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番外編 浜離宮から愛宕山(都内散策)
令和3年(2021年)11月1日(月) 晴れ

浜離宮-愛宕山の略図
浜離宮の最高峰!
富士見山(浜離宮)

「おちんやま」と読みます
御亭山(浜離宮)

芝離宮の最高峰(高さ約8m)
大山の頂上(芝離宮)

芝丸山古墳の「山頂広場」にて
伊能忠敬の碑(芝公園)

迫力のアングル!
東京タワー

令和元年に朱色に塗り替えられた大鳥居
出世の石段(愛宕山)

主祭神は火産霊命
愛宕神社

東京都区内の約8座を踏破!?

新橋駅〜浜離宮(八景山、富士見山、御亭山、新樋の口山)〜芝離宮(大山、根府川山)〜芝公園・芝丸山古墳〜東京タワー〜愛宕山26m・愛宕神社〜新橋駅 【歩行時間: 約3時間】
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(愛宕山)へ


 いつものメンバー(夫婦)で、散歩がてらに東京都の中央区と港区の山々(?)を歩いて、東京の“良さ”の一部を満喫してきました。所謂都心の公園巡りで、単なる散歩(ウォーキング)ですが、無理やり“登山”としました。実際、高さ数メートルの山を7座〜8座と、標高26mの(都区内最高峰の)愛宕山にも登ったので…。(^^;)

 新橋駅の東口から歩き始めて、浜離宮と旧芝離宮を散策した後、昼は芝大門の更科布屋で蕎麦を食べ、午後からは芝公園〜東京タワー〜愛宕山(愛宕神社)と巡りました。
 季節がら咲いている花は少なくて、浜離宮(はまりきゅう)と芝離宮(しばりきゅう)に咲いていた晩秋から初冬にかけて咲く黄色い花…ツワブキが印象に残りました。コスモスも未だ見頃です。紅葉の早いハナミズキやサクラやケヤキがもう既に粧っています。イチョウも色付き始めています。都心にも(管理された)自然のよい処はたくさんあります。
 各公園内はびっくりするほど人影が少なかったのですが、大通りはけっこうな人出で、もう通常の(コロナ前の)状態に近いと感じました。第5波が収まって、コロナ禍が一段落したことも関係していると思います。でも、みんなマスクをしています。日本人って(私達を含めて)律儀だなぁ、とつくづく思いました。というのは、たまたまだったのかもしれませんが、私達が見た範囲でのマスクなしの数名はすべて外国人(白人です)、だったからです。…だから何なの、ではありますが…。
 行ってみて何時も感動して思うのは、真下から見上げた東京タワーです。東京スカイツリーとは微妙に違ったアングルで、こちらも迫力満点です。まるで肩の小屋から槍ヶ岳の山頂部を見上げているような、そんな感じです。
 愛宕山から新橋駅へ向かうとき、通りに面したコーヒー店の(露天の)テーブルで、マンウオッチングなどをしながらソフトクリームを食べて、ホットコーヒーも飲みました。佐知子の膝痛も殆ど治りかけているようです。…暑くもなく寒くもない、しっとりとした昼下がりです。
 都会は人が多いですが、夫々が自分のことに一生懸命で、すれ違う人はみな急ぎ足です。山歩きのように(お互いに知らない者同士が)挨拶を交わしたリすることは絶対にありません。プライバシーを尊重してお互いを無視し合っているのです。だから都心を歩くときは何時も心がし〜んとして、却って孤独感が増幅されてしまいます。

 今回のトレイルは、じつは石丸哲也氏の「半日ゆるゆる登山(山と渓谷社)」に紹介されている市街地コース(浜離宮、旧芝離宮から愛宕山)をほぼ忠実に辿ったものです。確かに“…超低山ばかりで、どこにあるのか探すのにひと苦労というような山…”ではありましたが、まったりとした公園散歩に多少の緊張感がプラスされて、それはそれでそれなりに面白かったです。
 万歩計の総歩数は約18000歩、でした。


浜離宮(浜離宮恩賜庭園): 中央区にある都立庭園。面積は東京ドームの約5倍(約25ha)。入園には整理券の事前予約が必要で、公式ホームページからも予約できます。入園料は、65歳以上は半額の@150円。→この後、事前予約は不要となったようです。[後日追記]
 登った山は八景山、富士見山、御亭山(おちんやま)、新樋の口山の4座です。樋の口山は登山禁止(立ち入り不可)でした。
 展望について、浜離宮最高峰(標高は数メートルです)の富士見山などからは、手前の潮入の池をはじめ園内のほぼ全景が見渡せて、ビル群をバックにしたその景観はなかなかです。
 浜離宮の乗船場から水上バスを利用して日の出桟橋まで行く予定でしたが、11時15分発の始発までには40分以上待たなければならなかったので、陸路で芝離宮まで(15分足らずの歩程です)歩きました。
 外部サイトへリンク 浜離宮恩賜庭園のホームページ

