11月29日(金)〜12月1日(日) 〜感動〜

高田ラストマッチのビデオを繰り返し見ては胸を熱くし、
地上波放送を見ては、また涙を流しそうになり、
友達と会っては「よかったねぇ〜」と語り合い、
だいぶ昔に出た高田の自伝まで読んで感慨にふける日々。

(ちなみに「最強の名のもとに」という本。高田の意外なユーモア・センスが炸裂している、
  知られざる名著。声を出して何度も何度も大笑いしてしまった)

猛烈なスピードでなんでもかんでも消費してしまう現代において
これほど長く余韻の残る感動ができるなんて奇跡的なこと。
1週間たっても、全然さめないんだもんなぁ。実に幸せだ。

ただ、あまりに感動の量が多すぎると逆に言葉にするのは難しいよなぁ…。
書きとめておきたいとは思いつつも、なかなか書けない。

感動といえば、昨日テレビでやっていた
「劇的ビフォー&アフター」という番組も泣けたなぁ。
途中から見たにもかかわらず、ジーンとした。

10坪だかしかない狭くてボロい家をリフォームするんだけど、
アイディアや工夫に、ものすごくやさしさや思いやりが込められていて、
素晴らしいんだ。このリフォームを担当した女性はすごいよ。

知恵や技術というものは、人を幸せにするためにあるんだなぁ。
家の設計ってものにも、ちゃんと作った人の人格が反映していて、
それに感動できるもんなんだってことを初めて知った気がする。

自分の家を建てたいなんて思ったこともなかったけど、
こういう人になら作ってほしいと思ったよ。

本当のプロフェッショナルの素晴らしさってこういうことなんだな〜


11月28日(木) 〜マチ〜

仕事で野田の奧の方まで行った。
都心から車で2時間半かかった。

帰りは野田線に乗って帰ってきたんだけど、
俺の実家の方のローカルっぷりに匹敵する
ローカルな風情になんだか懐かしい心持ちがした。
ちょうど夕暮れだったし、ノスタルジーばりばり。
帰省したような気分になった。

そういえば野田線沿線に実家のある友達が
うちの実家(信州)に遊びにきたときに
「うちより都会じゃねえか!」と言ったこともあったな。

そんなローカルな野田線的風景を見てきたあとで
船橋に着くと「マチだなぁ」と思った。
すごい都会に来たような気分になった。

俺の場合の「マチ」は「松本」だったけど
野田線育ちの人々にとっては
きっと「船橋」か「柏」だったんだろうなぁ。

ところで、このマチって言い方は、
都内(あるいは都会っぽい街)で
生まれ育った人も使ってたんでしょうか?


11月27日(水) 〜最高の問題点〜

本八幡にどんどんラーメン店が増えている。
歓迎すべき現象だ。地元系のHPなどでチェックしていると、
「かっぱ」の新メニューみそラーメンの評判がいい。

この店では一度「しょうゆ」を食べたのだけど、
しょうゆ味が濃すぎたので、それっきりになっていた。
でも複数のラーメンファン・サイトで高評価を得ている。
みそラーメンの濃厚な甘さと辛さ、熱々のスープ…
などをイメージし始めると、ムズムズと行きたくなってきた。

そうなるとガマンできない性格なのである。
ばんごはんはそこで食べることにした。

みそラーメンはピリっと辛くて悪くなかった。

店員さんの感じもいいし、今風なインテリアも悪くない。
一緒に頼んだ「づけめし」もおいしかった。

…だけど、物足りなかった。
みそに甘さが足りない。もっと複雑さ、奥行きが欲しい。
「味がつまらないんだよなぁ」
そんなことをつぶやいてしまった。

こんな、にわかグルメみたいなことを言うには理由がある。
毎週のように通っているラーメン店「菜」のせいなのだ。

「菜」のラーメン(および、つけめん)は、
濃厚にしてくどくなく、繊細かつ複雑、奧深くて、斬新。
味玉子はとろけるように甘美で、チャーシューは肉の旨味を心底堪能できる。(海原雄山?)
食べ終わると、恍惚とした気持になってしまう。
通えば通うほど中毒のように、その味を欲するようになってくる。
しかも最近、さらに味に磨きがかかっている。

