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「バイファム」第13話感想

船出から6日。今のところ万事順調。敵にも遭遇していないようだ。6日も逃げていられれば、そのまま逃げ切れそうな気もする。加速だってしているんだろうし。
着替えたがらないルチーナ、もう着替えたマルロ。マルロは着替えていつもの服を着ていて、まだ着替えていないルチーナもいつもの服を着ている。マルロはさっきまでいつものとは違う服を着ていて、ルチーナはこれからいつものではない服を着るのか、それとも単に同じのが何着もあるのか……、そのあともルチーナの服装が変わっていないところをみると後者なのか(突っ込んではいけない問題だが)。
しかし、ブリッジで脱がすとは、よほど逃げ回っていたんだろうか。脱がされたルチーナは、何がうれしいのか動きがかわいらしい。
6日間は小さな子どもには長い。マルロが地球にはまだ着かないかと聞いたのは、もしかしたらこれが初めてではないかもしれない。スコットにとっては航海はまだ始まったばかり。順調ではあっても肩はこる。
そういう気苦労はスコットに任せたバーツたちは、逆に刺激がなくてつまらないらしい。RVで船の外に出たいとスコットに相談する。航行中の船から外に出るなんて気苦労の種は増やしたくないスコット。そうは言っても敵が来た時の「転ばぬ先の杖」という考え方も魅力的だ。となるとやっぱり許可するしかない。ストレートパンチを繰り出しているロディは、結構興奮しているのかも。
自室で研究を続けるケイト。クレアドの地質分析の結果を調べ始めたのは、前回(第12話)の件があったからだろうか(にしては時間が空きすぎているかも)。今まで見落とされていたらしいが、クレアドは200年以上も前に、核汚染されていた可能性が高い。タバコに手がのびる。「石柱」は核汚染から緑を回復させるもので、異星人が置いた。それなら核汚染を起こしたのも異星人だろう。ということは、クレアドはもともと異星人の星なのか。タバコとともにその考えももみ消したのか、ケイトは思考を中断した。
ロディたち2人は、ただ外に出るだけでは飽き足らない。やったもん勝ちで、射撃訓練もしよう企んでいた。しかしまずは外に出なくてはならない。スコットにハッチを開けてくれと頼むが、スコットは口を酸っぱくして気をつけろとうるさい。早く出たいバーツがもらした一言、「若年寄さんよぉ!」。スコットもさんざんな言われようである。「バーツ、行きます」のあとカメラ目線で「なーんちゃって」はそう何度もやれないギャグだろう。劇中の人物が視聴者を意識するような行動は、完全にギャグのノリだから。
それにしても、ロディにはカタパルト射出のGに気をつけろと言っておいて、自分はカッコつけてるんだから泣きを見るのも当たり前だ。ロディともども姿勢を整えるのにしばらく息もつけない。落ちつきを取り戻したロディは、今度は宇宙の広さに改めておそれを感じる。「まるで吸いこまれそうだ……」
6日もたつと、そろそろ気もゆるみ始める。ペンチは、同室になったシャロンがはしたないので閉口していた。はじめは「決められたことには従わなくちゃいけないわ」なんて言っていたクレアも、シャロンが下着をつけないで寝ると聞いて、「まあ」。スコットも「まあ」。
噂をすればシャロン。イチゴのパンツがないらしい。……今はいつなんだろう? 朝なら起きたら見あたらなかった、夜なら風呂に入っている間にどっかいってしまったというところか。「あれ1枚っきゃねーんだよ」は、イチゴ柄が1枚なのだと思っていたが(気にいっているのでいつもはいている)、本当にパンツは1枚しか持っていないらしい。「あんた知んない?」、振られたスコットも迷惑だ。
パンツはペンチが洗ってしまった。ひとの下着を勝手に洗うなんて、かなり大胆な行動だ(僕は同室の野郎のパンツなんて触りたくもないぞ)。それもかなり長い間はきっぱなしだったのを。シャロンは寝るときは脱いでいると言っているが、そもそもパンツを脱ぐ理由は何なんだろう? 1枚しかないパンツをなるべく長くはくため?
