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No.131 檜洞丸(ひのきぼらまる・1601m)
平成13年(2001年)11月23日〜24日 快晴

檜洞丸 略図
とんでもない「穴場」かも…

第1日=小田急小田原線・新松田駅-《タクシー30分》-玄倉(付近を散策)-《バス27分》-西丹沢自然教室(付近を散策)-《バス13分》-中川温泉 第2日=中川温泉-《タクシー10分》-西丹沢自然教室〜ゴーラ沢出合〜檜洞丸〜熊笹ノ峰〜犬越路〜用木沢出合〜西丹沢自然教室-《バス70分》-新松田駅
 【歩行時間: 第1日=約3時間 第2日=6時間】
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紅葉の真盛り…
玄倉川
  第1日目(11/23・登山前日): 小田急線の新松田駅前からタクシーで中川温泉へ行く途中、丹沢湖東岸の玄倉(くろくら)で降り、玄倉川に沿ってユーシンへの林道を、少しだけ歩いてみた。 この静かな玄倉川畔で、1999年8月14日、あの痛ましい水難事故(水量の急激な増加により河原でキャンプなどをしていた人達が取り残され、激流に飲み込まれ、子供達を含む13名の死者を出した)が起きたなんて、矢張り信じられなかった。 思わずそっと手を合わせた。
  それから、玄倉川バス停から富士急行バスに乗り、中川温泉を通過して、終点の西丹沢自然教室バス停まで、明日のコース入り口の下見も兼ねて行ってみた。 河原では子供連れのマイカー族達がバーベキューなどをしていた。 付近を散歩したり、自然教室で丹沢山塊の地質や生物などについて予習したりしてから、再びバスに乗り、中川温泉へ着いた時、日はまだ充分高かった。 山行の週末になると早朝から気合いが入ってしまう。 どうやら東京の自宅を出たのが全然早すぎたようだ。 新松田駅前からのタクシーは、ちょっと早トチリ。 バスで充分だった。
  西丹沢の深い谷間は、今、何処も彼処も紅葉の真っ盛りだ。

中川温泉「河鹿荘」 中川温泉「河鹿荘」: 中川温泉は、いわゆる信玄の隠し湯のひとつ。 丹沢湖の上流、標高370メートルの静かな山間に位置する。 中川川の流れに沿って9軒の温泉旅館が点在しているが、有名なのは「信玄館」であるらしい。 しかし、今回私達が宿をとったのは河鹿(かじか)荘。 優しくて話し好きの女将にいろいろと面倒をみてもらった。 朝食が6時30分から、と、登山客にも配慮してくれるのが何より嬉しい。 部屋食の料理はシシ鍋や川魚など、美味しかった。 庭の片隅で、サザンカが白い花をつけていた。
  露天風呂あり。 単純泉、加熱。 一泊二食付き一人10,000円は納得のいく料金だ。
* この7年後(H20年の初夏)、中川温泉をベースに大室山登山畦ヶ丸登山をしましたが、そのときにお世話になったのもこの河鹿荘でした。 相変わらず明るくて話好きの女将は健在で、なにかと心配りをいただきました。 「(朝食が)早い分にはいくら早くてもいい」 という女将の経営姿勢も相変わらずで、そのときは6時前から朝食を用意していただきました。 宿泊料も7年前とまったく同じで、たいしたものだと思いました。[後日追記]
* その数年後(H26年頃)、河鹿荘は廃業したようです。 とても残念です。[後日追記]
振り返ると富士山が・・・
ツツジコースより
美しいブナの原生林
稜線のブナ林
檜洞丸の山頂で大休止
檜洞丸の山頂
バックは檜洞丸
犬越路にて

  第2日目(11/24・登山当日): 静かな中川温泉「河鹿荘」で睡眠充分。 ゆっくりと朝湯に浸かり、朝食も済ませ、午前7時、予約のタクシーで宿を出た。 (一番バスは8時過ぎになってしまうので…。)
  午前7時15分、西丹沢自然教室バス停前から歩き始める。 ここは標高540メートル。 気温摂氏約4度。 体調すこぶる良好。 寒くはない。
  中川川沿いの車道を上流に向かって少し歩いた右側に、昨日下見をしておいたツツジコースの登山口がある。 ゆっくりと、黙々と、休み休み、ゴーラ沢を渡り尾根道へ進む。 紅葉帯を何時の間にか過ぎ、辺りは既に冬枯れの雑木林。 振り返ると、両翼を張った富士山がくっきりと鎮座している。
  石棚山稜からの道を右に合わせ、暫らく進むとなだらかになり、バイケイソウの群落(今は夏の名残りの残骸のみ)の広がる木道へ出る。 辺りはみごとなブナの原生林で、絶妙のロケーションだ。 今の冬枯れの景色も勿論いいが、シロヤシオやバイケイソウなどの咲く新緑の初夏から夏にかけてはさぞかし素晴らしいのではないかと思う。
  小祠が祀られている檜洞丸の山頂広場に着いたのは午前10時50分だった。 ブナ木立の隙間から景色を楽しみながら、ここで約1時間の大休止。 南西の方向には、少し霞んではきたけれど、富士山が見えている。 山頂部の東側直下には青ヶ岳山荘が建っているが、試しにこの道を少し下ってみると眺望が開け、蛭ヶ岳を始めとする丹沢主脈の山々が眼前に迫ってきた。
  下山は尾根道を犬越路へ向かう。 樹林の切れ間から右手に丹沢主脈、左手に富士山や箱根の山々などを眺めながら、熊笹ノ峰、大笄(おおこうげ)、小笄と、小ピークをいくつか越えていく。 前方の大群山(大室山)が立派で大きい。 所々何回も立ち止まっては 「とてもいい処だね」 と、佐知子と話し合った。
  14時、避難小屋やベンチのある展望の開けた犬越路(標高1070m:かながわの景勝50選)へ到着、ここでも中休止。 犬越路というネーミングは、昔、武田信玄が北条攻めの際、犬を連れて越えていったところからつけられた、とのことだ。 また、この峠はイノシシが越えるところから猪越峠とも言われているらしい。 振り返ると手前のピークの斜面越しに、ひょっこりと檜洞丸が見えている。 真直ぐに進むと約1時間30分の登りで大群山へ行けるけれど、それは次の季節の楽しみにして、尾根を左へそれて用木沢を南へ下る。 この道は東海自然歩道の一部にもなっているらしい。
  用木沢出合から林道を左へ30分も下ると、ツツジコースの分岐を経て、西丹沢自然教室バス停に到着した。 15時50分だった。 15時40分発のバスには間に合わず、16時37分発のバスを待つ間、再び自然教室を覗いてみたり、近くの広場で焚き火にあたりながら、ワゴン車で出店のおでんなどを食べたりして時間を過ごした。 なお、新松田駅行きの最終バスは17時15分発、とのことだった。
  3連休の2日目だったが、意外と静かな今回の山旅だった。 行きのバスも帰りのバスもガラガラ状態。 首都圏からもそう遠くないこの西丹沢の深山…。 若しかしたらこの山域、とんでもない“穴場”かも知れない。


左のピークが蛭ヶ岳、右方は丹沢山
青ヶ岳山荘付近から見た蛭ヶ岳
下りの尾根道にて:バックは大群山
下山途中・大群山をバックに
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