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「バイファム」第2話感想

シャトルはステーションへたどり着いた。3人(ロディ、フレッド、ペンチ)はミセス・ロビンスンに再会する。他のみんなは脱出の時に(逃げそこねたのだろうか?)、と尋ねられてミセス・ロビンスンはそれには答えず、代わりに他を見てくる、と。
クレークはステーションの司令に会おうとするが、状況把握のため緊急会議中であると断られる。ここで彼は考古学を自分が担当していると言っている。司令の方は民間人収容のことで頭を痛めている。連絡船はあと2機来る予定だが、連絡は絶えている。ジェイナスの艦長は30分だけ待つと。ジェイナスはジェイナスで、その船員が艦長を含めて21名しか集まらないのが頭痛の種だ。それでも行程72時間のベルウィックへなら、コンピュータにおんぶにだっこで何とか逃げ込めるだろう。
民間人はジェイナスに乗船する。急いでと言いつつ、走らないでとやかましいミセス・ロビンスン。ジェイナスには、笠の部分から出入りするのが正式らしい。その割に着いたところは格納庫だ(構造上そうなるみたいだが)。そこにはバイファムが1機に、ネオファムが2機。バイファムと子どもたちの初めての対面だ。しかしまだその名前も知らない3人は、そこで出会ったケンツに教わる。
兄貴がバイファムのパイロットだというケンツの解説によれば、ジェイナスには全部で3つの格納庫があり、それぞれに3機ずつのRVで計9機が搭載されている。ケンツはかけ算九九が苦手なことを早くも披露している。しかしケンツ自身も言っているように、ジェイナスにはもっとRVを積める。ところで、この笠の部分の格納庫からハッチのある第3格納庫までRVを移動できるんだろうか? できなきゃ困るけど。それとジェイナスには小型戦闘偵察艇が2隻のっているんだと。
ミセス・ロビンスンは人手不足を補うため発進の手伝いに行ってしまう。一人燃えているケンツを置き去りにして、軍人のお姉さん(金髪)に連れられた3人は円周通路へ。目の前に広がるのどかな風景。どこかでさえずるカッコウとホトトギス。いきなり走り出したフレッドは壁にぶつかる。もちろん遠景はスクリーンに映し出されているだけなのだ。お姉さんの講釈を受けながら食堂へ。生鮮食料を作れるって言っているけど、ここで栽培するところは結局見なかった。
食堂にはマルロとルチーナが。「おまえんちがおれんち(まだ「ぼく」じゃない)のとなりで、おれんちのとなりがおまえんち」ってどういう意味? そして12歳(もうすぐ13)のマキに、「11歳になったばっかし」のシャロン。ロディ、フレッド(11歳)、ペンチ(10歳)も名前と年齢を告げる。それに遅れて入ってきたスコットとクレア。が、1人足りない。ケンツだ。軍人のお姉さんたちが探しに行っていなくなると、子どもたちの不安がぶり返す。知らない子ばかりで寂しくなるルチーナ。両親の安否を心配するスコット、クレア。特にクレアの父は軍人だからなおさらだ。フレッドは今のうちにとトイレに行ってしまう。
そこに敵が襲ってくる。XU-23aだ。何よりジェイナスを発進させようとするステーション司令。ジェイナスの艦長は戦死、代行による緊急発進が進められる。出発間際、艦長代理がボギーに、ベルウィックへ行った後、補給なしに地球へ戻れるか確認するのが細かいこだわりだ。なんとか出航はしたものの、XUが追いかけてくる。ARVは3ないし4。ジェイナスからRVを発進させる。バイファム1機にネオファム3機のようだ。が、2機やられる。ウグが敵(ネオファム)をまっぷたつにしてその爆風をバックに目が光る。敵は回避パターンを知っているらしい。新たにRVを2機出撃させようとするが、パイロットが1人しかいない。代わりにウェアパペットの経験のあるブリッジのオペレータがパペットファイターで出る。新たに敵が襲ってくるが、RVを回収して(2機)巡航速度85%まで加速して逃げ出す。敵も追撃はあきらめた。
一方その間に、ケンツは第3格納庫に行こうとして無重力バレルに落ちる。それをフレッドだと思ったロディは助けに行こうとして、途中でクレークに代わってもらうが、その直後道に迷っていたフレッドを発見する。危うく酸素欠乏症になりかかけたケンツはクレークに助け出される。
戦闘は切り抜けたが、戦死者の数も多い。子どもたちの保護役だったお姉さんたちは砲塔に回っていたみたいから、ミセス・ロビンスンともどもお亡くなりになったんだろう。乗員総数32、うち未成年者10。
この回でシャロンは風船ガムを噛んでいるが、これは以後しばらく見られない。
原画
松下浩美、只野和子、小林早苗、宮嶋堅、こうじなひろし

Vd: 1999.2.26, Vd: 1997.10.10