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No.64 磐梯山1816m
平成10年(1998年)5月31日 快晴


裏磐梯の新緑は素晴らしい!

第1日=JR磐越西線猪苗代駅-《バス》-磐梯高原〜(五色沼ハイキング)〜川上温泉 第2日=川上温泉〜火口原〜(脱コース)〜火口壁〜弘法清水〜磐梯山〜弘法清水〜沼ノ平〜猪苗代スキー場-《タクシー》-猪苗代駅 【歩行時間: 第1日=約1時間30分 第2日=7時間(ロストタイムの90分を含む)
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  第1日目(5月30日・登山前日)は「五色沼ハイキングコース」をゆっくりと散策した。 新緑と青白い沼の水の色が印象的だった。 曇っていて磐梯山が見えなかったのが残念。 この日は裏磐梯の川上温泉に宿をとった。
シダなどの緑が眩しいほど美しい
新緑の中を歩き始める

この先、火口壁の登りで道に迷った。
火口原を通過

川上登山口からの分岐:やっと山頂部が見えてきた
磐梯山(噴火口上部より)

磐梯山の山頂:360度の大展望!
磐梯山の頂上

川上温泉「ホテル寿」: 源氏蛍の群生地とか。 弱食塩泉、弱アルカリ性、無色透明無味無臭。 タイル貼り。 女将の描いた絵があちこちに飾ってある。 シュールリアリズム、なんだそうだ。 磐梯山の北東側からの登山口(川上登山口)に近いのがいい。

  第2日目(5月31日・登山当日)は快晴。 午前7時15分、宿を出発。 火口原までの緩やかな登りは意外と静かな道で、同じコースを歩いていたのは明るく元気な3人のアメリカ娘たちだけだった。 追い抜かされるとき「大丈夫?」と声を掛けたら「ダイジョウブ!」と日本語で答えてくれた。 (何時ものことだが、あっさりと追い抜かされた。)
  木々やシダなどの新緑が眩しいほどに美しい。 異様な景観の火口原通過は9時頃だった。
  火口壁の登りで道に迷った。 私達夫婦の方が「ダイジョウブ」ではなくなった。 道無きガレ沢を、変だ変だと思いながらも随分と登ってしまった。 脱コースに気が付いて火口原に戻り、左隣の沢の入口近くの岩に書かれた赤ペンキの丸印を発見。 喜び勇んで登ったガレ沢が、これまた早トチリの脱コース。 ウンザリしながら再び元に引き返し、やっとのことでルートを発見した。 正しい登山道は、なんと、その沢の更に左(右岸)の尾根道だった。 1時間半はたっぷりと損をした。 分かりにくい道標と、等高線のかすれた五万図のコピーが恨めしい。 でも…、おかげで、爆裂火口の凄まじい様相を眼前に仰ぎ見ることができたし、未踏のガレ場に人知れず可憐に咲く高山植物(残念ながら名前は分からない)も見ることができた。 まぁ、いいか…。
  噴火口上部で表登山口コースと合流する。 ここから一挙に人影が多くなった。 特に、最短コースの中ノ湯からの登山道との分岐点にある弘法清水(水が旨かった)付近からは、修学旅行の高校生などの団体でごった返していた。 …修学旅行で磐梯山…? う〜ん、それって、なんてステキなことだろう…。
  昼食後、メイストームの吹きすさぶ尾根筋を、やっとの思いで登りきった。
  3等三角点と小祠のある、岩ゴロ(ザレ?)の頂上は思ったよりも狭かった。 単独峰だから眺望は素晴らしい。 双耳峰の櫛ヶ峰1636mの奥、東から北へかけて安達太良山と吾妻連山が間近にくっきりと見える。 桧原湖を手前に挟み、北西の彼方には残雪を頂いた飯豊連峰が厳粛な姿で霞んで見える。 南方は猪苗代湖の大パノラマ。 その先、遠くに薄ぼんやりと見えるのは那須の山々だろうか。
  下りは表側のコース、猪苗代へ向かって標高差1100メートルをひたすら下る。 下山は午後4時20分頃。 スキー場近くのホテルでタクシーを呼んでもらった。 足がパンパンに痛い。 道に迷った分、矢張り疲れた。
  …でも、素晴らしい山だった。 特に裏磐梯は非常に良かった。

* 福島弁というのは妙に、心に優しい響きをもっている、と思った。 私は東京生まれの東京育ちだけれど、東北地方への旅は「行く」のではなく「帰る」感じがする。 …「ふるさと」とは…とか、なんとなく、つい考えてしまう。 身構えることのない静かな優しさと素朴な人情…、それは東北の風土がもつかけがえのない「良さ」なのだろう。 なんて、帰りの磐越西線の車中、地酒のワンカップをチビチビ飲りながらずっと考えていた。


* 火口原から火口壁を登る裏磐梯の登山コースには、その後、分かりやすい道標が新設されたようです。 なお、2ヶ所あった川上登山口の南側のルート(私達が歩いた新緑の素晴らしいコース)は廃道になった模様です。 残念! [後日追記]
* 平成22年12月27日の国土地理院の発表によりますと、三角点再設置に伴う標高変更により、磐梯山の標高は3m低くなって1816mとなったとのことです。 (正確には、1818.61m→1816.29m) [後日追記]

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