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No.161-2 夏の乾徳山(けんとくさん・2031m)
平成16年(2004年)7月24日 薄晴れ マイカー利用

乾徳山 略図
ビールの泡の一粒一粒が沁み込んだ・・・

《マイカー利用》 中央自動車道・勝沼I.C-《車50分》-大平牧場〜大平登山口〜道満尾根分岐〜扇平〜乾徳山〜水のタル〜(原生林迂回新道)〜国師ヶ原〜道満尾根分岐〜大平登山口〜大平牧場-《車40分》-石和温泉(入浴)-《車10分》-一宮御坂I.C… 【歩行時間: 4時間20分】
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  仕事仲間の山好きの五人と夏の乾徳山へ登る機会を得ました。 私にとっては二度目のコースです。 薄晴れで、遠望は利きませんでしたが、緑の草原や広葉樹主体の原生林が素晴らしく、丸一日を楽しく過ごせました。 例の山頂直下のスリリングな岩場では、全員がクサリ付きの直登コースを何とか無事に攀じ登ることができ、快気炎をあげました。 しかし…。

  この日は私にとっては「もののけ」に取り憑かれたような不運な一日でした。 往路の林道(村道大平線)を走っているとき、急にエンジンの力が弱くなってきて、温度メーターを見ると危険域の近くまで上昇をしています。 なんか変だなと思っていたら、ポンと音がして、突如としてボンネットから物凄い勢いで白煙が舞い上がったのです。 一瞬、頭の中も真っ白になり、何が起こったのか分かりません。 とりあえず路肩に車を止めます。 同乗の仲間たちはいち早く車から脱出しましたが、運転席の私は暫らくそのままぼんやりとしていました。 ガソリンの臭いがしていないので爆発の危険はないようです。 おもむろにボンネットを開けてみて、びっくりしました。 ラジェーターの上部が破裂していたのです。 白煙は矢張り水蒸気だったのです。
  携帯電話が通じたので、JAFに連絡してから、少し下った処にある小広場に車を移動しました。 エンジン本体は大丈夫だったようで、少しくらいの距離なら走ることができたのです。 JAFのロードサービスによるレッカーは下山後の夕方に行うことにして、いっしょに走っていたもう一台の仲間の車に便乗して、大平(おおだいら)の駐車場まで行き、乾徳山登山を開始することができた次第です。
  この日の私の不運はまだ続きます。 10年近く愛用していた私の軽登山靴がとうとうオシャカになってしまったのです。 山頂近くの岩場を登っていたとき、後方の仲間から 「Tamuさんの靴底が剥がれているよ」 と教えてもらいました。 驚いて指摘された左の靴を見てみると、なるほど靴底が剥がれ始めています。 何とか山頂までは無事に辿り着くことができましたが、下り始めてから間もなくするとペッタンペッタンと剥がれた靴底がスリッパのような音をたて始め、とても歩きづらくなってきました。 既に3分の2程度は剥がれていて、靴が分解するのは時間の問題と思われました。 小休止の時間を利用して、いつも持参しているエマージェンシーグッズの細紐で応急処置(グルグル巻き)をして、なんとか無事に下山することができましたが、一時はどうなることやらと、大変心配しました。
  愛車の故障といい愛用の山靴の不備といい、常日頃のメンテナンスの欠如がその原因と、深く反省しました。 私が案内役の今回の山行だったのですが、面目丸つぶれです。 仲間たちにも深くお詫びして、下山後の夕食などをおごったりして、なにやかやで、けっこう高価な日帰り登山になってしまいました。 それもこれも全部私の不徳といたすところです。 ウゥ…(私の泣き声です)
  尚、故障した私の車は下山後、石和温泉駅近くの自動車修理工場までJAFのレッカー車で運んでもらいました。 修理工場の近くに入浴施設(クア・アンド・ホテル石和 石和健康ランド)があったのは不幸中の幸いでした。 三富温泉を利用する予定を急遽変更して、皆で楽しく集いました。 夏の日差しの強い日で、それぞれの水筒がほとんど空っぽになった一日でしたが、高原の風がさわやかで、登山自体は大成功でした。
  じつは、この日の私の不幸にはまだ続きがあります。 愛車を石和の修理工場に預けてしまったので、仲間のもう一台の車で横浜駅まで送ってもらった、ところまでは何時もの渋滞にも会わずよかったのですけれど、横浜駅からのJR京浜東北線が大変でした。 路線の火災事故とのことで、随分と長いこと待たされて、大田区の自宅へ着いたのは翌日の零時をとっくに過ぎていました。
  ヘロヘロになって自宅へ帰ると、妻の佐知子はもう寝ていました。 ゆすり起こして、今日の事の次第を報告すると、うつろな目で 「あっ、そう…」 と云って、またすぐに寝てしまいました。 私は冷蔵庫からビールを一本出して、一気に飲み干しました。 乾ききった身体に、ビールの泡の一粒一粒が沁み込んでいきました。 ウゥ…。

登山コースの詳細については前項「初冬の乾徳山」を参照してください。



少し外すとこんな処が・・・
登路にて
私一人がいじけて離れています
乾徳山山頂にて
バックは乾徳山
緑の国師ヶ原

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