「私達の山旅日記」ホームへ

No.50 丹沢主脈縦走
平成9年(1997年)9月27日〜28日 曇り


尾根歩きでは水は超貴重品!

第1日=小田急線渋沢駅-《バス15分》-大倉〜(大倉尾根)〜塔ノ岳1491m〜丹沢山1567m・みやま山荘 第2日=みやま山荘〜不動ノ峰1614m〜蛭ヶ岳1673m〜焼山1060m〜西野々-《バス65分》-JR横浜線橋本駅 【歩行時間: 第1日=6時間 第2日=6時間】
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(蛭ヶ岳)へ


丹沢山の山頂にて:H24年4月に撮影
丹沢山の山頂から[後日撮影]
不動ノ峰(左)・蛭ヶ岳(右奥)
 東丹沢の主脈縦走コースを、南の起点の塔ノ岳から北の終点の焼山まで歩いてみた。
 25年ぶりの塔ノ岳。登りのバカ尾根(大倉尾根)は矢張りきつかった。塔ノ岳周辺(大倉尾根・表尾根)は昔から人影の多い処だったが、その後も人の手(足?)が大量に加わったのだろう。特にバカ尾根と塔ノ岳の山頂部は、同じルートとは思えないほど様子が変わってしまっていた。荒れた登山道近辺を補修しているのだろうが、人工的な木組みの段々が痛々しい。
 塔ノ岳から丹沢山、蛭ヶ岳、焼山と続く明るい尾根道は、ブナやカエデ類などの林もあったりして、静かで趣のあるなかなか良いハイキングコースだと思った。
 丹沢山山頂部に建つみやま山荘はガラガラの状態(泊り客は私達夫婦を含め4組の6名のみ)で、ゆっくりとくつろげた。夜半、小屋の裏手から垣間見た下界の夜景もきれいだった。しかし、水の貴重なこのコース。小屋の若い管理人は水筒用の水でさえ分けてくれず、少しクヤしい思いをした。翌朝、谷へ下って水を確保してこようか、どうしようか、などと妻の佐知子と相談をしていたら、親切な同宿の面々がみんなで少しずつ飲み水を分けてくれた。地獄に仏たち、だった。丹沢へ行く時は水を多めに持っていくべきとの、いい教訓になった。
 夜景といえば、尊仏山荘(塔ノ岳山頂)から見える渋沢方面の夜景の美しさもかなりのものであるらしい。学生の頃の冬、毎週のように訪れていた塔ノ岳だが、日ごろの行ないが良くなかったせいか、金が無くて小屋泊りをしなかったせいか、その夜景に恵まれたことはなかった。何時か今度、じっくりと眺めてみたいと思った。
 蛭ヶ岳山荘は現在工事中(建替中)で、使えなかった。

* その後、丹沢山山頂部の「みやま山荘」ではミネラルウオーターなどを販売するようになったようです。[後日追記]
* 丹沢のブナ及び登山道のオーバーユースについてNo.194-1冬の鍋割山のコラム欄を参照してみてください。



植生保護のための段々が痛々しい・・・
大倉尾根(バカ尾根)
鹿が多い(多すぎる!)
塔ノ岳の山頂にて
右奥が工事中の蛭ヶ岳山荘
蛭ヶ岳山頂
右奥が工事中の蛭ヶ岳山荘


 * 丹沢主稜と丹沢主脈に関しては次のページも参照してみてください。[後日追記]
 No.131 檜洞丸(ひのきぼらまる): 2001年11月
 No.240 加入道山から大室山(大群山): 2008年6月
 No.241 畦ヶ丸(あぜがまる): 2008年6月
 No.250 塔ノ岳(丹沢表尾根縦走): 2008年11月
 No.272 菰釣山(こもつるしやま): 2010年2月
 No.297 塩水橋から丹沢山: 2012年4月
 No.349 ユーシンから蛭ヶ岳〜丹沢三峰: 2016年9月
 No.351 大洞山〜三国山〜鉄砲木ノ頭 (三国山稜): 2016年12月,他
 No.373 丹沢山〜蛭ヶ岳〜檜洞丸: 2019年1月
 No.425 ヤビツ峠から三ノ塔: 2021年11月,他

このページのトップへ↑
No.49-2「両神山・尾ノ内沢へ迷い込む」へNo.51「雨飾山」へ



ホームへ
ホームへ
ゆっくりと歩きましょう!