No.425 ヤビツ峠から三ノ塔 人気の表尾根を少し歩く! |
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@ 三ノ塔鉄塔尾根で道迷い: 2021年11月 A 4月なのにヤマビル?!: 2022年4月 B 山の仲間たちと: 2022年6月 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(三ノ塔)へ ヤビツ峠から三ノ塔 冬型の気圧配置の展望のよい日に、単独で表丹沢の東端を歩いてきました。ルートについては、なるべく歩いたことのない道を選びました。…丹沢の一般登山道は、何れにしてもよく整備されていますが…。 コロナの第5波が一段落して沈静化した今、表丹沢はその人気を復活させています。平日にもかかわらず、行きの秦野駅北口バス停(午前はこれ一本のヤビツ峠行き・8:25発)では150人くらいが並びましたが、それには本当にびっくりしました。私は増便の2台目に何とか乗ることができましたが…。 ヤビツ峠からのハイカーは、4分の3程度が大山登山で、4分の1くらいが(林道経由の)表尾根方面のようでした。私と同方向(岳ノ台ハイキングコース)へ進んだのは、私を含めても3人くらいで、その落差にもびっくりです…。 ヤビツ峠を9時20分頃に歩き出して、岳ノ台(たけのだい)や二ノ塔や三ノ塔などの眺めのよいピークで大休止したりして…それから何やかや(つまりロストコースなど)で…風の吊橋を渡って大倉バス停へ下山したのは15時50分頃でした。 下山地の大倉から渋沢までの路線バスは便数が多いのですが(平日で1時間に2本)、それでもこの日の乗車率は8〜9割程度でした。いい山域だから人気があるのには、ガッテンです。 今回私が歩いたルートについて、二ノ塔〜三ノ塔の表尾根主稜線を除いてはとても静かでした。ヒノキの人工林が多いコースなこともあり、紅葉がイマイチだったのは少し残念ですが、本コースの自慢はなんといっても展望です。各ピークや稜線などからは丹沢の山々は勿論のこと、富士山、箱根の山々、愛鷹連峰、そして下界(秦野や渋沢など)の街並みや相模湾などがよく見えていました。 帰路に、小田急線の鶴巻温泉駅で途中下車して「弘法の里湯」に立ち寄る予定でしたが、疲れすぎて面倒くさくなって、真っ直ぐ帰宅しました。 * 岳ノ台ハイキングコース(ヤビツ峠〜岳ノ台〜菩提峠)で観察のできた木本: ヒノキ(とても多い)、スギ、アカマツ、コナラ、ヤマザクラ、ブナ、ミズキ、イヌシデ、カエデ類(イロハモミジ、オオモミジ、イタヤカエデなど)。林床はミヤコザサやアズマネザサなど。 この日の特筆すべき事は、下山路の牛首から大倉の区間(三ノ塔鉄塔尾根の下部)で道を間違えてしまった、ということです。私としては久しぶりの(本格的な)道迷いで、日没までに大倉のバス停に着けるかどうか、一時はハラハラしました。 とうとうあきらめて、牛首までいったん戻ってみようと覚悟を決め踵を返したとき、地元のオジサンと出会って、「大倉へはこのまま下れるよ」と云われたときは本当にほっとしました。ところが、後ろからついていくと、このオジサンも同じ道を間違えて、(林道の)逆方向へ進んでしまったのでした。オジサンは慌てて引き返して、南側の(広い)登山道を発見しました。道標のない、とても分かりにくい(広い道の割には分岐だとは分からない)分岐で、さもありなんと思います。…結局私は(間違えた)同じ道を3往復したことになり、約50分間をタイムロスしました。とはいえ、矢張りオジサンには感謝感激です。牛首まで戻ってから分かりやすい道(林道コース)を下ったとしたら、多分ヘッデンを利用せざるを得なかったと思います。 * 今回の下山道(三ノ塔鉄塔尾根)の道迷いについて、地形図(25000図など)や登山地図には載っていない林道が多々あって、このルートはけっこう厄介だと思いました。ガイドされている尾根道(三ノ塔鉄塔尾根の登山道)と東に並行する地形図上の林道の間に、もう一本の林道的な道があり、多分私はその道を下ったのだと思います。