林道より仰ぐ西御苛鉾山
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碑文を読んで悦に入る
《マイカー利用》 赤久縄山登山(前項)…八塩温泉(泊)-《車》-御荷鉾スーパー林道・西御荷鉾山登山口〜西御荷鉾山〜投石峠〜(林道)〜西御荷鉾山登山口 【歩行時間: 2時間40分】
→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ
南登山口の駐車場から西御荷鉾山へ登り、一休みしてから東へ下る。冬枯れの静かな尾根歩き。鞍部にあたる投石(なげし)峠からは東御荷鉾山へは行かず、林道に出て駐車場に戻った。
その林道の途中に尾崎喜八の文学碑があり、暫し立ち止まって「神流川紀行」の一節などを読み、悦に入る。茶褐色の硬くて綺麗な石(チャート)が路上にゴロゴロと落ちていた。
車での帰り道、雪道のスーパー林道を下仁田方面へ抜けようと思ったが、タイヤチェーン無しでは怖く、断念して来た道を戻った。
西御荷鉾山への登り
西御苛鉾山の山頂
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* 御荷鉾山(みかぼやま): 「みかぼ」は三株の意。古くは西御荷鉾山1286m、東御荷鉾山1246m、オドケ山1191mの三峰を総称して三株山と呼ばれていたそうだ。古来より地元の人々の信仰の山。投石峠には弘法大師と鬼の伝説がある。
御荷鉾山に雷雲がかかると、稲束を三束たばねる間もなく雷雨がくることを意味する「御荷鉾の三束雨」という諺でも親しまれてきたという。
西御荷鉾山の山頂には二等三角点があり、石祠と石碑、そして何体もの不動明王の石像が祀られている。
登山口にある万場町観光協会の標板解説などを参考にして記述しました。
* この山域の植生について: 西御荷鉾山、東御荷鉾山ともに南面(万場町)は大半が植林(ヒノキとカラマツが少し)で、良好な自然を有する地域は主に北面(藤岡市)であるらしい。それも戦前から戦後にかけての薪炭林需要のあおりを受けて、クリ・ミズナラ群集の二次林がほとんどだという。本来は美しいブナ林であったと推測する。まぁ、よくある話だが…。
西御荷鉾山の山頂周辺の草原は、夏になるとニッコウキスゲなどの群落を見ることができる、とのことだ。東御荷鉾山はツツジの山としても有名らしい。
群馬県自然環境課のHP等を参考にして後日追記しました。
八塩温泉「神水館」: 前項「赤久縄山」 を参照してください。
* 尾崎喜八の碑文より
父不見(ててみえず)御荷鉾(みかぼ)も見えず神流川(かんながわ)星ばかりなる万場の泊まり
「神流川紀行」の一節が記されている尾崎喜八の文学碑
No.314「父不見山」: この17年後(2013年10月)の山行記録です。[後日追記]
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