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3泊4日・北信の山旅 そのA
No.401 斑尾山(まだらおやま・1382m)
令和2年(2020年)8月25日(火) 曇り時々薄晴れ マイカー利用

斑尾山の略図
県道504号線から斑尾山を望む
田園越しに斑尾山が…

1〜2台で満車かも・・・
万坂峠の駐車場

現の証拠:フウロソウ科の多年草
ゲンノショウコ

冬はスキーコースかも
草付きの明るい登山道

毒キノコかも
ベニテングタケかも…

林の中は涼しい
ブナ林へ入る

樹林に囲まれている
北山頂を通過

十三薬師が祀られている
斑尾山山頂の石祠

大明神岳の山頂を後にする
大明神岳から下山開始!


バックカントリースキーで来てみたい…

第1日目(8/23)=野尻湖周辺を観光…妙高杉野澤
第2日目(8/24)=妙高杉野澤…黒姫山登山…新赤倉温泉

第3日目(8/25)=新赤倉温泉-《車25分》-万坂峠登山口〜北山頂〜斑尾山1382m・十三薬師〜大明神岳1360m(往復)…万坂峠-《車70分》-戸倉上山田温泉 【歩行時間: 3時間40分】
第4日目(8/26)=戸倉上山田温泉から一路東京へ
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(斑尾山)へ


 前日の黒姫山登山の疲れを新赤倉温泉で癒した私達だったが、やっぱり未だ身体のあちこちが関節痛と筋肉痛だったので、朝の緊急夫婦会議の結果、この日に予定していた飯縄山登山を変更して、ここ(新赤倉温泉)から近くて簡単そうな斑尾山(まだらおやま)に登ってみることになった。同じ北信五岳の一座だからまぁいいか、と思う。私達の「水」は相変わらず低いほうへ流れている。

第3日目(3/25): 斑尾山登山
 8時からの、新赤倉温泉「旅館おかやま」の盛りだくさんな朝食をまったりと食べてから、徐にマイカーに乗り込み東へ向かう。運転はカーナビがあるから安心だ。しなの鉄道の妙高高原駅前を通り、関川に架かる橋を渡ってから踏切を渡る。やがて前方の田園の彼方に斑尾山のずっしりと存在感のある山容が見えてくる。
 正味25分ほどの運転で標高約910mに位置する万坂(まんざか)峠に着いた。ここは北側の袴岳1135mと南側の斑尾山1382mの両山の登山口でもあるが、見落としてしまいそうな頼りない場所で、少し離れて1台か2台がやっと停まれるほどの駐車スペースがある。なるべくギリギリの端まで車を停めて、小さな自動車だったらもう1台が停まれるスペースを空けた。…結局この日、ここに駐車したのは私達の車だけだったようだけれど…。
 万坂峠から南へ向かって歩き始めたのは9時30分頃で、暫くは広い草付きを黙々と登って行ったのだけれど、「あれっ?」っと気が付いた。車の中に帽子を忘れてきてしまったのだ。何時もだったらタオルなどを頭に巻いてそれですませるのだが、日差しがもろに当たる今回の登山道ではハットタイプの(四方に縁のある)登山帽は必須アイテムだ。目じりが吊り上がり始めた佐知子をそこに残して、登山口まで引き返して帽子をとってきた。…20分ほどのロスだったが、背に腹は代えられない。足元にはゲンノショウコが可憐に咲いている。私はもう汗びっしょりだ。
 狭いゲレンデというかバックカントリーのスキー道というか、右も左も開けたロケーションだが、其処彼処にブナ林があって、けっこうイケてる山道だ。急坂だけれど安全で歩きやすいのが何よりだ。この斑尾山への登山道は県境に沿っていて、左(東)が新潟県で右(西)が長野県だ。しかもこの道は信越トレイル(*)の南側の一部にもなっている。つまり私達夫婦は今、由緒ある山道を歩いているのだ。草原にはバッタが蠢き、中空では蝶々や蜻蛉が飛び交っている。

* 信越トレイルとは、長野県と新潟県の県境に続く関田山脈にある全長約80kmのロングトレイルで、北の起点は天水山、南の起点がこの斑尾山、だそうです。斑尾高原観光協会のHPによりますと“平成17年7月には斑尾山から牧峠までの約50kmが整備され、さらに天水山までの約30kmが平成20年9月に整備を完了”とのことで、割と最近の自然歩道のようです。NPO信越トレイルクラブが中心となって整備・管理(両県の市町村や林野庁も応援)しているそうです。
 外部サイトへリンク 信越トレイルのホームページへ