…ヒノキの植林地帯の、ぐちゃぐちゃに走っている様々な林道や管理道が、ハイカーの方向感覚を狂わせるのです。運がよっぽど悪くなければ難なく通り過ぎることができますが、今回の私のように負のスパイラルにはまり込んでしまうと、けっこう難儀するかもしれません。 私の登山スタイルは相変わらず昔のまま…つまりコンパスと25000図のコピーを駆使するというアナログ的なスタイルで、GPSなどの(デジタルな)機能は利用したことがありません。だいいちスマホも持っていませんで、未だにガラケーです。なのではっきりとは言えませんが、もしも今回、GPS機能を利用していたら道迷いから簡単に脱出することができたのか、と問われると、多分同じ結果だったろうと推測します。…とにかく今回の件は、分岐があるのは分かっているのに、その分岐が現場で発見できない、ということだったのですから…。 なお、三ノ塔から大倉の区間(三ノ塔尾根〜牛首〜三ノ塔鉄塔尾根)は道標が整備されていて、普通ならばめったに道迷いすることはないと思います。道標がないことを理由にしてしまいましたが、やっぱり私の読図力の未熟さと眼の弱さ(つまり老眼)がその主因だったのかもしれません。今回の私は、はい、そうなんです、ぼんやりと歩きすぎていました。ひたすら反省です。 鶴巻温泉「弘法の里湯」については「夏の鍋割山」の項を参照してみてください。
ヤビツ峠から三ノ塔 夫婦で表丹沢の三ノ塔へ登ってきました。昨年の11月に道迷いになった三ノ塔鉄塔尾根の例の箇所も再確認してきました。(→@三ノ塔鉄塔尾根で道迷い) 人気の丹沢表尾根で、しかも休日ですから、バスは満員、登山道にも人影が多かったです。 生憎のお天気(小雨とガス)で、展望などはイマイチでしたが、サクラ属(マメザクラ、ヤマザクラなど)が見ごろで、アセビ、キブシ、モミジイチゴ、ニガイチゴなどもきれいに咲いていました。草本では矢張りタチツボスミレが目立ち、ナツトウダイも咲いていました。 山稜は未だ冬枯れの様相でしたが、とにかく、中腹辺りの芽生えの新緑が素晴らしかったです。 この日の特筆は、下山時に…濡れ落ち葉の吹き溜まりのような処で…休憩していたときに、夫婦そろってヤマビルにまとわりつかれた、ということです。肌寒いこの時季に「まさか!」と思いました。靴から這い上がってきたヤツを、妻は2匹、私は3〜4匹を退治しました。幸運にも発見が早くて、血を吸われる前だったのが何よりでした。みなさまもこれからは、丹沢へお出かけの際は充分にお気を付けください。 信用できる筋からの情報によりますと、ヤマビル避けには「昼下がりのジョニー」が効果的、とのことです。なお、“アルコールをスプレーするとヤマビルはぽろりと落ちる”とのことです。 佐知子の歌日記より クスクスや大きく笑う葉のありて緑あふれる丹沢山塊 われ二匹夫に三匹ぬるっと付く丹沢の蛭よまだ四月だぞ
ヤビツ峠から三ノ塔 山の仲間たち(山歩会)と表丹沢の三ノ塔に登ってきました。 生憎と雲が多くて、雨は降りませんでしたが、山稜からの展望がイマイチだったのが少し残念でした。山腹にはモミジイチゴの実が美味しく実っていて、ビタミンCをたっぷりと補給できました。登山口付近にはニシキウツギがきれいに咲いていました。白色の木の花(ウツギ、コゴメウツギ、カマツカ、ヤマボウシなど)も充分に楽しめました。例のヤマビルの恐怖については、「ヒル下がりのジョニー」が功を奏したか、被害がなく済みました。 下山後は、渋沢駅近くの料理屋で(久々の)大反省会。かなり盛り上がりました。 佐知子の歌日記より 手を合わせお地蔵様を撫でながらお胸談義の女子の丹沢 湿り気の丹沢ゆえに蛭除けの「ヒル下がりのジョニー」を噴霧す * 丹沢表尾根の三ノ塔〜二ノ塔を歩いたときの過去の記録です。参照してみてください。 烏尾山(新茅ノ沢): H13年(2001年)12月 塔ノ岳(表尾根縦走): H20年(2008年)11月 烏尾尾根から烏尾山: H29年(2017年)12月 |