”だった。ここでは「天国行き」か「地獄行き」かの審判を下されるのだが、自分の死に納得がいかず、かつ戻る事情があると判断された者は、3日間だけ現世に戻ることが許される。突然死した椿山は、現世への“逆送”を希望。戻ってきた椿山は正体を隠すため若い美女の姿になり…。(goo映画より抜粋)
感 想 浅田次郎原作の作品は映画作品化するのに向いているとは思う。そういう意味から、本作のシチュエーションは面白く物語も嫌いではなかったが、伊東美咲さんの「元が男性」であることがにじみ出てしまう演技っていうのが、「西田敏行が演じる椿山課長」とイコールにならない所に物足りなさを感じてしまった。...そうそうたる役者陣の中では志田未来の演技はキラリと光るものがありました。
etc 2009.3.1---ch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→/td>
手紙(日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:生野慈朗
出演:山田孝之(武島直貴)/玉山鉄二(武島剛志)/沢尻エリカ(白石由美子)/吹石一恵(中条朝美)/尾上寛之(寺尾祐輔)/吹越満(緒方忠夫)/風間杜夫(中条)/杉浦直樹(平野会長)/他
物 語 兄・剛志が直貴を大学にいかせるための学費欲しさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったために残された弟の直貴が背負った「差別」。本当に罪を償うこととは?交わされる「手紙」によって本当の気持ちは届けられるのか..。(公式サイトより抜粋)
感 想 なんか寅さん以外に久しぶりに映画作品をみたな〜という感想。沢尻エリカも「別に..」発言で叩かれてから出演作を観るのは初めてだが、僕が思っていたより遥かに自然に受け入れられた。やはり彼女も女優ということか...。犯罪者の弟であるというだけで背負ってしまった許されることの無い「罪の重さ」がぐっと伝わる、心揺さぶる一作です。
etc 2007.12.15---スカパーch.261 チャンネル NECOhttp://www.tegami-movie.jp/
好奇心のゆくえ→
出口のない海 (日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:佐々部清
出演:市川海老蔵(並木浩二)/伊勢谷友介(北勝也)/上野樹里(鳴海美奈子)/塩谷瞬(伊藤伸夫)/柏原収史(佐久間安吉)/伊崎充則(沖田寛之)/香川照之(鹿島・イ号潜水艦艦長)/古手川祐子(並木光江/母)/三浦友和(並木俊信/父)/永島敏行(馬場大尉)/高崎和也(剣崎大尉)/尾高杏奈(並木幸代/妹)/黒田勇樹(小畑聡)/平山広行(剛原力)/嶋尾康史(ボレロのマスター柴田)/田中実(戸田航海長)/他
物 語 甲子園の優勝投手が秘密兵器「回天」の操縦士に志願し家族・恋人・仲間・夢を守るために生きた。太平洋戦争時の物語。
感 想 神風特攻隊、戦艦大和の悲劇のように余り知られる事が無かった人間魚雷。突然にやってくる「決死」の瞬間は見ている僕ならどう思う?どうする?と絶えず選択を迫られているような気になってしまいとても緊張した。
etc 2007.7.16---スカパーch.310 衛生劇場 http://www.deguchi-movie.jp/
好奇心のゆくえ→
鉄塔武蔵野線 (日本:1997年) ★★
スタッフ 監督:長尾直樹
出演:伊藤淳史(環見晴)/内山眞人(磨珠枝暁)/麻生祐未(環真名子)/菅原大吉(環晴男)/田口トモロヲ(鉄塔パトロール)/他
物 語 東京・保谷市、2学期から、父と別居する母の実家がある長崎の学校へ通うことになっている小学校6年生の見晴は、東京での最後の夏休みをひとりで過ごしていた。ある日、見晴は近所にそびえ立つ送電線の鉄塔に“武蔵野線71"というプレートがついているのに気づく。幼い頃、父親に連れられて見に行った鉄塔に秘められたパワーがあると信じていた彼は、この発見に色めき立ち、2歳年下の友人・暁を誘って冒険に出かけることにした。(goo映画より抜粋)
感 想 大部前に、噂でだけでタイトルも覚えていなかった作品でした。鉄塔をどこまでも辿っていくロードムービー!東京・埼玉を鉄塔を辿っていく事で日本の原風景ともいえるいつもと異なった風景が映し出されるのは新鮮だった。ただ途中までの年下の親友・暁がうるさくて、ちょっとイライラする....。「1号鉄塔を見届ける」他人には理解できない程の、ひたむきな彼は.....。
etc 2007.10.14---スカパーch.707日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
デトロイト・メタル・シティ(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:李闘士男
出演:松山ケンイチ(根岸君:クラウザー様)/加藤ローサ()/秋山竜次()/細田よしひこ()/松雪泰子(社長)/鈴木一真()/高橋一生()/宮崎美子(母)/大倉孝二()/岡田義徳()/ジーン・シモンズ()/他
物 語 おしゃれな渋谷系ポップミュージシャンに憧れ、大学進学を機に田舎から上京した心優しき青年・根岸崇一。「NO MUSIC NO DREAM」を胸に、デスレコーズの新人ミュージシャン募集に応募するが、本人の意志を無視して悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のギターボーカル「ヨハネ・クラウザー・II世」として売り出され、あろうことかカリスマ的人気を博してしまう。(goo映画より抜粋)
感 想 原作を読んでいないので、映画版のバランス感覚は合っているのか解らないが、笑いの中にある切なさや、メタルな感情の叫びを伝えるパワーよりは、笑わすためのシーンでつなぎ合わせて作っているような気がして何かものたりない。けれど、普通にゲラゲラ笑って観てた。これが正解だったのでしょうか?
etc 2009.7.6---ch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
天国の本屋〜恋火(日本:2004年) ★★★
スタッフ 監督:篠原哲雄
出演:竹内結子(桧山翔子&長瀬香夏子)/玉山鉄二(町山健太)/香里奈(由衣)/新井浩文(サトシ)/香川照之(瀧本)/原田芳雄(ヤマキ店長)/他
物 語 生きているのに“天国の本屋”にスカウトされた、ピアニストの健太。伝説の“恋する花火”を復活させようとする和菓子屋の看板娘、香夏子。会ったことのない二人は、天国と地上で、あるひとつの“失われた恋”を追いかけていた。そして...。
願いはかなう 想いは伝わる....愛することの奇跡を描く、心温まる感動作。(infoseek HPを参考に)
感 想 天国と現世界の想いをつなぐ不思議な物語の原作は当初全く注目されずにいたが岩手県盛岡市にある「さわや書店」の店長さんが1年以上在庫になっていたこの本を偶然読んで感動し、「これぞ本屋が売る本」とこの店舗での推薦書籍として売り出した経緯が徐々に広がり、やがて朝日新聞の地方版に取り上げられるまでに話題になっていったそうです。現実の世界で起こった奇跡にも思えるこのエピソードは素晴らしいと思いました。
映画の方は登場する役者さんの力量の差が気になってしまって入り込めそうで入れない...。女性にはきっと評判はいいのではないでしょうか。
etc 2005.4.16---DVD
天使の卵(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:富樫森
出演:市原隼人(歩太)/小西真奈美(春妃)/沢尻エリカ(夏姫)/戸田恵子(母)/三浦友和()/他
物 語 美大を目指して浪人中の歩太と、一足早く大学に入学した夏姫は、親も公認の似合いのカップルだ。しかし、歩太は満員電車で出会ったどこか陰のある見知らぬ女性に密かに恋心を抱いていた。ある日、精神科に入院中の父の病院で、その女性と再会する。父親の新しい主治医である彼女は、春妃といった。ある日、春妃は歩太を呼び出す....。 (goo映画より抜粋)
感 想 美大を目指すの青年がみた、美しい春妃のたたずまいを映像で映し出す事に成功!しているのでしょうね。小西真奈美が演じる春妃はとても美しかった。男なら?感情が揺らいでもしかたがないよぉ〜歩太君!観始める迄、純愛物語だとは知らなかった。今、まさに韓国純愛映画にハマってたりしたならば??良いかもしれない...。
etc 2008.8.17---スカパーch.310衛生劇場
好奇心のゆくえ→
天然コケッコー (日本:2007年) ★★★★
スタッフ 監督:山下敦弘
出演:夏帆(右田そよ)/岡田将生(大沢広海)/柳英里沙(田浦伊吹:商店の子)/藤村聖子(山辺篤子:床屋の子)/森下翔梧(右田浩太朗:弟)/本間るい(田浦カツ代:小2〜)/宮澤砂耶(田浦早知子:小1〜)/廣末哲万(シゲちゃん:郵便局員)/黒田大輔(松田先生)/斎藤暁(篤子の父)/大内まり(美都子:広海の母)/夏川結衣(右田以東子:母)/佐藤浩市(右田一将:父)他
物 語 中学二年生・右田そよは、山と田ぼが広がる木村町で暮らしている。そこは、ドラマティックな話題もない天然溢れるド田舎。そんなのんびりした町に、ある日大事件が起こる。小中学生併せてもたった6人の分校に、東京から中二の男の子が転校してきた。そよにとっては初めての同級生。その日、教室に現れた転校生・大沢は、そよたちの知らない言葉と、都会の匂いを放つスタイルの抜群のイケメンだった。(作品プログラムより抜粋。)
感 想 淡々とそよと6人の子供達の日常が映し出されてゆく。いくつかの印象的なシーンがありました。病気でやすんださっちゃんをそよが見舞ったシーン。祭りでそよが泣き出してしまうシーン。広海がコンクリートの塊を細かく砕いて渡すシーン。様々なところで「目」で演技するそよ(夏帆)の初々しさ。他にも沢山の素晴らしいシーンで紡いでいき、子供から一歩前進してゆく少女の姿を自然に映し出せている。夏帆(そよ)と宮沢砂耶(さっちゃん:小1)の演技には凄く驚かされた。時間をあけてもう一度みたいな。
etc 2007.8.18---劇場http://www.tenkoke.com/
好奇心のゆくえ→
東京タワー (日本:2004年) ★★★
スタッフ 監督:源孝志
出演:黒木瞳(浅野詩史)/岡田准一(小島透)/松本潤(大原耕二)/寺島しのぶ(川野喜美子)/余喜美子(小島陽子)/岸谷吾朗(浅野)/平山あや(吉田)/宮迫博之(川野)/石橋蓮司(料金所のおじさん)/半田健人(橋本)/加藤ローサ(由利)/Mylene Domongeot(フランスのマダム)/他
物 語 年上の女性と年下の男性。2組の男女の恋愛模様を東京タワーを背景に描く。(スカパーTVガイドより抜粋)
感 想 不倫を美しく魅せる....なんともな展開からはじまり、開始20分くらいで観賞ストップ。2日後再観賞スタート!というほど「僕」には食いつけない甘美な始まりかた、しかし甘美なままの一昔前のトレンディドラマじゃあるまいし...と思い直してドロドロしてくるまでただただ我慢してました。そして盛り上がるドロドロにイエ〜イ!!! それでも、おしゃれにしてしまうのね〜。個人的に、こういう恋愛のカタチは好きになれないのかな?なんかストレス。
etc 2006.11.13---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
東京マリーゴールド(日本:2001年) ★★
スタッフ 監督:市川 準
出演:田中麗奈(酒井エリコ)/小澤征悦(田村ヒロシ)/樹木希林(酒井律子)/斉藤陽一郎(宮下先輩)/寺尾アキラ(邦夫おじさん)/他
物 語 21歳のエリコは恋人と別れたばかり。仕事を変えてみたり、おしゃれしてみたり..でも何か吹っ切れない日々。そんなある日、友人に誘われた合コンで田村という男性に出会い恋をする。しかし田村には留学中の恋人がいたのだ、どうしても田村の事を忘れられないエリコは彼に「彼女が戻るまでの1年間という期間限定で恋人になって!」と提案し付き合うようになってゆく.....。しかし1年はあっというまに過ぎて行き、別れなければならない季節は迫ってくる。
感 想 ネタバレになってしまうので上記「物語」には書きませんでしたが、この映画の終わり方は観る人の考え方によって受け取り方が違う気がします。goo映画などで「あらすじ(←読むとネタバレになる)」を読むとある一つの結末が書かれていますが、僕の感じた印象とはちょっと違ったので「えっ、そ〜だったの?」の目が点になってしまいました。〜ある女性が「2年」という期間を台詞で言うのですが、この2年の時間軸が何処に当てはめているのかが理解しづらかったのは僕だけでしょうか?〜
本作は「味の素」の田中麗奈と樹木希林のCMから立ち上がった企画ということでDVD特典(レンタル)にはCM集もあり楽しめました。※CM放送当時は樹木希林のアドリブを受けて立つ田中麗奈が女優として認められるきっかけになる等、話題になっていましたね。
etc 2005.4.29---DVD
遠くの空に消えた(日本:2007年) ★★
スタッフ 監督:行定 勲
出演:神木隆之介(楠木亮介)/大後寿々花(ヒハル)/ささの友間(公平)/小日向文世(公平の父)/鈴木砂羽()/伊藤歩(先生)/長塚圭史()/田中哲司()/柏原崇(亮介:青年)/チャン・チェン(森に落ちた謎の男)/石橋蓮司()/大竹しのぶ(バーのママ)/三浦友和(亮介の父)/他
物 語 緑が広がるのどかな村に、都会から一人の少年が転校してきた。おかしなギャングの集団がいたり、怪しげなバーがあったりと、一風変わった村だったが、住民たちは皆幸せに暮らしていた。その平和な村に空港建設の話が持ち上がり、反対する村人たちは建設会社と争っていた。実は、少年の父親は、空港建設のために、村に転勤してきたのだった。村の人々に溶け込み、冷徹な父親に反発していた少年は、悪ガキ仲間とある作戦を思いつく。 (goo映画より抜粋)
感 想 岩井俊二監督の「スワロウテイル」等にも観られる「日本だけれど、日本ではない?」現実だけれどファンタジック!そんな世界の物語。最初は子供達のドラマだけであったが、そこに大人達のドラマが絡む事で、物語に奥行きがでてきて結構楽しく魅せてもらえたが、もっと僕の心をぎゅ〜っと捕まえてくれる何かがあれば...。
etc 2008.8.14---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
時の香り〜リメンバー・ミー〜(日本:2001年) ★★
スタッフ 監督:山川直人
出演:吹石一恵(石川百合)/斉藤工(香取優二)/北川弘美(井上美樹)/山中聡(香取武史)/田中要次(玉木先生)
物 語 1979年、親友の幸子と共に百合は教職実習を受けることになっていた。わけあって通信クラブを受け持つ事になった彼女はある日無線を通じて優二という青年と交信するようになる。しかし通信相手は2001年にいるという....。百合と優二はお互い金儲け等の利益やお互いの不利益のためにこの通信を利用するのは止めようと「約束」をしてこの不思議な関係にうち解けて行くようになるのだがある時、会話の中に百合にとっても、優二にとってもショックな「事実」が隠されていた。
感 想 韓国映画「リメンバー・ミー」の日本リメイク版です。基本となるストーリーは韓国版と同じですが、設定が少し違っていました。どうしても気になったのが、音声・セリフで映像に後から音声を重ねているのか?口の動きのズレや空間感がない音は観ていてど〜なんだろ?って思ってしまった。これは韓国版(本家)のほうが完全にイイ出来ですね。79年と01年の時代の差も韓国のほうが激変しています。普段あまり意識しない吹石一恵は以外とイイ女優かも?と思えたのが救いかな....。
etc 2004.7.21---ビデオ
となり町戦争(日本:2006年) ★★★
スタッフ 監督:渡辺謙作
出演:江口洋介()/原田知世()/瑛太()/菅田俊()/飯田孝男()/小林麻子()/余貴美子()/岩松了()/他
物 語 舞坂町に暮らし始めて一年、北原修路は町の広報紙で隣りの森見町と戦争が始まる事を知る。しかし、開戦初日を迎えても町の様子に変化はなく、戦争を実感することは何一つなかった。広報紙に掲載される戦死者数を除いては…。数日後、対森見町戦争推進室の香西と名のる女性から電話があり、特別偵察業務辞令の交付式への出席を促される。(goo映画より抜粋)
感 想 実態が感じられない戦争。困った事にそこに興味を持ってしまったため、そのその政治的な実態を追求することはできなかった。タイトルから興味をもったのにラブストーリーに落ち着くとは......。
etc 2008.6.7---スカパーch.310 衛生劇場
好奇心のゆくえ→
トニー滝谷 (日本:2004年) ★★★
スタッフ 監督:市川 準 原作:村上春樹
出演:イッセー尾形(トニー滝谷)/宮沢りえ(英子&ひさこ)/西島秀俊(ナレーション)/他
物 語 太平洋戦争の始まる少し前、トニーの父親、滝谷省三郎はちょっとした面倒を起こして、中国に渡った。日中戦争から真珠湾攻撃、そして原爆投下へと至る激動の時代を、彼は上海のナイトクラブで、気楽にトロンボーンを吹いて過ごした。彼がげっそりと痩せこけて帰国したのは、昭和21年の春だった。 彼の名は滝谷省三郎、彼が結婚したその翌年にトニーが生まれた。そしてトニーが生まれた三日後に母親は死んだ。あっという間に彼女は死んで、あっという間に焼かれてしまった。 孤独な幼少期をおくり、やがて美大で地に足の着かない“芸術”を学ぶトニー。 目の前にある物体を一寸の狂いもなく、細部に至るまで正確に写生するトニー。 数年後、デザイン会社へと就職し、そして独立しイラストレーターとして自宅のアトリエで仕事をこなすようになトニー。彼の家には様々な出版社の編集部員が出入りしていた。小沼英子も、そんな編集部員のひとりだった。そして、トニーの人生の孤独な時期は終了し、やがて新たな生活と共に、幸せの中に浸れるようになった。 トニー「…なんというか、服を着るために生まれてきたような人なんだ」 父「それはいい」 しかし一つだけ、トニーには気になることがあった。それは妻が、あまりにも多く の服を買いすぎることだった…。(公式HPより)
感 想 なんとも、コメントの残しにくい作品。文章の行間をも映像化したかのような上質な雰囲気が漂っているのですが、何かの「答え」を発見したい僕にとってはちょっと物足りなさを感じてしまった。原作にはまだ何かが隠されているのかな?
