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■ はじめに 前回は、EPWINGなどの一般的な電子辞書を dic コマンドを使って利用する方法を紹介しました。-fオプションで毎回長い辞書ファイルのパスを指定するのは面倒なので、"eiwa"(英和辞書)や"koujien"(広辞苑)などという名前で alias指定するところまでを紹介しましたが、今回はさらに覚えておくとちょっとだけ便利な機能を紹介したいと思います。 ■ 連続入力 前回はコマンドラインに"eiwa english"などと入力して辞書を引いていました。これはこれで結構便利なのですが、いくつかの単語を連続して引きたい場合に、いちいち調べたい単語の前に"eiwa"と入力するのは面倒です。こんな時には、dicのコマンド入力モードを使うと便利です。コマンド入力モードは入力した文字列を全て単語と理解して辞書を引いてくれます。 "eiwa"だけをコマンド入力して見ましょう、するとプロンプトが変わり(">")コマンド入力モードに突入しました。ちなみに"/quit"と入力するとコマンド入力モードを終了しもとのシェルのプロンプトに戻ります。
■ 1画面毎に停止させる コマンド入力モードで"a"の意味を調べてみましょう。よほど画面を広くしていない限り、表示が流れていってしまい最初の方が見えなくなってしまったと思います。 ktermや Tera Term でスクロールバッファを取ってある場合には、スクロールさせて見ることも可能ですが、dicコマンド機能で1画面毎に停止させることも出来ます。 コマンド入力モードで"/pause on"と入力し、また"a"と入力して見ましょう。
上記のように1画面表示したところで":"が表示され停止します。ここで [space]キーを押してみましょう。どうですか?次のページに進んだと思います。最後のページまでスクロールすると (END) と表示されるので、"q"と入力すると終了します。 すでにお気づきでしょうがdicの画面制御(pager)には"less"が使われています。もう1度"a"の意味を調べて見ましょう、今度は":"が表示されたら"h"を入力して見ます。 lessのコマンド概要が表示されたでしょうか?。これを見てもlessが使われていることが判りますね?。なお、先ほどは[space]キーでの1画面スクロール、[q]キーでの終了だけを使いましたが、コマンド概要を見ると1行前進、1行後退、文字列検索などの便利なキーバインドについても書かれていますので、lessを使ったことが無い方は一度眺めてみるとよいでしょう。 ■ 他のコマンドについて dicのコマンド入力モードでのコマンドを2つ紹介(/quit,/pause)しましたが、実は他にもコマンドが用意されています。コマンド入力モードで"/help"と入力してみましょう。コマンド一覧が表示されます。
間違って先頭に"/"を付けずに"help"入力してしまうと"助けてぇー"などと表示してくれたりしますので忘れずに"/"を付けましょう。各コマンドの意味は、 "jman dic"などでオンラインマニュアルを読んでみて下さい。 ■ ちょっと高度な検索 今までの辞書検索は"english","help"などその単語と索引が完全に一致するものを検索していましたが、先頭または末尾だけ指定の文字列と一致する単語を調べることもできます。 たとえば、"*live"というように入力すると末尾が"live"になっている単語の意味を調べます。この場合"live","alive",relive"...等が対象になります。逆に"live*"とすると先頭が"live"で始まる単語を検索します。"live","liveable","lively"...等が対象となります。 ■ おしまい さて、2回に分けてlinux(Vine)で電子辞書検索をする方法を紹介して見たのですが如何でしたでしょうか?。dicコマンドについてはこのくらい知っているだけでかなり便利に使えると思いますので、埋もれたCD-ROMなどありましたらどしどし活用してあげて下さい。 最後に、参考文献をあげておきます。 ■ 参考文献 |
※全ては自己責任でお願いします。 | 最終更新日 2002.7.31 |