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No.159-1 八海山1778m 敗退編
平成15年(2003年)10月12日 曇り

八海山の略図
女人堂への登りにさしかかります
稜線にて
瀟洒な避難小屋でした
女人堂


ギックリ腰で無念の中途退却

JR六日町駅-《タクシー30分》-山麓駅-《八海山ロープウェイ》-山頂駅―四合目半出合―漕池―浅草岳・女人堂(往復)…五十沢温泉(泊)…JR六日町駅 【歩行時間: 3間】
 → 国土地理院(電子国Web)の該当ページへ
* かなりゆっくり歩いたので今回の歩行時間は当てにならないかも。 ちなみに、ロープウェイ山頂駅から女人堂往復の標準コースタイムは2時間20分です。


  最初にお断りしておきますが、今回の山行は大失敗の巻です。 自宅からの出掛けに玄関で、靴紐を締めようとしてかがんだ途端、先月末にやってしまったギツクリ腰を呼び起こしてしまったのです。
  気合いと根性(キライな言葉なのですが…)で、なんとか現地へ入り、妻の佐知子に助けられながら、雨上がりの泥道をヨチヨチと歩き出したのですが、矢張りダメでした。 八海山ロープウェイの山頂駅(四合目)からコースタイムにして1時間20分の処、霊神塔が立ち並ぶ浅草岳・女人堂(六合目)までが精一杯でした。 結果的には、ロープウェイのパンフレットに書かれてある「らくらくコース」を歩いたことになりました。
  腰痛の完治していないまま出かけた私が無謀でした。 山をナメちゃいけない、とも思いました。 「ここから先は今の自分には無理だ。自信がない。ここで引き返そう」 と佐知子に告げて、女人堂避難小屋の建つ小平地から紅葉に染まる眼前の薬師岳を見ていたら、自分自身が情けなくて、口惜しくて、涙が出てきてしまいました。 この薬師岳の向こうに八ツ峰から入道岳へと続く八海山の核心部があるのです。
  でも、ブナやカエデ類の紅葉がステキでした。 時折ガスが切れて稜線上から見えてくる越後の山々の景色もステキでした。 山道の途中にあるちいさな漕池(こぎいけ)は意外にひっそりとしていて、小さなオタマジャクシがたくさん泳いでいました。 モリアオガエルの生息地とのことですが、もう10月も中旬ですから、違う種のカエルの子だと思います。
  八海山ロープウェイの山頂駅の辺りは、NHK朝の連続テレビ小説「こころ」のロケ地でもあるらしく、さかんに宣伝されていました。 とにかく何もかにもステキでした。 たくさんのハイカーで賑わうこの山の人気が分かるような気がしました。
  痛み止めの薬を飲みながら、腰痛が完治したら、何時の日か必ず八海山の険しい岩峰を通り抜けてみせるぞ、と、捲土重来(リベンジ)を誓う私でした。

  八海山(滑落編) その後(平成21年9月)の山行記録です。(後日追記)

五十沢温泉「ゆもとかん」
五十沢温泉
田園越しに聳える金城山
部屋の窓から金城山
五十沢温泉「ゆもとかん」: 六日町駅から東へバスで約15分、広い田園の中に佇んでいるのが、昭和51年開業という五十沢(いかざわ)温泉の「ゆもとかん」。 私達が通された部屋の南向きの窓からは、田圃の向こうに金城山(きんじょうさん・1369m)の堂々とした山容が望める。 その金城山の奥には今回行こうと思っていて断念した巻機山がある筈だ。
  田園風景の眼下には魚野川の支流の皆沢川が流れている。 この川の水はきれいだが、護岸のためコンクリで固められていて、見た目にはただの用水路だ。 私の千葉の田舎もそうだが、昔は自然のままの、きっとステキな小川だったんだろうな、と思った。
  大浴場は、岩風呂も露天風呂もただっ広くて混浴だった。 佐知子は年柄もなく恥ずかしがって、とうとう入らなかった。 勿論男女別の内風呂もあるし露天風呂もある。 その男女別の「月見の湯」という露天風呂が、この日は月は出ていなかったけれど星が瞬いていて、とてもよかった。 この「月見の湯」でさえ普通の温泉宿の露天風呂の大きさだった。 弱アルカリ性の単純硫黄泉。 無色透明、源泉掛け流し、微かに硫黄の匂い。 浴後は肌がスベスベする。 夜は部屋食、朝は食堂食。 その食事は品数豊富で盛沢山。 私達には食べ切れないほどだった。 トイレ付きの部屋で一人12,000円。

  お土産には地ビールの「八海山泉ビール」を買い、帰路の車中は清酒「八海山」をチビチビと飲った。 その酒は流石に美味だった。 帰宅してからの風呂上りに早速飲んでみた「泉ビール」もコクがあって美味しくて、少し飲み過ぎてしまった。 このぶんだと、私の腰痛は当分治りそうにもない。

六日町盆地から八海山を望む
八海山

*** コラム ***
人気の山・八海山

  六日町に生まれ育った知り合いの若い娘さんに、「越後三山が近くていいですね」 と社交辞令を云ったら、「それってなに?」 と返事が返ってきた。 どうやら山にあまり関心がないみたいだった。 それでもなおしつこく山のことを聞いてみたら、駒ヶ岳や中ノ岳のことはよく分からないけれど、八海山ならよく知っている、と急に目を輝かせながら喋ってくれたものだ。 それもその筈、八海山は六日町盆地の東にどっしりと聳え立つ、誰が見ても立派な山なのだ。
  八海山登山を計画して、登山地図を見て初めて知ったことなのだが、八海山という名の単独の峰は、じつは、ない。 八海山は幾つかの峰々の総称なのだ。 北西から南東に向かって、おっとりとした薬師岳
1654m、ギザギザの八ツ峰(地蔵岳、不動岳、七曜岳、白河岳、釈迦岳、魔利支天岳、剣ヶ峰、大日岳1720m)、最高峰の入道岳1778m、と続く峰々は、遠くから見ても近くから見ても麗々しくて壮観だ。
  八海山は昔から修験道の山、信仰の山として知られ、多くの人達によって登られてきたという。 今では新幹線を使えば東京から日帰りでラクラクと登山を楽しむことができる。 この日も100人を越える大パーティーなど、コース上はハイカーたちで溢れかえっていた。 そこそこに変化に富んだコースといい、結構な眺望といい、利便性といい、すべてが70点で、まるで箱根の金時山のようで、総合評価はかなり高いと思う。 人気の山にはそれなりの良さが矢張りあるものだ。



モリアオガエルの生息地です
漕池(こぎいけ)にて
山頂部左から薬師岳、八ツ峰、入道岳
登山道より八海山を望む
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