そんなわけで、最近は他でどんなラーメンを食べても
「やっぱり『菜』は最高だなぁ」
という感想になってしまうのだ。

ヘタに最高を味わってしまうと、
そのレベルに達していないものは
つまらなく思えてしまう。

これはラーメンに限った話ではない。
こういうのって困った問題だ。

それはそれ、これはこれ
って考えるべきなんだろうけどなぁ。


11月26日(火) 〜もろもろ〜

久しぶりに村上春樹の短篇集「TVピープル」を読み返したら
 おもしろかった。数年前に読んだ時は、そのザラザラした物語の質感に
 違和感を感じてしまって面白いとは思えなかったのだけど、
 いま読むと、むしろ初期の作品よりも心に響く気がした。
 時代だか自分の気分だかが、この本に合ってきたのかもしれない。

「まい泉」のヒレかつサンドをおみやげにもらった。嬉しい。
 これ、うまいんだけど、高いんだよ〜。
 すごく小ぶりなのがたった3切れで、300円以上(!)もする。
 そういや、なんでも今は「おにぎりブーム」らしくて、
 銀座三越の地下なんて、おにぎり屋さんばかりらしい。
 しかも1個300円以上もする高級おにぎりが流行っていて、
 奥様やOLが殺到しているんだとか。なんだかな〜。
 おにぎりなんて、ほかほかのごはんを自分で握れば、
 具の中身にかかわらず、うまいし安いと思うんだけど。

中古屋で安く桑田佳祐のベストアルバムを入手。発売日前日なのに…。
 2枚組で26曲も入ってるのに、これでも物足りなく感じちゃうのがスゴイ。
 あれもあれもあれも入ってないよ〜、と思ってしまうのだ。
 名曲がいかに多いかの証ですな。さすがトップ・オブ・ザ・ポップス。
 さんざん聴いた曲も新鮮に聴こえて改めて気持ちよかったけれど、
 「JOURNEY」「飛べないモスキート」「鏡」が、特にしみた。

で、夏はサザン、冬はユーミン、ということでユーミンの新作についても。
 「WINGS OF WINTER , SHADES OF SUMMER」これ、かなりの名盤。
 きりっとした冬の空気感が心地よくて、魔法のような名曲ばかり。
 上質な短篇集みたいだ。「洗練」ってのは、こういうもんなんだろうなぁ。
 
数日前の新聞に『失神ゲーム』という危険な遊びが小中学生の間で
 流行ってるという記事が載っていて、興味深かった。
 胸などを人に圧迫してもらって、意識が薄れるのを楽しむものらしい。
 なんでも、そうすると「幻」が見えるということだ。
 世界各地で起きてる一連のテロや、30代の過労自殺が急増しているという報道、
 日本の学生は世界一勉強しなくなったという話、すべてリンクしてる現象だと思う。
 行き詰まり感からくる、どうしようもできないニヒリズムみたいなもの、
 これとどうつきあっていくのか、あるいはつきあわないのか?
 これが今の時代のあらゆる人に共通した大きなテーマなんだと改めて感じる。
 
 桑田佳祐の新曲は「素敵な未来を見てほしい」というタイトルだった。

 

11月25日(月) 〜幸と不幸〜

昨日の感動の余韻をさらに深く味わうため、
PPVを録画したPRIDE23を見ることに。

が、ビデオデッキのカウンターを見ると
なぜか2時間の表示。おかしいな?
5時間の長丁場の興行だったのに…

確認してみた。ガーン!テープが途中で切れてる!
ビデオテープを入れ間違えてたのだ!!
わずわざ何日も前に180分テープを買って用意してたのに、
残り時間わずかの別のテープをデッキに入れたままだった!
PPVで2000円も払って録画したっつーのに…!

