自画自賛王・ターザン山本、見参!
〜 自 画 自 賛 と は 何 か !? 〜


この「とあるウェブマガジン」が
本格創刊したら最大の目玉になるはずの
ターザン山本さんの連載。
それに先がけて、初めて
山本さんにお会いした時に聞いた話を
これからほぼ毎日、掲載していきます。

※ターザン山本さんがどんな人なのかは
 こちらを参照してください

一時はプロレス界を追放され、
奥さんにも逃げられてしまったにも
かかわらず、見事に完全復活!

こんなに元気で
メチャクチャで、楽しそうな、
55才の人はまずいないでしょう!

そしてこれほど
自分を自画自賛できる人もまずいません!
これは素晴らしい才能です!

そういうわけで、
山本さんの元気の源である
「自画自賛」とは何か?
を中心に話は進んでいきます。

読めば、きっと元気が出るはずです!
自画自賛の面白さに気づくはずです!
もっと毎日が楽しくなるヒントが
見つかるはずです!

ではどうぞ!



<01> 今は最高に面白いよぉ! 
<02> 自画自賛とはギャグであり、サービス!





<03> VIP待遇を受けて楽観主義になった!

谷田  山本さんは、いつぐらいから
    自画自賛体質にめざめたんですか?

山本  あのね、これはある程度
    すりこまれたもんなんだよね。

    自画自賛になるためには、
    小さい頃からのある資質が必要なんですよ。

谷田  ある資質?


山本  どういうことかいうと、
    ボクはいちばん好きな言葉なんだけど、
    「VIP待遇」を両親から受けることなんですよ。

    だから、田舎で4人兄弟がいて、
    僕だけ特別な期待をされていてね。

    要するに、ごはん食べる時も、
    僕だけ味噌汁の中に卵1個あるとかさ。

    そういう特別待遇を受けると、
    「あっオレは選ばれた人間なんだな」と。
    俺は違うんだな、と思うわけ。

谷田  卵1個が、自画自賛の原点に?(笑)

山本  そうだよぉ!(笑)

    それによって他の兄弟をケナしたり、
    下に見るわけじゃなく、
    「ボクは違うんだな」
    というVIP待遇を受ける快感?

    それを知ると、
    「自分はすごいんだな」という
    自画自賛になるわけですよ、そこから!

    それが僕の一番の原点ですよ。

谷田  なるほどー

山本  両親からものすごくかわいがられたんじゃなしに、
    VIP待遇を受けて
    4人の兄弟の中で育ったって単純なことなんです。

    だから僕だけ、大学に行かしてもらったわけ。
    3人とも大学に行かないで田舎にいて、
    僕だけ都会に出さしてもらって、
    僕だけ学費を送ってもらったわけですよ。

    ここで重要なのは、VIP待遇を受けたことで、
    僕は楽観主義になったんですよぉ!

谷田  楽観主義?

山本  そうそう!
    極めて楽観主義になったわけね。
    自画自賛というのは楽観的思考方法でしょ?

    VIP待遇を受けてオダテられたからさ、
    のせられたというかさぁ、
    なんとかもオダテれば木にのぼるみたいな形でさぁ、
    楽観的人生観がしみついちゃったわけ。

    でも、大体の人達は逆でしょ?

    虐げられるとか差別うけるとか、
    自分だけ親に愛されなかったとか
    いろいろあるわけじゃない?

    そうするとネガティブな気持ちがトラウマになって、
    精神的障害になるじゃない?
    ネガティブな、悲観的な人生観になるでしょ。
    僕は楽観的哲学なんですよ(笑)

谷田  あれですか、20代の頃って、
    普通の青年らしく、
    悶々としてたりしなかったんですか?

山本  いや、20代の時から大いばりして、
    俺は小説家になるって宣言したりして、
    また楽観主義なわけですよ。

    大学も中退するよと。中退するし就職もしない。
    サラリーマンになって人に使われるなんてナンボなんだ!
    なんて言って見栄はってるわけですよ。

    それをずっと貫いてるわけ。

    でもまあ、中退したりすると
    就職できないわけじゃない?

    だからそのへんで世間に受け入れられないとか、
    学生結婚したけど奥さんの家庭から認められないとか、
    そういうある種のハンデは背負ったわけ。

    世間的な疎外感は20代の時に受けたんだけど、
    それをまた僕は「溜め」にしたわけ。

    それを「溜め」にして、
    いつか絶対にオレは芽がでる!ってさ(笑)

谷田  そこも楽観主義なんですね(笑)

山本  俺はこれほどの者なのに、
    いま受け入れられてないってことは、
    理解されてないだけだと考えたわけよ。
   
    だったら、理解されたら受けいられるな!と(笑)

谷田  理解しない、まわりが悪い(笑)。

山本  そうそうそう(笑)。
    あの〜、これは重要なんですけど、
    僕は、自罰主義じゃないんですよ。

    みなさん、だいたいね、
    罰してはいないんだけど、自罰型人生に陥ってるわけ。
    僕は他罰主義なんですよ。
    
    すべて相手が悪い!と。

谷田  ワハハハハ!

山本  まわりが悪いと、全部人にせいにするわけ。

    人にせいにするのも、強く、
    いやらしく言うんじゃなくて、軽くね。

    オレは悪くない、間違ってないと。
    そこも僕、楽観主義なの。

    だからまあ、世の中では、
    そういうのをプラス思考っていってるよね。
    長嶋さん流プラス思考とかさ。

    僕はプラス思考じゃなく、楽観主義なんだよね。
    楽観主義にして他罰主義。

    それでVIP待遇がいちばん好きだという。

    だからといって何かを要求するというわけじゃないよ。
    くれ、とか言うんじゃなくてね。
    おいしいもの食べさせてくれたりとか、
    そういうことですよ。
    オゴることより、オゴられることが大好きというかさぁ(笑)

谷田  ここの喫茶店代はもちろんオゴリですから(笑)。
    なんでも食べてください!

    でも、週プロの編集長を辞めたというか、
    辞めさせられて、
    プロレス界を追放された時も
    楽観主義だったんですか?

山本  あの辞めた時も、間違ってないんだもん。
    正しいと思ったもん、オレ。

                          (つづきます)


※山本さんの、楽観主義にして他罰主義的な日記は
 「マイナーパワー」で連載中。ただこれは有料ウェブマガジン
 なんですが、浅草キッドさんのHPにも転載されており、
 これは無料で読めます。
 またこれまでの日記を1冊にまとめた本、
 「豪速球〜時速160キロの豪腕日記」(芳賀書店/¥1500)
 も好評発売中。

 


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