とにかく、この発言でペンチは完全に口ゲンカモード突入。しかし「寝てる時に敵が来たら」って、侵入されたらってことか? ペンチにしてみれば単に不潔だからなんだろうが、クレアから見るともうちょっと違って見えるかもしれない。部屋割りを決めたのはマキなのだが、単純に年齢別ならカチュアはペンチたちと同室になりそうなものなのに、自分たちと一緒にしたのは何か隠された意味があったりして。
そのマキはそれどころじゃなく、パペットファイター格納庫の無重力空間で悪戦苦闘。パペットファイターになかなか取りつけずに「どーなっちゃってんのよーー!!」
どのトラブルにも巻き込まれないカチュアは、1人、部屋で掃除機をかけている。そこをケイトが訪ねる。ケイトは写真を見てしまったことを謝る(一週間近くも黙ってたのか…)。カチュアの口調が「あら、ケイトさん」、「なんの写真でしたの?」と妙にハイソ。カチュアが遺跡の写真を知らないのは分かるとして、父親の職業を知らないのは奇妙だ。「何かの科学者だったらしい」以上のことを知らないとは。
カチュアはさらに変なことを言い出す。見たはずのないものを細かなところまで知ってたりって、それじゃあ超能力者という気もする。とうとうカチュアは自分が異星人じゃないかという考えを口に出す。そんな考えはケイトでなくても聞いていられない。この緊張した間合いでまたしてもジミー登場。それを機にケイトは引きあげる。
「女の子にとっては大事なこと」で口ゲンカの続くブリッジ。いきなりビームの光が目の前の空間をはしる。RVで外に出た2人が射撃訓練を始めた。しかしそう当たるものではない。「見てろ!」と気合いをこめてバーツが放った一発も外れた。「敵は俺たちのレベルにあわせてくれないんだ」、と分かっていてもどうしようもないこともある。
そして敵は来た。ブリッジからこけつまろびつ出ていくルチーナ、マルロ。ルチーナは転んで、もう泣き出している。「いそいでますよ」……これ、マルロのセリフ?
おぼつかない手つきのフレッド。なにしろ初めての戦闘だ。ケイトは敵にこちらが戦う意思のないことを伝えて、見逃してもらおうと通信で呼びかける。外にいるバーツははなからそんなのは無駄だと思っている。兄を心配するフレッド。砲座で待機するケンツ、シャロン。「敵はそんなに甘かねえ」、「本当にもう実戦なのかよ」、バーツ、ロディそれぞれの感想。
スコットは「ぎりぎりまで待て」と叫ぶが、こらえ切れないバーツは「もう待てねえ」と発砲。こっちから発砲してしまったのはどうかと思う。バーツは反撃にあい、ネオファムの左腕を吹き飛ばされ、機体もそのままながされていく。「バーツさん応答してください!」、ペンチが悲痛な叫びをあげる。
1人、趨勢を見守るマキ。攻撃にかかるロディ。「兄さんがやられちゃうよおー!」、涙目のフレッド。気絶しているバーツ。コックピット内に警報メッセージがひびく。これ以上離れるとジェイナスに戻れなくなる。撃てないシャロン。マキ、出撃。目の前にルザルガが現れて思わず「でっけー」、それでもミサイルを発射。ルザルガを撃破。シャロンのいる砲座が爆風に包まれるが、「い…ひてる(生きてる)」。バーツも戻ってきて、残る1機を撃破。戦闘は終わった。
と思いきや、再び敵影。しかしそれは見捨てられた敵の船だった。「幽霊船」だ。それを見つめる一行。カチュアもいつのまにかブリッジにいたりして(何やってたんだ?)。マキがつぶやく。「さむそう」
本橋作監の子どもたちがかわいいのは、目が縦長で、口が下のほうについているからかもしれない。
原画
吐内孝行、長岡廣史、平田智浩、富田悦子、伊藤富士子、岩永しのぶ

Vd: 1999.8.22, Vd: 1997.12.26