しばし放心状態。これを見るのを楽しみに
いそいそと仕事を早めに片づけて、はりきってただけに…

んじゃ仕方ない、昨日の深夜に録画した「レッスル1」でも見るか。
と思ったら、なぜかお笑い番組が流れはじめた。どういうこと…?

新聞を見て、事件の全貌が明らかになった。
録画予約の「午前」と「午後」を間違えていたのだ!
ぬおーっ、なぁにやってんだ、オレは!

結局、PRIDE23はまた2000円払って再放送を見た。
とんだ出費だけど、まあ仕方ない…。

それにしても今日は厄日だろうか?
これ以外にもいろいろあって、やることなすことうまくいかなかった。

PPVを見てたら、最も肝心な高田vs田村戦の時間帯に
ばんごはんになってしまい、何も食べずにテレビに見入っていたら、
なにやら険悪なムードになっちゃうし…。
ってどれもこれも自業自得か。

でも、ある単行本のために書いた原稿(かなり時間がかかったもの)が
出版社の事情が変わって掲載されないことになったなんて連絡もあったしなぁ…

けど、改めて見ても、PRIDE23はやっぱりすごい興行だった。
観戦史上ベスト興行といっても過言ではないかもしれない。
これだけいいものを見てしまったんだから、
そりゃ何かのバランスが狂っても仕方ないな。万事オッケー!


11月24日(日) 〜感無量〜

一言で言って、素晴らしかった!
長いプロレスファン人生の中でも最良の1日だった!

PRIDE23!高田vs田村戦!そしてUWF!!
感動をありがとう!20年以上も見続けてきて本当によかった!
挫折や失望や失意のドン底とか山ほど味わってきたけど、
すべてがこの日、最高の形で昇華した!
“UWF”という挑戦は、遂に最後には勝利したんですよぉぉ!(炎上)
完璧な最終回でした!

もう感無量としか言いようがないです
朝まで飲み明かしましたよ〜
こんなにみんな笑顔で楽しく飲んだのは
一体いつ以来だったのかってくらいに
ハッピーだった!

言いたいことがありすぎてまだ何も書けない。
しばらくまだ余韻にひたってよう!

ひとつだけ言えることは、
高田延彦さん、あなたは男の中の男です!
ありがとう!お疲れさまでした!


11月22日(金) 〜たそがれ清兵衛〜

高田引退儀式に専念しつつも、
ふと胸騒ぎがして『たそがれ清兵衛』を見にいく。

これが実にいい映画だったですよぉぉぉ!
いやー本当に。

宇多田ヒカルが日記にこんな風に書いていた。

「いやあ、美しい宮沢りえさん目当てで観に行ったんだけど、
 大切なことだけを大切にしたシンプルなストーリーに、泣いてしまったよ。
 イイこと言うんだなぁこれがっっっ。」

うまい!まさにそんな映画なんでがんす。いいセリフが本当に多いんでがんす。
ちなみにセリフが庄内弁で、みんな「がんす」「がんす」言うでがんす。

うまく説明できないんだけども
「俺もかっこよく生きなくちゃ」そんなマジメな気持になったよ。

『高田延彦のカタチ』という本の読後感と相通じるものがあったな。
高田も清兵衛も、他人から何と言われようが、
自分の信念というか美意識というか、そういうものに従って、
誇り高く生きているんだよねぇ。それが、かっこいいんだ。

徹底的にリアリズムにこだわったという絵もまたよかったなぁ。
温度や生活感が感じられる、素晴らしい絵なんだよなぁ。
山田洋次監督もかっこいいよ。

『たそがれ清兵衛』、いいもん見ました。
客席はお年寄りばっかりだったけど
若いもんが見ても、十分おもしろいよ。


11月21日(木) 〜予習〜

今日は幸い仕事が取材1件のみ。
高田ラストマッチの予習に専念する。

「紙のプロレス」「週刊ファイト」に加え
明日発売予定の「UWFインターの真実〜夢と1億円」、
「高田延彦のカタチ」を入手して読書三昧。

「高田延彦のカタチ」の向井亜紀の手記には
不覚にも涙がこぼれそうになった。

夜は夜でヤマシタさんと飲みながら、
プロレス談義に花を咲かす。

“青春の終着駅”まであと2日。

紙プロの山口編集長がこんな風に書いていた。

 Uインター同窓会、11年目の邂逅、「プロレス最強」への挫折を含めた思い、
 “蒼い”と笑うなら、どうぞ心ゆくまで笑ってください。
 なんとでも言ってくれ、俺は見る。


まさにそんな思い。俺も見る!


