雨の雨飾山…泥道に大苦戦
第1日=JR北陸本線糸魚川駅-《タクシー25分》-山口〜雨飾山荘
第2日=雨飾山荘〜(薬師尾根)〜笹平〜雨飾山〜笹平〜(荒菅沢)〜小谷温泉(泊)-《タクシー30分》-JR大糸線南小谷駅
【歩行時間: 第1日=3時間10分 第2日=8時間】
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雨飾(あまかざり)温泉と小谷(おたり)温泉を結ぶ、風呂好きの私達夫婦にとってはたまらないルートだ。
時あたかも秋。標高1500メートル以上は見事な紅葉だった。
でも、肝心な2日目は一日中雨。雨の雨飾山…、なんて洒落にもならず、泥道に大苦戦。荒菅沢(あらずげざわ)付近から見えるはずの布団菱(ふとんびし)の岩塊は、霧のため、とうとう見ることができなかった。
雨飾温泉「雨飾山荘(朋文堂)」: 雨飾山北山腹の一軒宿。玄関の表札には「梶山新湯・雨飾山荘」と記されてあった。以前は梶山新湯と呼んでいたらしい。何時頃から雨飾温泉と呼ぶようになったのか、宿の人に聞こうと思っていて、とうとう聞きそこなってしまった。
泉質は食塩重曹泉、52度。内湯は岩風呂。前庭の露天風呂「都忘れの湯」は混んでいたので入らなかった。2食付き一人8,500円(税込み)。この日は相部屋で一畳に二人だった。山小屋風の温泉宿ではなく、温泉付きの山小屋、と思ったほうが正解のようだ。営業は5月上旬から11月上旬までとのこと。「日本秘湯を守る会」の会員旅館でもあるようだ。
夕方の風呂上り、前庭で涼んでいると、なにやら上空が騒がしい。北東の眼前に聳える岩峰(鋸岳1631m)の周辺で、ヘリコプターがしきりに旋回している。山荘の人から聞いた話だと、滑落事故とのことだった。足と腰を負傷した中年女性が山頂近くの岩場で身動きができなくなっているらしい。ヘリの動きで、その事故現場の様子がよく分かる。救助は難航していたようだったが、タイムリミットぎりぎりの日没寸前に、ようやく助け出されたようだった。一部始終を眺めていた佐知子と私は 「山岳保険、やっぱり入っておこうか…」 などと、ひそひそと話し合った。
小谷温泉「山田旅館」: 雨飾山南麓の山間、標高約850mの位置に数軒の宿が点在する。山田旅館はその中でも老舗的な存在で、その原型は江戸時代に溯るという木造三階建ての旧館が、とにかくシブい。湯治場的なムードで落ちつけた。ナトリウム炭酸水素塩泉、47度。独特な臭い。口に含むと微かに金気塩味。湯船は石造り。露天風呂もある。2食付き一人15,000円(税込み)は少し割高感かも。こちらも「日本秘湯を守る会」の会員旅館とか。
雨飾山の山頂(北峰)
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下山路にて
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