鉢伏山1929m と 高ボッチ山1665m 平成14年(2002年)6月23日 |
|||||
鉢伏山→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ 高ボッチ山→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ
* 車で山頂部まで行ってしまったので、本項は番外編です。 美ヶ原登山の翌日、山頂近くまで車道が通じている鉢伏山(はちぶせやま)と高ボッチ山(たかぼっちやま)へ、帰路のドライブがてら立ち寄ってみた。美ヶ原の南面に大きな山容を見せる鉢伏山と更にその南に隣接する高ボッチは、何れも山頂周辺が広くおおらかな草原になっていて、群生しているレンゲツツジが盛期を迎えていた。展望も素晴らしく、美ヶ原や霧ヶ峰の弟たち(妹たち?) といった感じだった。
* 信州の鉢伏山と高ボッチ山は、松本盆地の南東、諏訪盆地からは北に隣接して位置し、高ボッチ・鉢伏高原を形作る中心的な存在となっている。この一帯は「筑摩山地」と呼ばれ、なだらかな稜線は二ツ山、三峰山を経て美ヶ原や霧ヶ峰へと続いている。 * 鉢伏山は、田中澄江さんの「新・花の百名山」や「花と歴史の50山」などを読んで初めて知った山だった。花と山をこよなく愛した田中澄江さん(今年の3月1日に91歳で逝去…合掌…)は、その著書の中で 「鉢伏山は美ヶ原、霧ヶ峰と開発されつくした高原が失った野性の花々の宝庫である」 と述べられている。 日本山名事典(三省堂)によると、鉢伏山は全国に22座もあるポピュラーな山名であるらしい。その22座の最高峰が、長野県岡谷市と松本市の境に位置するこの鉢伏山1929mである。(後日追記) * 一方、高ボッチ山は、その山名の面白さ故に、ずっと前から気になっていた山だった。高ボッチのボッチの意味をサーチエンジンなどで検索して調べてみた。ボッチとは法師のことで、つまり「巨人の坊さん説」。ボッチとはアイヌ語で「出っ張り・巨人・巨大」などの意味をもつことから「巨大な出っ張り説」。また、方言による「わら製の雪帽子説」など諸説あって、興味深い。8月に山上で行われる草競馬は有名だ。 * 鉢伏山も高ボッチ山も、独特の魅力をもつ名山だと思う。しかし…、自然を楽しめる観光地としては優れているけれど、登山対象にいい山か、と問われるとノーと云わざるを得ない。尤も、扉温泉や崖ノ湯などから歩いて登ればそれなりの良さも伝わってくるのかもしれないけれど、何といっても車で行ける処をわざわざ歩く、というのが私達には納得できないのだ。まぁ、昨日の美ヶ原も同じようなものだったのだが…。 扉温泉「明神館」: 前項「初夏の美ヶ原」 を参照してください。
No.199 高ボッチ山: 後日(H18年4月)、麓から歩いて登ってみました。 このページのトップへ↑ ホームへ |