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No.217 タカマタギ1529m(谷川連峰) 敗退!
平成19年(2007年)3月26日〜27日 イマイチの天気


タカマタギ 略図雪中テント泊 初体験!

第1日=JR上越線土樽駅10:55〜尾根取付11:40〜1040m峰〜棒立山1420m手前の尾根上に幕営15:15  第2日=幕営地8:00〜JR上越線土樽駅11:30…水上駅で途中下車(温泉入浴)…
 【歩行時間: 第1日=3時間20分 第2日=2時間30分】
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ


 私が属している森林インストラクター東京会の山岳グループの春期定例山行に参加しました。Oリーダーが選んだ今回の山は谷川連峰の北西側に位置するタカマタギでした。夏期はヤブがひどくて登ることができないので積雪期のみ入山可能の山、とのことです。あまり聞きなれない山名ですが、特に最近(ここ数年)は「山ヤ」の間では割と人気の山だそうです。そんな山を15年も昔から登って知っていたなんて、矢張りOリーダーはただ者ではありません。ギンギンの雪山ということで、私は期待と不安の入り交じったワクワクとした気持ちでした。
 残念ながら、手前の幕営地(1040m峰の少し先)までで、タカマタギ山頂を踏むことはできませんでしたが、気分はたっぷりと味わってきました。
 以下は私が同会に山行報告として投稿したものを一部改変したものです。

 第1日目(3月26日・曇) ラッセルはやっぱりキツい..
先頭は特に、けっこう疲れます
ミニラッセルです

この先がタカマタギ
1040m峰から棒立山を望む

参加者は4名です(翌朝撮影)
とりあえず記念撮影

タカマタギ敗退・・・
まもなく麓へ下山
 上越線の「水上1号」に乗り、終点の水上で普通列車に乗り換えて、閑散とした無人駅の土樽(つちだる)に着いたのは午前10時08分。ゆっくりと準備して、歩き始めたのは11時近くでした。今回の参加者はOリーダー以下4名。カッパ、スパッツ、重登山靴…、大きくて重たいザックを担ぎ、手にはピッケル、と、ほぼ完全武装です。
 林道から山道へ入り、平標新道との微妙な分岐点を右へ進みます。雪の少ない今年ですが、それでもそれなりに積もっています。沢筋(棒立沢)の少し手前で、いよいよ尾根に取り付きます。いきなりの急斜面。ヤマナラシ(ヤナギ科)の白っぽくボツボツとした幹がちょっとユニークです。
 トレース(踏み跡)は昨日までの雨(雪?)のためかほとんど消えていました。春のクサレ雪ですからアイゼンは利きそうにありません。膝下程度ですが、一応ツボ足ラッセルで、先頭を交代しながら登ります。一人1回約10分間の先頭(ラッセル)ですから1ピッチに1回は自分の番になります。時々足ズボをやったりして、その10分間がキツいのなんのって、もう汗だくです。
 貧相なスギ・ヒノキ林からミズナラ林〜ブナ林へと林相が変わります。殆ど自然林ですが、大木や老木が少なく、割と若い森のようです。観察できた脇役の樹木は(観察順に)サワグルミ、オニグルミ、アカマツ、ヤマナラシ、ヤマツツジ、クロモジ、ハナヒリノキ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、リョウブ、マンサク、ヤマモミジ、ノブドウ、オオカメノキ、コブシ(タムシバ?)、ダケカンバ…、などでした。雪上にはノウサギなどのフィールドサイン(足跡など)が点々とついています。
 午後3時15分頃、タカマタギの手前の棒立山のさらに手前、地形図で確認しますと1040m峰の少し先の、尾根上の小平地に辿り着き、ここにテントを張ります。辺りは比較的に樹齢の若いブナの純林です。それらの樹木の隙間から谷川連峰の白峰たちが薄っすらと見えています。
 何故かアルコール愛好者ばかりのメンバーだったものですから、それぞれが持ち寄ったビールや日本酒やウイスキーや焼酎で、酒類に関してはバラエティに富んでいます。Oリーダーの作った料理(不思議なことにどんなメニューだったかよく覚えていない…)を美味しくいただいて、おなかもイッパイ。昔なつかしのキャンプファイヤーソングなどを歌ったりして、8時半には、もう全員グッスリでした。

 第2日目(3月27日・曇) あっさりとタカマタギ断念..
 昨夜は晴れ渡ってあんなにきれいに月や星が見えていたのに、今朝は昨日と同じような曇天です。朝食後、どうせ登っても展望はないだろうとの判断と、帰りの電車時刻との関係で、矢張り山頂を踏むのは断念しました。我々はピークハンターではないので、リーダーのこの苦渋の決断に異を唱えるものは誰もいません。山の冷気をたっぷりと吸って、のんびりと時を過ごし、樹木観察などをしながら、ゆっくりと来た道を辿りました。朝8時頃に歩き始め、土樽駅へ下り着いたのは11時半頃でした。
 帰路、水上駅で途中下車して温泉に浸かってから、駅前の食堂で「打ち上げ」をしました。風呂上りのビールの美味かったことは云うまでもありません。

 私にとっては、じつは、雪の山中でテント泊というのは生まれて初めての経験でした。慣れない私は夏用のシュラフ(寝袋)を使用したこともあり、眠れないほどではありませんでしたが、シュラフカバーをつけても夜はちょっと寒かったです。他の三人に聞いても(冬用のシュラフなので)夜はそれほど寒くなかった、ということで、やっぱり夏用は夏に使うものなんだなぁ、と、ごく当たり前のことですが、悟りました。あぁ…、私は一体これで、山で、何回悟りを開いたことでしょうか…。
* 後日談: 同行したメンバーのSさんから聞いた話ですが、冬用のシュラフを使っていても(本当は)けっこう寒かったそうです。着てるものやシュラフなどの、諸々の状況が防寒の是非を分けるようです、やっぱし。

水上温泉「ひがきホテル」 水上温泉「ひがきホテル」: 水上の温泉街のなかでも日帰り入浴のできる宿が何件かあるが、この「ひがきホテル」もそのうちのひとつ。水上駅から歩いて約10分の温泉街中心地に位置する。「ホテル」だからその施設などは高級感たっぷりだ。大浴場は勿論、利根川の清流を望む露天風呂もなかなか良かった。低張性弱アルカリ性泉、カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉。日帰り入浴料は一人1,050円。受入時間は11:30〜17:00。夜は渓流がライトアップされるそうだが、それは宿泊しないと見ることができない仕組みになっている。



幕営地の朝
朝のテント撤収作業です。
「誰だ? サボって写真を撮っているやつは!」
「スミマセ〜ン、わたしで〜す」

パイオニア植物です
ヤマナラシの幹
別名:ハコヤナギ
自然の造形は素晴らしい
オオカメノキの冬芽
別名:ムシカリ


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