11月20日(水) 〜儀式〜

日曜日のPRIDE23に向けて、俺も最終調整を開始。
手始めにPRIDE1の高田vsヒクソンを見る。
記憶の点検、再構築をして
当日までにベストコンディションに仕上げなければ!

そこへ家人が帰宅。
「また“儀式”が始まったの!? 忙しいねえ」(あきれ顔)

ここのところ毎晩テレビに映ってるのが
裸の男ばかりなのに辟易としている様子。
…すいませんね。しかし儀式は欠かせないのだ。

なにしろ、俺は大忙しなのである。
やっとW-1のPPV版を見終わったと思ったら、
今週はPRIDE。その後はK-1グランプリ。
あまりノレないけど、大晦日には猪木祭り3。
来年早々には第2回W-1があるし、
3月にはLEGEND2で小川vsヒクソン実現なんて情報も。
まったく気が休まるヒマがなさそう。

幸せといえば幸せだけれど、家庭平和との兼ね合いが難問ではある。
その点、サッカー好きの人にはそういう悩みはないのかな?

そうそう、韓国vsブラジルをニュースで見たけど
なんだかワールドカップの続きみたいで懐かしかったな。
韓国、やっぱ強いねぇ。あのたくましさ、羨ましい。


11月19日(火) 〜ZONE〜

夜7時、浅草橋と秋葉原の中間地帯にいた。
灰色の雑居ビルしかない、静まりかえった地味な街。
だが、どこかから音楽が聴こえてくる。

タバコを吸うために近くの公園にいくと
(なにしろそこは要注意地帯・千代田区)
制服姿の高校生がいっぱいいた。

女の子たちはギターひいたり、歌ったり、弁当を食べていた。
イメージとしては、ZONEみたいなかんじ。
男の子たちはサッカーをしてた。健全な青春ぽかった。

ちなみに、俺はZONEにわりと好感を持っている。
垢ぬけない、地方っぽい雰囲気ぷんぷんの彼女たちを見てると
なぜだか妙にほのぼのした気持になってくる。
だからといってCDまでは買わないけれど。

ZONEっぽいサウンドが流れる雑居ビル地帯。
大きな歌声。東京の片隅の放課後。夜の公園。

地味な青春ものの邦画を見たような気分で
不思議と心があたたまった。
だからなんだってことはないけれど。


11月17日(日) 〜ファンタジー〜

入院している祖母のお見舞いで横浜へ。
その後、新横浜で「WRESTLE-1」観戦。

「相鉄線」と「横浜市営地下鉄」という電車に乗った。
昔、横浜市に住んでいたのだけど、
このふたつの電車は見るのも乗るのも初めて。

駅名は見たことないものばかりだし、
どこをどう走っているのかもさっぱりわからない。

謎めいた異世界に迷いこんだ気分というか、
見知らぬ都市にやってきたような気がして面白かった。
東京圏内にもまだ未知の世界が残っていたんだなぁ。

★  ★  ★  ★  ★  ★

さて、謎だらけだった
注目のプロレス・イベント「WRESTLE-1」。
はたして“ファンタジーファイト”は実現できたのか?

