筑波山展望の山 No.487 宝篋山(ほうきょうさん・461m) 令和6年(2024年)12月20日(金) |
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ハイキングによい山 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ 友人たちと私達夫婦の4人で、筑波山のすぐ南に位置する宝篋山(ほうきょうさん・461m)をハイキングしてきました。今回は6コースほどある登山道から「極楽寺コース」と「山口コース1」を選びました。人気の山とみえて、平日にもかかわらず人影が多かったです。 山の下部はスギ・ヒノキの植林地帯ですが、上部はコナラ、クリ、ヤマザクラ、イタヤカエデ、コブシ、ヤマハゼ、ヤブムラサキなどの落葉広葉樹と、ヤブツバキ(花)、ヒサカキ、アオキなどの照葉樹、及びモミ、イヌガヤ、アカマツなどの針葉樹がしのぎを削る、いい感じの天然林です。林床にはアズマネザサやシダ類が多く、ウラジロが群生している処もありました。春から秋にかけての山野草の花期も楽しめそうです。 沢筋を登る(瀬音を聞きながらの)極楽寺コースも、主に尾根を歩く山口コースも、整備された登山道で歩きやすかったです。電波塔や宝篋印塔などのある山頂も展望が開けていて、この山の人気の理由が理解できます。 筑波山を背後にいただく宝篋山は、半日で登って下ることのできるハイキングによい山ですが、まったりと一日をかけて歩けば後期高齢者にもお勧めのコース、だと思いました。(^^ゞ 今回の反省会(打ち上げ)は土浦駅近くの海鮮料理店で。甘露甘露の大団円です。 * 宝篋山について(補足): 宝篋山461mは八溝山地系に属する筑波山地の南端に位置しています。国土地理院の地形図では山名注記の無い山でしたが、割と最近(2019年1月24日)、地元の要請を受けて「宝篋山(小田山)」の表記がなされたとのことです。古くは三村山と呼ばれていたそうです。[Wikipediaの該当項などを参考にして記述] 展望に優れた山頂部は小さな公園のようになっていて、電波塔などの通信施設や銅製の(ハンセン病の子供を背負う姿の)忍性菩薩像や石造りの宝篋印塔、及び二等三角点(点名:小田山)などがあります。山名の由来となったその宝篋印塔は大きくて立派なもので、つくば市教育委員会による現地の解説板によりますと、製作はかなり古いものであるらしく『鎌倉時代中期または文永初期と推定される』とのことです。 なお、山頂から南西へ少し下った処には小田城(国の史跡)に関連する城郭跡も残されています。その近くにはバイオトイレの施設もあったりで、つくば市の力の入れようが分かります。 この宝篋山の登山道が大々的に整備されたのは割と最近のことであるらしく、今では『年間10万人以上が訪れる』人気の山になったようです。 宝篋山のハイキングコースとしては、今回私たちが歩いた極楽寺コースと山口コース(1)の他に成願寺コース、小田城コース、山口コース(2)、新寺コースなどがあります。リピーターが多いのも頷けます。機会があれば、いろいろなコースで再び登ってみたいと思います。 私達のお好みの里山が、また一つ増えました。 宝篋山トレッキングマップ: 茨城県つくば市(観光推進課)のHP(PDFファイル)です。 |