etc 2006.1.16---DVD http://www.tonytakitani.com/
好奇心のゆくえ→
友子の場合 (日本:1996年)
スタッフ 監督:本広克行
出演:ともさかりえ(田村友子)/仲間由紀恵(嶋田咲子)/新山千春(五十嵐理沙)/藤村ちか(高木美江)/木村剛(小林太郎)/高橋一生(岡田時雄)/松山幸次(小笠原誠)/越野鉄也(山田慎二)/美保純(松葉屋若女将)/西村雅彦(田村道弘:父)/他
物 語 17歳、高校2年生の田村友子は、夏期講習をサボっての温泉一泊旅行を明日に控え、期待に胸を膨らませていた。メンバーの8人の中には、クラスで一番人気の太郎も入っている。旅行は快調にスタートしたが、友子が気を利かせて駅弁を買いに途中の駅で降りた時から悲劇は始まった...。(goo映画より抜粋)
感 想 僕の場合....。1996年にはイケテル?このテンションにはとてもついてゆく事ができませんでした。全てのセリフで「笑わそう」としているのか、「笑い」に対する奥深さがなく、人の感情の表面だけをトレースしたような軽いTVドラマで映画作品ではないです。携帯電話が普及していない時代ならではのドタバタ劇。
etc 2006.9.16---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
Dolls [ドールズ](日本:2002年) ★★
スタッフ 監督:北野 武
出演:菅野美穂/西島秀俊/三橋達也/松原智恵子/深田恭子/武重勉/岸本加世子/大杉漣
物 語 赤い糸(紐)に繋がれた愛がどう終わってゆくかオムニバス形式の物語り
感 想 北野武作品らしさあり、雰囲気のある悲しい作品です。映像美を重視して映画を見る方には良いかも知れません。
etc 2003---DVD
ドラッグストアガール(日本:2003年) ★★★
スタッフ 監督:本木克英 脚本:宮藤官九郎
出演:田中麗奈(大林恵子)/柄本明(薬屋の鍋島)/三宅裕司(パン屋の沼田)/伊武雅刀(酒屋の山田)/六平直政(お寺の坊主:済念)/徳井優(ジェロニモ)/余貴美子(薬剤師)/荒川良々(鍋島信次)/藤田弓子(鍋島の妻)/根岸季衣()/篠井英介(おかま薬剤師小松兄)/山咲トオル(おかま薬剤師小松弟)/杉浦直樹(医者)/三田佳子(ドラッグストア社長)他
物 語 大林恵子が同棲中の彼氏の浮気現場に遭遇!逃げるように電車に揺られ着いた場所は....東京から2時間の郊外の町・さびれた商店街「バンブーロード商店街」だった。商店街には真新しい巨大ドラッグストアが新規オープン前で恵子は自分が薬剤師を目指していることもあったためか気がついたらアルバイトの面接を受け・即働いていた...。
一方さびれた商店街の店主達は新手のドラッグストアを恐れ妨害・抗議しようとたくらんでいた。その店主達の面々〜薬屋の鍋島、パン屋の沼田、酒屋の山田、坊主の済念、浮浪者?ジェロニモ〜がドラッグストアオープン当日に勢い込んで店内に入ってゆくと、そこでバイトの恵子に優しく接客され瞬く間におじさん達は恵子に一目惚れ!恵子が大学のサークルでプレイしているラクロスを一緒にやりたい!「大林さん」とデートがしたい!偶然に勢いで町にやってきた少女によって、もう一度前向きに一生懸命になるおじさん達を描く。
感 想 コメディ初挑戦の田中麗奈が、個性派のおじさん俳優達とラクロスを通じてひと騒動起こす物語!ですがキャストの個性が強すぎてなんか噛み合っていないような?でも各シーンでは結構面白かった印象も残ったのですが.......まとまりに欠けたのかなぁ〜。荒川良々の登場シーンは全部マル!この人は画面にいるだけで抜群の間をもっていて発する台詞にもの凄く集中しちゃいます。今回の田中麗奈は「特に」可愛かったです。
etc http://www.dsg-movie.jp/ 2005.5.25---DVD
好奇心のゆくえ→
虎の尾を踏む男達 (日本:1952年) ★★
スタッフ 監督:黒澤明
出演:大河内傳次郎(弁慶)/藤田進(富樫)/榎本健一(強力)/森雅之(亀井)/志村喬(片岡)/河野秋武(伊勢)/山杉義男(駿河)/横尾泥海男(常睦坊)/仁科周芳(義経)/久松保夫(梶原の使者)/清川荘司(富樫の使者)/他
物 語 北陸道を奥州に向かい山路を行く山伏7人に、麓で雇った強力が一人。道中その強力のおしゃべりから、鎌倉総軍源頼朝に追われた弟・義経以下7名が山伏の格好でコチラに向かっているという事、そして既に地頭富樫左衛門が待ちかまえているという情報が麓の村にまで伝わって来ているという事...。フト強力は気がつく...自分と一緒にいる山伏達に当てはまる!その事実を知った強力は腰を抜かすが義侠心に強い男関所までも着いてゆくのだった。
感 想 2005年大河ドラマは観ていないが、世の中「義経」ブームらしい?最近、黒澤明映画をよく観ているので偶然の観賞ですね。強力(ごうりき)として出演のエノケンを観ていると、現在のお笑い芸人の中にも彼の芸風を引き継いでいる人達がいるんだなぁ〜と物語を放れて考えていたりしました。「勧進帳」は有名な話なので驚きの展開とは行きませんでしたが、途中重要な事を語っているのは判るのにセリフの意味・歌の意味が理解しきれない所がありちょっと損した気持ちになりました。そんな展開の中でも関所を護る・地頭富樫左衛門という人物が何を考え・人格者である事がわかる演技には感心しました。
etc 2005.8.11---DVD
好奇心のゆくえ→
どんてん生活(日本:2001年) ★★
スタッフ 監督:山下敦弘
出演:山本浩司(南紀世彦)/宇田鉄平(町田 努)/康季丹(愛子)/前田博通(田所)/今枝真紀(佐知子)/他
物 語 寒風吹く朝に、プ〜タロ〜の努はパチンコ屋の開店前に今日も並んでいた。努、独りだけが並んでいると向こうから男が一人やって来て努の横に並ぶ。2人ぽつねんと並ぶが努の視界には隣の男の凄いリーゼントが.....。元(昔)暴走族のキーさん(紀世彦)との出会いはこんなシーンから始まった。とてもまともな仕事とは思えない仕事をし、明るいが謎の多いキーさんと、無口でぼ〜っとしている努2人の自由にも見えるし、不自由にも感じる日常を映し出す。
感 想 さいきん単館系映画館のチラシで「リアリズムの宿」なるタイトルの作品が紹介されていてきになっているのですがまだ未見で、レンタルビデオ店にて同監督の作品がいくつかあるのを知ったので観てみました。普通に会社に行って、月末にお給料もらって....。こういう生活をしていると今の自分の位置が最低の基準としてもっと上を夢見たりするだろうけれど、この映画の中の2人はプ〜タロ〜同然の生活でもなるがままに、それが普通だとばかりに卑屈にもならず、いつかデッカクなってやろうなんて無理もせずタンタンと生きてる。観ている者に「教訓」を残すのではなく、主人公が感じる「幸せ」を観終わる頃には一緒に「いいなぁ〜憧れるな〜」なんて思う、そんな作品でした。
etc http://www.slowlearner.co.jp/movies/donten/index.shtml 2005.2.21---ビデオ
好奇心のゆくえ→山下監督作品「くりいむレモン」(監督作としてはちょっと違う?)
NANA (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:大谷健太郎
出演:中島美嘉(大崎ナナ)/宮崎あおい(小松奈々:ハチ)/松田龍平(本城蓮)/成宮寛貴(寺島伸夫)/平岡裕太(遠藤章司)/玉山鉄二(一ノ瀬巧)/サエコ(川村幸子)/伊藤由奈(レイラ)/他
物 語 パンクバンド“ブラスト"のヴォーカリスト・大崎ナナと、恋人・章司を追いかけて東京へ向かおうとしていた小松奈々。同い年、同じ名前のふたりが出会ったのは、上りの新幹線の中だった。クールなナナとキュートな奈々、見た目や性格は違うけどすっかり意気投合したふたりは、河を望む古いマンションの一室で共同生活を始めた。(goo映画より抜粋)
感 想 なかなか観る機会のなかった本作。宮崎あおいのイメージってこの奈々みたいな娘だよな〜と想いながらも、生活感のない展開だな〜とかいろいろ考えてはいたが...気がついたら結構集中して観ていた。
etc 2007.11.4---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
長い散歩(日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:奥田瑛二
出演:緒形拳()/杉浦花菜()/高岡早紀()/松田翔太()/原田貴和子()/奥田瑛二/他
物 語 定年まで高校の校長を務めた松太郎は、妻をアルコール依存症で亡くし、ひとり娘とも絶縁状態。家庭を顧みなかった過去の自分を後悔しながら、安アパートでひっそりと暮らし始めた松太郎は、隣室の女が幼い娘を虐待していることに気がつく。それ以来、何かと少女を気にかけていたが、ある日ついに惨状を見かね、彼女をアパートから連れ出してしまう。旅に出た二人の間に、少しずつ生まれていく絆。しかし世間は“誘拐”と見なし…。(goo映画より抜粋)
感 想 子役の杉浦花菜の捻くれたガキから心いやされたのは(松太郎)緒形拳だけではないでしょうね。良い映画を見つけた〜と言う気持ちになる一作.....のはずです、モントリオール映画祭グランプリ、国際批評家連盟賞、エキュメニック賞の3冠を達成した珠玉の1本!
etc 2008.9.3---スカパーch.310 衛星劇場
好奇心のゆくえ→
西の魔女が死んだ(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:長崎俊一
出演:サチ・パーカー(おばあちゃん)/高橋真悠(まい)/りょう(母)/大森南朋(父)/高橋克実(郵便のおじさん)/木村祐一(ゲンジ)/他
物 語 中学に入学したまいは、登校拒否になる。母は、“西の魔女"と呼ぶ祖母の家にまいを預ける。祖母は魔女の血筋で、草木についての知恵や知識を受け継ぎ、物事の先を見通す能力を持っているという。まいは自分も魔女になりたいと思い、修行を始める。魔女の修行とは、『早寝早起きをし、食事をしっかりとり、運動をし、規則正しい生活をする』ということと、『何事も自分で決める』といことだった。草原で摘んだワイルド・ストロベリーでジャムを作ったり、野菜やハーブを育てる生活は、まいの閉ざしていた心を解きほぐしていった。しかし近所に住むゲンジの言動に、まいは心をかき乱される....。(goo映画より抜粋)
感 想 子供にしか見えない世界と大人からしか見えない世界。家族からも「西の魔女」と、一段高い所の存在?に観られているお婆ちゃんの心の中を覗けてしまうのは、本作を鑑賞した人だけ...そんな寂しさも含めて観ていると「じんわり」と来る作品。 長崎俊一監督は、知らないで観ていると女流監督?とも感じる程の柔らかい作風ですね。同監督は日本版「8月のクリスマス」なども手がけた方です。
etc 2010.9.3---ch.261 チャンネル NECO
好奇心のゆくえ→
虹の女神 Rainbow Song(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:熊澤尚人
出演:市原隼人(岸田智也)/上野樹里(佐藤あおい)/蒼井優(佐藤かな)/酒井若菜(麻倉今日子)/鈴木亜美(久保サユミ)/相田翔子(森川千鶴)/小日向文世(あおいの父)/佐々木蔵之介(樋口慎祐)/他
物 語 どこにでもいる普通の大学生、岸田智也と佐藤あおい。その出会いは奇妙な縁だった。智也は、あおいの友達をストーカーのように追いかけ回していたのだ。素直で、何処か憎めない智也を、あおいは自分が監督する自主映画の製作に迎え入れる。...いつでもどこでも恋愛モードにスイッチオンの智也。あおいは呆れながらも恋の行方を手助けし、智也もまた、あおいを信頼できる友達として頼っていた。そして学生生活が終わりを告げる頃、佐藤あおい監督・脚本による自主制作映画が完成した.....。そして。(公式 HPより抜粋)
感 想 上野樹里はその演じられる役の幅広さで、経験・実力ともにワンンク上の女優ですね。 あまりにも自然な台詞、仕草、人を物語に吸い寄せる程のエネルギーを感じてしまった! 「佐藤あおい」が画面に映っている間は「世界が終わる」なんてとても想像も出来ない。
etc 2008.6.20---スカパーch.707 日本映画専門チャンネルhttp://rainbowsong.jp/00_top.html
好奇心のゆくえ→
20世紀少年〜第一章〜(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:堤幸彦
出演:唐沢寿明(ケンヂ)/豊川悦司(オッチョ)/常磐貴子(ユキジ)/香川照之(ヨシツネ)/石塚英彦(マルオ)/宇梶剛士(モンちゃん)/宮迫博之(ケロヨン)/生瀬勝久(ドンキー)/小日向文世(ヤマネ)/佐々木蔵之介(フクベエ)/石橋蓮司(万丈目)/中村嘉葎雄(神様)/黒木瞳(キリコ)/ ARATA(田村マサオ)/片瀬那奈(敷島ミカ)/池脇千鶴(アルバイト店員)/森山未來(漫画家角田)/徳井優(コンビニ本部長)/佐野史郎(ヤン坊・マー坊)//他
物 語 ロックスターを目指していたが、今は実家のコンビニを継ぎ、失踪した姉の子供を育てているケンヂ。同窓会で会った旧友から、「ともだち」と呼ばれる教祖が率いるカルト教団が、ケンヂが子供時代に作った「よげんの書」とそっくりの怪しい事件を起こしていることを聞く。その後、仲間の1人だったドンキーが殺され、事件の謎を解こうとケンヂは立ち上がる。しかし、「ともだち」によって、テロリストの汚名を着せられてしまい…。 (goo映画より抜粋)
感 想 ちょっと、期待しすぎたかな?予算?時間?なのか、とにかく役者の顔のUPばかり、台詞だけで展開してゆくので、世界観が浸透してこない...。3部作60億円を全く感じさせない安上がり感が漂ってしまっています。もしかしたら、コンビニセット?を丸ごと焼くのがこの第一章の最大の金の賭けどころだったりして...。個人的には本作(第一章)のアタリ迄は原作で読んでいたので、改めての驚きというものは無く、原作では結構ドキドキの展開だった所も、細かいカット割りと前述の役者の顔の UP多用でドキドキする暇もなく通り過ぎていきました。映画サービスデー1000円だったのでまぁいいや..?
etc 2008.9.2--劇場
好奇心のゆくえ→
20世紀ノスタルジア (日本:1997年) ★★
スタッフ 監督:原将人
出演:広末涼子(遠山杏:ポウセ)/圓島努(片岡徹:チュンセ)/余貴美子(遠山桃:母)/多田亜沙美(芦川ひろ子)/根岸吉太郎(遠山伸也)/新田聡子(北村嘉代)/大島蓉子(片岡信子)/佐藤正宏(教頭)/梅垣義明(お巡りさん)/他
物 語 ふたりの高校生の男女の映画作りを通して、未来への希望とふたりの間に芽生える愛情を描いた青春ファンタジー。(goo映画より抜粋。)
感 想 なんというか、わざと意味不明にぼかしながら「広末涼子」の顔のUpでもたせつつ、思春期の少年・少女が何かに傷つき、そして気がつき...次の一歩へっていう映画。役者達の演技も素人っぽく、歌いだしたり、ぐるぐる回ったり。今のボクには必要なかった作品かな?97年の日本映画監督協会新人賞受賞作品。
etc 2007.2.10---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
日本沈没 (日本:1973年) ★★★★
スタッフ 監督:森谷司郎
藤岡弘(小野寺俊夫)/いしだあゆみ(阿部玲子)/小林圭樹(田所博士)/滝田祐介(幸長助教授)/二谷英明(中田)/丹波哲朗(山本総理)/中丸忠雄(邦枝)/村井国夫(片岡)/夏八木勲(結城)/伊東光一(外務大臣)/松下達雄(通産大臣)/河村弘二(建設大臣)/角ゆり子(花江)/大久保正信(老人)/新田昌玄(小野寺の兄)/他
物 語 日本海溝の異変から日本列島が沈没すると予測した田所博士達を中心に、日本民族救出のためのプロジェクト・チーム「D1計画」が秘密裡に結成される。情報収集してゆく内に、日本列島が大異変をくり返しながら沈没してしまうまで残り時間が約10ヶ月と知れると....。(goo映画を参考に)
感 想 2006年にリメイクされた作品。リメイク版はまだ未見ですがスカパーにて「1973年のデジタルリマスター版」が放送されたので鑑賞。「日本沈没」といえば小さな頃、TVドラマ版を観ていた記憶がありますが、なんと言っても「地割れに呑み込まれる人」の演出の映像が脳裏に焼き付いて今でも恐いモノの一つとなっているのが思いだされます。本作では期待した「地割れシーン」は少なかったのですが、当時としてもかなりの特撮・実写映像が使われ迫力満点。今となっては?かなりクサイ演出もありましたが、単なる絵空事ではスマナイ気もしてなんか真剣に魅入ってしまった。現在の映像でどこまで仕上げてくるのか!リメイク版にも興味が湧いてきた。
etc 2006.7.24---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
日本以外全部沈没 (日本:2006年) ★★★
スタッフ 監督:河崎実
出演:小橋賢児(おれ)/柏原収史(古賀)/松尾政寿(後藤)/ブレイク・クロフォード(ジェリー・クルージング)/キラ・ライチェフスカヤ(エリザベス・クリフト)/土肥美緒(古賀明子)/ジョン・ヒーズ(アメリカ大統領)/ピル・ダーリング(国務長官)/アナトリ・クラスノフ(ロシア大統領)/坂本大地(韓国大統領)/隅野貞二(中国国家主席)/サラム・ジャーニー(国連事務総長)/ジーコ内山(北の独裁者)/他
物 語 世界が沈没し、唯一沈没を免れた日本に世界中から難民が押し寄せたら....。「日本沈没」のパロディ映画 (スカパーガイドより抜粋。)
感 想 パロディを前提としているからこそ、もっとカチッと制作されたなら元祖を越えた問題提起が出来た可能性があるとも思えたけれど。まぁこんなものでしょうか。
etc 2007.8.19---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
ニライカナイからの手紙 (日本:2005年) ★★★★
スタッフ 監督・脚本:熊澤尚人
出演:蒼井優(安里風希)/平良進(安里尚栄)/南果歩(安里昌美:母)/金井勇太(内盛海司)/かわい瞳(レイナ)/比嘉愛未(平良美咲)/斎藤歩(崎山)/前田吟(田中:渋谷一局郵便局長)他
物 語 沖縄の竹富郵便局長・尚栄の娘・昌美は幼い子供を残して東京で働いている。1年に1回、東京から届く母の手紙を楽しみにしている風希だったが、10年経っても母が島に戻ることはなかった……。沖縄の竹富島の美しい自然と人びと、そして成長してゆく風希を見守る大人達の優しさに包まれながらも、風希は東京へ出てカメラの勉強をすることを夢見るようになる...。
感 想 沖縄の人達の「優しさ」がこんなに伝わる映画だとは!観ている僕にも伝わってくるこの映画は感動の涙を流させるに充分なとても暖かい物語でした。最近さまざまな作品で活躍してきた蒼井優も真っ直ぐに「女優」として成長してきており嬉しいですね。
etc 2006.1.17---DVD
好奇心のゆくえ→「」
ねじ式 (日本:1998年) ★★
スタッフ 監督:石井輝男
出演:浅野忠信(ツベ)/藤谷美紀(国子)/金山一彦(木本)/丹波哲郎(大家)/清川虹子(金太郎飴売り)/藤森夕子(看護婦)/つぐみ(もっきり屋の少女)/藤田むつみ(やなぎ屋の娘)/青葉みか(ヌードの女)/砂塚秀夫(駅員)/水木薫(女医)/杉作J太郎(村の呑み客)/広崎哲也(小次郎:セパード)/アスベスト館(舞踏)/他
物 語 売れない貸本漫画家のツベはどん底生活も崩れだし、内縁の妻の国子とも離れて暮らす事になった。国子は会社の寮のまかない婦として住み込みで働きだし、ツベは木本のアパートに転がり込んだ、ある時、ツベは彼女がいない隙にお金欲しさでバッグの中をのぞき見るが中に避妊具が入っているのを発見してしまう。そこから彼は国子を疑うようになり神経をすり減らして行く、そしてツベ一筋だった国子から別の男の子供が出来た事を告げられるとショックを受けたツベは自殺を図ってしまう.......。
一命を取り留めたツベは幻想的な放浪の旅へと出る事になる。訪れた地でのシュールな出来事と妄想が画面をいっぱいに染め上げる。
感 想 基本的には男の妄想が作り出した映像作品なんでしょう、かなりエロエロな(エッチでは無くエロエロ!)作品でした。浅野忠信ファンがミーハーな気持ちでみはじめるとショックを覚えるかもしれませんご注意を!男目線では藤森夕子演じる看護婦のエロエロ(笑)とやなぎ屋の娘にエロエロでした.......。(反省)
etc 2005.7.1--DVD
好奇心のゆくえ→
ねじりん棒(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:富岡忠文
出演:斉藤歩(井村直人:タクシー運転手)/夏生ゆうな(美咲)/ベンガル(藤沢さん)/角替和枝(由美子)/石橋蓮司(田上勝利:床屋店店長)/嶋田久作(客)他
物 語 風変わりな体験をすると噂の職種・タクシードライバーの井村が客の世間話を聞くのが仕事?の床屋の親父・田上が聞き手になって、ありそうでありえない?タクシー客の(とんでもない)女性の話を始める....。美咲はホテルで男に殴られて逃げてきた所、井村のタクシーを拾うが男がいるホテルにコートを忘れてきたために財布が無い....とにかく自宅まで送ってくれれば何とかなるはず!だったのだが家の鍵もコートの中だった...。2階なら窓が開いてるはずと美咲は井村に強引に頼み何とか家の鍵は開くが今度は家に現金が無い〜!井村が困りはてていると、美咲は「あたしとタクシー代と、どっちが欲しい?」と誘惑をはじめると....。店主田上は「美味しい思いをしたもんだ」と井村に言う。しかしまだこの話には続きがあった。
感 想 この作品は世間話にひそむ秘密・自慢話が繰り広げながら、衝撃的に絡み合う人間模様!を描き出します。「R-15」指定の作品なのでちょっとHですが、そんな展開に大人な僕は「うひょ〜っ」となりながら、最後....最後.....世間話の怖さを知る事になるとは。
etc http://www.love-colle.com/page/neji/neji-index.htm 2005.5.19---DVD
好奇心のゆくえ→「」
バーバー吉野(日本:2003年) ★★
スタッフ 監督:荻上直子
出演:もたいまさこ(バーバー吉野:母)/米田良(慶太)/大川翔太(ヤジ)/村松諒(カワチン)/宮尾真之介(グッチ)/石田法嗣(坂上君)/岡本奈月(上杉真央)/森下能幸(ケケおじさん)/三浦誠己(北野先生)/たくませいこ(慶太の姉)/浅野和之(慶太の父)/桜井センリ(三河のじいちゃん)/他
物 語 その町の少年達はみんな、吉野刈りという髪型だった....。100年以上も続くこの街の伝統を守る床屋のおばさんの技「吉野刈り」は町の少年達・大人達の常識となっていて誰も疑問にも思わなかった。しかしある時、小学校に東京からの転校生がやって来たことで、子供達の間に波紋を呼ぶことになる。
感 想 吉野刈りのインパクトに笑える映画かな?と期待して観賞しましたが、期待していたものとはチョと違った。子供達が自分の髪型になんの疑問も持っておらずにいられる「その町」の存在はとてもファンタジーだったが、作風が真面目でちょっと先読みできちゃいました・笑える映画では無かったのが残念かな?