 スキーリフトの乗り継ぎ施設の脇を通る。そして急坂をジグザグと登ると最上部のリフトの終点へ出る。道標の殆どはバックカントリースキー用のものであるようで…、この斑尾山はやっぱり、冬のスキーが主体の山だと悟る。雪山を縦横に冒険して歩いたり、シールを外して粉雪を蹴散らしながら豪快に滑り降りたり…、そんな映像がチラッと脳裏に浮かぶ。私達がもっとずっと若ければ冬に来てみたい…、とほんとうにそう思った。
 とはいうものの今は8月。やっぱり暑い。振り返ると昨日登った黒姫山などの北信の山々の裾野が少し見えているけれど、雲が多くて上部の殆どが真っ白、というのも「炎天禍」に拍車をかける。ふぅ〜。
 気持ちのよいブナ林へ入り、間もなくすると斑尾山の北山頂に到着したが、ここは樹林に囲まれて展望がないのであっさりと通過する。そして北山頂から約10分、20m下って50m弱を登り返すと一等三角点のある斑尾山の山頂だった。少し先の一段低い小平地に小さな石祠があり、ここに謂れ因縁のある十三薬師像が祀られているらしい。斑尾山主峰の別名・薬師岳の由縁でもある。しかしここも展望には恵まれない。
 斑尾山(十三薬師)から更に10分ほど進んで大明神岳の山頂で昼食の大休止。こちらは西面(野尻湖方面)の展望が大きく開けている。周囲にはブナやリョウブやタムシバやカエデ類などの目立つ、ここもこじんまりとしたとてもいい感じの山頂だ。このときも雲が多かったけれど、心眼と心願も総動員して、野尻湖越しの飯縄山〜黒姫山〜妙高山を辛うじて見渡すことができた。うれしさも中くらいだ。
 昼食後の12時35分、下山開始。休み休み来た道を戻り、万坂峠登山口に着いたのは14時35分だった。二日連続の登山で矢張り疲れたので、同じ長野県北部に位置する戸倉上山田温泉でもう1泊してから帰路につく予定だ。今回も、余裕のある計画・日程でよかった。

 斑尾山の印象を一言でいうと「スキー場だらけの山」ということになる。良きにつけ悪しきにつけ、ではあるけれど。

* 斑尾山の山名由来について、三省堂の日本山名辞典の該当項によると…曼陀羅神を山頂に祀った説、雪形説、斑男として黒姫山の主と野尻で出会った伝説…などがあるそうです。

  佐知子の歌日記より
 体力失せ飯綱山はあきらめて多分登れる斑尾山へ
 冬ならば林間コースのゲレンデをすすき見ながら汗かき登る


新赤倉温泉「旅館おかやま」: スキーリゾートとしても有名な赤倉温泉。50年以上も昔のことだが、私はスキーでお世話になった思い出がある…、と云いたいところだけれど、実際は殆ど忘れてしまっていて、季節の違いもあるのかもしれないが、思い出は全く見つからなかった。…こんなに大きな(温泉街的な)処だったかなぁ…、というのが何となくの感想だ。
 新赤倉温泉の「旅館おかやま」はネットで探して予約した温泉ホテル。私達が案内された部屋の南側の窓からは道を隔ててカトリック妙高教会が目の前で、西側の窓からは妙高山の迫力のある山容が広がる好ロケーションだ。平日だったけれど宿泊客が5〜6組いて、この時節、これでも繁盛しているほうかもしれない。
 壁が桧張りの内風呂も露天風呂(男女入れ替え制) も、必要かつ十分な広さ。泉質は「硫酸塩泉と炭酸水素塩泉の2つの泉質を併せ持つ特別な温泉」で「100%源泉掛け流し」とのことだが、殆ど無色透明無味無臭で、なんかはっきりしない。料理は豪華で量もたっぷり。1泊2食付き@16,500円は、まぁこんなもんかなと思う。衛生上仕方のないことなのかもしれないが、早朝に宿を出たくて弁当を頼んでみたけれど、あっさりと断られた。登山客向けの宿ではないようだった。
 飯縄山登山の予定を変更して簡単そうな(コースタイムの短い)斑尾山にしたのは、じつは、8時からの宿の朝食を摂ってからでは時間的な余裕(=安心・安全)がスポイルされる、と判断したためでもあったのだ。
 外部サイトへリンク 「旅館おかやま」のホームページ

戸倉上山田温泉「湯の宿・福寿草」: 開湯100年を越す、善光寺参りの精進落としの湯としても賑わったという、千曲市にある由緒ある温泉街。上信越道の坂城ICから約10分、長野道の姨捨SAからも約10分の距離に位置する。戸倉の読みは“とぐら”と濁るそうだ。特にバブルの頃には歓楽街として鳴らしたらしい…ということを知らずに私達が予約したのがこの「福寿草」だった。でも結果オーライで、静かに癒される一夜を過ごすことができた。泉質は単純硫黄泉弱アルカリ性泉で、もちろん源泉掛け流し。微かに白濁・硫黄臭で、桧枠の内湯や庭園を横切って行く露天など、とてもいい風呂だった。料理やサービスも上質なものだった。
 外部サイトへリンク 「湯の宿・福寿草」のホームページ

* Tamuから一言: ここ最近、旅行関係の各位については誠に憐憫の情を禁じ得ません。悪いのはトランプ大統領でもボルソナロ大統領でもない。ましてや中国や東京都が悪いわけでもない。新型コロナウイルス、そのものが悪いのです。

第4日目(8/26): 一路東京へ
 戸倉上山田温泉で充分に癒された。おかげさまで疲れもほぼ取れて気分良く、安心安全に運転して帰路に就くことができた。



ガスが晴れてもようやくこの程度・・・
大明神岳の山頂から西面(野尻湖方面)を望む: 飯縄山〜黒姫山(右)

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