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No.49-1 両神山1723m
平成9年(1997年)9月5日 霧

南天山から両神山を望む(後日撮影)

キュウリを食べながら白井差へ下山

西武鉄道西武秩父駅-《タクシー1時間》-日向大谷〜清滝小屋〜両神神社本社〜両神山(剣ヶ峰)〜両神神社本社〜一位ヶタワ〜白井差小屋〜白井差口-《バス1時間》-秩父鉄道三峰口駅…白久温泉(泊) 【歩行時間: 6時間10分】
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登山道脇の石仏
石仏の多い山

クサリ場にもだいぶ慣れてきた…?
クサリ場
 霧のため展望には恵まれなかったが、標高差約1100mのコースは変化があり楽しめた。日向大谷(ひなたおおや)コースは石仏や石神などが多く、両神山が古くからの信仰の山であるのが分かる。日本武尊の伝統を秘めている山でもあるらしい。
 何時の間にかついていた体力…。日帰り登山に成功し、私達夫婦は自信を深めた。
 下山時、白井差小屋に立ち寄ったら、小屋のオバチャンに 「もっていけ!」 と云われて、キュウリの浅漬けを一本ずつ貰った。歩きながら齧ったら、みずみずしくてとても美味しかった。

白久温泉「谷津川館」: 地図で色々と調べてみたけれど、両神山の下山口付近に温泉はないようだ。今回、私達が悩んで選んだ温泉宿は、両神山に比較的近いと思われる奥秩父温泉郷の一角、白久温泉だった。下山地の白井差口からバスにゆられて約1時間で秩父鉄道終着駅の三峰口駅に着く。そこで電車に乗り換え、次の駅が白久駅だ。駅前には谷津川館の送迎車が待っていた。駅から歩いても15分足らずの距離。奥武蔵に限りなく近い奥秩父の山間に位置する、和風情緒のある温泉宿。と、矢張り両神山からは遠いなぁ…。
 宿に着いた時、既に日は暮れかかっていた。しかし、谷津川館は私達の期待を裏切らなかった。四畳半の控室付きの十二畳の広い部屋は流石に一泊二食付き15,000円の価値はあった。食事も美味しかったし、ロケーションもなかなかだ。外湯は秩父銘石を組んだ露天風呂、内湯は檜造り。単純硫黄泉、加熱。熊倉山登山の際などに立ち寄る温泉宿としても、よさそうだ。
  「谷津川館」のHP


白井差コース廃道について [後日追記]

* その後[H12年4月末]両神山メインルートのひとつである(私達が下山ルートに使った)白井差コースは通行止めになった、とか。真の原因は良く分からないが、地権者の意向が働いているようだ。登山者に山を荒らされるからというのが表向きの理由らしい。地権者、って、あの優しいオバチャンのいた…?? アンビリーバボー、だな…。
* その、またその後[H15/04/20]地元の人から聞いた話によると、地権者は両神村の村長を5期20年間務めていた方で、(やっぱり)あの白井差小屋のオーナーでもある、とのことだった。前回の村長選挙で村民の支持を得られず破れたが、白井差コース廃道の話はその直後らしい。地権者の相続税問題が理由の1つである、とか、国に多額の補助金を要求した、とか、国・埼玉県・両神村の関係者による説得も効を奏しなかった、とか、なんか、話しが大人気なくてキナ臭い。地権者の長男が今回(平成15年4月)の村長選挙に立候補するそうだが、若し当選すれば白井差コースは復活するかもしれない。しかし当選は難しいだろう、と地元の人は言っていた。
* その後の結果[H15/04/28]現職の村長が再選されたとのこと。投票率は93.28%の高率だったようで、村民の意識の高さが分かる。地権者の長男は大差で落選したようだ。
* 更に、またその後[H17/某月]地権者(山中氏)が白井差新道を新設し、“事前予約制”で、しかも一日30名限定で、了承を得たハイカーのみを受け入れ始めた、とのことだ。なんでも有料登山道とのことで、環境整備料の名目で一人1,000円を徴収されるらしい。これですべて問題解決! かなぁ…?


次項「両神山・尾ノ内沢へ迷い込む」 平成15年4月の山行記録です。



狭い山頂にある両神神社奥社 山頂にある両神神社奥社

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