etc 2005.1.26---DVD
好奇心のゆくえ→「恋は五・七・五!」
博士の愛した数式 (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:小泉堯史
出演:寺尾聰()/深津絵里()/齋藤隆成(√)/吉岡秀隆()/浅岡ルリ子()//他
物 語 数学教師のルート先生は、新しく受け持ったクラスで、自分の名前の由来を語り始める。それは幼い頃、彼が大好きな博士が名づけてくれた仇名だった。シングルマザーだったルートの母は、事故の後遺症で80分しか記憶が保てないという記憶障害を負った数学博士の家で、家政婦として働き始めた。ある日、彼女に10歳の息子がいることを知った博士は、家へ連れてくるように告げる。その日から、博士と母、ルートの3人の和やかな日々が始まるのだが…。(goo映画より抜粋・参考に)
感 想 記憶障害を負った数学博士と家政婦でありシングルマザーの母親、そしてその息子の絆の物語。寺尾聰のイメージってこういう役なんだよな〜って思いながら淡々と観賞。記憶障害を題材にした映画はいくつかありますが、日本で製作するとやっぱりこういう感じだろうな..と変に納得。けっして「メメント」のような切り口にはならないのでしょうね。「雨あがる」の小泉堯史監督だそうですが脚本なのか、演出なのか..ちょっと「雨あがる」のレベルには達していない気がした。
etc 2007.1.20---スカパーch.312 ムービープラス
好奇心のゆくえ→
ばかのハコ船(日本:2002年) ★★★★
スタッフ 監督:山下敦弘
出演:山本浩司(酒井大輔)/小寺智子(島田久子)/山本剛史(尾崎 充)/細江祐子(小林マドカ:ヴェロニカ)/田中暁子(小林千夏)/松江哲明(酒井純)/今枝真紀(大村亜紀子)/木野花(酒井君枝)/笹野高史(酒井正一)/他多数
物 語 東京で自分たちが開発した健康飲料「あかじる」の自主販売に失敗し、500万円の借金を作ってしまった酒井大輔とその恋人・島田久子は、何とかもう一度この一大事業を立て直すべく、大輔の実家に出向いた。様々な方向からいろんな人々の力を借りられるのは地元しかないと思い立ったからだ。だが思惑も空しく、両親・親類からはことごとく反対され、同級生たちからは冷たくあしらわれるなど、「あかじる」販売事業はまたたく間に暗礁に乗り上げてしまう。いきなり出鼻をくじかれたふたりは他に頼るあてもないまま、何もない地方の片隅でダラダラと無意味な生活を過ごすハメに…。(公式HP参照)
感 想 山下敦弘監督2作目、これは面白い作品です。監督の個性・役者の個性・脚本。全編にただようおかしなムードに取り憑かれてしまいました。最期のシーンに2人が揃って「あんな事」をしているのを観るとタイトルの「ばかのハコ船」が脳にしみこんできます(特に彼女の方!)。監督作品で3作共・主役を演じている山本浩司(2001年キネマ旬報新人俳優4位)のキャラクターも抜群!これは監督3作目となる「リアリズムの宿」も絶対観たい!
etc http://www.bitters.co.jp/bakahako/index.html 2005.3.2---ビデオ
好奇心のゆくえ→山下監督作品「どんてん生活」
パコと魔法の絵本(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:中島哲也
出演:役所広司(大貫)/アヤカ・ウィルソン(パコ)/妻夫木聡()/土屋アンナ(看護婦)/阿部サダヲ()/加瀬亮()/小池栄子(看護婦)/劇団ひとり()/他
物 語 一代で会社を作り、我侭放題に生きてきた大貫は、持病で入院していた。病院には、患者も医者も看護婦もクセのある者ばかりが集まっていた。その中で唯一、ピュアな心を持っていたのが、交通事故で入院した少女パコ。我侭な大貫だったが、パコの優しい心に打たれ、毎日、絵本を読み聞かせるように。しかし、事故の後遺症でパコの記憶が一日しか持たないと知った大貫は、パコのために絵本をお芝居にしようと病院の人々に呼びかける。(goo映画より抜粋)
感 想 ありがちな精神を病んでしまった人々が集まる病棟のような環境のなかで、まとまりにくそうなキャラクター達が好き勝手に大暴れ...でもそれぞれのキャラクターの悩みや、一歩踏み出す兆しも魅せながらも、終わってみればしっかりまとまって観賞しやすい作品でした。それも、役所広司の目力と。アヤカ・ウィルソンの可愛らしさと、阿倍サダヲらしい演技につきるかな?小池栄子も本人を全く感じさせない「演技」っぷりでした。
etc 2009.8.4---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
破線のマリス(日本:1999年) ★★★★
スタッフ 監督:井坂聡
出演:黒木瞳(遠藤瑤子)/陣内孝則(麻生公彦)/山下徹大(赤松)/筧利夫(森島一朗)/白井昇(春名誠一)/中尾彬(有川局長)/他
物 語 TVの報道番組のVTR素材を切り取り、編集し放送ギリギリに間に合わせる。報道番組の中でも高い視聴率と絶大な影響力を誇る「事件検証」のコーナーの名編集ウーマン・遠藤瑤子。
ある日その彼女の元に郵政官僚を名乗る男からの連絡があり1本のビデオテープが渡される。中には英和学園と郵政省放送行政局との放送認可に関しての贈収賄疑惑の背後で起こった「吉村弁護士投身自殺 疑惑」の黒幕らしい人間が映っていて、その男は吉村弁護士が「追及していた人間」・同じ郵政省の人物であるという内部告発だったのだ。映像には自殺疑惑に関して取り調べを終えた郵政省ノンキャリア・麻生公彦が警察署を出て車に乗り込む時「してやったりの笑顔」が捉えられていた....。
 その映像は編集され番組は電波を通して流された......。麻生はその「笑顔」の前後に笑顔の理由が映っていると素材映像を確認するため抗議してくる、確かに編集前の素材には麻生の言う笑顔の理由が映っていた。遠藤瑤子が接触した郵政省の男に連絡を取ると......。
 TVから垂れ流しにされる情報を、視聴者は「真実」とあまりにも無感覚で受け止めてしまう。そんな問題に当事者達が巻き込まれてゆくサイコサスペンス。
感 想 全てを疑いたくなる。両方の視点を忘れずに観なければならない!そんな気持ちでストーリーを追っていても判らなくなる・不安になる。観賞しながら推理している僕が頼りにしているのも劇中に流れる真実の?「ビデオ映像」そう!劇中の主人公達と同様に観ている人にも訴えてくる演出は凄い緊張感を生み惹きつけられました。ラストシーンを迎えて自分の心の中に湧いてくる感情はとても複雑で単純な言葉では言いあらわせません。是非!
etc 2005.5.22---DVD http://www.asmik-ace.com/Malice/index.html
好奇心のゆくえ→「FOCUS」井坂聡監督作品!
8月のクリスマス (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:長崎俊一
出演:山崎まさよし(鈴木寿俊)/関めぐみ(高橋由紀子)/井川比佐志(雅俊:父)/西田尚美(純子:妹)/戸田菜穂(香苗)/大倉孝二(宮田亮二:友人)/他
物 語 小さな写真店を経営する寿俊は店に写真の現像に来た臨時教員由紀子と知り合う。教員としての仕事に悩みながら一息付ける場所として?寿俊の写真店に訪れる内にお互いはひかれてゆく、しかし寿俊は自分が不治の病に侵されていることを知っているため彼女の気持ちには応えたくても出来なかった。暑い8月に出逢い短い12月までの恋人と、家族と、友達の物語。〜韓国映画のリメイク作品〜
感 想 ほぼ同じ作品(展開)になっていたため「さらなる何か!?」を感じられなかったりもしますが、はじめて見る方なら韓国版同様に何かを残してくれるでしょう。ロケ地もどことなく韓国版と似ていましたね。遊園地でのシーンは元祖よりよかった(笑)。変更されているシーンは新鮮でいて、それでもイメージはくずれないのだからもう少しだけ日本風にしても良い気もしました。ラストに向かうシーンはやはり「八月のクリスマス」です!感動です。
etc 2005.10.2---劇場 http://www.8xmas.com/
好奇心のゆくえ→「八月のクリスマス」韓国版
ハチミツとクローバー (日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:高田雅博
櫻井翔(竹本裕太)/蒼井優(花本はぐみ)/伊勢谷友介(森田忍)/関めぐみ(山田あゆみ)/加瀬亮(真山巧)/西田尚美(原田理花)/堺雅人(花本修司)/堀部圭亮(藤原ルイジ)/宮崎吐夢(藤原マリオ)/銀粉蝶(幸田先生)/中村獅童(修復士)/他
物 語 浜美大に通う、竹本、はぐ、森田、真山、あゆの5人は、花本研究室で知り合った仲間。ある日、純粋な青年竹本は、一心不乱にダイナミックな絵を描く少女はぐと出会う。はぐは、人を惹きつける不思議な魅力を持った天才少女だった。彼女を初めて見た瞬間、竹本は恋に落ちてしまう。その瞬間を目撃した真山はアルバイト先の年上の女性に恋をし、あゆはそんな真山を一途に想う。一方、もう一人の美術の天才、森田が大学に戻ってきて、はぐに興味を持ち始める。5人はそれぞれの恋心を抱えながら同じ時間をすごしてゆくが...。(映画チラシを参考に)
感 想 蒼井優のシーンは全て印象的。特にはぐと森田のペインティングコラボのシーンなんて天才同士とはこうなのか〜と勝手に盛り上がって、あとはもうスクリーンに釘付けにされました。少し自分は歳をとったなぁ〜と考えがめぐりましたが、なんとも若々しい(清々しい)青春映画でした。 映画館のタイムスケジュールの関係で急遽鑑賞しましたが観て良かった。
etc 2006.8.6---劇場 http://www.hachikuro.jp/
好奇心のゆくえ→
はつ恋(日本:2000年) ★★★★
スタッフ 監督:篠原哲雄
出演:田中麗奈(会田聡夏)/原田美枝子(会田志津枝)/平田満(会田泰仁)/真田広之(藤木)/佐藤允(白川雪松)/他
物 語 17歳の高校生、聡夏の春休みは、初めての失恋と母の突然の入院で始まった。一時退院するも、すぐまた入院するという母が家で一生懸命オルゴールの鍵を探していた。聡夏はある日その事を思いだし、オルゴールの鍵を何とか開けてみると、中から藤木真一路様宛の出されなかったラブレターが出てくる、興味本位でラブレターを読んでしまうと母に内緒で藤木を探しだし、24年前の母の願いを叶えてあげることを決意する。
感 想 聡夏の自分では充分オトナ、でも大人からみたらまだまだ子供という人間関係がよく表れて感じ取りやすく素直に鑑賞出来ました。とくに藤木と聡夏の会話、藤木と志津枝の会話、父、母、等々...その想いや状況、抱えている想いなど深く感じられます。篠原監督作品は僕にとって好きなのとフツ〜な作品が分かれてしまっていますが、これは良い映画
etc 2005.4.20---ビデオ
初恋 (日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:塙幸成 原作:中原みすず
出演:宮崎あおい(みすず)/小出恵介(岸)/宮崎将(亮)/小嶺麗奈(ユカ)/柄本佑(タケシ)/青木崇高(テツ)/松浦祐也(ヤス)/藤村俊二(バイク屋)/他
物 語 「私は...府中三億円強奪事件の実行犯だと思う」
高校生のみすずは、小さい頃から孤独だ。みすずの母親は小さい頃、兄を連れていなくなったきりだった。ある放課後、みすずはとある場所に足を運んでいた。目の前にはBというネオン看板。みすずの手に握られたマッチの名と同じだ。数日前、兄が突然現れ手渡したマッチだった。店内に進むと、彼らはいた。兄の亮、女優ユカ、浪人生タケシ、肉体派テツ、お調子者ヤス、そして東大生の岸。仲間に加わったみすずの生活は少しずつ変化していく。そして岸に対して生まれた切ない感情…。そんなある日、岸がみすずに驚くべき相談を持ちかける。(goo映画より抜粋)
感 想 三億円事件を題材とした原作を映像化(原作は未読)の本作。以前TV番組の「男おばさん(CX系)」で笠井アナや軽部アナが「なかなか面白い視点で、なんかこの原作が真実であるような気もしてくる..」なんてコメントをしていたのを記憶していて..そんな理由で観賞。全体から時代の雰囲気は伝わるものの、それは「あの頃、その頃」を知っている者に対してということであって、若い世代にはあくまで「恋愛映画」を切っ掛けにこの時代・事件にも興味をもっていただければ...という感じ。宮崎兄妹は本作では兄妹役で出演。先日観賞した「理由」でも兄妹役だったと思いますが、兄の方を売り出そうという目論見なのかな?
etc 2006.11.23---DVD http://www.hatsu-koi.jp/
好奇心のゆくえ→
パッチギ!(日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:井筒和幸
出演:塩谷瞬(松山康介)/高岡蒼佑(リ・アンソン)/沢尻エリカ(リ・キョンジャ)/楊原京子(桃子)/尾上寛之(チェドキ:アンソンの弟分)/真木よう子(チョン・ガンジャ)/小出恵介(吉田紀男:康助の同級生)/波岡一喜(モトキ・バンホー:アンソンの親友)/オダギリジョー(坂崎:酒店の若主人)/光石研(布川先生)/大友康平/前田吟/ぼんちおさむ/他
物 語 1968年京都、松山康介は府立東高校2年生。ある時担任の布川先生に朝鮮高校にサッカーの親善サッカーの依頼をしてこいと頼まれるが、両校は喧嘩の絶えない間柄であった。恐る恐る朝鮮高校に行くが、校内に入っても職員室も分からず、ばったりと喧嘩っぱやいアンソン達に出くわし逃げ回る始末...そんな時に康介は音楽室から気になる曲が流れているのに気が付き、そこでキョンジャを見かけ恋心が芽生えてしまう。
いつの時代にも存在するような若者の普遍的な純粋さと葛藤を描き、歴史の重さに、叫び、暴れる事でしかできないような青春像を描いた作品。
感 想 「ガキ帝国」や「岸和田少年愚連隊」のような井筒監督らしさを感じられる作品で、喧嘩に継ぐ喧嘩の展開...こういう演出に抵抗ある人はいるかも。泣かせる演出に凝っている画でも脚本でも無いとは思ったが、観賞中2度3度自分自身の感情が高ぶっていた訳でもないのに自然に目頭が熱くなりました。
etc 2005.1.22---劇場http://pacchigi.com/index.php
パッチギ! LOVE&PEACE(日本:2007年) ★★
スタッフ 監督:井筒和幸
出演:井坂俊哉(アンソン)/西島秀俊(野村健作)/中村ゆり(キョンジャ)/藤井隆(佐藤政之)/風間杜夫(ビョンチャン)/キムラ緑子(オモニ)/手塚理美(キョンスン)/ラサール石井(三浦P)/杉本哲太(映画監督)/寺島進(船長)/田口浩正(南P)/国生さゆり(女優)/山本浩司(松井)//他
物 語 1974年。アンソンたち一家は、難病を患った息子チャンスの治療のため京都から東京へと引っ越してきた。ある夜、アンソンは駅のホームで勃発した大学応援団と朝鮮高校生の大乱闘に巻き込まれるが、国鉄職員の佐藤によって助けられた。そんな縁でアンソンと知りあった佐藤だが、焼肉屋で働く妹のキョンジャの美しさに魅せられて、ひと目惚れした。一方、その焼肉屋を訪れた芸能事務所のマネージャーもキョンジャに目をつけた。アンソンらは反対するが、芸能界への憧れとチャンスの治療費を稼ぐために芸能界入りを決意したキョンジャは、小さなプロダクションに所属することになる。韓国人であることを隠してタレント活動をはじめたキョンジャだが..。(goo映画より抜粋)
感 想 前作パッチギ!の続編だが、俳優陣は全員チェンジしていました。劇中の時間が進みアンソンも父親になったからなのか?前作のような張りつめた緊張感を感じた作品ではなくなっていました。あの頃を揶揄?暴露?しながら、その中での彼らの生き様や問題を映し出しています。
etc 2009.5.15---ch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
ハッピーフライト(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:矢口史靖
出演:田辺誠一()/時任三郎()/綾瀬はるか()/吹石一恵()/田畑智子()/寺島しのぶ()/岸部一徳()/他
物 語 機長昇格への最終訓練である、乗客を乗せた実機での操縦に臨む副操縦士。その試験教官として同乗する威圧感バリバリの機長。初の国際線フライトに戦々恐々の新人CA。CA泣かせの鬼チーフパーサー。乗客のクレーム対応に追われる日々に限界を感じるグランドスタッフ。離陸時刻が迫り必死にメンテナンス中の若手整備士。窓際族のベテランオペレーション・ディレクター。ディスパッチャー、管制官、バードパトロール…。1回のフライトに携わるまさに多種多様なスタッフ達。そんな彼ら使命はただ一つ!飛行機を安全に離着陸させること。その日のフライトも、定刻に離陸、そのままホノルルまで安全運航!!のはず…だったが…。(goo映画より抜粋)
感 想 タイトルや鑑賞前のイメージからはちょっと想像はつかない...?想像はしていたけれど...そのままでは無かった?....「実際の現場」を「矢口史靖監督というフィルター」を通して航空機に係る様々なスタッフの苦労やプロフェッショナルぶりを面白おかしく観て!という作品。
etc 2009.11.23---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
花田少年史 幽霊と秘密のトンネル(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:水田伸生
出演:須賀健太(花田一路)/篠原涼子(母)/西村雅彦(父)/北村一輝(弁護士)/安藤希()/杉本哲太()/もたいまさこ()/他
物 語 小さな港町で評判のわんぱく少年、花田一路はある日トラックと衝突する事故にあう。そして、九死に一生を得た一路は幽霊が見えるという不思議な能力を身につけていた。その日から彼の周囲には願い事や相談を持ちかける幽霊や、自分が本当の父親だと名乗る見知らぬ男の幽霊が出現する。(goo映画より抜粋)
感 想 事故後に幽霊が見えるようになってしまった花田少年の特技を活かして楽しませてくれるのだが、 なんとなくあっさりラストまで行ってしまう感じだった。なんでだろう?せっかくの特技を活かしているのだけど、物語はちょっと説明っぽかったから?
etc 2008.2.11---スカパーch.261 チャンネル NECO
好奇心のゆくえ→
花とアリス(日本:2004年) ★★★★★
スタッフ 監督:岩井俊二
出演:鈴木 杏(荒井 花)/蒼井 優(有栖川徹子)/郭 智博(宮本雅志)/相田翔子/阿部 寛/平泉成/木村多江/大沢たかお/広末涼子/他
物 語 仲良しの花とアリスは高校生になってもその関係は壊れることはなかった。花の「恋」と「小さな嘘」がなければ....。それは、花の大好きな宮本先輩の下校を尾行?していた時に起こったハプニングを、花が都合の良いように利用したことから始まったことだった。「小さな嘘」は次第に、引っ込みがつかなくなりアリスにも協力してもらうが言い訳も苦しくなり........。
感 想 名前を良く聞く蒼井優、知らずに観ていましたが存在感が有り注目される理由がわかりました。前半「花」中心でストーリーを引っ張って行きますが、最初の「アリス」パートといってもいいエピソードから一気に大好き映画になっていきました。展開上の理由から2人は別々のエピソードで展開して行くので「で、花はどーなる?アリスは?」と目が離せません!....言い過ぎ?アリス=蒼井 優に★5つ!
