佐知子の歌日記・第五集
佐知子の第二歌集〜テレビの前で〜
ヒーローは長嶋茂雄だった

池ノ岳(平ヶ岳)にて

引退の横綱稀勢の里は未だ三十二歳の ああ「年寄り」に

人ごみを撮ってどうする外国人 渋谷スクランブル交差点

新元号発表前の三十分テレビの前に吉き名を願う

新聞やテレビの声は幾たびも「平成最後の」を報じておりぬ

声援は小兵力士の炎鵬へ 勝っても負けても館内が沸く

館内に行司の声の高らかに響く大阪無観客場所

題名を思い出せずに検索す“映画 マフィア アル・パチーノ”と
 →答え・・・ゴッドファーザー

拉致されし娘
(こ)の四十年横田氏があの世から見む遠い半島

レジ袋有料となりコンビニへむかう息子のショルダーバッグ

黒き山に人工雪の白き肌 北京五輪のシュプール眩し

ホカロンと手編みのセーター送りたし
       泣くワリエワのロシアコーチへ

ウクライナにはロシア兵 中国には日本兵だった あぁ吾が父か

ウクライナの「終戦の日」いつ来るや日本は七十七回目です

東京が燃える崩れる百年前の震災映像ただただ見つむ

引退後ファンになったよ貴景勝 軽み程良し解説もよし

メンコからテレビへ絵柄は移ってもヒーローは長嶋茂雄だった

贅沢に育った訳ではないけれどメシ屋のあれは古古古古米だ

四十七歳の娘は大リーガー大谷をオータニ君と親しげに言う

平成31年(令和元年)から令和7年にかけての“テレビの前で詠んだ歌を編集しました。

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