芝離宮(旧芝離宮恩賜庭園): 港区にある都立庭園。面積は4.2haで、浜離宮の1/6程度です。入園料は、65歳以上は約半額の@70円。こちらも入園には整理券の事前予約が必要。…まぁ、その場(受付)でもなんとかなりますが…。
 登った山は、山頂からの景色が良い大山と根府川石の飛石がステキな根府川山です。九尺台にも登りましたが、こちらは「山」ではなくて、ただの眺めの良い「高台」だったかもしれません。
 外部サイトへリンク 旧芝離宮恩賜庭園のホームページ

芝公園: 徳川家の菩提寺でもある増上寺を中心とした都市公園(総合公園)で、都立芝公園と港区立芝公園とプリンス芝公園の総称です。1873年(明治6年)に開園とのことです。公園の面積は約12ha。町名(芝公園1丁目〜4丁目)としての総面積は約65ha。入園は自由(無料)です。
 芝公園の南西には丸山(芝丸山古墳)があります。全長104m、高さ8mの都内最大級の前方後円墳とのことです。頂上部は木々に囲まれた広場になっていて、伊能忠敬の測地遺功表の碑などがあります。
 西側の東京プリンスホテルの脇を通って、坂を少し北へ上ると東京タワーの真下です。
 外部サイトへリンク 芝公園のホームページ

愛宕山(愛宕神社): 勝海舟と西郷隆盛が江戸無血開城に向けて話し合ったとされる地です。天然の山としては東京23区内の最高峰だそうで、標高25.69mの三等三角点もあります。86段の急な石階段(出世の石段)を登ると本堂や境内末社、それに鯉の泳ぐ神池や社務所や売店などが、木立の中にひっそりとあります。…都心にこんな処があるんだ…という小さなサプライズです。
 なお、新宿区の戸山公園には愛宕山よりも高い箱根山44.6mがありますが、それは人造の山だそうです。東京都の最高峰はご存じ(奥多摩町の)雲取山の2017mですから、そのギャップがスゴイです。
 山頂部の片隅にはNHK放送博物館がありますが、この日(月曜日)は休館日でした。
 外部サイトへリンク 愛宕神社のホームページ

* 上記の何れもが、かけがいのない“名勝・史跡”です。ネット検索するとうんざりするほどヒットします。なので、其々の(各公園などの)詳細な説明はカットして、その代わり信頼のおける公式ホームページをリンクしました。
* 今回登った山については、愛宕山以外は何れも標高数メートルで、人工の山(築山)です。

  佐知子の歌日記より
 ビル群をくぐり抜け着く浜離宮 松の緑とつわぶきの黄の
 青空を突き抜けそうに聳え立つ東京タワーを真下より見上ぐ
 愛宕山今更ながらと言いながら「出世の階段」一気に登る


潮入の池に映るビル群がきれい!
富士見山の山頂からの展望(浜離宮)

浜離宮で撮影
ツワブキの花が見ごろ
趣のある築山(人工の山)です
芝離宮の最高峰・大山(高さ約8m)
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椨の木:クスノキ科の常緑高木
タブノキの実(液果)
↑これから黒く熟します
コサギ?ダイサギ?それともチュウサギ?
浜離宮の池にシラサギが…

再び浜離宮(浜離宮恩賜庭園)
令和6年(2024年)6月3日 曇り

 夫婦で、久しぶりに(安・近・短の)新橋駅を拠点に浜離宮恩賜庭園を歩いてきました。平日ということもあるのか、入園者は少なくて…殆どが外国人でしたが…静かなひとときを過ごすことができました。
 ガクアジサイが咲いていました。タブノキに緑の実がたわわに実っていました。花菖蒲が見頃でした。菜の花がまだ少し咲き残っていました。私にはコサギなのかダイサギなのかチュウサギなのかはよく分からないのですが、池の淵の至近距離で、そんなシラサギが餌(小魚だったかな?)を突く場面に出っくわしました。
 …そんなこんなで、心も身体もとても仕合せな気分になれました。内から外へ一歩出た、所謂アウトドアって、やっぱりとてもいいものですね。
 昼食は「芝大門更科布屋」で、美味しい蕎麦を頂いたりしてから…、まったりと家路に就きました。

  佐知子の歌日記より
 樹を愛でる夫と散歩の浜離宮 外国人と遠足の子らと
 昼時に賑わう芝の大門の更科蕎麦を夫と食いたり


3枚の写真を合成
富士見山(浜離宮最高峰)の山頂から

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