etc 2004.12.19---DVD http://www.hana-alice.com/
バブルへGo!!タイムマシンはドラム式(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:馬場康夫
出演:阿部寛(下川路功)/広末涼子(田中真弓)/薬師丸ひろ子(田中真理子)/吹石一恵(宮崎薫)/伊藤裕子(高橋裕子)/劇団ひとり(田島圭一)/小木茂光(菅井拓朗)/森口博子(玉枝)/伊武雅刀(芹沢良道)/ラモス・ルイ、飯島直子、飯島愛、/他
物 語 2007年、日本。800兆円の借金をかかえ破綻の危機に瀕した日本を救うため、財務省大臣官房経済政策課・下川路は、ある仰天プランを進めていた。それは過去にタイムスリップし“バブル崩壊”を止め、歴史を作り変えるというものだった…。ドラム式洗濯機に乗り込み歴史を変えよう企む男と、失踪した母を救出しようする少女の姿を描いたタイムスリップ・コメディ!(goo映画より抜粋)
感 想 時代の考え無しの?浮かれ観は、そういった作風なので十分伝わったけれど、その裏にあるブラックユーモアとして伝えるまでの掘り下げはないので、この作品の印象が残らないんだな。タイムスリップものの設定を活かした人の感情部分を伝えるために奮闘していたのは阿部寛ただ一人のような...家族の秘密を知った彼の心理変化にだけはキャラクターの厚みを感じられた。それとは反対に、「コメディ初挑戦」と言っていた広末涼子の演技力の足りなさを、演出や映像がカバーしてあげられていないのが残念というか、可哀想な位だった。
etc 2008.4.20---スカパーch.707 日本映画専門チャンネルhttp://www.go-bubble.com/index.html
好奇心のゆくえ→
春の雪 (日本:2005年) ★★★★
スタッフ 監督:行定勲 原作:三島由紀夫
出演:妻夫木聡(松枝清顕)/竹内結子(綾倉聡子)/高倉蒼佑(本多繁邦)/大楠道代(蓼科)/岸田今日子(松枝の祖母)/若尾文子(月修寺門跡)/榎木孝明(松枝侯爵)/真野響子(松枝侯爵夫人)/石丸謙二郎(綾倉伯爵)/宮崎美子(綾倉伯爵夫人)/山本圭(洞院宮治久王殿下)/高畑淳子(洞院宮妃)/及川光博(洞院宮治典王殿下)/田口トモロヲ(松枝家執事の山田)/他
物 語 大正初期。松枝公爵家のひとり息子・清顕と、公家の家系である綾倉伯爵家の令嬢・聡子。幼なじみのふたりは、互いを秘かに恋い慕っていた。しかし、清顕は心の未熟さから聡子への気持ちを素直に認められない。そんな中、聡子に宮家の王子・洞院宮治典王殿下との縁談が持ち上がる。清顕への想いを断ち切れない聡子は、幾度となく手紙を認め彼からの求愛を待ち続けるが、清顕は冷たい態度を取るばかり。やがて、聡子と宮家の縁談に勅許が下った。もう、引き返すことは出来ない。ところが、清顕はその時になって初めて聡子への愛に気づくのであった。(goo映画より抜粋)
感 想 妻夫木聡が演じる「19歳・学生の清顕」の子供っぽさが聡子との関係をも引き裂くような事態を招いてしまいますが、当時20代前半の妻夫木聡の学生服姿ながらも大人っぽさを感じてしまったので、この重要な「子供っぽさ」を僕は理解できず、何を考えているか判らない性格がゆがんだ奴としか観れなかった。しかもそんな奴をなぜに聡子は好きになったのかも理解できないと思っていたが、ある手紙を巡って清顕が騙されたシーンになってやっと理解できた気がした。
物語中の出来事はハラハラ・ドキドキなのに、映し出される映像はゆったりとして美しく、不思議と次の展開が待ち遠しくなる、そんな作品だった。
etc 2006.12.17---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
晴れ、ときどき殺人 (日本:1984年) ★★
スタッフ 監督:井筒和幸
出演:渡辺典子(北里加奈子)/太川陽介(上村裕三)/松任谷正隆(菊井和昌)/三池真理子(石田マリ子)/伊武雅刀(水原信吾)/小島三児(多田三津男)/清水昭博(円谷正彦)/浅見美那(田代明美)/九十九一(安岡比呂志)/梅津栄(岩下公一)/浅香光代(北里浪子)/他
物 語 アメリカ留学から戻ってきた北里可奈子は、母浪子の死の間際、ショッキングな告白を聞く。浪子は北里産業という巨大コンツェルンを一人で切り盛りしていた女会長であったが加奈子を殺すと脅迫されて、目撃したコールガール殺人事件の偽証をし、無実の人間に罪をきせ自殺に追いやってしまったというのだ。真犯人は北里家をとりまく身近な人間?のようだが...。(goo映画より抜粋)
感 想 スカパー「日本映画専門チャンネル」にてセレクトの井筒監督作品。デジタルリマスター版だそうですが、若干ボヤケた画像だったので観づらかった。登場人物が全員「怪しい」というコテコテのミステリーと、時代を感じる「ギャグ」を懐かしいと思うか、古いと思うか観る人によって評価が別れるところでしょう。
etc 2005.12.16---スカパーch.707
好奇心のゆくえ→「」
半落ち(日本:2003年) ★★
スタッフ 監督:佐々部 清
出演:寺尾聡(梶聡一郎)/原田美枝子(梶啓子)/柴田恭兵(志木刑事)/伊原剛志(佐瀬検事)/鶴田真由(中尾洋子:記者)/吉岡秀隆(藤林判事)/國村隼(植村学)/樹木希林(島村康子)/西田敏行(検事正)/奈良岡明子(高木医師)/他
物 語 私は最愛の妻を殺しました。
元警部の梶が自首してくるまでの「空白の2日間」が様々な組織の問題を浮き彫りにしつつこの件に関わる登場人物達の視線や立場による苦悩が描かれ.....。そして「彼等の価値観」をも呑み込んでしまうかのような真実が語られる。
感 想 人を、さばく・あばく・まもる-様々な立場の人達のアンサンブル形式の物語として語られるが、何一つ解決できない歯痒さを感じつつも、罪を犯した側の「愛」の表現に、何かを気づかされるという作品でしょうか?佐々部清監督作品で観られる丁寧な作風や映像は結構好きです。
etc 2005.1.15---DVD
PICNIC(日本:1996年) ★★
スタッフ 監督:岩井俊二
出演:チャラ(ココ)/浅野忠信(ツムジ)/橋爪浩一(サトル)/鈴木慶一(牧師)/伊藤かずえ(女医)/他
物 語 心の病を抱える3人の若者、7月10日の地球の最期の日を見に行こうと施設と外界を隔てる高い塀の上を歩き渡り「探検」にでる。
感 想 約60分のショートムービー、塀の上を伝ってどこまでいけるのか?そんな小さな子供の想像力をかきたてるような設定が面白かった。最初は普通に塀の上を歩いていただけなのだが、金網の上だったり、ビルの屋根であったり、「え〜、そんなところまで!」とおもえるような所までも歩いていく彼等と彼等の目線で観る世界がとてもファンタジックだ。
etc 2004.12.26---ビデオ
人のセックスを笑うな(日本:2007年) ★★★
スタッフ 監督:井口奈己
出演:永作博美(ユリ)/松山ケンイチ(磯貝みるめ)/蒼井優(えんちゃん)/忍成修吾(堂本)/あがた森魚()/温水洋一(講師)/ 桂春團治()/他
物 語 美術学校に通う19歳の磯貝みるめは、新任のリトグラフの講師ユリに絵のモデルを頼まれる。アトリエに連れて行かれ、されるがままにするすると服を脱がされてしまう。以来、20歳年上のユリにすっかり骨抜きにされて2人で過ごす濃密な時間にのめり込むが、ある日、夫がいることをさらりと告げられ愕然とする。突然現れた年上の女に振り回されて一喜一憂するみるめを同級生のえんちゃんは複雑な思いで見つめていた。(goo映画より抜粋)
感 想 タイトルにはインパクトがありますね。骨太のテーマを描くというよりはこんな若者像、アートな自由な感覚の人類もいますよ〜的なお話で、あなたにとってこの作品は必要か不必要かで極端に分かれそうな作品であるかも?
etc 2009.2.3---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
陽はまた昇る(日本:2002年) ★★★★
スタッフ 監督:佐々部清
出演:西田敏行(加賀屋静男)/渡辺 謙(大久保修)/緒形直人(江口涼平)/真野響子(加賀屋圭子)/篠原涼子(柏木夏佳)/石橋蓮司(金沢紀之:ビクター副社長)/津嘉山正種(渡会信一:ビクター専務)/國村 隼(小出収美:通産省役人)/江守 徹(寺山彰:ソニー社長)/倍賞美津子(きのやの女将)/中村育二(平井友輝:VHS開発課長)/田山涼成(服部一義:システム開発課員)/蟹江一平(新田泰介:VHS開発課員)/樹音(加賀屋猛:長男)/井川比佐志(門脇光蔵:門脇工業社長)/夏八木勲(ビクター社長)/仲代達矢(松下幸之助)/他
物 語 会社の危機を救ったのは、会社が見放した男達だった...。ビデオデッキがまだ業務用の物しか無かった時代・赤字のビデオ事業部に飛ばされるカタチで赴任してきた事業部長の加賀屋静男は会社に見放された240名の部下達と共にホームビデオの開発を秘密で開始した。様々な障壁をひとつひとつ乗り越え世界統一規格にまでなったVHSを造った男の姿が描かれる。
感 想 「その時、時代は動いた!」その時、その場所にいた人たちはどう思い、どう動いたのか!この作品を観ながら勤め人として、大なり小なり人生を全うする瞬間に「何か」を残せたらどんなにいいだろうと思ってしまいます。最近ではVHSもHDレコーダーやDVDにおされ過去の規格になってしまったが、いつの時代でも新しい物が出来る時には僕等の知らない裏方で、こういったギリギリの闘いがあるのを忘れてはならない...。
etc 2005.1.10---DVD
秘密 (日本:1999年) ★★★★
スタッフ 監督:滝田洋二郎
出演:広末涼子(藻奈美/直子)/小林薫(平介)/岸本加世子(直子)/金子賢(梶川文也)/石田ゆり子(橋本先生)/伊藤英明(相馬春樹)/大杉漣(梶川幸広)/篠原ともえ(木村邦子)/内山信二(小田島)/東野圭吾(大学教授)/他
物 語 ある日、平介の妻と娘が乗ったバスが崖から転落し、妻は帰らぬ人となってしまう。ところが、なんとか意識を取り戻した娘には妻の人格が宿っていた。二人だけの秘密を胸に、娘との不思議な夫婦生活を送ることになった中年男の愛のゆくえが描かれる...。
感 想 人格が入れ替わってしまった事が引き起こす夫と妻・父親と娘の関係が興味深く掘り下げられていて面白かった。広末の熱狂的なファンではないがなかなか魅力的。劇中・藻奈美の体で平介を誘う直子を強い精神力で欲望を断ち切る平介に「尊敬」さえしてしまう。
先日観賞した「四日間の奇蹟」も似た設定ですが断然・本作の方をお薦めします。オチは若干賛否ありそうだけど「愛」のカタチってことなんだなぁ...。
etc 2005.11.30---スカパーch.261
好奇心のゆくえ→「四日間の奇蹟」
百万円と苦虫女(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:タナダユキ
出演:蒼井優(佐藤鈴子)/森山未來(中島亮平:街)/ピエール瀧(藤井春夫:山)/竹財輝之助(ユウキ:海)/ 齋藤隆盛(佐藤拓也:弟)/笹野高史(喫茶店ホワイト店主・白石)/嶋田久作()/堀部圭亮(花屋店長)/弓削智久(友達の彼)/佐々木すみ江(藤井絹)/他
物 語 佐藤鈴子21歳、就職できずにアルバイトの日々、そろそろ親元を離れて独り暮らしを始めようかと思った矢先に、友達にルームシェアに誘われるが。ある出来事がきっかけで、ルームシェアは解消。自分のことを誰も知らない「居場所」を求めて、100万円を貯めては転々とする...。 (公式 HPを参考に)
感 想 蒼井優はいい!大好き!劇中の彼女もとっても可愛い!.....でもこの作品の「鈴子」は苦虫女でなければならない...よ〜く観てみれば、苦虫な顔つきもしていたけれど、それでも可愛くて可愛くて、ちょっと伝わらなかったかも?否、ラストシーンのほんとのラスト「鈴子」は苦虫女として締めくくってくれました。(だから賛否両論なのかな?)
etc 2008.7.21---劇場http://nigamushi.com/
好奇心のゆくえ→
ファミリー(日本:2003年) ★★
スタッフ 監督:山城 新伍
出演:山城新伍/松村雄基/高橋かおり/名高達雄 他
物 語 パチンコ攻略界の有名集団「梁山泊」彼等の野望と友情、生き様を豪華キャストで送ります。
感 想 パチンコの梁山泊のサクセスストーリー物語(フィクション?)。ラストの意外なシーンはちょっと作り過ぎ?だがそこまでの物語は普通に見れました。
etc 2003---DVD
プウテンノツキ(日本:2001年) ★★★
スタッフ 監督:元木隆史
出演:吉永秀平(須藤八太)/北川千恵(北川ミサキ)/はだ一朗(巻島テツロー)/他
物 語 恋人・ミサキの部屋に居候するプータローの八太。彼はテツローという親友の後になんにでもくっついて、悪ふざけして毎日を「なんとなく」過ごしていた。ミサキはプータローの八太に対して、不満と将来への不安を抱えつつ彼を許していた。
どうしようもない八太だったが、テツローとミサキの2人からも呆れられてしまう時が来てしまうと.....。
感 想 プータローのやるせない心情を描き出す人間ドラマ。監督の元木隆史をはじめ大阪芸術大学の卒業生による作品特集上映「ディープ、レイジー映画」で公開された作品だそうです。こういった自主制作・インディーズムービーはみていて作家のエネルギーが感じられて好感がもてます。メインの役者さん3人も存在感があります。こういった作品がおいてあるレンタルビデオ屋に感謝もしつつ!「探す・ミツケル」楽しさを味わうためにどんどんチェックしていきたいですね。
etc 2005.3.30---DVD
FOCUS(日本:1996年) ★★★★
スタッフ 監督:井坂聡
出演:浅野忠信(金村)/白井昇(岩井ディレクター)/海野けい子(中山容子)/鈴木一功(バスの中の中年男)/佐野哲朗(カメラマンの声)/他
物 語 盗聴マニアの青年金村から「無線器が拾ってしまう他人のプライバシー」に関して取材をしていたテレビクルーの岩井ディレクターは取材をする内に金村の「盗聴器から聞こえてくる他人のプライバシー」をもっと取材したいと過激な要求をしてくるようになってくる。と、無線機から流れてくるヤバイ・ブツの隠し場所の会話をキャッチした岩井は他のクルーがとめるのも聞かず「そのヤバイ・ブツ」が実際にソコにあるのか?確かめるため動き出してしまう。その「ヤバイ・ブツ」がその後の彼等の状況をメチャクチャにしてしまう事も知らずに.....。
感 想 本作はTVクルーが番組の取材をしているという設定で、映画作品撮影のカメラ=劇中のTVカメラ。という手法が撮られているので、ハプニングや事件が目の前で起こるとかなり衝撃度が高い映像になっています!途中「レイプシーン」などもあり観る人を選ぶのでしょうが、浅野忠信演じる金村が変わる瞬間から目が覚めるような展開へと観ている人達を誘うでしょう〜。とりあえずタイトルを覚えておいてもイイのでは?
etc 2005.5.20---DVD
好奇心のゆくえ→「青春の殺人者(日本)」もっと痛い!恐ろしい!のをお求めなら。
4TEEN 〜フォーティーン〜(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:廣木隆一 原作:石田衣良
出演:角田紳太朗(テツロー)/柄本時生(ダイ)/落合扶樹(ナオト)/若葉竜也(ジュン)/奥田恵梨華(リカ:水商売の女)/菅原文太(赤坂さん)/中尾ミエ(珠子:ジュンのお婆ちゃん)/蛍原徹(加藤先生)/寺島進(島田刑事)/hanae*(ルミナ)/他
物 語 過去と現在が調和して共存する町、月島。
秀才でクールなジュン。病と闘う心優しいナオト。ムードメーカーのダイ。そしてどこにでもいるフツーの主人公テツロー。月島中学に通う14歳・4人のTEENの物語。彼等はこの町で、傷つき・恋をし・様々な人々と出会い、そして少しずつオトナになっていく....。かつて14歳だった人へ、そして、いまを生きる14歳へ、すべての人に贈る青春ストーリー。
感 想 いつでも一緒に駆け回り、笑いあったりしているのに友達よりも早く老いてゆく病のナオト君の存在が彼等の結束を高め、14歳で受け止めるコトの重大さに悩んだり。出会ったホームレス風のおじいちゃんに関わったり、友達が警察沙汰になってしまったり、彼等を支えてくれるチャキチャキのお婆ちゃんがいたり。でもオトナにすがらずに自分たちで決めて行動しているこの子等なら大丈夫!しっかりやっていくだろう!と思えた4人の少年の友情物語。
etc http://www.wowow.co.jp/stock/4teen/index.html 2005.5.7---DVD
武士の一分 (日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:山田洋次
出演:木村拓哉(三村新之丞)/檀れい(三村加世)/笹野高史(徳平)/小林稔侍(樋口作之助)/緒形拳(木部孫八郎)/桃井かおり(波田野以寧)/板東三津五郎(島田藤弥)/他
物 語 三村新之丞は、近習組に勤める下級武士。毒見役という役目に嫌気がさしながらも、美しい妻・加世と中間の徳平と平和な毎日を送っていた。ある日、毒見の後、新之丞は激しい腹痛に襲われる。あやうく一命はとりとめたが、高熱にうなされ、意識を取り戻した時は、視力を失っていた。人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、一度は命を絶とうとしたが、加世と徳平のために思い留まったが....。 (goo映画より抜粋)
感 想 山田洋次・時代劇三部作の3作目の作品。新之丞が視力を失うと、新之丞と加世の心模様に焦点が合わさり時代劇を越えた男と女の物語になっていきます。前2作とも少し雰囲気が違い、笑いの要素もチリバメラレて、キムタク目当て?で足を運んだ若い客層も結構楽しめているようでした。...などと言っている僕は何者なんだか??まぁ世代を越えて観る事のできる一作になっていると言うところでしょうか。
原作は「盲目剣谺返し(隠し剣秋風抄:所収)」で、劇中にて新之丞が島田との決闘で出す技が「盲目剣谺(こだま)返し」だそうです。
etc 2007.1.8---劇場http://www.ichibun.jp/
好奇心のゆくえ→「たそがれ清兵衛」
不詳の人 (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:山下敦弘
出演:山本剛史()/山下敦弘()/海老原薫()/土屋壮()/大澤聖子()/高橋美保()/津川美幸()/土橋直美()/他
物 語 弱小映像制作会社に舞い込んだハリウッド俳優養成塾のPRビデオ制作のシゴト。が、そこはなにやら 怪しい自己啓発?系な感じのレッスンが行われていた。そんなレッスン風景と塾長舟木のコメントなどをPR素材をそのままミセル展開ですすんでゆく擬似ドキュメンタリー。
感 想 最近でこそ(07.8月現在)、山下監督と言えば映画好きなら知っている監督になるのだろうが、知らないでこの作品を観ると味わい方を知らずに観てしまう事になるので注意が必要かも?
