4日目 承前

 やがて18:20とパーティーのために集合の時刻。もともと2日目の昼食を摂ったレストランを予定してたらしいのだが、その隣でパラオ人のパーティが同時刻に予定されておりうるさくて塾長の話を聞くにも支障があるだろうということで急遽変更したらしい。というわけでバスも急遽手配され、各自パラオの学校に寄付する文房具、サインをもらうグッズ(一人一点)を持って乗りこみ移動。

 会場はおなじみの「魚魚魚」店は貸切となっていた。テーブルの並びも変更されており料理はバイキング形式に並べられている。飲み物は2本目以降はビールなら3.5ドルの自腹。

 イノキコールで塾長登場。塾長の挨拶で乾杯の後、食事に入る。料理は先日も食べた寿司、同様の味付けの刺身、チキンフライ、サラダ、骨付きカルビ、枝豆、キムチ、ピラフなど。

 食事中にすね相撲の準決勝、決勝が行われた。これはかなりの激戦になり勝負つかず、というのが繰り返され、実行委員からも「空気を読んでくれ」「次は引き分けたら両者失格」などといった言葉が飛ぶ。そうして、尻が浮いたら失格というルールを厳格に裁定するようにした結果、決着が着くようになり、優勝者は細身ながら昨日の労働の時間では砂袋2つを楽々担いでいたYさんに決定した。どんなスネなんだろう。女子の部も3試合行われ、これも激しい勝負の結果優勝者が決定した。それぞれの優勝者はこの後、塾長と直接対決する。


これが確か決勝戦

 次いで1ドルじゃんけん。これは各自1ドル用意してじゃんけんの勝ち抜きトーナメントを争うもの。その辺から相手を見つけて対戦する。一斉に一回戦。筆者は勝ち上がったが、近くで誰かと勝負した塾長は敗れたらしい。そこへ実行委員の「10ドルで敗者復活できま〜す」この声に塾長は10ドルスタッフから借りて参加権を得た。すかさず筆者は「私は弱いですよ、私とやりませんか」と売り込んで塾長との対決の機会を得る。結果は、チョキで筆者の勝利! 生涯唯一のアントニオ猪木からの勝利だあ(^^) これで至福に至った筆者は3回戦であっさり敗退(弱ええ)。

 3回戦では「30ドルで敗者復活!」の声。塾長は再度乗るが敗退。スネ相撲での異常な強さとじゃんけんでの信じられない弱さとのコンストラストが際立つ。この後さらに「これが最後、50ドルで復活可能!」の声。別に金が惜しいわけではなかろうが塾長は今度は乗らず。塾生の中には果敢に挑戦する人もいた。

 決勝となった1対1の勝負は、何十ドルだか払って敗者復活をくり返した人と、普通に勝ち上がった人との勝負となり、結果は後者の勝利。賞金額は相次ぐ敗者復活のため128ドルにも膨れ上がっていた。ちなみにTさんの所持額はじゃんけん開始前の時点で21ドルだったらしい(笑)。しかもそのうち20ドルはセーフティボックスのデポジットとして預けている金で、手元に戻ってきてもパラオ出国の際に空港で支払わなければならないので実質所持金は1ドルだったという話。ギャンブラーだ。

 このじゃんけんの間に席がクラスルームスタイルに並び替えられていて、塾長のトークショーに移る。内容はサンゴ、電気、日本の現状、などといった話題。新発電については、勢い込むように活き活きと語った昨年のような感じではないが、立ち消えたりしていないということを語った。

 「猪木という名のパチスロ」が売れまくったという話が出た。昨年末、知らない広告代理店の人からメールをもらったことがあったのだがその内容は、詳細は明かせないが塾長をキャラクターに起用した新商品の発表記者会見があるので塾長を応援するWebマスター各位にも来ていただきたい、というものだった。そのために東京まで行く気にはなれなかったので返事は出さなかったが、後でこれがそうだったのか、と思った次第だったのだが。

 この後、すね相撲の男女それぞれの優勝者が塾長と対決したのだが、結果はいずれも惨敗。どういう60歳なんだ。

 今回は闘魂ポエムコンテストなんてものがあり、塾生から還暦をテーマにしたポエムを事前に募ってあり、この中から5人が選ばれて披露された。さらにこの中から最優秀作品が選ばれた。賞品はやはり塾生のTさんが提供された塾長の写真。なんでも日本プロレス時代から撮り続けて来られたとかで生き証人というべき一人であろう。最優秀賞のMさんのコメントに加えて、このTさんからも一言コメントがあった。