結論から言うと、それを体現できたのは
ムタ(武藤)とブッチャーだけだったと思う。

全体的には“プロレスごっこ”の領域を出ない試合がほとんだった。
やっぱり豪華な演出(というほどにも思えなかったけれど)だけで、
“ファンタジー”が生みだせるほどプロレスは甘いものじゃなかった。

ローマは1日にしてならず。
ファンタジーを作るために不可欠な、洗練された表現力と個性の確立は、
一朝一夕でできるはずがない。ただ、これは前向きに考えれば、
逆説的にプロレスの底知れぬ奧深さを証明する結果になったといえるかも。

K-1戦士やアルティメット.ファイターはよく頑張って
プロレス的な型の模倣に励んでいたけれど、
それだけじゃ“プロレス”にならないことが改めてよくわかった。
まあ一昨年、大阪ドームの猪木祭りでもう証明されてたことだけども。

そんな中、さすがだったのはやはり武藤。
試合結果こそボブ・サップに軍配があがったものの、それはご愛嬌。
内容的には武藤の圧勝だったと言っていい。

デビュー以来、圧倒的な存在感でスター街道をバク進し、
敗れたノゲイラ戦ですら内容的には勝ちに思わせてしまったサップでも、
プロレスのリングで武藤を前にしては、ド新人にしか見えなかった。

存在感を競い合うという戦いにおいて、初の敗北だ。

どんな相手と戦っても、自分に観客の目を釘づけにしてしまう
武藤の存在感、技量、表現力は、やはり世界最高レベル。
自分が目立つかわりに相手の光をすべて消してしまうという、
良くも悪くも“キラー”武藤の真骨頂を発揮した。

この武藤に対抗できるほどの我の強さと表現力を併せもった選手は、
もはや世界に2人しかいないと思う。ハルク・ホーガンと三沢光晴だ。

来年1月に開催される第2回「WRESTLE-1」には
ホーガンの参加が噂されている。
武藤vsホーガン、世界最高のアイコン対決。
これは見たい。ぜひとも実現して欲しい。

★  ★  ★  ★  ★  ★

飲んで遅くなったので、帰りに「のぞみ」に乗った。
車内で精算すると、ぬわんと「ひかり」より
2000円も高いことが判明!
電車賃だけで3000円以上も取られてしまった。
恐ろしく高い勉強代だった。トホホ…



11月16日(土) 〜0点〜

古本屋で坂本龍一の3枚のベストアルバムを格安で購入。
ほとんど知ってる曲かと思いきや、知らない曲もかなりあった。
中でも「Esperanto」というアルバムからの曲がすごくカッコイイ。

なんでこれ聴いたことがなかったんだろう?
と考えて思い出した。

高校時代に読んだ『ミュージックマガジン』のレビューで
たしか「0点」という評価をされていたアルバムだったのだ。
それを鵜呑みにしてしまって聴かなかったんだな。

なにごとも他人の評価なんてアテにしちゃいけません。
やっぱり自分の耳で、目で、鼻で、口で、手で、判断しなければ。
改めてそう思ったのだった。



11月14日(木) 〜湖〜

今日は目覚めがいい。すっきりさわやか。
ようやく体調が本調子っぽい。気持ちE。

やっぱあれですね、体調がよくないと
ついつい考えることも不健康方面にいきがちだったりして
心身ともにめげてくるもんですね。

ここ数日はわりにそんなかんじで
あまり深い意味もなく
ネガティブ沼にずぶずぶと沈みがちでしたが、
コンディションが回復すると
イン・マイマインドの光景が
どろどろとにごった濁った泥沼から
青くすみきった湖に変わりました。やっほー。

ちなみませんが、湖というと
なぜか思いだすのは『犬神家の一族』。
「湖」という言葉から
水面から2本の足が飛び出してるあの映像を
すぐに連想してしまいます。

そういえば、最近また『ツインピークス』を見始めたのだけど
“世界一美しい死体”といわれた
ローラ・パーマーの死体が発見されたのも湖だった。

湖といえば死体…?

また話がさわやかじゃない方向に進んできてしまった…。
二日連続して死体の話か。

それはそうと10年ぶりくらいに見る『ツインピークス』は
懐かしかった。まるで田舎に帰省したような気分。

村人ひとりひとりに「おお〜久しぶり!元気だった?」
なんて声をかけたくなってしまう。
こういう気分はけっこう悪くないもんです。
で、当然のようにドーナツを食べたくなる。

それでミスタードーナツでドーナツを買ったら、
包み紙の文字が「ミスター&ミス ドーナツ」になっていた。
女性団体から抗議でもあったんでしょうか?

