終わりのない物語

第4幕「旅は道連れ世は情け」


GM:というわけで、戦闘ラウンドに入ります。距離150m、先頭は遠目にもわかる人型・メス。それを追うのは得物を持った骨々ロックと「墓地・異臭・人型」-注1(笑)が8体だ。
ジェイ:スケルトンとゾンビか。追われているのは強制捜査に失敗した女子高生(笑)。
クレイ:脱出に失敗して病院送り?(笑) そうなる前に助けよう。
セラ:ターン-注2ができるところまで走ります。
GM:相手も君らに気づいて方向を変えたから、2ラウンド目に合流する。アンデッドは3R目に接敵。
ジェイ:武器を構えて走る。(同じく:プラートP)
クレイ:セラの横でスリングの用意。
GM:じゃ次のR、若い娘が逃げ込んで来た。「助けてください、お願いです!」淡いブロンドの美人だ。
プラート:安心しなさいお嬢さん。この私がいるからには、貴女に指一本触れさせませんよ。キラーン、歯が光った。
クレイ:スケさん何体? ゾンビは遅いから時間差になるよね。少なければ今の内に叩いとく。
GM:(ニヤリと笑う)遅くないよ。ダンゴになって8体来る。内5体が骨ね。
セラ:え゛っ! それってグールが3匹ってこと?
GM:うん!! (思いきり頷く)
ジェイ:わ〜、キビシイぞ。俺、両手剣なんだけど(←つまり回避が悪いといっている)。
プラート:俺も。これはセラのターンに期待しないと、結構ヤバめ-注3
セラ:え〜ん、がんばります〜〜〜(泣)。
 
――スケルトン、グールが一体ずつ影響を受けなかったものの、残りは全てターンの判定でバインドデストロイという結果だった。更にクレイのクリティカル×3発-注4もあって、心配した割にはサクッと2Rでカタがついた。

プラート:どこか見晴らしのいいところに場所を移そう。彼女に話しを聞きたいからな。
GM:じゃ、移った。娘は深々と頭を下げてお礼を言ってから名乗った。「ドリス・ネフライトです」
プラート:かわいい名前だね。キラーン。(お前は三鷹さんか:ジェイP)で、各人紹介をする。
クレイ:無表情な優男じゃなかったっけ?
プラート:美を褒め称えるのは俺の仕事だ。コナかけてるわけじゃない。(かけてるかけてる:ジェイP)
セラ:ドリスってどんな格好? 怪我とかしているの?
GM:してない。ハードレザーにダガー、17,8才で金髪碧眼のカワイコちゃん。
ジェイ:他に仲間はいないのか訊いてみよう。
GM:ずっと一人で旅をしていて、道を外れて迷い込んだらしい。交易路ならあんまり襲われないから、一人でも割と平気なんだけど、さっきは団体で来たからね。精霊使いシャーマンは団体戦に弱いから。
クレイ:へー、シャーマンかぁ。そりゃ逃げるしかないや。せめて4Lvレベルないとツライもんなー。
GM:そういうわけで、安全な道に出るまで同行させてくれと頼んでくるけど。
プラート:当然オッケーさ! 「もちろんよろしいですとも。ご一緒できて嬉しいですよ」にっこり、キラーン。
GM:……しかし彼女は君の必殺コナかけ光線によろめかなかった。ケケケッ。
プラート:なにぃ〜〜〜!? この美しい俺様のホホエミを無視するとは小娘〜〜〜!!(中指を立てる)
セラ:タイプじゃなかったんじゃない?
ジェイ:デブ専だった(笑)。
クレイ:実はプラート狙いの刺客だった、とか。
GM:そういう考え方もあるね。普通一人でこんな奥地まで入って来れないから。
プラート:む……なるほど。例の件がらみだとすると、外注した可能性大だしな……。(しばらく考え込んでから、何か書いたメモをクレイPに渡す)秘密のお手紙。
GM:あとで見してね。
ジェイ:(秘密通信がされている間)GMマスター、地図の場所ってすぐ見つかっていいの?
GM:いいけどもう日が暮れるぞ。例の地図には、建物の中にある無傷な部屋で寝泊まりできると書いてある。野営する?
ジェイ:そうした方がいいな。周りをざっと見て変なとこがないか調べる。
GM:振りましょう。……とりたてて何もなかった。ドアに楔を打てば見張りもいらないぐらいちゃんとした部屋だ。大きさは5m四方。
セラ:一つしかなくて仕切なしのザコ寝でしょう〜〜? やだな〜〜〜。
プラート:冒険してればいつもの事だろ。シモもハダカもみな一緒。(うぇ〜〜:セラP)
ジェイ:んー? そういやぁ、最初の宿屋ってお前ら(セラとクレイを見る)同じ部屋だよな。実はデキてる設定? 血縁とか?
セラ:友達だもん(クレイPと一緒に)ね〜〜。(この手の世界にそれはありえない気がする:ジェイP)
クレイ:セラがボンビーなのも大きな理由の一つだよ。
ジェイ:貧乏長屋の子沢山。
セラ:だから違うのにー。
GM:何事もなく夜が明けた。♪朝だあ〜さ〜だ〜。メシ減らしておくように。
プラート:ちゃっちゃと地下へ行くぞ。華麗なる技を見せる時がやってきたぜ! キラーン
ジェイ:やけにテンション高いな。秘密のお手紙のせいか?(クレイPを見る)
クレイ:「無知の知」という言葉を君に贈ろう、ジェアード君。

[ 脚注 ]

注1
カードゲーム「ホラーナイト」になぞらえている。
注2
「ターンアンデッド」の事。プリーストの使える魔法の一つ。アンデッドモンスターに対しての結界を張る。この中にいたアンデッドは、逃げ出したり、土に還ったりする。
注3
グールは爪に麻痺毒を持っているため、攻撃されて傷を負うと身体が痺れてしまう可能性がある。前衛の二人は回避が悪いので、下手をすると最初のRでいきなりやられてしまう事も有り得る。それを懸念しての発言。
注4
いわゆる「会心の一撃」。このゲームは2Dの目が高いと、もう一度振ってダメージを加算できる、無限ロールシステムである。別名:青天井。