ポエムコンテストの結果を発表する塾長

 塾生からパラオの学校への文房具の贈呈式があり、サイン会。今年も巨大な自前のポスターを用意されてきた方が数名。数年前のパラオにおける塾長の姿など素晴らしかった。筆者は「風車の如く」にサインを頂いた。

 続いては、昨日の労働のご褒美ということで闘魂ビンタ。労役の報酬が叩かれてってのは何だ、と言われそうな理屈ではあるが(笑)。そんなことは関係なしに次々にビンタをもらう塾生達。砂浜で受けた昨年と異なり床がコンクリートなので受けて派手に倒れるというわけにもいかないせいかちょっと怖い感じがしたし心なしか昨年より痛かったような。殴る方にもダメージが残るというのはよくわかる。塾生全員へのビンタが終わり、残るは永崎さんのみ。と永崎さんは「私は結構です」と固辞するが、大ナガサキコールが起こり逃げられなくなる。塾長は両手でビンタ?と思いきや食らわせたのはキスであった。永崎さんが添乗できるのは今年が最後かも、という話があり、お疲れ様という意味をこめてのことだったようだ。

 そして塾長手ずからの卒業証書授与。これが最後の2ショット撮影会でもある。この授与式の間には参加者の山田さんことUさん(なぜか塾長に名前を間違って覚えられているらしい。間違ってでも覚えられるだけ偉いと思うが)が尺八の演奏によるBGM。それらしい邦楽だけでなく「タイムファイブ」なども交えての芸達者な演奏。

 最後のプログラムは、寄せ書きが入った紅白のフンドシを塾生から塾長に贈呈。塾長は赤フンを締めて(無論ズボンの上からだが)白フンを高々と誇示してくださった。

 締めは例のやつ。

 塾長を店外まで見送り、塾生もバスで引き上げ。バスの冷房の冷たさが、異様なまでの自分たちの熱気を自覚させる。自分ではすね相撲をとったわけですらないのになんでこんなに熱いのだ。走り出したバスの中で永崎さんが「みんなでホテルまで猪木コールしましょう」塾長が呼ばれてくるわけでもないのに何の異論もなく大声で猪木コールを始める塾生達。はたから見たらとんだ騒音バスだったろうに(笑)

 ホテルに帰ると22:30ごろ。出発までは1時間ほどしかない。わずかな時間でシャワーを浴びて着替え、23:30にはロビー集合、バスで30分ほどかけて空港へ。

 行ってまもなく税関のチェック。結構厳しく荷物を開けてちゃんとチェックされる。動植物持ち出しの取り締まりかな。また閉めるのが大変だが、係員も手伝ってくれてなんとか収まった。

 これが済み空港税20ドルを支払うとしばらく暇で時間をつぶす。やがて出国審査、免税店(かどうかよくわからんが)のような店でだめ押しの買い物。しばらくまって飛行機の出発は2:50。しっかり寝るべきところだがあまり眠れず機内食の配布の時は起きてしまった。小さなロールサンドと菓子パンだったような。グアムで時間をつぶすも、名残を惜しむべき時間は案外早く経つ。成田、福岡、関空の順なのでわれわれ関空組は他の組をお見送り。

 やがて関空便も出発。これまたがら空き。機内食はパスタorオムレツ(パンとフルーツ、サラダ)の選択。中途半端にうたた寝しながら関空に到着した。

 今回は昼から出勤なので、慌てて荷物を宅配サービスに預け、逆に預けていたスーツ等を引き取ってトイレで着替え、電車の時刻が迫り焦ったせいでトイレの中にジーンズを忘れてしまった(苦笑) 列車のトイレで着替えれば良かった。

 知らなかったのだが、京都行きの関空特急「はるか」は大阪駅には停まらないどころか通過さえせず、ヨドバシカメラ裏のもともと貨物駅だったところの線路を走り抜けるのである。というわけで午後からの出勤に間に合う時間には職場の最寄り駅に到着できた。

 写真を現像に出すために職場近くのコンビニに向かって歩いていると、パチンコ屋の看板が目に入って来たのがなんとも象徴的な旅の終わりだった。


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