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No.199 崖ノ湯から高ボッチ山
平成18年(2006年)4月7日 晴れ

高ボッチ山 略図
日本アルプスたちの大展望を楽しむ

JR松本駅-《バス25分》-倉村-《宿の送迎車8分》-崖ノ湯(泊)〜高ボッチ山荘〜高ボッチ山1665m〜高ボッチ山荘〜崖ノ湯〜中信松本病院-《バス25分》-JR松本駅
 【歩行時間: 5時間40分(上り2時間40分・下り3時間)】
 → 国土地理院・地図閲覧サービスの該当ページへ


 今年の1月に上高地を散策→冬の上高地したが、そのときに購入した東京-松本間の切符(あずさ回数券)がまだ2枚残っていた。もうあと数日でその有効期限が切れてしまう。そこで松本駅起点のハイキングコースを必死になって調べてみた。第1条件は前泊の日帰りであること、そして第2条件は麓に「温泉」があること、だった。
 緊急夫婦会議で討論を重ねた結果、割とイージーな結論がでた。つまり、まだ一度も泊まったことのない崖ノ湯に前泊して、高ボッチ山に登って日本アルプスの眺望を楽しみましょう、ということになったのだ。
 高ボッチ山には4年前の初夏にマイカーを利用して登ったことがある。→鉢伏山と高ボッチ山 そのときの私達の山旅日記にはこう書いてある。

・・・鉢伏山も高ボッチ山も、独特の魅力をもつ名山だと思う。しかし、自然を楽しめる観光地としては優れているけれど、登山対象にいい山か、と問われるとノーと云わざるを得ない。尤も、扉温泉や崖ノ湯などから歩いて登ればそれなりの良さも伝わってくるのかもしれないけれど、何といっても車で行ける処をわざわざ歩く、というのが私達には納得できないのだ。・・・

 今回、麓(崖ノ湯)から高ボッチ山に歩いて登ってみて、“それなりの良さ”は確かにあった。深いカラマツ林や明るくて広い山頂部の雪景色や360度の大展望など、とてもよかった。しかし、ケチはつけたくはないけれど、自然林が少ないことや、長丁場の車道歩きが少々ダルで気味がなかった、ことなどが「減点の対象」であっただろうか。長い車道歩きは、まるでスポーツジムのベルトコンベアーの上(歩行機)を歩いているようにも感じた。


高ボッチ山行アルバム
崖ノ湯「薬師平・茜宿」
薬師平茜宿 8:00am
@ 崖ノ湯(薬師平茜宿)からスタート
 春うららの絶好な登山日和で、手袋は必要ないほどです。
 小鳥たちが盛んにさえずっていました。
大沢の堤
大沢の堤 8:20am
A 間もなく貯水池(大沢の堤)を通過
 緑の池面がとてもきれいです。
 この少し先から、車両通行止(12/12〜4/28)になっています。
カラマツの人工林が続く
車道歩き 9:25am
B カラマツ林の車道をひたすら歩く
 こんな感じの車道(林道)がずっと続きます。
 周囲は、黄葉のころはさぞかし美しいだろうな、と思えるカラマツ林です。硬いアスファルト道は膝への負担が大きくて、無理をしてでも登山道を歩けばよかったかな、と少し後悔…。
いい感じです
やがて雪道 10:25am
C やがてザラメ状の雪道
 見た目ほどには雪は深くありません。凍結箇所も少なくて、アイゼンは必要ありません。
 この時期、歩く人は少ないようで、踏み後はシカなどの動物の足跡以外は殆どありませんでした。
左前方が高ボッチ山
高ボッチ高原 10:35am
D おぉ〜、稜線(高ボッチ高原)だ!
 高ボッチ山荘(4月下旬までは閉鎖)のある広い山稜へ出ました。気分のいい雪原と展望。歩いて登った苦労が報われる瞬間です。
足ズボを何回かやりました
間もなく山頂 10:54am
E もうすぐ高ボッチ山の山頂
 雪に覆われて閑散とした駐車場を右手に見て、最後のなだらかな上りです。踏み跡は、楽しくなるくらい、私達だけのものでした。
 山頂一帯は、6月にはレンゲツツジやスズランなどが咲き乱れ、観光客で賑わうとのことです。
バック(左後方)は鉢伏山
高ボッチ山頂着 11:06am
F 高ボッチ山の山頂へ着きました!
 広い山頂部をウロウロしながら、360度の大展望です。
 山頂はなだらかな台地の南端にあり、一帯の雪はほとんど融けていました。
この少し先がバス停です
里道歩き 2:57pm
G 復路の里道歩き
 もと来た道を崖ノ湯まで下り、中信松本病院バス停へ向かいます。この1時間強の山里の車道歩きが、けっこうなアルバイトでした。(バス停着は午後3時10分)

* 下りルートについて補足: 崖ノ湯からバス停までのルートですが、「中信松本病院」か「倉村」の何れのバス停へ向かってもそれほど歩行時間(1時間強)は変わりません。私達はバスの時刻表と相談してコースを決めました。

崖ノ湯「薬師平・茜宿」 崖ノ湯「薬師平・茜宿」: 松本平の東南、高ボッチ山の麓(標高1000m弱)に建つ、ひっそりとした温泉宿。なんと云っても北アルプスの絶景が素晴らしい。部屋の窓からゆっくりと北アの山座同定なんて、こんな幸せめったにない。無味・無臭・無色・透明・一部循環・加熱の(明礬泉らしいが…)、何の変哲もない泉質に思えたが、神経痛には特に効き目があるという。石タイル貼りの内湯や檜の露天風呂などからも北アが横長にくっきりと望めた。旬の食材を使った料理も洗練されていて美味しかった。宿泊料金(平日)は10,000円〜18,000円とのことで、私達はトイレ付きの一番安い部屋で13,000円だった。倉村または中信松本病院のバス停までは宿の送迎サービスがある。(歩いて)登山する人は少ないようで、そんな私達にコック長さん(?)が、お弁当のオニギリのことなど、色々と気を遣ってくれたのがとても嬉しかった。

鉢伏山と高ボッチ山 初夏の山旅日記です。参照してみてください。



電波塔の後方が穂高岳です 高ボッチ山頂から北ア方面を望む: 草原の山頂部からは360度の大パノラマ! 春霞で写真写りはよくありませんが、実際はくっきりと見えていました。南・中央・北の日本アルプスや八ヶ岳連峰、そして富士山など、超ゴージャスな眺望です。

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