とりとめなくなってきたので、このへんで。


11月13日(水) 〜塩尻〜

アーバンでインテリジェンスな紳士のニュースペーパー
東スポを読んでいると「長野県塩尻市」という文字が!
ちなみに塩尻市は我がふるさと。

記事を読んでみると、奈良井川でAV女優の死体が発見されたらしい。
奈良井川はもちろんおなじみの川。しかしなんであんなとこで?

塩尻市が全国的な話題になったのは
「愛犬家殺人事件」以来だろうか。

たしかにこれといって名物も何もない市だけれど、
殺人事件でしか話題にならないってのもちょっとねぇ…



11月12日(火) 〜不健康〜

不健康とは生きていることの実証なのであろう。  
      (星新一『進化した猿たち』より)



11月11日(月) 〜風邪〜

腹痛に加えて寒気もしてきて
全身がだるくなった
風邪の初期症状のようなので
1日寝ていた

もう10年以上まともな風邪をひいたことがない
会社も10年間で1日も病欠したことなかったし
(二日酔いで休もうとしたことは何度もあった)

そんなわけで風邪に慣れてないので
微熱でも結構しんどい

結局、薬を飲んで
午後からずっと寝ていたら、だいぶ回復した

また風邪をひき損なったようだ


11月10日(日) 〜腹痛〜

いてて…。昨日の晩から謎の腹痛。

昼に食べたレバ刺しが原因か?
夜にイタリア料理屋で食いすぎたのが原因か?
軽い吐き気もともなっている。

それと同時に背筋も痛い。
腹痛と関係あるのだろうか?

体調不良につき、今日は以上…


11月9日(土) 〜2往復?〜

会社時代にお世話になった先輩
オカザキさんの大送別会で、朝まで呑む。

朝6時頃、新橋を出た。
しかし、ふと目覚めると、なぜか中野。
あるいは津田沼…。

家に着いたのは10時を過ぎていた。
久々にやっちまった。

二日酔いで頭の痛かった1日。


11月8日(金) 〜不運〜

タイトなスケジュールの仕事があった。
水曜日の夜に取材して、その日中に原稿アップ。
速攻で先方チェック。月曜日には校了の予定。

でも、なんとか水曜日の夜中には書き終えて、
昨日の夜は安堵しながらのんびりと
JLG主演の「そして愛に至る」を見ていた。

「あ〜ひさしぶりの解放感!明日ものんびりできそうだし、幸せ!」

奥さんにいじめられてゴダールがベソをかくという衝撃映像を
ほほえましく見ていると、電話が鳴った。
水曜日に取材した会社の人だった。不吉な予感…

「じ、実は、取材してもらった子が急に辞めちゃったんですよ!
 大変申し訳ないのですが、もう一度別の人を取材してもらえないでしょうか?」

ええええ〜〜っ!

というわけで、今日これからまた行くことに…
のんびりすごす金曜日は夢と散った。

しっかし、辞めるのは仕方ないにしてもさぁ
もう2〜3日、早くか遅くにしてくれればよかったのに…!
…とか言っても仕方ないけど

あと関係ないけど、ダダかジャミラが欲しくて
またガシャポンをやってしまった。でも出てきたのは、
やっぱり一番いらないウルトラマンティガ…

ツイてねえ!!


11月7日(木) 〜1年〜

1年だった。

調べてみたら、去年の11月7日に
「とあるウェブマガジン準備号」という
オーガガの前身だったものがスタートしていた。
ちなみにこんなことを書いてた。

むむむ、フレッシュかつ、やる気に満ちている。
こそばゆいような、にがいような
複雑な心境である。1年か、1年ね。

そうそう、ここに登場する、
俺のメカニック顧問ササイくんちに
先日こどもが生まれた。おめでとう!

