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銘柄は勿論「巻機山」…
雨具に身を包んで…
巻機山避難小屋
これがバイオトイレだ!
草紅葉の山稜にて
割引岳の山頂にて
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無人小屋泊を楽しむ
登山前日=東京(13:44発たにがわ413号)…15:13越後湯沢-《タクシー30分》-清水 登山第1日=清水-《宿の車5分》-桜坂登山口〜前巻機山1861m〜避難小屋 登山第2日=避難小屋〜巻機山1967m〜割引岳1931m〜避難小屋〜桜坂登山口-《タクシー35分》-越後湯沢(入浴)…
【歩行時間: 第2日=5時間 第3日=6時間】
→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ
「山歩会」の9月の定例山行です。日帰りも可能な井戸尾根往復コースですが、清水の民宿に前泊し、さらに山頂部手前の避難小屋にも1泊しての、まったり登山…もとい安心登山、でした。今回は自宅のあれこれ(“しがらみ”のことです)をなんとか解決して、私達夫婦も揃っての参加です。私達にとっては、前回(H18年6月)のときに端折った割引岳(わりめきだけ)の山頂を踏むことができて、それもとても嬉しかったです。
登山前日(9/23・曇り): 昼過ぎに東京を発って、上越新幹線と大型タクシーを利用した(リッチで旅情豊かな)越後入りです。
清水の民宿「おのづか」の夕餉に、懐かしの大女将(オバチャン)が 「飲め!」 と、一升瓶をテーブルにドンと置きました。サービス、とのことで、私たち一行はもう浮足立ちました。今回メンバーの7名のうちお酒をよくたしなむのは3名くらいで、つまり私は正味3合強を飲んでしまいました。銘柄は勿論「巻機山」で、如何せん美味すぎました…。
登山第1日目(9/24・雨): 朝からの雨でした。5時からの宿の朝食をかっこんでから、雨具に身を包んで完全武装です。宿のオジチャンが運転する自動車(じつはトラック)で、桜坂登山口まで送ってもらいました。これも“サービス”とのことで、お礼をしようと思って「心だけのものですが…」
と差し出したポチ袋を(とうとう)オジチャンは受け取ってくれませんでした。オジチャンにもオバチャンにも感謝感激です。暗い空模様のスタートだったのですが、メンバーたちは今日も明るく元気です。
立派な駐車場(有料)やトイレなどもある桜坂登山口で、用意してきた登山届を投函箱に入れてから、歩き始めたのは6時頃でした。私はまだ若干の宿酔いで、ザックも重かったし、ちょっときついです。
(^^ゞ
雨は止みそうもなく、ホワイトアウトの視界で、尾根コースだったのですが足元は沢コースのような状態でした。私の古い軽登山靴はもうぐしゃぐしゃです。そろそろ買い替え時のようです。期せずして、滑滝のように流れ落ちるブナの樹幹流(*)をたっぷりと観察することができました。
* ブナの樹幹流(じゅかんりゅう): 樹の枝葉に降りそそいだ雨が幹を伝わって流れ落ちるのを樹幹流といいますが、ブナの樹幹流が特に有名です。ブナの葉や樹形は水を集めやすいようにできているらしいのです。雨が降ってもブナの木の下にいれば、大きな傘に守られているような安心感があります。
巻機山避難小屋に着いてほっとして、ここで宿のおにぎりで昼食です。計画ではこれから割引岳往復ですが、それは明日に“先送り”して、くた〜っと“沈殿”です。
午後、一段落してから、往復約10分をかけて東側の沢を降りて水汲みをしたり、2階の広い板敷きの部屋で車座になって、各自の装備をチェックしたりしました。驚いて言葉も出なかったのはメンバーの一人(T君)のシュラフでした。びしょびしょで(使用不可で)、けっこうヤバい状況だったのです。でも、他の仲間たちからシュラフカバーなどを借りたりして、本人の脂のたっぷりと乗った分厚い皮膚の守りもあって、この夜はぐっすりと眠れたようです。濡れては絶対に困るものについてはビニール袋に入れるなどの耐水処置が必要、との基本の重要性を悟った彼でした。実際、ザックカバーをしていてもかなりの雨水が滲みてきます。1日中の本降りでしたから、なおさらのことです。
小奇麗なこの巻機山避難小屋は私たちの貸し切り状態で、のんびりと過ごせました。建物内にあるバイオトイレがユニークで、“その後”には便器の脇にある自転車のペダルを漕ぐ、というのが可笑しかったです。使用料金は100円とのことでしたが、私たちはそれでは申し訳ないと思って、合計でウン千円を投函しました。夕食の寄せ鍋、翌朝のハムステーキなど、グルメ山行の感もありまして、後日談ですが、登山前よりも太ってしまった人が多かったようです。
登山第2日目(9/25・曇り): 朝食後の紅茶などものんびりと楽しんでから、小屋にザックをデポして、出発したのは6時40分頃でした。御機屋(ニセ山頂)を経由して一等三角点のある割引岳を往復します。この日は晴れ間も出て、雲は多めでしたが、なんとか越後三山や谷川連峰などの展望も楽しむことができました。雲上のプロムナード(ただっ広い山頂部のこと)は既に草紅葉で、キンコウカの黄色、イワショウブの白、オヤマリンドウの濃紫、などの花が目立って咲いていました。池塘ではモウセンゴケも見ることができました。
来た道を下るので気は楽です。登りでは何にも見えなかった景色…天狗岩やヌクビ沢などの景観…なども楽しんで、桜坂登山口へ着いたのは午後3時頃でした。間もなく予約の大型タクシーが到着して、越後湯沢の「駒子の湯」までまっしぐらです。
たっぷりと山に浸かって大満足の2日間半でした。
コースなどの詳細、及び「駒子の湯」については前項の「初夏の巻機山」を参照してみてください。
草紅葉がきれい! : 山頂(御機屋)は近いぞ!
こんな花たちが(たくさん)咲いていました!
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イワショウブ(岩菖蒲)
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キンコウカ(金黄花)
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オヤマリンドウ(御山竜胆)
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