役者から滲み出る独特な「間」や、人の滑稽さに気がつくと可笑しくてたまらない。そんな監督らしさを受け入れられれば楽しめる作品ではないかと思う。PRビデオ映像を逆手にとってか、自主制作感溢れる映像は最初取っつきにくさも感じたけれど、いつの間にか引き込まれてしまうし、最後の「さらに倍!」な??演出も記憶に残るって ぞ.ぞ.ぞ ってくるんだな。
etc 2007.8.5---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
二人の武蔵 (日本:1960年) ★★★★
スタッフ 監督:渡辺邦男
出演:長谷川一夫(平田武蔵)/市川雷蔵(岡本武蔵)/本郷功次郎(夢想権之助)/勝新太郎(佐々木小次郎)/中村玉緒()/近藤美恵子()/他
物 語 武蔵が二人いたという大胆なアイデアによる五味康祐の同名原作の映画化。兄と叔父を「武蔵」と名乗る二人の男によって斬られた吉岡又三郎は、平田武蔵と岡本武蔵に挑戦状を送りつける。岡本武蔵は決闘場所の一乗寺へ赴くが、又三郎は平田武蔵によって斬られた後だった。その後、岡本武蔵の師匠・唐十官が、平田武蔵の師匠を斬った佐々木小次郎に倒された。二人の武蔵はどちらかが小次郎を倒した後、立ち合うことを約束する。(日本映画専門チャンネルあらすじより)
感 想 武蔵好きな僕であるため、この★4つ評価ですが、エンターテインメントとして面白かった。殺陣がチャンバラ過ぎて、何人かの達人が確実に弱っちく見えてしまうのはご愛敬か?そこをもっと格好良く、魅せてくれたならば真の★4つと胸を張れるのですが....それにしても武蔵好きとしては面白かった。
etc 2007.9.19---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
船を降りたら彼女の島(日本:2002年) ★★
スタッフ 監督・脚本:磯村一路
出演:木村佳乃(河野久里子)/大杉 漣(河野周三:父)/大谷直子(河野泰子)/昭英(広瀬健太)/村上淳(高原充生)/烏丸せつこ(河野美津子)/佐々木蔵之介(河野創平:兄)/桜むつ子(河野民子:お婆ちゃん)/ベンガル(山下先生)/小山田サユリ(美香:親友)/神戸浩(料亭の店員)/村上ショーシジ(役場の職員)/六平直政(宮司)/石神国子(隆司の妹)/他
物 語 東京の出版社に勤務する久里子は人生の転機を間もなく迎える....。そんなときフト、無まれ育った故郷や両親、友人に会いたくなった、自分が忘れていたり、置いてきたままの想い出を確かめるために...。
感 想 日々過ごしていると、今は会わなくなった友人や大切な人の「一言」の意味が何年も経ってから心にしみこんでくる瞬間があったり、映像が脳裏に浮かんだりすることはありませんか?この作品の主人公も前向きに生きてきたのにフト昔を思いだしたくなって帰郷し、忘れてしまっていた想い出をひとつひとつ辿ってゆく物語になっています。この作品を観たら、あなたの甘酸っぱい想い出のスイッチがはいるかもしれません(笑)。
まだ「石原さとみ」ではない石神国子がちょい役で出演しています。Fanの方は探してみては!
etc http://www.altamira.jp/kanojo/index.html 2005.3.19---ビデオ
不夜城 (日本:1998年) ★★
スタッフ 監督:李志毅
出演:金城武(健一)/山本未来(夏美)/椎名桔平(富春)/鈴木清順(葉)/エリック・ツァン(元成貴)/他
物 語 アジアの様々な人種が溢れる新宿歌舞伎町の裏社会に劉健一はいた。ある日、かつての健一の仲間富春が新宿に戻ってきたという噂を聞く。富春は上海マフィアのボス元成貴の右腕だった男を殺し逃亡していたのだ!その富春が新宿に戻ったという噂を元成貴も聞きつけ昔の仲間だった健一にも元成貴はおどしてきた。そんなおり健一の元に夏美と名乗る謎の女から「買って欲しいものがあるの..」と連絡がある...。(ネットを参考に)
感 想 金城武はこういう映画(映像)は似合うのだけど、なんか劇中から緊迫感は無くなってしまいますね。甘いマスクが理由だからか??こういった映画で感じる「どろどろの裏社会感」が薄目なので、女性にも観やすいのかもしれない..とも言える。当時の新宿駅西口の段ボールハウスは、今は綺麗さっぱり無くなっていますが、映像からみるとかなり凄かったのですね。いつも横を通っていたので「当たり前の光景」だったのですが、この映画で「うわぁ〜すげぇ〜」と驚いた。
etc 2006.11.28---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
フラガール (日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:李相日(リ・サンイル)
出演:松雪泰子(平山まどか:先生)/蒼井優(谷川紀美子)/豊川悦司(谷川洋二朗)/山崎静代(熊野小百合)/岸部一徳(吉本紀夫)/富司純子(谷川千代)/徳永えり(早苗)/池津祥子(初子)/三宅弘城/寺島進/志賀勝/高橋克実/他
物 語 昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。石炭から石油へとエネルギーの主役が変わり始めたために、炭鉱会社も閉山・リストラと手を打ち始め、打開策の一つとして「常磐ハワイアンセンター」のオープンを計画していた。
「求む、ハワイアンダンサー」の貼り紙を見ながら、「炭鉱町」から抜け出すチャンスを探していた早苗は紀美子を誘ってダンサー募集をするが、何世代も続く炭鉱町の親達からは猛反対されるのがわかっているため内緒で始めるのだった。そんな中、娘達にフラダンスを3ヶ月で仕込むために、東京から一人の先生を招くのだが.....。()
感 想 前評判のよろしい本作。蒼井優の作品は観ていこう!と決めているので映画館へ行ってきました。最近の流行の?「昭和」を映像化した内容と、「スイングガールズ」などにも通じるのか?「フラダンス」チャレンジムービーと表向きは微妙に「安易な企画」というのが本作を知った時の印象だったのですが、フタをあければ評判通りの好作品で、中盤からは、胸が苦しくなるほど感情が高ぶり目頭があつくなりました(反省..)。そして注目の蒼井優の出演作の中でも、特に彼女らしさがヒカル作品となっているのでFANは必見です。〜帰り道、ふと気がついた。この作品は「リトルダンサー(英)」「遠い空の向こうに(米)」等の炭鉱町映画に通じると...〜
etc 2006.11.5---劇場 http://www.hula-girl.jp/top.html
好奇心のゆくえ→「リトル・ダンサー(英)」
PRISM (日本:2001年) ★★
スタッフ 監督:福島拓哉
出演:山下念吾(織田真)/岩崎高広(深沢康弘)/堀井秀子(堀井みすず)/周東君美(小山エリ)/大野勢太郎(黒い老人)/金子清文(諸橋祐二)/福島総(木村猛)/他
物 語 映写技師として小さな映画館で働く真は、夜になるとなじみのバーテンからドラッグを買い、性別を問わず肉体関係を持つような男であった。真はバーで深沢と知り合い関係を深めてゆく...。そんなある日、映画館の支配人から公開前の映画「PRISM」のビデオを手渡され映写テストを依頼される。その映画はみすずと諸橋との恋の物語であった。真が「PRISM」を観た数日後、フリーマーケットで「PRISM」の主演女優を見かけ声をかけるが「変な人」扱いされる、もう一度映画を見直すとなんと!劇中のフリーマーケットのシーンに「その時の自分(真)」が映っていた......。
感 想 え〜、まずどう伝えればイイものなのか...。大胆なベッドシーンがある映画です。しかも男vs男ってのがなかなかキツイです(皮肉にも映像はキレイに撮れてる.....?)まぁ、そこまでがこの映画の導入部であり設定の部分なのです。前述の衝撃に負けない位のサイコ・ファンタジーな仕掛けがありそうで、なさそうで...納得したような....理解できていないような......。君の挑戦をまっているぞ〜!
etc 2005.6.28--DVD
好奇心のゆくえ→「自由」
FROG RIVRER (日本:2001年) ★★★
スタッフ 監督:伊志嶺一 原案:石井克人
出演:加瀬亮(ツトム)/山本喧一(シバ)/尾野真千子(カオリ)/田中要次(ヒデキ)/久富昌信(田中 兄)/朝比奈秀男(田中 弟)/作間唯(水野さん)/庵野秀明(ほら貝店長:世界制覇)/白石みき(ほら貝店員:ピチレモン)/千葉雅子(福田:反対)/小倉一郎(珍屋店長)/長塚圭史(珍屋客:全部)/鈴木正幸(警官)/他
物 語 武蔵野美大生のツトムは悪友シバにたかられ、からかわれ今ひとつシャンとできない若者だった。シバからツトムの憧れの「水野さんと一緒に呑んでるから2万持って来ないか?」と言われればシバ<水野さんとなってしまい、ついつい2万円を献上してしまう。いつも通りに飲み屋にてシバと呑んでいると、オカマ2人組がやって来て.....どういう訳か....何もしていないのにツトムとオカマは今度の水曜日に決闘をすることになっていた?理不尽な決闘を請け負う事になったツトムはまた、あの夢を見てしまう。蛙川を飛び越える夢を....。
感 想 キャラクターの濃さと、謎&憧れの水野さんへの興味と、シバの強引さにグイグイ引っ張られているのは観ている僕か!それとも主人公のツトムなのか!登場キャラクターが着ているものに「その人」を表す単語が描かれていて慣れてくるとその文字からそのキャラを推察しはじめている自分がいました。主人公に片想いをしているカオリ(尾野真千子)は先日観た「萌の朱雀」の みちる役の子なんですね〜。印象が違うので気がつきませんでした。
etc 2005.6.25--DVD
好奇心のゆくえ→
蛇イチゴ(日本:2002年) ★★
スタッフ 監督:西川美和
出演:つみきみほ(明智倫子)/宮迫博之(明智周治:兄)/平泉 成(明智芳郎:父)/大谷直子(明智章子:母)/笑福亭松之助(おじいちゃん)/手塚とおる(鎌田賢作)/絵沢萠子(喜美子)/寺島進(前田)/他
物 語 祖父と、父と、母と、娘の私。ベテランサラリーマンの父は、堅固で誠実な人柄で、周囲からも厚い信頼を得てきた人です。父は一家の要、敬い、慕ってやまぬ大樹のような存在です…「ということになっていました。」
そんな忙しい父を支え、家庭をきりもりする母は、ここ数年痴呆の重くなってきている祖父の介護を厭うこともなく、強く朗らかに毎日を受け止めています…「ということになっていました。」
温かい家族に見守られながら、幼い頃からの夢だった小学校の教師として働いている私ですが、職場で出会った優しい恋人と、もうすぐ結婚…「ということになっていました。」
あの、お兄ちゃんが帰ってくるまでは。(公式HP参考)
感 想 平穏で幸せそうな家族の中にずぅ〜と潜んでいた、それぞれのダークな部分が浮き彫りになってゆく展開。家族崩壊一歩手前のような状態で、一番真面目な妹と対照的な兄のラストの展開に「家族の温もり」と「崩壊へと続く決定打は打たれたのか?」というちょっとした余韻を残してくれるストーリーです。
etc http://www.kore-eda.com/hebiichigo/2005.4.9---DVD
亡国のイージス (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:阪本順治
出演:真田広之(仙石恒史:先任伍長)/寺尾アキラ(宮津弘隆:いそかぜ副長)/佐藤浩一(渥美大輔:防衛庁情報局(DAIS)内事本部長)/中井貴一(溝口哲也:FTG3等海佐)/勝地涼(如月行:いそかぜ1等海士)/チェ・ミンソ(ジョンヒ)/安藤政信(山崎謙二:FTG2等海尉)/原田芳雄(梶本幸一郎:内閣総理大臣)/吉田栄作(竹中勇:いそかぜ船務長)/谷原章介(風間雄大:いそかぜ水雷士)/豊原功補(杉浦丈司:いそかぜ砲雷長)/原田美枝子(宮津芳恵)/岸部一徳(瀬戸和馬:内閣情報官)/真木蔵人(宗蔵良昭:第204飛行隊1等空尉)/他
物 語 東京湾沖で訓練中の海上自衛隊イージス艦「いそがぜ」で、艦長が何者かに殺害された。宮津副艦長は、先任伍長の仙石に、犯人が如月一等海士であると告げ、乗務員を艦から退去させる。しかし宮津は、某国の対日工作員、ヨンファと共謀し、特殊兵器「グソー」の照準を東京首都圏に合わせていた。その頃陸では、防衛庁情報局の渥美たちが対策に乗り出す。なす術を失った政府は、米軍の新型爆弾を使い、「いそかぜ」を空から消滅することを検討しはじめるが....。<goo映画より>
感 想 2005年は原作・福井晴敏の作品の映画化が人気?の様ですが、映画作品としては今ひとつの印象だったり、子供だましだったり...本作はそんな中でもまぁ普通に観賞できました。現在の邦画を支えている俳優陣達を贅沢に配し自衛隊等の協力もあり本格的ではあるのですが、この手の映画が成立するには日本は平和すぎるのか?リアリティから少し離れているからなのか?例えばコミック「沈黙の艦隊」で受けたような世界がひっくり返るような緊迫感や衝撃が感じられない「自分」を感じてしまいました。
ただ券を頂いての観賞で、ロードショーを終える劇場もある中、上映館を探して言ったのですが客席は6割位は埋まっていました。人気はあるのですね。
etc 2005.9.18---劇場 http://aegis.goo.ne.jp/
好奇心のゆくえ→
包帯クラブ(日本:2007年) ★★★★
スタッフ 監督:堤幸彦
出演:石原さとみ(ワラ:騎馬笑美子)/柳楽優弥(ディノ:井出埜辰耶)田中圭(ギモ:柳元紳一)/貫地谷しほり(タンシオ:丹沢志緒美)/関めぐみ(テンポ:本橋阿花里)/佐藤千亜妃(リスキ:芦沢律希)/他
物 語 懸命に生きているうちに、誰かの大切なものを奪っている事がある。そんな現実に気づき、絶望すら感じていた高校生のワラは、偶然出会った不思議な少年ディノ、タンシオ、ギモたちと「包帯クラブ」を始める。インターネットで傷ついた出来事を投稿してもらい、その人が傷ついた場所に包帯を巻く。その風景をデジカメで撮影し、投稿者に送るのだ。最初は活動に充実感を覚えていたメンバーだったが、やがて自分たちの傷が疼きだし…。(goo映画より抜粋)
感 想 他人から観たら奇行にも思える。包帯まきまき...な行動は、彼女・彼等の心のフィルターを通して目撃してしまうと共感できてしまう。
石原さとみは相変わらず良い!柳楽はこんな感じの演技もするのね〜ってな感じ。田中圭は顔が韓国の俳優っぽいね。貫地谷しほりは相変わらず?こういった役の印象が強すぎて....。関めぐみは美人なだけに意地悪っプリな感じも似合ってた。佐藤千亜希は初めて観たけれど、真正面の顔がとっても可愛かったな。イメージの中で今回出演の役者達を思い浮かべると個性的でいてバランスがとれるのかな?と心配にもなるけれど、結構それぞれまとまってました。
etc 2008.8.15--- DVDhttp://www.ho-tai.jp/
好奇心のゆくえ→
僕は妹に恋をする(日本:2006年) ★★★
スタッフ 監督:安藤尋
出演:松本潤(結城頼)/榮倉奈々(結城郁)/平岡裕太(矢野立芳)/小松彩夏(楠友華)/浅野ゆう子(母)/岡本奈月()/他
物 語 双子の兄妹の頼と郁は、同じ学校に通う高校三年生。幼い頃はシロツメ草の草原で無邪気に結婚の約束をしたほど仲がよかったが、最近はなぜか、頼の郁への態度はすっかり冷たくなっている。そんな双子の兄妹の恋愛を描いたラブストーリー。(goo映画より抜粋)
感 想 想像するに原作は、なんでもありの物語?兄妹の愛に、頼に対する矢野君の感情など、映画では意味ありげに さらっと流していたけれど、ホントはもっとドロドロなんでしょうね。...こんな愛の形を表現するのなら何か納得させられるものが描かれているのかな?と期待しましたが、悪戯に煽られただけの感じが残ってしまった。久しぶりにエンドロールが流れ出した瞬間に「えぇっ」と声が出てしまった。
etc 2010.3.3---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
僕の彼女はサイボーグ(日本:2008年) ★★
スタッフ 監督:クァク・ジェヨン
出演:綾瀬はるか(彼女)/小出恵介(ジロー)/桐谷健太()/田口浩正()/遠藤憲一()/小日向文世(レポーター)/竹中直人(教授)/吉行和子(お婆ちゃん)/他
物 語 20歳の誕生日、祝ってくれる友達もいないジローは、街で“彼女”と出会う。最高に楽しい一日を過ごすが、誕生日が終わる頃、彼女は姿を消してしまい、それから会うことはなかった。1年が過ぎ、去年と同じように一人で誕生日を祝っているジローの前に、“彼女”は現れた。必ずまた会えると信じていたジローは喜ぶが、再会した彼女は何だか去年と違うような…。実は、“彼女”は未来から送り込まれたサイボーグだったのだ!(goo映画より抜粋)
感 想 「猟奇的な彼女」を超えることはできないけれど、監督らしい展開や演出が良い方にプラスされる物語にはなっていた。まぁ兎に角、綾瀬はるか好きな方は観るべきでしょうね。彼女の魅力がたくさん詰まっている映像にはドキドキしました。タイムトリップ物を題材にしたファンタジックな物語なのですがかなりざっくり大胆に端折られた印象は残ってしまう、監督にもう少し「世界観を構築し表現できる緻密さ」が加われば監督に恋してしまうかも?(冗)
etc 2008.10.31---DVD
好奇心のゆくえ→
僕らは静かに消えてゆく //CD特典のshort film DVD(日本:2004年) おまけ
スタッフ 監督:高木 聡
出演:山崎昌義/山本太郎/目黒真希/原田芳雄
物 語 青野は街に帰って来た。呑み屋で一人呑んでいると学制の頃お互い名前は知っていた程度の同級生とバッタリと会いそいつの好きな彼女の相談を持ちかけられる。後日会う事になるのだが、青野とその彼女の間には思い出したくない過去があった。
感 想 30分程度のショートムービーで多くは語らないのだが、2人の間に何があり、なぜ今、青野は街に戻って来たのか...。山崎まさよしの新曲「僕らは静かに消えてゆく」の初回CDに特典としてついて来たDVDです。ちょっと珍しかったので密かに載せておきます。
etc 2004.5.30--特典DVD
僕らはみんな生きている(日本:1993年) ★★
スタッフ 監督:滝田洋二郎
出演:山崎努(中井戸)/真田広之(高橋啓一)/岸部一徳(富田)/嶋田久作()/ベンガル()/早見優()/他
物 語 「三星建設海外土木設計第三課の若手社員・高橋啓一は恋人・美由紀にしばしの別れを告げ、南西アジアにある国タルキスタンに出張することになった。空港で出迎えたのは現地の支店長・中井戸と運転手のセーナ、そして貧しい子供たちの群れと戦車のパレード。高橋が呼ばれたのは三年前に政権を掌握したムイニット軍事政権によるODA事業のプレゼンテーションをするためだったが、軍の開発担当相であるカッツ大佐にはライバル会社IBCの富田がしっかり食い込んでおり、入札は案の定IBCに。だがその結果の内示があったカッツの誕生パーティーの日、突如クーデターが起こる。(goo映画より抜粋)
感 想 2008年にモントリオール国際映画祭にて「おくりびと」でグランプリを受賞した、滝田監督の1993年の作品。僕が観た過去作品は「コミック雑誌なんていらない!」「木村家の人々」「お受験」「秘密」と、こうして並べると結構派手さはないけれど、しっかりと好印象を残してくれる監督さんなんですね。今後の活躍を期待したい監督さんの一人であるこは間違いない。
etc 2008.12.29---スカパーch.261 チャンネル NECO
好奇心のゆくえ→
星になった少年 (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:河毛俊作
出演:柳楽優弥(小川哲夢)/常盤貴子(小川佐緒里)/倍賞美津子(藤沢朝子)/高橋克実(小川耕介)/蒼井優(村上絵美)/於保佐代子(小川紀)/加藤清史郎(小川貴生)/谷山毅(小川貴生)/井上花菜(小川万希)/甲野優美(小川万希)/JARAN PHETJAROEN(象学校校長)/WISANUKORN SAISATH(ポー)/ミッキー(アジア象)/ランディ(アジア象)/スマイル(チンパンジー)/マチャミ(犬)/他
物 語 1989年、千葉県東金市。家族経営の小さな動物プロダクション“小川動物プロダクション"に、母・佐緒里の長年の夢であった2頭の象、ミッキーと子象のランディがやって来た。象たちと仲良しになった13歳の長男・哲夢は、ある日、立派な象使いになりたいと思い立ち、両親の反対を押し切って、単身チェンマイ北部の象学校に留学する。言葉もわからないまま、子象のファーをあてがわれ、トレーニングを開始した哲夢。やがて、ポーを始めとした他の生徒たちとも打ち解けるようになった彼は、努力の甲斐あって一人前の象使いへと成長し日本へ戻る...。(goo映画より抜粋)
感 想 結末だけは、観ていないのに知っている..。だけど随所で「じわ〜ん」と来てしまった。演出 ・脚本・映像が最高に好き!...と、言える作品では有りませんでしたが、何かグッとこさせるパワーは秘めている作品ですね。坂本龍一の音楽に引き込まれるっていうのもあるのかもしれませんが... あと、蒼井優にも.....。
etc 2006.9.17---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
星に願いを。(日本:2002年) ★★
スタッフ 監督:富樫森
出演:竹内結子(青島 奏)/吉沢 悠(天見笙吾)/高橋和也(葉月 優)/中村麻美(石川里見)/梅沢昌代(看護師長)/牧瀬里穂(青島沙希)/國村 隼(霧島 仁)/伊藤祐子(DJ)/他
物 語 北海道・函館。3年前の事故により、失明し、声も失った青年笙吾は意識を取り戻した後も精神的に立ち直れずにいた。彼が立ち直るきっかけになったのが担当の看護師・奏であった。彼女の時に厳しく・献身的でもある看護とリハビリにより笙吾は生きる勇気を取り戻し、徐々に2人は言葉を越え心で通じ合うようになっていた。しかし、ある夜に2人が交わした約束の後に訪れる悲劇が「恋する2人」を引き裂きく!そして奇跡は起こった....。
感 想 この作品は、香港映画「星願」の日本版リメイク作品で殆ど本家と同じ要素展開でした。ゆったりとした間の取り方は僕には観やすかったり、リハビリのシーン等は本家には無かったので納得できたりしました。両作品に観られるファンタジックな部分の演出は、工夫をしているのですが、どうなんでしょうか?吉沢悠の役は難しいというのは素人でも理解できますが、素人目にも上手く演じているとは思えませんでした(辛口っ〜ファンの方スミマセンっ)
etc http://www.bsr.jp/hoshi/index.htm2005.2.24---DVD
ホテルビーナス(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:タカハタ秀太
出演:草薙 剛(チョナン)/香川照之(ドクター)/中谷美紀(ワイフ)/市村正親(ビーナス)/パク ジョンウ(ガイ)/コ ドヒ(サイ:少女)/チョ ウンジ(ソーダ:花屋)/イ ジュンギ(ボウイ)他
物 語 女装オーナー、ビーナスが経営するホテル・ビーナス。ここに暮らす人たちはそれぞれ過去を背負って生き様々に心を閉ざしたり、悩んだりしている。ホテルのウェイター兼世話係のチョナン。酒に溺れた元医者のドクターとその妻ワイフ。花屋のソーダ。自称殺し屋ボウイ。ある日彼等の元に男と口をきかない少女の親子?がやって来た。それぞれが複雑に絡み合った心模様が触れ合うことでほどけていったり、居づらくなってしまったり....。
感 想 個人的に1つ前に観た作品「●ェ●●ーホテル」に物足りなさを感じていたところ、レンタルが開始されていたので飛びつくように観賞!救われた思いです(笑)。音楽・映像・脚本色々な所でキラリ光っていました。日本人スタッフ、日本と韓国のキャストを交え、全編韓国語、舞台はウラジオストックという妙な設定の映画ですね。クサナギ君はいつか彼の憧れのハン・ソッキュと競演できるといいですね。
etc 2004.9.9---DVD http://www.hotelvenus.net/
麻雀放浪記 (日本:1984年) ★★
スタッフ 監督:和田誠
出演:真田広之(坊や哲)/加賀丈史(ドサ健)/大竹しのぶ(まゆみ)/加賀まりこ(ママ)/名古屋章(上州虎)/高品格(出目徳)/加藤健一(ゼゲンの達)/他
物 語 敗戦直後の東京の片隅でひたすら麻雀を打ち続け、様々な勝負師との出逢いの中でもう一つの人生を学んでいく若者の姿を描く。(goo映画より抜粋)
感 想 勝負師の世界・麻雀を知らない僕が観ても充分面白い勝負が展開される人間ドラマでした。これは野球のルールを知らない女の子が「巨人の星」や「タッチ」をみても面白いのと同じ事......とはちょっと違う。
etc 2006.2.17---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
まあだだよ (日本:1993年) ★★
スタッフ 監督:黒澤 明
出演:松村達雄(先生)/香川京子(奥さん)/井川比佐志(高山)/所ジョージ(甘木)/油井昌由樹(桐山)/寺尾聰(沢村)/小林亜星(和尚)/日下武史(主治医)/他
物 語 昭和一八年の春。先生は生徒たちへ、作家活動に専念するため、学校を去ることを告げた。生徒たちは『仰げば尊し』を歌い敬愛する先生を送る。退職後に引っ越した家にも、高山、甘木、桐山、沢村ら門下生たちが遊びにやって来る。といっても皆、中年のいい大人なのだが。ある日、先生の家で還暦の祝宴が開かれた。先生と奥さん、門下生たちの馬鹿鍋を囲みながらの楽しい会話が弾むが、戦時下のこと、空襲で水をさされてしまう。先生の家は空襲で焼けてしまい、知人の厚意で貸してもらった、三畳一間の堀建小屋暮らしを余儀なくされる。先生と奥さんは狭いこの小屋で夏、秋、冬、春……三年半を暮らす。昭和二一年の晩春、門下生たちの画策で第一回『摩阿陀会』が開かれた....。(goo映画より抜粋)
感 想 「先生」に、慕って来る生徒達との交流の物語で、「泥棒除け」「立ち小便除け」等、洒落の聞いた先生の振る舞いが魅力的。でも、なんと言ったら良いのか?いわゆる「人間観察が結構好き..」という人なら楽しめそうな作品だと思います。エンターテインメントな作品とはちょっと違うのかな〜?
