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No.17 横手山2307m(志賀高原)
平成7年(1995年)9月15日〜16日 雨


静かな雨の 初秋の志賀高原に遊ぶ

JR長野原草津口駅-《バス》-渋峠-《リフト》-横手山2307m〜草津峠〜鉢山2041m〜四十八池〜渋池〜熊ノ湯(泊)-《バス》-白根火山(観光)-《バス》-長野原草津口駅 【歩行時間: 2時間40分】
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ



横手山の山頂

リンドウだけは、島倉千代子の歌で知っていた。
オヤマリンドウ?
 二十歳…、スキーに夢中になっていた頃の、冬の想い出多き志賀高原への、初秋の山旅。上信国境に沿ったトレイルを歩く。雪のないこの山域もいいものだと思った。

 渋峠2152mからリフトを利用して横手山の山頂へ。休止していたリフトを、管理人のオジサンたちが、私達夫婦のためにわざわざ稼動してくれたのだ。感謝感激!
 昔、横手山の急斜面に細々とトラバース道がついていたとか。甲信地方では山腹を横に絡んで行く道を「横手」と云うが、それが山名の由来(*)らしい。
 横手山山頂からの山道はよく整備されており、雨が降り始めたけれど不安はなかった。黄色く色付き始めた高層湿原・四十八池などの池塘の景色も悪くなかったが、台風接近の悪天候のため志賀の良さを充分には満喫できなかった、ような気がする。幸いだったのは風がそれほど強くはなかったことだ。
 途中、雨霧のためどうせ何も見えないからと志賀山登山を端折ってしまったが、矢張り登っておけばよかったかな、と少し後悔している。「山」は、登ってみなければ分からないことってあると思う。
 盛期を過ぎたとはいえ、花も色々と咲いていたのだが、残念、勉強不足で花の名前が全然分からない。と云う訳で、反省の多い今回の山行ではあった。
 この日は熊ノ湯に宿をとり、翌日は大雨の中、白根火山を見物したりして帰路についた。

* 横手山の山名の由来については、このトラバース道説の他にもいろいろあるようだ。“草津街道の横にあるから”という説や“頂上が平らで、信州側から5本の急峻な尾根が出ているために手を横にしてゲンコツにしたように見えることによる”という説などもあるようだ。[日本山名事典(三省堂)などを参考にして記述]

熊の湯温泉「熊の湯ホテル」: 20年〜25年前に何回か訪れたことのある温泉。硫化水素塩泉、総檜造りの湯。硫黄臭。湯量と泉質は相変わらず申し分ない。食堂食。総合評価はけっこう高いかも。
* この27年後の2022年10月に同ホテルを利用する機会を得た。(→No.442「志賀山」
 良いにつけ悪いにつけ随分と高級感の増した熊の湯ホテルだった。その公式HPによると、泉質の表示が『含硫黄-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉』及び『弱アルカリ性(pH7.5)低張性高温泉』となっていたけれど、何がどう違ったのか、あるいは同じことなのか、化学に疎い私にはよく分からない。相変わらずのいい湯、という感想は相変わらずだ。…ただ、薄っすらとした思い出との比較だけれど、湯を口に含んだときの感想として、酸っぱさ(酸味)が大分薄くなったように感じた…。
  「熊の湯ホテル」のHP



四十八池の木道。この奥に志賀山がある。
四十八池

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