1年たてば、いろいろ変わるもんである。
去年の今日はまだオーガガもなかったし。

というわけで感慨にふけりたいところだけども
今日や明日の現実に追われていて
あまり感傷的な気分にはならないのであった。
これはこれでいい傾向である、たぶん。

ともあれ、みなさん今後もどうぞよろしく


11月5日(火) 〜ヤクザ〜

とある会社の社長さん(35)をインタビュー。

骨のある魅力的な人で、話もおもしろかった。
で、取材が終わってから、その人が一言。

「ぼく、ヤクザだったんですよ」

ええーっ? でも言われてみると、
礼儀を重んじていたり(その人も礼儀正しかった)
下の者の面倒をきちんと見ようとしていたり
男のプライドについて語っていた。
なるほど、話の筋が通る。そうだったのか。

ヤクザを美化するつもりはないけれど、
サラリーマン的ではない魅力が確かにあった。
俺と年がふたつしかないのに貫禄もあった。

考えてみると、ヤクザだったという人と
話をしたのは生まれて初めての経験かも。

…うん、なかったよな。

ヤクザっぽい人はいたけど、
本当に組に入ってた人はいなかった。
映画でしか見たことなかった。

機会があれば、また会って
いろいろ話を聞いてみたい。

ヤクザ、未知の世界だけに興味深い…。



11月4日(月) 〜年末モード突入〜

寒い。寒いよ。
暖房つけてやっと部屋が暖まってきた。
完璧に冬ですよ。

晴れた日に外を歩くと
すがすがしい冬の匂いがする。
空気の粒子が細かい。

渋谷とかに出るとさぁ、
もうクリスマスムード一色なのな。
まだ11月になったばかりだってのに
もう年末ムードがむんむん。

年賀状どうする?
なんて憂鬱な話題も出てきたし。

めしも鍋が中心になってきてる。
昨日はしゃぶしゃぶだったし、
その前はちゃんこ鍋だったし。
こたつで丸まって鍋たべてると
冬気分をしんしんと実感しますわ。

しかも考えてみると
11.17はムタvsボブ・サップのWRESTLE-1
11.24は高田vs田村のPRIDE23
12.7はK-1グランプリ(テレビ観戦)
…と予定もびっしりで
格闘三昧してるうちに年末なんてすぐ。
あっという間に正月だ。

昔なら全日本の世界最強タッグリーグ戦
少し前ならリングスのメガバトルトーナメント(or KOK)が
季節の風物詩だったけど
今はPRIDEの11月ドームとK-1の12月ドームが
年末を感じさせるイベントになってきてるんだなあ。

そうそう、去年のPRIDEドームでは
桜庭敗北のショックに加えて
雨も降ってて心底ブルーになったよなぁ。
あれからもう1年か。

今年は笑顔で年末をすごしたいもんだ。

それを祈願して桜庭の古いオレンジTシャツを買った。
高田vs田村が感動的な試合になって
桜庭も完全復活してくれれば、
言うことなしなのだけど、さてどうなる?


11月3日(日) 〜天才〜

[天才]生まれつき、普通の人にはまね出来ないすぐれた才能を持っている人。
                  (三省堂『新明解国語辞典』より)

渋谷で買い物をしていると、再びあれに出会ってしまった。
『巨人の星』のガシャポン。リベンジの時、来たれり!

その時一緒にいたのは家人。彼女はガシャポンについては天才的である。
過去にも一発で俺の本命「宇宙猿人ゴリ」を出したりと数多くの実績を誇っている。
ちなみに、同じ時に俺が出したのは、やはりいらない怪獣だった。

天才はいつ何時でも、その才能を発揮できるものなのか?
それを知る、またとない機会である。家人にガシャポンをお願いしてみた。
「本命はオズマね!でも伴大造でもいいから」

家人が200円を投入。ガチャガチャまわす。ころんとカプセルが出てくる。
さあ中身は一体……!? 緊張の一瞬である。

うおおお!オズマだあ!!!!