etc 2006.9.24---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
まいっちんぐマチコ!ビギンズ (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:鈴木浩介
磯山さやか(マチコ)/佐野夏芽(雷子)/島根定義(モン太)/富士タクヤ(カメ進)/他
物 語 「まいっちんぐマチコ先生」のエピソード0にあたるNEWストーリー。都内でも有数の伝統進学校「こりゃま学園」はここ数年、校内の風紀の乱れと体育会系部活の活躍により、進学率が低下。そこで女教頭・江戸川橋は学園を改革すべく自らの息のかかった生徒会を編成し生徒の徹底管理をしていた。女教頭の圧力により次々と廃部にされ残されたのはボクシング部のみで、女部長・稲妻パンチの雷子はそこで必死に抵抗していた!..そこえある日教育実習生のマチコが「こりゃま学園」にやってくるのであった。
感 想 く.くだらない.....。磯山さやかの本作での演技は耐え難く(一応Fanなのだが)、脚本も画も映画のレベルではないので、鑑賞した時「これは映画ではなくドラマ作品?」と思っていたので、レビューはしていなかったのですが、調べたら単館上映されていたようです....。★1つ作品でもイイのですが、磯山さやかの(一応)ファンとして★2で......。
etc 2006.6.23---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル http://www.maicching.com/
好奇心のゆくえ→
松ヶ根乱射事件(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:山下敦弘
出演:新井浩文()/山中崇()/川越美和()/木村祐一()/三浦友和()/他
物 語 舞台は90年代初頭頃。とある田舎町・松ヶ根で警察官をしている光太郎は、事件という事件のない退屈なこの町にウンザリしていた。実家は畜産業を営んでいるのだが、ぐうたらな父親・豊道は近くの床屋に居候中。そんな所へ流れ者のカップル、みゆきと祐二が松ヶ根にやってきた。何か訳ありっぽいこの二人の出現をきっかけに、ひき逃げ、金塊騒動、ゆすり、床屋の娘の妊娠と、平穏な町の平和に波風が立ち始めるのだった。 (goo映画より抜粋)
感 想 現代が生み出すストレス社会は、実は都会だけではなく、平和に見えていた片田舎の小さな町にもはびこっていた..。視覚から感じる平穏な町は、しかし一つ一つの家庭からみれば様々な問題も抱え一人の青年の中にも「もやもや」が芽生えていた...。大きな事件が「この町」や「人々」によって?うやむやにされ気になってしょうがない所もあるけれど、漂うム〜ドは何となく好き。かつてのアイドル川越美和のあの老け顔はメイクなのでしょうか??
etc 2008.7.28---DVD
好奇心のゆくえ→
間宮兄弟(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:森田芳光
出演:佐々木蔵之介(間宮明信)/塚地武雅(間宮徹信)/常磐貴子(依子先生)/沢尻エリカ(本間直美)/戸田菜穂(大垣さおり)/中島みゆき(間宮母)/北川景子(本間夕美)/佐藤隆太/高嶋政宏/岩崎ひろみ/他
物 語 二人で仲良く暮らす間宮兄弟。二人とも独特のこだわりを持つためオタク?とも考えられる。お互いを大切に想い今の生活を楽しみながらも恋愛に縁のない生活に疑問を持ち始め・・・。(wikipediaより抜粋)
感 想 佐々木蔵之介と塚地は本当の兄弟に見えた。この兄弟って、人としては仕事=収入も安定してそうだし、住んでいる所も立派だし、実家もなんか凄そうだし、社会に適応できてない雰囲気ではないのだが、物語の中では、兄弟それぞれに(趣味)友の存在が見えなかった所に孤独感を凄く感じてしまった。
etc 2008.5.6---スカパーch.312 ムービープラス
好奇心のゆくえ→
守ってあげたい!(日本:2000年) ★★
スタッフ 監督:錦織良成
出演:菅野美穂(安西サラサ)/杉山彩子(中蜂あやめ)/白川みなみ(牛尾衛子)/池田真紀(桜吹雪鳥子)/他
物 語 好奇心と2年後の退職金get!を手に入れるための不純な理由で婦人自衛官教育隊に入隊した安西サラサと個性的な仲間達の成長物語。
感 想 画面からただよう、映画ではないTVドラマの域をでていない作品。同名原作好きなら思いも募って面白いのかも?残念ながら演技も脚本も映像も音楽までも僕の納得できるレベルではなかった...。
etc 2005.3.17---ビデオ
真夜中の弥次さん喜多さん (日本:2005年) ★★★
スタッフ 監督:宮藤官九郎 原作:しりあがり寿
出演:長瀬智也(弥次郎兵衛)/中村七之助(喜多八)/小池栄子(お初)/阿部サダヲ(金々)/柄本佑(呑々)/寺島進(岡っ引)/竹内力(木村笑之新)/板尾創路(浪速ホット)/古田新太(清水ジロチョウ)/他
物 語 江戸の町は南蛮から来た像様の話で持ちきり。ペラペラでまるで現実味がない。ワイルドで熱い男、弥次郎兵衛と、ヤク中の役者、喜多八。ふたりはディープに愛し合う恋人同士だ。ある日弥次さんが悪夢を見て飛び起きると、喜多さんが虚ろな目で注射器を片手に震えている。「弥次さん…、オイラ、現実(リヤル)がとんと分からねえ」。折りしも長屋には、お伊勢さんからのDMが届く。“リヤルは当地にあり"。喜多さんのヤク中を治すため、そしてリヤルを探すため、お伊勢さまを目指してふたりは東海道の旅に出る。(goo映画より抜粋。)
感 想 見ている方のノリが大切。とくにコウイウ映画と知らずに観始めたならば....久しぶりの映画でとっても楽しみにしてた...なんて方にはどっちに転ぶかな?まぁ人を選ぶ作品です。夢落ちが多いのもなんか疲れるけれど所々で笑ってしまう自分もいたりして。なんか終始落ち着かない作品。
etc 2007.2.3---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
道 (日本:2005年) ★★★
スタッフ 監督:山下敦弘
出演:野嵜好美(監督)/山本剛史()/島守杏介()/坂口直人()/他
物 語 自主制作映画がトラブル続きの末に崩壊に至る過程を描く擬似ドキュメンタリー。 (スカパーガイドより抜粋。)
感 想 数日前にみた「不詳の人」(同監督作品)が結構衝撃的な作品といえたので、どうしても比較してしまいました。ちょっと観ている側の僕にはパワーを感じる事が出来なかった。映画スタッフが崩壊してゆく内容なので、他人のケンカに野次馬魂が芽生える方に....どうでしょう?
etc 2007.8.8---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
みんなのいえ (日本:2001年) ★★
スタッフ 監督・脚本:三谷幸喜
出演:田中直樹(飯島直介)/八木亜希子(飯島民子)/唐沢寿明(柳沢英寿)/田中邦衛(岩田長一郎)/野際陽子(飯島セツ子)/吉村実子(岩田光代)/他
物 語 脚本家の直介と妻の民子は、郊外の土地にマイホームを建てることになった。設計は民子の大学の後輩で新進気鋭のインテリア・デザイナー、柳沢に、施工は民子の父で昔気質の大工の棟梁・長一郎に依頼。ところが、おしゃれで開放感溢れるアメリカ建築をデザインする柳沢と、とにかく頑丈な和風建築を建てようとする長一郎は対立を始めてしまう...。〜若い夫婦のマイホーム建築を巡って巻き起こる騒動を描いたホーム?コメディ。〜(goo映画より)
感 想 ずっと以前に一度鑑賞していた本作ですが、明日から仕事と思うとなかなか眠たくならない日曜の深夜に何気なくTVをつけていたら...結局最期までしっかり観てしまった「みんなのいえ」です。デザイナー柳沢と棟梁長一郎との間に信頼関係が結ばれ始めると激しく「嫉妬」する飯島直介(ココリコ田中)の演技が、なんだが可笑しくて深夜にゲラゲラ・ゲハゲハ笑ってしまいました。
etc 2006.1.23---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→「」
メゾン・ド・ヒミコ (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:犬童一心
出演:柴咲コウ(吉田沙織)/オダギリジョー(岸本春彦)/西島秀俊(細川専務)/歌澤寅右衛門(ルビイ)/青山吉良(山崎)/柳澤愼一(政木)/井上博一(高尾)/森山潤久(木嶋)/洋ちゃん(キクエ)/田中泯(卑弥呼)/他
物 語 塗装会社の事務員として働く吉田沙織、24歳。ある事情で借金を抱え、夜はコンビニでバイトをしているが、いっそ風俗で働こうかと思い悩んでいる。専務の細川が気になっているが、彼は同僚のエリナと不倫中だった。ある雨の日、沙織のもとに若く美しい男が訪ねてくる。名前は岸本春彦。彼は、幼い沙織と母を捨てて出て行った父親の恋人だった。(goo映画より抜粋)
感 想 「天然コケッコー」を観て、そのパンフレットに脚本家の渡辺あやさんの手がけた作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった事。そして本作「メゾン・ド・ヒミコ」もあり、HDレコーダーに録画ストックがあったので観賞してみた。自分からしてみればこの作品の環境は遠くて、どんな日常がそこにあるのか?予想もつかなかったが「楽園」に見えてしまう部分と「現実」の厳しい部分とで釘付け状態のままラストまで観賞してしまった。この「釘付け」させるのが、監督や脚本家さんの才能であるのだろうな〜と思えた。渡辺あやさんという脚本家さんは今後も注目だな。
etc 2007.8.19---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
メッセンジャー(日本:1999年) ★★
スタッフ 監督:馬場康夫
出演:草ナギ剛(鈴木)/飯島直子(清水尚実)/京野ことみ(阿部由美子)/加山雄三(島野真)/矢部浩之(横田重一)/青木伸輔(服部)/別所哲也(岡野)/小木茂光(太田)/京晋祐(細川)/伊藤祐子(前川万美子)/江原達怡(バーテンダー)/田中要次(黒バイク1)/マット・レーガン(ティム・グレイ)/他
物 語 清水尚美はイタリアブランドのプレスとしてお高い日常を送っていたが。その本社が倒産。財産や地位を一瞬にして失い、ついていない事に運転していた車で自転車便「TOKYO EXPRESS」の横田をひいてしまう。示談交渉に入院先に出向くが、財産も何も無い「お高い」振る舞いの尚美に対して横田が示談の条件に出したのが代わりに自転車便で働く事だった。簡単な気持ちで引き受ける尚美であったが「TOKYO EXPRESS」の事務所に行ってみるとそこには、無口で愛想の良くない青年の鈴木がいた....。
存在は知られているが良くは知られていない自転車便の主人公達の素顔と恋。そしてバイク便とのライバル関係?を描いた作品。
感 想 何年も前に、知人に面白いよ!と言われていた作品でした。作品自体は映画というよりは、夜8時台のTVドラマという雰囲気の作品。バイク便の「セルート」は実在の会社なのに、あんな悪者の演出をされてしまい問題にはならなかったのだろうか?と心配になるくらいの「悪者ぶり」です。各キャラクターがそれぞれ個性はあって面白かったけれど全体のバランス感覚がヘンな印象。しかし僕のパソコン?では草ナギ君のナギが変換できません!
etc http://messengers.webooks.co.jp/ 2005.2.27---ビデオ
地下鉄(メトロ)に乗って (日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:篠原哲雄
出演:堤真一(長谷部真次)/岡本綾(軽部みち子)/大沢たかお(小沼佐吉)/常盤貴子(お時)/田中泯(野平啓吾先生)/笹野高史(岡村)/北条隆博(昭一兄ちゃん)/吉行和子(長谷部民枝)/他
物 語 いつもの地下鉄を降りて、駅の階段を上ると、そこはオリンピックに沸く昭和39年の東京だった。真次に突如訪れた、現実とも夢とも信じがたいタイムスリップ。真次は恋人みち子と共に過去にさかのぼり、若き日の父と出会う。時空を超えた旅を続けて行くうちに明らかになってゆく「父親」の真実の姿、そして真次とみち子との間に秘められたあまりにも切ない運命...。(公式サイトより抜粋)
感 想 表向きは「懐かしいあの頃」を再現するといった最近の流行にノッカッチャッタイメージだが、実は暖かな、そして切ないヒューマンドラマ。浅田次郎の原作ってのは、なんでこんなにもいい映画なってしまうのか?
etc 2007.11.3---スカパーch.707 日本映画専門チャンネルhttp://www.metro-movie.jp/
好奇心のゆくえ→
萌の朱雀(日本:1997年) ★★★★
スタッフ 監督:河瀬直美
出演:尾野真千子(田原みちる)/柴田浩太郎(田原栄介)/神村泰子(田原泰代)/和泉幸子(田原幸子)/國村隼(田原孝三)/向平和文(栄介:少年時代)/山口沙也加(みちる:少女時代)/他
物 語 過疎化が進む奈良県吉野村、山間の村に暮らす、父・孝三、母・泰代、娘・みちる、お婆ちゃん・幸子、お兄ちゃん・栄介の5人が田原家の面々。15年も前から村に鉄道を通す計画が持ち上がっていたがその計画も頓挫したままで、トンネル工事に携わっていた父・孝三は仕事にも就かず気力を失っていた。家系を支えるために栄介の勤め先に泰代も勤め始めるが元々身体が弱い泰代は体調を崩し倒れてしまう。責任を感じた父・孝三は........。
この山間の暮らしを愛し、血の繋がらない兄に想いを寄せるみちる、鉄道への憧れに破れた父の姿、5人が揃っていれば充分に幸せだった...そんな暮らしは続けられなくなってゆく。
感 想 先日観賞した、「沙羅双樹」もそうでしたが、日常を紡ぎだす監督の個性を感じる作風。映画として普通ならば盛り上げるミステリーな部分の事実はひた隠しで、感じさせる・考えさせる演出が独特です。本作は97年のカンヌ国際映画祭にて日本人初のカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞しています。納得できますね。
etc 2005.6.9---ビデオ
好奇心のゆくえ→監督作品「沙羅双樹」「かたつもり(未見)」
問題のない私たち (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:森岡利行
出演:黒川芽以(笹岡)/沢尻エリカ(新谷麻綺)/美波(瀬崎マリア)/森絵梨佳(施川瑞希)/小松愛(松野綾)/勝村政信(笹岡文成)/大塚寧々(松下桃花)/野波麻帆(加藤:担任)/浜田晃(校長)/他
物 語 15歳の笹岡澪は、いじめを苦にして自殺した中学生のニュースを聞いて、こう思っていた。「死ぬ勇気があるくらいなら、歯向かっていけばいいのに……」。澪は学校でリーダー的存在であり、いじめの中心人物だ。今のターゲットは、地味で行動がとろい潮崎マリア。臭いからとプールに突き落としたり、手伝ってあげると言ってマリアのノートに落書きをしたり…。そんな行為を「潮崎マリアに対する不快感への正当防衛」と称して、悪びれる様子もなく、当然のようにいじめていた。周りには澪のグループを止めるクラスメートは誰一人もいない。ある日、新谷麻綺が転校して来ると....。(goo映画より)
感 想 昨日まで虐める立場の主人公が転校生の出現によって立場が逆転しエスカレートして行く...。「教師や大人」が問題解決に関わって来ないのは、この作品のラストへの伏線になっているからのようです。現実的な子供達の裏側の心理、大人の裏側の駆け引きを展開し主人公達が解決してしまうのは、あり得なさそうだけどちょっとスカッとできました。....こんなドロドロした世界を展開するのならば、大人の責任のとりかたもきちっと見せて「誤るだけでは済まされない世界」が有る事も必要かな?とも思ってしまうが、登場人物達がカワイイので気にしない事に...
