4日目(3月11日)

 7:00モーニングコール。この日のプログラムは日中は塾長は関係ないオプショナルツアー、夜は塾長の還暦パーティーである。昨年の一般コースには同様に塾長が参加しないオプショナルがあったのだが、上級コースにはそういうものがなかったらしい。そのため、この日のオプショナルに塾長が参加すると勘違いしていた人もいるらしい。

 本来チェックアウト日であって、数部屋用意されたホスピタリティルームに移らねばならないのだが、筆者はたまたま同室のSさんが延泊して居残るということで移動せずに済み、若干余裕があった。聞けば延泊の目的はペリリュー島に行くためとのこと。ううむ。筆者も昨年ペリリューには寄ったのだが、慰霊塔のごく近くにいたのに知らなかったので訪問せずじまいだったのだ。また再訪したいものだ。

 レッドルースターカフェで朝食。この日は7ドルのセットを頼んだが、2ドル増えただけでジュース(オレンジorパイン)とベーコン(orウインナー)、卵(目玉orスクランブル)が着くのだ。この朝は店が空いていたので出てくるのも早かった。前日は混んでいてかなり出てくるのが遅かったらしい。

 オプショナルに参加する人は8:45に集合して、昨日と同じホテル近くの港へ。ボート1艘、日本人ガイドつき。まずはロングビーチへ。ロングビーチは名前通り長い浜辺だが、潮が満ちているせいで期待するような状態ではないらしい。泳ぐには浅すぎる遠浅なのでもっぱら歩きで沖の方まで向かう。


長い浜辺を思わせるラインが右下がりに窺える


長い浜辺の面影が残る水面を歩く塾生達

 

 一応公衆便所があるのだが、日本なら穴を掘ってその上に便所を建てるところだが、ここの便所は地上にタンクらしきものがありその上に便所が建てている形である。だから2F建てになっている。

 ここでもタイガーマスクがコスプレを始めている。この人は社会人プロレスWSWというアマプロ団体の選手でリングねームはファイティング・タイガーというらしい。ただし同室の人たちには「スリーピングタイガー」と呼ばれている。「眠れる虎」とかいうことではなく、2日目に始終寝てたということらしい(^^;

 ロングビーチには小一時間ほどいたか。再度ボートに乗り込み、ジャーマンチャネルという名所へ。第一次世界大戦後ベルサイユ条約が成立するまでドイツ領だったときに作られた燐採掘場のための水路だったらしい。ダイビングの名所なのか、ここの水中写真が結構あちこちのWebで紹介されていた。ここでたまたまマンタか何か大きい魚が跳ねるのを目撃した。


通りがかったこの船は"Palau Aggressor II"という船名だった

 さて船は進みどこかで見たようなところに... 昨日訪れたイノキアイランドではないか。不意を着かれ驚く参加者達。ここに上陸して休憩。永崎さんが許可を得てあったらしい。この日の昼食は弁当だったが、昨年のツアーでの出たものよりは旨かった。

 勝手知ったる浜辺で再度シュノーケリング。昨日よりさらに水深の深いあたりまで泳いで見る。水深が5,6メートルあるようなところに来るとちょっと怖い気もするが、海底の地形をより興味深く眺めることができる。このあたりまで来ると水温の変化が大きく、ちょっと泳いだだけで随分海水が冷たくなったりする。


この付近の浜辺には作り物みたいな生物がいろいろいるが、これも作り物みたいなヒトデ


シャコ貝

 昼食後、小一時間ほどでイノキアイランドを後にして、向かうはダイビングポイント「ローズガーデン」サンゴの様が薔薇園みたいなのでついた名前らしい。なるほど咲き乱れるサンゴといった感じのところだ。魚も多い。


水面上からでも魚が多いのがわかる


まさに「おさかな天国」


蝶の変わりに魚が乱れ飛ぶ薔薇園といった感じ

 船から100メートル弱ぐらい離れた海岸に辿り着いて休んでいると雨が降ってきた。止むまで待つかどうか迷っているとどんどん激しくなるばかりなので、船まで急いで戻る。船に上がると水温より気温の方が低くなっており寒い。雨中のシュノーケリングを楽しんでいた人たちもやがて戻ってきて帰途についた。


船の近辺は上の画像のごとく美しいが、ここまで離れるとそれほど見るものはない

 途中で「ナチュラルアーチ」なる名所に立ち寄る。文字どおり自然のアーチだ。

 船が帰り着くころには雨も止んでいた。前日と同じ船着き場。

 ホテルに戻りシャワーを浴び、水泳パンツやサンダルを干し、帰り支度を進める。昨年よりは荷物がコンパクトに収まったのだが、結構無駄な荷物もあった。靴下や短パンなどあまり履く機会がないものをずいぶん余分に持ってきてしまっていた。水中カメラが1本増えたのも誤算。とはいえスーツケースとデイパック各1個に全て収まった。百円ショップで見つけた整理用ビニール袋(チャック着き)は結構重宝した。

 そんなことをしてると一眠りするには中途半端な残り時間になってしまったので、たまたまロビーにいたJWPツアー以来のなじみのTさんとともに「レッドルースターカフェ」にコーヒーを飲みに入る。往路の機内からコーヒーを飲むことがなかったせいか、結構な目覚ましになった。値段は確か2ドル半だった。

4日目 続く


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