「て、天才だよ、あんた!」思わず大声を出してしまった。

やはり運(才能)は天に与えられたものかもしれない。
それに逆らって生きることは愚かなことなのだ。
人に任せた方が良い結果を得られる時は、任せるべき。適材適所。
人生の勝者になりたければ、そうデザインすべきなのだろう。

そういえば、飛雄馬は球質が軽いというプロとしては致命的な弱点を持っていた。
魔球を投げつづけることでそれを克服しようとしたが、結果的には破滅した。
あの歴史的な悲劇が、この人生の真理を物語っていたのだ。

もう俺は自らガシャポンすることを引退すべきなのかもしれない。


…いや、待てよ。たとえ死ぬとわかっていても、男は前のめりに死ぬべき!
それが『巨人の星』の、一騎先生の、命懸けのメッセージだったはずだ。

やはり俺も前のめりに死のう!
苦しみに中から立ち上がれ。そして勝て、だ。

俺は、改めてガシャポンへの挑戦を諦めない決意をした。

「人生とは出直しの連続なり」
アントニオ猪木もそう言っていたしな。


そうはそうと、オズマのフィギュアは素晴らしい出来です。
川崎のぼる先生お得意のズボンのシワから、むりっとしたお尻まで
見事に再現している。部屋のメインステージに飾った。


11月2日(土) 〜美しさ〜

美しい年配の女性を見ることは、
人生の中で最も幸せなことのひとつである。

…というような意味のことを言ったのは
誰だったか忘れてしまったけれど、
映画『OUT』は、そういう意味で
とても幸せな映画だった。

「原田美枝子に惚れました」
友達がそう言ってオススメしてくれたんだけど
激しく同感。まったく異義なし。

美しかった。凛々しかった。可愛かった!
劇中の言葉で言えば「イケてます」。
悲しい役なのだけど、原田美枝子は輝きまくっていた。

あと倍賞美津子にもシビレた。カッコよかった!
「いい女」ってのは、この人のための言葉なのかも。

以前に、某誌でさとう珠緒ちゃんによる人生相談のコーナーを
担当していたときに、こんな悩みが読者から来た。
「シワが増えて困ってます。なんとかできないでしょうか?」

それについて珠緒ちゃんはこんな風に答えていた。
「シワはステキだと思うよ。いい年の取り方をすれば
 シワも絶対に魅力的になると思うよ」
その話を思い出した。2人はシワさえも美しく、チャーミングだった。

女性は若さだけじゃない。むしろ年を取ってからより美しくなれる。
そう実感できる、ステキな映画だった。

ただし、映画自体は怖い。
ドラマで見てストーリーは知っていたけど、それでも怖かった。
ある意味『リング』より怖いです。



11月1日(金) 〜運〜

運は持って生まれた才能だという。

俺は自分を呪いたくなるほどガシャポン運がない。
一種のギャンブル運といってもいいだろう。
それが皆無だ。ゼロだ。ナッシングだ。

それを自覚しながらも、先日もついつい
「巨人の星」のガシャポンをやってしまった。

本命はオズマ。伴大造でもよかった。むろん一徹でも。
一番いらないのは明子ねえちゃんだったのだが
……やっぱり出たのは、明子ねえちゃん。

飛雄馬のようにとめどもなく涙があふれた。
いつもそうだ。いつもいつもいつも…

「本当に欲しいものが手に入れられない!」

佐野元春がそう唄っていたけれど、
心の友よ!わかるよその気持ち。99ブルース!

これがほんとにさぁ
ガシャポン運のある人は、欲しいものを出せるんだよなぁ…
不思議なくらい何度やっても出せる。

やっぱり運は持って生まれた才能なのか。

部屋の隅で、木の陰から明子ねえちゃんが俺を見ている。
大河のような涙を流しながら。

同情はよしてくれ、明子ねえちゃん。
たとえそれが運命だとしても、やっぱり俺は挑戦し続けるよ。

「運は与えられるものじゃなくて、つかむものよ」
『男女七人秋物語』で手塚理美もそう言ってたし。


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※狼男=はガガーリン空港を主宰している