etc 2006.3.11---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
野獣都市 (日本:1970年) ★★
スタッフ 監督:福田 純
出演:黒沢年男(有間靖治)/三國連太郎(石浜社長)/高橋紀子(美津子:娘)/岡田可愛(みゆき)/清水将夫(市原)/他
物 語 大学・工学部の学生、有間は鉄砲店のアルバイトをして学費の足しにしていたが、石浜という男に銃の腕前を見込まれて、彼の運転手兼・用心棒として契約した。石浜は戦争中の麻薬で成功し、現在では実業家として成功したかに見えたが、彼の過去を知る者から揺すられたり、彼の地位を狙う組織?にハメられたりと身辺は穏やかではなかった....。両親の温もりを知らない有間は、石浜に父親像をだぶらせたのか、石浜についてゆくと決めたのだった。
感 想 スカパーch.707(日本映画専門チャンネル)の「私が好きな日本映画」にて紹介されていた作品。1970年の頃の東京。車がレトロ...道がまだまだ未舗装状態...。いまではイイおっちゃんの黒沢年男がカッコイイ!高橋紀子メッチャカワイイ!物語事態は、ハードボイルド・アクションで強引な展開だが現在とは違いすぎる東京の景色は外国映画でも観ている錯覚をおこしそうだった。
etc 2005.12.8---スカパーch.707
好奇心のゆくえ→
優駿 ORACION(日本:1988年) ★★
スタッフ 監督:杉田成道
出演:斎藤由貴(和具久美子)/緒形直人(渡海博正)/緒形拳(渡海千造)/吉岡秀隆(田野誠)/加賀まりこ(田野京子)/吉行和子(和具美穂)/林美智子(渡海タエ)/石坂浩二(吉永達也)/加藤和宏(増矢騎手)/石橋凌(多田時雄)/仲代達矢(和具平八郎)/田中邦衛(砂田重兵衛)/他
物 語 北海道・静内の牧場主・渡海千造と息子・博正の夢は、名馬をつくりダービーを制覇することだった。そして伝説の名馬ゴドルフィンの血をひく仔馬オラシオンが無事産まれた。和具工業社長の平八郎は二つの悩みを抱えていた。一つは会社の危機で、もう一つは娘の久美子も知らない腹違いの弟・誠の存在だった。しかも腎不全で、父親の腎臓移植が必要なほど重病だった。和具はオラシオンを3千万円で買い、夢を託すことにした。(goo映画より抜粋)
感 想 1988年の映画で、当時は「馬の映画?何それ」くらいの印象だったが、今では立派な競馬好きである僕としては、一度は観ておこうという気持ちに変わっていました。
能力の無い競走馬に生き残る道が閉ざされることもある現実は、人にもありうる事?と残酷さを訴えるのは逆説的に競走馬への思いも重ねられているのだろうか?など競走馬と登場人物達の人生とをダブらせるような見せ方で意味深だ。劇中のダービーを勝ち取ることの「重さ」はもっと大切に表現して欲しかったけれど...。
etc 2009.7.8---ch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
夕凪の街 桜の国 (日本:2007年) ★★★★
スタッフ 監督:佐々部 清
出演:麻生久美子(平野皆実)/田中麗奈(石川七波)/吉沢悠(打越豊)/中越典子(利根東子)/伊崎充則(石川旭:青年期)/金井勇太(石川凪生)/藤村志保(平野フジミ)/堺正章(石川旭)/他
物 語 「夕凪の街」原爆投下から十三年。広島で暮らす平野皆実は会社の同僚・打越から愛を告白されるが、彼女の心の傷が自らの幸せさえ拒んでしまっていたが...。
「桜の国」それから半世紀後。現代の東京に皆実の弟・旭は暮らしていた。旭の娘・七波は最近、父親の行動が気になっていた。その夜も父・旭は子供達に黙って外出してしまう、それに気がついた皆実は父親の尾行を始めるが、その行き先は「広島」。父の後を追いながら彼女は、父や伯母さんの背負ってきたものや、自身のルーツに触れてゆく事になってゆく。(公式HPを参考に)
感 想 ことしの夏も賑やかな作品が沢山あるようですが、まず最初に観たい一本として映画館にいってきました。原爆・戦争の映画は夏の風物詩ともいえますが、怒りや・哀しみよりも、生きる事、生きた事の心の繊細さに心振るわされる人間ドラマ。物語の現代と過去の温度差は若干あるものの、監督・役者の力量に支えられてしっかりとした作品になっていると思えます。イイ映画だ。
etc 2007.8.15---劇場
好奇心のゆくえ→http://www.yunagi-sakura.jp/
ゆれる(日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:西川美和
出演:オダギリジョー(猛)/香川照之(兄:稔)/伊武雅刀(父)/新井浩文(アルバイト店員)/真木よう子(智恵子)/他
物 語 写真家の猛は、母の一周忌で帰郷した。父と折り合いの悪い彼だが、温和な兄・稔とは良好な関係を保っている。翌日、猛は稔、そして幼馴染の智恵子と渓谷へと向かった。智恵子が見せる「一緒に東京へ行きたい」という態度をはぐらかして、一人で自然へカメラを向ける猛。そんな彼がふと吊橋を見上げた時、橋の上にもめている様子の稔と智恵子がいた。そして次の瞬間、そこには…。(goo映画より抜粋)
感 想 どんな物語なのか、前知識無しで観賞を始めたので、物語が動きだす吊り橋のシーンに来てはじめて「そういう方向の話なのか」と..。とにかく香川照之の演技が作品を引っ張ってくれています。オダギリジョーの役の気持ちになると自分を見つめ直すような作業ができ、香川照之の目線で考えると周りが見えてくるような...それぞれの演技がしっかりしているからこそ作品に気持ちがはいるのですね。
etc 2008.9.21---スカパーch.310衛生劇場
好奇心のゆくえ→
用心棒 (日本:1961年) ★★★★
スタッフ 監督:黒澤明
出演:三船敏郎(桑畑三十郎)/東野英治郎(居酒屋の権爺)/河津清三郎(馬目の清兵衛)/山田五十鈴(女房おりん)/太刀川寛(伜与市郎)/天本英世(弥八)/勝田進(用心棒本間先生)/山茶花究(新田の丑虎)/加東大介(新田の亥之吉)/仲代達也(新田の卯之助:拳銃使い)/羅生門(用心棒かんぬき)/渡辺篤(棺桶屋)/他
物 語 馬目の宿は縄張りの跡目相続をめぐって二人の親分が対立していた。互いに用心棒・ならず者を集め緊張状態・降着状態が続いている。そこへ得体の知れない浪人がフラリとやって来て、居酒屋の権爺に町の様子をうかがうと一方の親分の所へ向かい用心棒で雇わないかと持ちかける。しかし親分の裏切りを知って今度はもう一方に用心棒で雇わないかと矛先を変える....。この浪人・桑畑三十郎は策をめぐらし剣よりもまず知略で2つの勢力を潰し合わせようとけしかけるのであった......が。
感 想 小さな宿場町の向こうとコチラで勢力争い。このスケールの小さい争いごとがなんとも壮大な娯楽作になっていました。1961年の映画だというクラシックな感じは一切無く。観る人によっては新しささえ感じるのではないでしょうか?殺陣もチャンバラよりは実践的なアクションに仕上がっていて好感がもてました。
etc 2005.8.3---DVD
好奇心のゆくえ→「椿三十郎」
四日間の奇蹟 (日本:2005年) ★★
スタッフ 監督:佐々部清
出演:吉岡秀隆(如月敬輔)/石田ゆり子(岩村真理子)/尾高杏奈(楠本千織)/中越典子(長谷川未来)/西田敏行(倉野順次)/松坂慶子(順次の妻)/平田満(藤本所長)/石橋蓮司(未来の父)/鳥羽潤(荻原誠)/西村和彦(後藤・真理子の前夫)/小林綾子(後藤則幸の妻)/他
物 語 新進ピアニストとして将来を期待されていた如月敬輔は、ロンドンでのコンサートを終えたばかりの時に事件に巻き込まれ、両親を失った小さな女の子の命を自らの左手を犠牲にして救った。.....。ピアニストとしての生命を絶たれた敬輔は突然両親を亡くしひとりぼっちになった少女千織を引き取り、暮らし始める内に千織りのピアノの才能に気がついてゆく。
事件から5年後、2人は各地の施設を慰問しながら千織の演奏を披露する日々に心の安らぎを覚えていた。そんなある日慰問先の療養センターで2人を待っていたのは、敬輔を「初恋の人」として今も密かに慕う岩村真理子だった...。
感 想 「チルソクの夏」「半落ち」「陽はまたのぼる」などなど、画的に観やすく好きな監督さんの新作であります。安っぽいCG・特撮で誤魔化していないところは好感が持てましたが、今までファンタジー&ラブストーリー作品で面白いと思うものには「複線を上手に繋げる展開」や「ファンタジー部分に説得力を持たせる展開」があるものが好奇心をくすぐってくれると考えていまして、本作はもう一押し何かが引っかかってこなかったかな?監督作品の次は「カーテンコール」ですね?こちらも期待しています。
etc 2005.11.12---DVD http://4kiseki.biglobe.ne.jp/
好奇心のゆくえ→「秘密」
黄泉がえり(日本:2003年) ★★★
スタッフ 監督:塩田 明彦
出演:草薙 剛(ナギがでない!)/竹内 結子/石田ゆり子/哀川 翔/田中邦衛/伊東美咲
物 語 九州の阿蘇地方のある地域で、死者が当時のままの姿で蘇ると言う現象が多発した。彼等はどうのようにして蘇ったのか?厚生労働省勤務の川田平田は自らの故郷でもある地で起こった「黄泉がえり」現象の調査のためやってきた。
感 想 原作は様々な蘇った人のエピソードが紹介されていて、イジメで自殺した少年が再びクラスに戻って来た時の虐めた方の罪の意識などが表現されていて泣けた。映画はもう一つの原作では出てこなかった人の物語として受け取ればいいのかも?
etc 2003---劇場
夜のピクニック(日本:2006年) ★★★★
スタッフ 監督:長澤雅彦
出演:多部未華子(甲田貴子)/石田卓也(西脇融)/郭智博(戸田忍:融の親友)/西原亜希(遊佐美和子:貴子の親友)/貫地谷しほり(後藤梨香:貴子の級友)/松田まどか(梶谷千秋:貴子の級友)/柄本佑(高見光一郎:貴子の級友)/高部あい(内堀亮子:男子憧れの...)/加藤ローサ(榊杏奈:転校した貴子の親友)/池松壮亮(榊杏奈の弟)/近野成美(さくら)/嶋田久作(教師・藤巻)/田山涼成(校長)/南果歩(貴子の母)/他
物 語 全校生徒1000人で、24時間かけて80キロを歩く伝統行事「歩行祭」。24時間という長い時、80キロという気の遠くなるような道のりの中で、生徒達は夜目にも目立つように全員が白ジャージに身を包み、打ち明け話に花を咲かせたり、意中の相手に告白をしたりと、歩きながら一夜を過ごす。甲田貴子もその中の一人、彼女には親友にも打ち明けられずにいたある秘密があったのだが....。(公式サイトを参考)
感 想 夜が明ける頃には、前よりちょっと成長している...そんな若さ溢れる清々しい映画。始まりはなんとなく流れている感じもしましたが、気がつくと画面に集中できている自分がいた。特に夜の神秘的な感じと、明け方の清々しい感じは若い主人公達の心の中を映し出しているかのようで、高ぶる感情を盛り上げてくれます。ラストのゴールシーンにカメラが映し出す文字!..冷静に観ればベタな演出にも感じるが説教くさくなく素直に受け取れる。
etc 2008.5.5---スカパーch.261 チャンネルNECOhttp://www.yorupic.com/
好奇心のゆくえ→
夜を賭けて(日本:2002年) ★★
スタッフ 監督:金守珍
出演:山本太郎(金義夫)/ユー・ヒョンギョン(新井初子)/樹木希林(高山フネ)/李麗仙(ヤン婆さん)/清川虹子(ヨドギ婆さん)/山田純太(高山健一)/六平直政(金村利正)/大久保鷹(徳山春夫)/不破万作(船田純希)/山村美智(帳礼子)/他多数
物 語 1958年、戦後の焼跡が残る大阪。立ち入り禁止の兵器工場跡に忍び込み、鉄屑を運び出して売り払うタフな連中が実在した...その名は「アパッチ」彼等は日本人では無く在日コリアンだがその多くは本国にも帰れない無国籍の集団でもあった。
川沿いに集落を構えて貧しい生活を営んでいる彼等は、ある日対岸の広大な廃墟に「お宝」が埋まっていることを知り。生きるためにフネで運河を渡り、警察に追われながらも真夜中に鉄を掘り起こすパワフルでユーモラスな毎日。だが次第に取り締まりも厳しくなって行き彼等の場所は失われて行く。
感 想 舞台は日本の大阪だが、集落の巨大なオープンセットは韓国にて再現し製作された作品。山本太郎の個性的でいてスクリーンに似合う風貌や、人々の活気ある様が描かれる惹きつけられる映画です。無茶苦茶な親分肌の男や、ヤクザとして集落に戻ってくる男など荒々しい男達がぶつかり合うのだが、なんか暖かい。なんか前向きな映画!本作の観賞後に「パッチギ」を見ると歴史を感じられて良いかもしれませんね。
etc http://www.artone.co.jp/yorukake/index.html2005.2.28---ビデオ
羅生門 (日本:1950年) ★★
スタッフ 監督:黒澤明
出演:志村喬(杣売)/千秋実(旅法師)/三船敏郎(多襄丸)/京マチ子(侍の妻)/森雅之(金沢武弘:武士)/上田吉二郎(羅生門の3人目の男)/本間文子(巫女)/加東大介(旅免)/他
物 語 平安時代のある藪の中。盗賊・多襄丸が昼寝をしていると侍夫婦が通りかかる。妻を人目観た時から彼の野心はふくれあがり2人を襲い、夫の目の前で妻を強姦する。しばらく後、現場には夫の死体、妻と強姦の姿は消えていた...。この事件の顛末が当事者達の証言によって語られてゆくが、盗賊・多襄丸が訴える正々堂々の勝負の末で....妻の証言する夫の信頼を失い錯乱し....夫の(霊媒師による)証言による妻の裏切り....。三者三様に食い違う証言に人を信じる事ができなくなってゆくが....。
感 想 文学作品?と思っていましたがエンタ〜テインメントの要素が強い印象。だが爽快さに欠ける気がして疲れもあったのかラスト近くはウトウトしてしまいました。今回はDVDで観賞したのですが、BGMとセリフがカブルシーンではかなりセリフが聞き取りにくかったのは残念。
etc 2005.8.9---DVD
好奇心のゆくえ→
ラフ (日本:2006年) ★★
スタッフ 監督:大谷健太郎
出演:長澤まさみ(二ノ宮亜美)/速水もこみち(大和圭介)/阿部力(仲西弘樹)/石田卓也(緒方剛)/高橋真唯(木下理恵子)/黒瀬真奈美(寮母の娘)/市川由衣(小柳かおり)/八嶋智人(古屋先生)/田丸麻紀(咲山先生)/徳井優(チロリンのマスター)/松重豊(亜美の父)/渡辺えり子(寮母の東海林さん)/他
物 語 水泳の特待生として二ノ宮亜美と大和圭介は同じ高校、同じ寮に入るが、出会いは亜美からの「人殺し!」発言から始まる最悪の展開。大和圭介も忘れていたような過去が判明してゆくなかで、お互いがお互いを意識してゆくが、若さ故の荒削り(ラフ)さや、純粋さがかえってすれ違いを生んでゆく。
感 想 原作は途中までしか読んでなかった事もあり結構楽しめた。何より、長澤まさみの可愛さ・綺麗さだけで男は満足か?(そんな事はないだろうが...)長澤まさみ本人も同原作者の「タッチ」の南役より、本作の亜美役の方が気に入っていると言っているようだし、もこみち君もなかなかの青春君な感じがマルだった。長編の漫画原作を脚本の妙だけではカバーしきれないのは百も承知だがナントカならないものか...ようするにもっとこの物語を観たかったってコト
etc 2007.7.29---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
LOVE SONG(日本:2001年) ★★
スタッフ 監督:佐藤信介
出演:伊藤英明(松岡)/仲間由紀恵(彰子)/一條俊(哲也)/原沙知絵(千枝)/津田寛治(石川)/他
物 語 1985年北海道。レコード店に流れる曲に興味をもった彰子は店員の松岡にどのアルバムの曲なのか?と訪ねる。そのアルバムは尾崎豊の「十七歳の地図」であったが在庫が無く松岡のアルバムを貸してもらうことになった彰子は、いつか自分の好きな音楽だけを扱うレコードショップを開く事が夢だと語る松岡に惹かれてゆく。ところが数日後、彰子がレコード店にアルバムを返しに行くが松岡の姿は無く、彼が東京に行ってしまった事を知る。
借りたアルバムを返す事も出来ずに2年が経ち、彰子高校生最後の夏に、あのレコード店のメッセージボードで偶然見つけた松岡のゆくえを頼りに彰子は松岡にもう一度会うため東京行きの列車に乗り込んだ.......。
感 想 この作品のDVDパッケージから察せられる、仲間由紀恵と伊藤英明のラブストーリー?尾崎豊メモリアルムービーという企画から定番の曲がバンバン流れて?などと勝手な想像をしていましたが....。ちょと違う内容の作品でした。 彰子は松岡と2年前に尾崎豊のアルバムをきっかけに出会うが、現実でも良くあるように2人はそれぞれの人生を歩んでゆく、彼を忘れる事の無かった彰子にとって自分の将来に対する不安の答えを「夢に向かっていた松岡」に求め彼の足跡を辿りながらも、彰子が思い描いていた彼への理想像が崩れてゆくような現実を聞いてしまう。しかし一方、松岡の方も1人の人間として苦悩しながら、自分が失いつつあるかつての夢を取り戻すきっかけを人との出会いの中でミツケテゆく。スレ違いのドラマなのだが、観ていて気持ちがいい作品。
etc 2005.5.14---DVD
ラブレター(日本:1998年) ★★
スタッフ 監督:森崎東
出演:中井貴一/タンチュウ/山本太郎/根津甚八/大地康雄
物 語 チンピラの吾郎は中国女性と偽装結婚をした。出会いの印象は残すものの、吾郎の記憶からはいつしか忘れさっていた。暫く後〜吾郎の所属する組織を疑う警察にあらぬ容疑をかけられ吾郎は留置所へ....そこにある知らせが届く。
感 想 浅田次郎の原作を映画化、「ラブレター(同原作)」というタイトルで韓国版もあります。基本的なストーリーは2作品とも同じであったが、表現の自由度・問題の掘り下げが日本版の方がキッチリとされていました。日韓両作品とも同じシーンでジ〜ンときました。
etc 2004.5.23---ビデオ
Love Letter(日本:1995年) ★★
スタッフ 監督:岩井俊二
出演:中山美穂(渡辺博子・藤井樹)/豊川悦司(秋葉茂)/酒井美紀(少女期:藤井樹)/柏原崇(少年期:藤井樹)/他多数
物 語 天国の恋人に向けて送った一通のLove Letterがきっかけで二つの恋が浮き彫りになってゆく。
感 想 2004.12月にして初観賞の「有名作品」です...。前半パートのファンタジックなカラクリがどういう事なのかが映像で映し出された時にぼ〜っと観ていたためか少し慌てました。ラブストーリーもののアイテムとして図書カードの複線なんかは感動ものですが、亡き夫からの妻への思いは表現されずに、夫の初恋に焦点を合わせているので僕の中のバランス感覚はちょっと取れていませんでした。でも、そこは岩井俊二監督流で甘酸っぱく終わらせてくれます。追伸..この頃の酒井美紀は存在感がありますね。
etc 2004.12.26---ビデオ
リアリズムの宿(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:山下敦弘 原作:つげ義春 音楽:くるり
出演:長塚圭史(坪井)/山本浩司(木下)/尾野真千子(敦子)/山本剛史(舟木)/他
物 語 駆け出しの映画監督・木下俊弘と脚本家・坪井小助は顔見知りではあったものも、友人と呼べるほどの仲ではない。共通の知人である俳優・船木テツヲに誘われ、東京を離れて旅に出たが、なんと船木は寝坊。仕方なくふたりは歩き出した。寒い寒い冬の日。やってきたのは鳥取県のとある温泉街。日本海をふたりで眺めていると若い女・敦子が裸同然で走って近づいてきた。この寒空の下、何を思ったか泳いでいたら服も荷物も波にさらわれてしまったという。
そしてなんとなく、ふたりの男と一人の女の旅が始まった・・・。
感 想 山下敦弘監督3作目!レンタルされているのを知らずにいたので発見した時は嬉しくて「ドキドキ」しました。本作はロードムービーなのですが、泊まる宿にはそれぞれ面白い出来事が....。監督作品の特徴は人の自然な間から起こる笑いや、滑稽さで「クスクス後ゲラゲラ」と笑えるので一度ハマるとたまりません。監督作品を未見の方には「どんてん生活」「ばかのハコ船」そして本作を探してでも観てもらいたいものです。
etc http://bitters.co.jp/yado/2005.3.7---DVD
好奇心のゆくえ→山下監督作品「ばかのハコ船」
リターナー(日本:2002年) ★★★
スタッフ 監督:山崎 貴
出演:金城 武/鈴木 杏/岸谷五朗/樹木希林
物 語 未来からやってきた少女ミリは宇宙人に侵略されるきっかけになるある事件を未然に防ぐため現代にやってきた。
感 想 日本のこの手の映画では観て楽しいと感じられるレベルにはなっているのではないでしょうか?オチは結構好きです。ただ役者人の中で岸谷五朗はかなり浮いている?気合い入り過ぎ?
