>>ほうがん | < >

「バイファム」第7話感想

冒頭で3人が戻ってくるシーンは好きな場面だ。「バイファム」の場合、出だしはいつもBGMがかかっているようなイメージがあるが、この回は少し遅れてかかる。このズレと、ロディとバーツの目線での会話(アイコンタクトとは言いたくないぞ)が、いい。それからロディが車から足を降ろすカットも。
ところでクレアたちはあそこ(格納庫?)で集まってなにやってたんだ? ケンツがディルファムを動かそうとしていたのを見上げていたって感じだが……。タイトル直前の緑のトカゲもちょっと気になる。
前回(第6話)で、バーツが「明日の今頃戻る」と言っていたはずだから、第5-7話は連続した2日か3日の出来事だ(さらに第4話から続いている?)。この密度の高さは同時に展開の遅さともなってしまうのは致し方ないところだ。「バイファム」の世界は週に一度事件が起こるわけではないのだ。
「やっぱり博士、死んじゃったの?」、子どもの素直さは残酷でもある。ケイトさんに抱かれたときのマルロの表情、きっとほっぺたが濡れたんだろうな。
食事時でもとてもそぐわない会話は続く。死体は一つも残っていなかったというのは、何を意味するのだろうか? 前回の様子ではククト側も(初めて)確認に来たようだったし……。「食うわりにはチビ」ってそれはきついぞ、マキ。
ケイトさんが食事に来ない。「ショックを受けているんだ、そっとしておいたほうがいいんじゃないか」、「だからこそ一人にできないんじゃないの」年長組は男の子は男の子、女の子は女の子なりにケイトさんを気づかう。
「その前にここがやられちゃうよ」、うかつな発言だ。ここがやられても自分は生き残ると思ってるのか? 「兵隊だって人間だ。いざとなれば自分の命のほうがずっとかわいい」に「命令のためなら命だって捨てる」って意味分かってんの?
今後の方針をめぐってもめるみんな(というより年長組)。バーツの「けんめいだな」は「懸命」「賢明」どっちだったのだろう? はじめ前者だと思っていたのだが。
自分の気持ちを聞いてもらおうにも周りには中学生(以下)しかいないケイトさん。「大人」の話を聞かされた二人はどんな風に思ったのだろう? 「あの人しぶとそうだから」という反応、マキはまだ子どもっぽさを残している。このころのマキはまだクレアに「さん」づけで呼ばれていた。ロディの存在に気づくマキ。それにしても、食事に呼びに来たはずなのに、仕事を手伝わされる二人。給仕していたから、まだ食べてないんじゃないのか?
スコットは「おぼっちゃん」で「育ちが違う」――そりゃそうかも知れないけど、バーツも別の意味で「育ちが違う」ような。ちょっと物音がしても緊張が走る。そういう状況なのだ。そして町は廃墟で静まりかえっている。
武器を食堂に持ち込む3人。懸念どおり、敵はやって来た(エラー確率「20ppm」ってあまりに低いような。ppm=1/100万だぞ)。軍はあてにできない。「自分たちの身は自分で守るしかない」「俺たちが軍隊をやる」、うかれるケンツ。彼のおそらく深い意味はない提案。ケイトは無責任にも断る。あんたが無理で10歳以上も年下がつとまるはずはなかろう(展開上の都合とはいえ、ねえ)。そしてスコットはいやいやながらキャプテンに。とっさに何をしたらいいか分からない彼に、クレアがさりげなく助けの手を。しかしそのおちびちゃんたちがいない。
スコットはそれでも率先して正面へ回る。と言って、緊張も不安も隠せない。軽率にも試し撃ちをするケンツ。軽挙妄動のかたまりみたいな奴だ(こういうのがいるから戦争になるんじゃないか??)。マキは「バザム」という名前にある種の気味悪さを感じたらしい。誰がそういう名前をつけているんだ? ロディはマルロに代わって町に出るが、下手をすると二重遭難的状態になるような。
バザムって足の裏にバーニアがあるのか、うーん。「地上に降りてからのほうが当たる」ってのはどうなんだろう? ウグなら間違いなく滑空しているときのほうが射撃の的になっている気がする。バザムは結構まともに飛べそうだが。
ルチーナの視点が緊張感を高める。バザムのチューブが伸びていく場面はCGっぽく見える。単に手抜きな作画がちゃちいCGのように見えるのか、それともああいう動きを手で描こうとするとどうしても手抜きっぽくなるのか。ルチーナがビル内を逃げ回るのは、怖さもあるし、一方でコミカルでもある。髪の毛が逆立っている作画なんかが後者。
ケンツってこのころはやたら嫌なガキだ。「足手まといになんなよ」で殴られてるよ、現実なら。弾運びしかできない自分が一番足手まといのくせに。「ハンパ」はないだろ、バーツ。しかし全員(3人)で飛び出していくスコットもスコットで、基地に隠れている残りの子どもたちはどうなるんだぁ? 見つかった気がしたのに大丈夫だったのも運だ。
バザムの目的は、中央メモリーバンクの回収、または破壊ってことだったんだろうか? 最初引っこ抜こうとしたのは前者っぽい気がする。それにしてはあまり乱暴すぎる扱いだけど、破壊するだけなら最初っから銃を使えばいいわけだし。
カチュアは今回一言しかしゃべらなかった:「ジミーも戦ったわ」。さっきメシを食ったばかりなのに、ケンツはもう腹が減っている。なんだかんだ言ってやっぱり疲れたのだろう。
芦田豊雄っぽく顔に影をつけていた作画だった割にスタジオライブ担当の回ではない。
原画
佐久間信計、今井正彦

Vd: 1999.7.3, Vd: 1997.11.14