etc 2003---DVD http://www.returner.net/
理由 (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:大林宣彦
出演:柄本明(片倉義文)/渡辺えり子(片倉幸恵)/真鍋卓也(片倉春樹:長男)/菅井きん(片倉たえ子:祖母)/寺島咲(片倉信子:長女)/山田辰夫(小糸信治)/風吹ジュン(小糸静子)/厚木拓郎(小糸孝弘)/赤座美代子(小糸貴子)/永六輔(有吉房雄:店主)/村田雄浩(石川巡査)/麿アカジ(あきら玩具元店主)/東郷晴子(玩具店店主の妻)/綾田俊樹(砂川信夫)/古手川祐子(里子:秋吉勝子)/加瀬亮(八代祐司)/大和田伸也(佐藤義男)/松田美由紀(佐藤秋江)/久本雅美(葛西美枝子)/多部美華子(篠田いずみ)/岸部一徳(管理人)/峰岸徹(秋吉克之)/吉行由美(克之の妻)/祐木奈江(住人匿名B子)/小林聡美(北畠敦子)/風見章子(北畠智恵子)/南田洋子(石田キヌ江)/勝野洋(石田直澄)/片岡鶴太郎(石田直澄の父)/宮崎将(石田直己:直澄の長男)/宮崎あおい(石田由香里:直澄の長女)/伊藤歩(室井綾子)/左時枝(室井敏子:綾子の母)/細山田隆人(室井康隆:綾子の弟)/ベンガル(室井睦夫:綾子の父)/加藤智恵里(室井祐介:赤ん坊)/立川談志(室井辰夫:綾子の祖父)/中江有里(作家)/小林稔侍(戸村弁護士)/石橋蓮司(早川一起:一起不動産社長)/柳沢慎吾(占有屋の若い男)/島崎和歌子(占有屋の若い女)/他
物 語 1996年6月2日、東京23区に大雨洪水警報が発令された夜。荒川区の超高級マンション"ヴァンダール千住北ニューシティー“2025号室で殺人事件が発生した。住人台帳によると、殺されたのは小糸家の一家4人--!その後の捜査で彼らは全くの別人だと判明する!!高層マンションで「隣人」はどんな人なのかもわからない現代においてだからこそ複雑にからみあう人の絆が浮き彫りに。〜殺人事件の全容とそれを巡る人々の絆を、圧倒的多数の登場人物の証言によって描き出す人間ドラマ。〜(goo映画を参考に)
感 想 もの凄い、登場人物の数。終わってみればそんなに複雑な関係図ができあがるわけではないのですが、はじめて観ている立場からすると「だんだんと不安に」「ダレが誰だか??」になりそうでした。上記のような出演者の数だと演技に温度差を感じてしまったりもしますが、本作はムードを壊すことなくまとまっていて、事件の謎・真実が目の前で解かれていく様がツボにはまると心地よい。ただし事件の本質は都会に潜む病んだ部分が暴かれるため少々重めなストーリーになっています。
etc 2006.11.22---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
リリイ・シュシュのすべて(日本:2001年) ★★★★
スタッフ 監督:岩井俊二
出演:市原隼人(蓮見雄一)/忍成修吾(星野修介)/伊藤歩(久野陽子)/蒼井優(津田詩織)/細山田隆人(佐々木健太郎)/稲森いずみ/大沢たかお/市川実和子/他多数
物 語 カリスマ的アーティスト/リリイ・シュシュに心酔する中学生の雄一。彼は学校で虐めにあい、パシリをさせられても何も言い返せない。そんな現実を否定するかのように自らが主宰するリリイのファンサイトのチャットでリリファを名のり、顔は知らないが同じリリイFanである人々と交流を深めることが唯一の捌け口であった。中でもハンドルネーム・青猫さんには励まされ勇気をもらっていた。しかし、彼と彼の周りの現実はどうすることもなくエスカレートしてゆく。
感 想 これまた、凄い作品です。観賞開始後から暫くすると雄一がまだ虐められていない頃に時間がさかのぼるのですが、沖縄で一人旅する青年(大沢たかお)のエピソードが驚きの展開で区切りをつけると鳥肌が立ち、そこあたりから凄い集中している自分に気が付きました。そして本作でも蒼井優と伊藤歩の女優陣の素晴らしい存在感にも脱帽です!ビデオレンタル観賞でしたが、DVD品質で欲しく(観たく)なりました。
etc 2004.12.23---ビデオ
隣人13号 ディレクターズカット版(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:井上靖雄
出演:小栗旬(村崎十三)/中村獅童(13号)/新井浩文(赤井トール)/吉村由美(赤井のぞみ)/石井智也(関肇)/松本実(死神:赤井の舎弟的存在)/三池崇史(金田:14号室住人?)/せ他
物 語 かつていじめられっ子だった村崎十三は、一見穏やかな青年に成長して、建築現場の仕事に就き、とあるボロアパートに引っ越してくる。だが、彼のカラダには凶暴な別人格“13号”が巣食っており、怒りの沸騰と共に顔を出す。そして少年時代の自分をいじめた赤井トールへ、10年越しの壮絶な復讐を仕掛けるのだった。しかし、その凶暴性は徐々に増していき、ようやく事の重大性に気づいた十三は、なんとか“13号”を抑えようとするが、もはや自分の力ではコントロールすることはできなくなっていた・・・・。(公式HPより)
感 想 鬱積したエネルギーが渦巻いている作品。いわゆる二重人格な主人公だが「13号」の存在に薄々気がついている「十三君」の葛藤を描くでもなく、怒・復讐に流されてゆく様子が描かれていく。最近は現実でも信じられない事件が多いので、タイミングの悪い時に観賞してしまうとかなりツライ作品になるのでご注意を!ラストに流れる少年期のシーンは村崎君のifの未来ともとれるし、別の少年の話として違う選択肢が選べたなら...という意味にも思えたが、原作ではその辺はど〜なっているのかな?? のシーンだったのかは分かりませんが、DVD版は劇場版で流せなかったシーンが追加されている「ディレクターズカット版」だそうです。
etc 2005.12.10---DVD http://www.rinjin13.com/
好奇心のゆくえ→
リンダ リンダ リンダ (日本:2005年) ★★★★
スタッフ 監督:山下敦弘
出演:ペ・ドゥナ(ソン:ボーカル)/前田亜季(山田響子:ドラム)/香椎由宇(立花恵:ギター)/関根史織・Base Ball Bear(白河望:ベース)/三村恭代(凛子:元ボーカル)/湯川潮音(萌:元ギター)/山崎優子・me-ism(中島田花子)/甲本雅裕(小山先生:軽音顧問)/松山ケンイチ(槇原裕作)/小林且弥(大江一也)/小出恵介(阿部友次:軽音部部長)/三浦アキフミ(石川友康:ソンに...)/三浦誠己(前園トモキ)/山本浩司(スタジオQ店員)/山本剛史(カラオケ店店員)/南川ある(美佐子:小学生)/他
物 語 高校生活最後の文化祭のステージに向けオリジナル曲の練習を重ねてきたガールズバンド。だが本番まで3日と迫った時、ギターリストが指を骨折。それが原因なのか?ボーカルの凛子とキーボードの恵が喧嘩をしてしまい凛子がバンドを抜けてしまう...。残った恵・響子・望の3人はコピー曲で出場をすることを決め、1本のカセットテープからブルーハーツの「リンダ リンダ」に出逢う。あとはボーカルを誰にするか....と彼女らの前を韓国からの留学生ソンさんが通りかかる。
3日間に4人が一緒にいた事が良い想い出になる。そんな彼女達の瞬間を映しだした文化祭ムービー。
感 想 存在は知られているが同級生に友達がいないソン。本来なら一番盛り上がる文化祭の催しも韓国文化紹介コーナーを先生指導の元で独り進めている。あまり楽しそうではない彼女が映し出されると、もしかしたら留学に後悔をしているかも?寂しそうな彼女に感情移入してしまい。ソンがバンドに誘われるシーンから笑いながらもウルウルしてしまいました。(韓国紹介コーナーの牛の肉の部位ダーツは意味もなく可笑しいが...)〜山下監督が本作の企画で壁にぶつかっていた時に監督の彼女から「吠える犬は咬まない」のペ・ドゥナの話が出たそうで。その時に留学生をメンバーに入れるアイデアを思いつき、ダメ元でペ・ドゥナに出演依頼をしたそうです。〜
本作は山下敦弘監督らしい「間」と「笑い」がありながら今まで主人公がダメ男だった所を女子高生4人組にすることで観賞しやすくなったとも思えます。この監督の個性が気に入られたならば前作「リアリズムの宿」「ばかのハコ船」もお薦めします。
etc 2005.7.30---劇場 http://www.linda3.com/
好奇心のゆくえ→山下監督作品「リアリズムの宿」
レイクサイドマーダーケース (日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:青山真治 原作:東野圭吾
出演:役所広司(並木俊介)/薬師丸ひろ子(美菜子)/柄本明(医者)/鶴見辰吾(ゼネコン)/杉田かおる()/黒田福美(医者の奥さん)/眞野裕子(英里子)/豊川悦司(講師)/他
物 語 名門中学への受験を控え、子供の勉強合宿に湖畔の別荘に集った3組の家族と塾講師。並木俊介は受験に疑問を抱きつつも、別居中の妻・美菜子と娘の舞華のために仲のよい夫婦を演じていた。その晩、何の前触れもなく俊介の愛人・英里子が別荘を訪れる。俊介は英里子と外で落ち合う約束をするが、英里子は現れない。別荘に引き返すと、そこには英里子の死体が横たわっていた...。(goo映画より抜粋)
感 想 (原作は未読)お受験世代の2世代目ともなると、その親たちも経験者。そんな親バカ家族3組が湖畔の別荘に怪しい講師をまねいて勉強合宿というシュチュエーション。タイトルからも判るように「殺人」がおきるわけだが....意味ありげなシーンが随所に織り込まれ、2回以上の鑑賞で様々な伏線や、登場人物の無言の演技に意味を持たせようとしている。薬師丸ひろ子が「迫力」を感じさせるような迷いのない演技をしていました。
etc 2006.9.16---スカパーch.707 日本映画専門チャンネル
好奇心のゆくえ→
ロード88[出会い路、四国へ](日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:中村幻児
出演:村川絵梨(槇村明日香)/小倉久寛(佐藤勇太:芸人)/須藤理彩(AD)/津田寛治(ディレクター)/長谷川初範(伴野一郎)/黒田福美(母)/川上麻衣子/ニコラス・ペタス/高松英郎/神山繁/富田靖子/三宅裕司/岸谷吾朗/寺脇康文/新藤晴一/他
物 語 スケボーを走らせ、元気に四国88ヶ所めぐり(お遍路の旅)をおこなう女子高生の明日香は「骨髄性白血病」という病に侵されていた。お遍路巡りを成し遂げれば何かが「変わる!」と信じて....。
落ちぶれ芸人の勇太は所持金無しの自転車お遍路巡りの旅というTV番組の企画で旅をはじめるが、過去の栄光が忘れられないのか今ひとつやる気が無い...。そんな勇太が行く先々で元気な女の子に助けられたり、励まされたり、その女の子こそが明日香だった。そしてもう一人何かから逃げてきたような、過去がありそうな伴野一郎も色々なところで明日香や勇太と出会っていた。お遍路の旅で各々の人生が絡み合い、そしてひたむきで無垢な少女によって解き放たれる...。
初の四国4県オールロケ敢行!ヒーリング・ロード・ムービー。
感 想 全体的にインディーズ映画の香りが漂う?映像がフツ〜!台詞(脚本)はちょっと照れくさくなる程のセンスで「どうなんだろ?」と不安になりながらの鑑賞でしたが、結構なお涙ちょうだい物語でありました。上記出演者にも書いていますが、特別ゲストが沢山出てきますのでお楽しみに。せっかくのオールロケ!しかも四国という舞台なので映像にもっとセンスの良さが現れればもっと魅入れたのにな〜。
etc http://www.road88.jp/ 2005.4.25---DVD
ローレライ 〜RORELEI THE WITCH OF THE PACIFIC OCEAN〜(日本:2005年) ★★★
スタッフ 監督:樋口真嗣
出演:役所広司(絹見艦長)/柳葉敏郎(木崎大尉)/石黒賢(高須成美:軍属技師)/堤真一(浅倉良橘大佐)/國村準(時岡纏軍医)/小野武彦(岩村七五郎機関大尉)/ピエール瀧(田口徳太郎掌砲長)/妻夫木聡(折笠征人一曹)/佐藤隆太(清永喜久雄一曹)/香椎由宇(パウラ・アツコ・エプナー)/伊武雅刀(楢崎栄太郎海軍軍令部総長:大将)/鶴見辰吾(大湊三吉:海軍軍令部第三部・諜報主任・中佐)/他
物 語 1945年8月6日広島に原爆が落とされた....。窮地に立たされた日本軍は密かにドイツより戦利潜水艦<伊507:独潜U7>を手に入れ驚異的な戦闘能力から「魔女・ローレライ」と恐れられる存在になる。海軍軍令部作戦課長の浅倉大佐は広島に続く本土への爆撃投下を阻止するために、絹見を艦長に命じ、寄せ集めの乗組員70名が日本の存亡を背負い今、大海へ潜行をはじめる、秘密と裏切りを乗せて...。
感 想 和製・CG・潜水艦なんとか観れる映画?人物と海原の合成シーン等、生理的に嘘っぽくて冷めてしまうシーンも多々有り。日本人の歴史認識問題・教育などの影響はこういった作品にも現れるモノなのか?他国の戦争映画や潜水艦ムービーを観る時の緊張感や悲惨さが不足している?潜水艦の中での動きに無駄を感じたり・のんびりしすぎに感じるがそれでも伊507が完璧すぎるのか、かなりラクラク生き残っていけるのが緊張感を生み出せない理由でしょうか。「エンジン」「ストップウォッチ」とか横文字セリフは観客層を意識しすぎなのか?バカにされているのか?なんか金をかけているのに安っぽく感じる演出が気になりだしてしまった。
etc 2005.8.21---DVD http://www.507.jp/index.html
好奇心のゆくえ→
ロボコン ROBOT CONTEST(日本:2003年) ★★★★
スタッフ 監督:古厩智之
出演:長澤まさみ(葉沢里美:操縦)/小栗 旬(相田航一:設計)/伊藤淳史(四谷部長:作戦)/塚本高史(竹内和義:組立)/うじきつよし(里美の父)/荒川良々(第一ロボット部:部長)/平泉成(脇田第一ロボット部顧問)/吉田日出子/須藤理彩(保険教諭)/鈴木一真(図師:第2ロボット部顧問)/他
物 語 里美は高専に通いながらも、やる気無し・ダラーンと毎日を送る校内の落ちこぼれ。課題の手作りロボットも、市販のキットに顔を描いただけの無味乾燥なもの。当然1ヶ月補習ものの事態だったが、担任の図師から、これを免れる唯一の条件としてロボット部へ入部しROBOT CONTESTに出場する課題が出された。実力がありながらも問題児・寄せ集め的なロボット部で地方大会に出場するが覇気を感じられないロボット部では試合に勝てるわけもなく.....しかし、里美の中には「負けたくない!」という感情がやどりはじめていた。(HPを参考に。)
感 想 「スポコンより、ロボコンだ!」感情をオーバーに熱く語るスポコンとは違い、静かなる感情の中で歯車が合わない4人の部員達。だが得意分野でいい仕事をし、問題解決し、気がつけば笑顔が画面にあふれている彼等に観ている者も一緒に感動できる作品。
里美(長澤まさみ)のような、かわいい女の子がある日突然、ロボット部に来るだけでも(僕なら)やる気はでるはず?だが...男子部員達の日常は殆ど映し出されないので、彼等には感情移入しにくかったかな?
etc http://www.toho.co.jp/movie-press/robocon_press/welcome-j.html2005.1.30---ビデオ
わたしのグランパ (日本:2003年) ★★
スタッフ 監督:東 陽一 原作:筒井康隆
出演:菅原文太(五代謙三:グランパ)/石原さとみ(五代珠子)/浅野忠信(中藤慎一)/平田満(五代恵一)/宮崎美子(五代千恵子)/伊武雅刀(疋田隆三)/波乃里子(五代操:グランマ)//他
物 語 [囹圄(れいぎょ)−ひとや。罪人を入れておく場所。牢獄−わたしのグランパが刑務所から帰ってくる――] 五代家の一人娘・珠子は中学一年生。珠子の日常に突然、ムショ帰りの祖父、五代謙三は入り込んできた。まるで長い旅から戻ってきたかのように、出所した謙三をあたたかく迎える商店街の人たち。謙三が帰ってからというもの、珠子へのいじめはなくなり、不良グループによる校内暴力はおさまり、ぎくしゃくしていた両親の関係までよくなっていく...。(公式HPより抜粋)
感 想 まだあどけない石原さとみは、でも堂々とベテラン陣と渡り合い、グランパと珠子で映画をグィグィ引っ張ってくれる作品でした。映画作品としては、画や演出が安っぽくなりがちな内容なのに、しっかりと映し出されていたので、監督の力量なのでしょうね。キラリ光ってました!
etc 2006.8.16---スカパーch.261 チャンネルNECO http://www.cine.co.jp/grandpa/index.html
好奇心のゆくえ→
笑の大学(日本:2004年) ★★
スタッフ 監督:星護 脚本:三谷幸喜
出演:役所広司(向坂:検閲官)/稲垣吾郎(椿一:劇作家)他
物 語 昭和15年。日本に戦争の影が近づき、大衆娯楽の演劇に検閲のメスが入っていた。劇作家の椿一は、公演前、約2週間と迫った新作の台本の検閲のため、警視庁取調室に出向く。そこには検閲官として新しく赴任してきた検閲官向坂が待ち受けていた。向坂は椿の新作を上演禁止にするため?にありとあらゆる無理難題を要求するが、椿一はとの都度、台本を書き直して来る。....いつしか検閲という垣根を越え台本直しに熱くなってゆく2人の姿が描かれる。
感 想 この作品は1996年に初演された三谷幸喜原作の舞台で映像化は無理と言われていた舞台劇の映画化作品。予算はさほどかかっていない映画なのか?メインのセットと言えば「取調室」と「劇場前」の街並みの2つで、役所広司と稲垣吾郎の取調室での掛け合いだけで話は進みます。それは「映像化は無理」という言葉を逆手に取り演劇をそのまま映像にしている様な演出でした。映像化は必要か?と聞かれれば考えてしまいそうですが、面白いし、ジ〜ンとなれる映画にはなっています。
もう一つ、稲垣吾郎演じる椿一にはモデルとなった人物がいるそうです。そんな側面から観ても楽しめるのではないでしょうか?「喜劇作家/椿一のモデルは、喜劇王エノケンこと榎本健一の座付作家菊谷栄。菊谷は検閲に泣かされながらも、エノケンの全盛期を陰で支えていました。享年35歳。菊谷の残した台本は、今でも永遠の名作として語り継がれています。(公式HPより)」
etc http://warainodaigaku.nifty.com/ 2005.5.5---DVD
笑う大天使 (日本:2005年) ★★★
スタッフ 監督:小田一生
出演:上野樹里(史緒)/関めぐみ(和音)/平愛梨(袖子)/伊勢谷友介(兄)/松尾敏伸()/菊池凛子()/BrianDavis()/DelceaMihaelaGabriela()/加藤啓()/広川太一郎(ナレーション)/他
物 語 超名門お嬢様学校、聖ミカエル学園に迷い込んでしまった、庶民派お嬢様3人。突然、母親が死に、17年生き別れになっていた金持ちの兄と暮らし始めた転校生の司城史緒(上野樹里)。名門大名華族出身の母を持つ斉木和音(関めぐみ)。一大レストラングループ「パンプキンチェーン」の社長令嬢・更科柚子(平愛梨)。「大天使の乙女達」と呼ばれるお嬢様方の中で、3人は思いっきり猫をかぶり、表面上は完璧なお嬢様を演じます。そんな折、お嬢様ばかり狙う誘拐事件が発生!魔の手はこの3人にも忍び寄ってきます。彼女たちはこのピンチを無事に乗り越え、学園の平和を取り戻すことができるのでしょうか!? (オフィシャルサイトより抜粋。)
感 想 笑う大天使[笑うミカエル]。この作品のノリに乗れなかったなぁ...。たぶんこの世界感(違和感)を成立させている「現実感」が感じられなかったからのように思う。ただ目の前を通り過ぎてゆくだけだったんだな〜。上野樹里にも期待していたのに....。
etc 2007.7.15---スカパーch.261 チャンネルNECO
好奇心のゆくえ→
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