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南アルプス前衛峰の絶景低山
No.504 中山887m
令和8年(2026年)5月25日(月) 晴れ

中山峠越しに南アの鳳凰三山がチラッと・・・
 国道20号線から中山を望む(右奥は鳳凰山)↑
中山の略図
小紫陽花(学名:Hydrangea hirta):アジサイ科の落葉低木
コアジサイ

ここでも小休止
中山峠

新緑が美しい!
木漏れ日の登山道

絶好の展望日和
展望台に到着!

前方は甲斐駒ヶ岳
展望台から南アを眺める

掲示物が多い
避難小屋で大休止

樹林に囲まれている
中山の山頂(三角点)

八ヶ岳と南アルプスに挟まれた…

前日は入笠山ハイキング…須玉温泉「若神楼」-《宿の送迎車7分》-日野春駅9:10-《バス24分》-道の駅はくしゅう~台ヶ原~中山峠(中山登山口)~展望台~中山887m(往復)…台ヶ原上14:04-《バス14分》-長坂駅-《中央本線》-甲府… 【歩行時間: 4時間20分】
 → 地理院地図の該当ページ(中山)へ


 須玉温泉「若神楼」の朝風呂にまったりと浸かって、7時30分からの朝食を食べてから、宿の無料送迎車で中央本線の日野春駅まで送ってもらう。もう、至れり尽くせりで、宿のスタッフに感謝感激だ。…閑静な日野春駅前の広場からも、甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山などの南アルプスの山並みがくっきりと見えている。天空を覆っていた昨日の雲が吹き飛んで、今日はいい天気だ。
 間もなく北杜市民バスがきたので乗車したけれど、少し間を置いて、首を傾げている運転手さんが振り返って「白州(はくしゅう)方面へ行くのかね?」と私達に話しかける。「そうです」と返事をすると、運転手さんはしてやったりと「そのバスはこれから後ろに来るから、それに乗りなさい」と教えてくれた。2台の其々のバスが殆ど同時刻(9時8分と9時10分)の発車なんだそうだ。
 で、慌ててバス(イエローラインの左回り)を降車して、すぐ後ろに停まったバス(グリーンラインの右回り)に乗り換える。日野春駅前から発着するバスは、便数は少ないけれど路線の系統がいろいろとあって、ちょっと分かりづらい。何時ものことながら、注意力散漫の私達夫婦ではあったのだけれど…。
 乗客は私達だけの、何処まで乗っても運賃は200円均一の、グリーンラインの右回りバスは快調に走る。何処も彼処もひっそりとしていて、朝の空気は限りなく清々しい。
 「道の駅はくしゅう」バス停で降りて、国道20号線を東へ歩き始めたのは9時40分頃だった。

 今回の私達のターゲットである中山(なかやま・887m)は…地形図をよく読むと…北の八ヶ岳と南の黒戸尾根(つまり甲斐駒ヶ岳)に挟まれた、低くて小さいけれど独立峰で、絶景の山岳展望を期待できる好位置にある。北側の麓には尾白川、南側には大武川が流れているけれど、何れも釜無川の支流で、これも、なんともステキなロケーションだ。

 国道20号線を右(南)へ折れて、その尾白川を渡る。それから道なりに、コアジサイの咲くなだらかな坂道を50分ほども登ると中山峠で、ここでひと休み。辺りは未だ新緑で、木漏れ日に映えて美しく光っている。
 中山峠からは急坂だけれど木段交じりのよく整備された登山道で…自然界の構造を取り入れた施工で生態系を復元させる…近自然工法で造られたものであるらしい。それらの施工に携わった地元のボランティアの方々に、感謝感激だ。
 登山道沿いの主な樹種はコナラ、クヌギ、ヤマザクラ、アカシデ、リョウブ、ネジキ、ミツバツツジ、アカマツ、モミ、などの…殆ど天然林なのが嬉しい。その鮮やかな“緑色”が、とにかく美しい。
 とはいえ、ここは小さな山なので、登山口(中山峠)からは40分足らずで展望台のあるピークに到着した。その鉄骨造りの展望台は予想以上に立派なもので、高さ13mはあるという。とにかく早速、その鉄階段を上ってみる。
 展望台上からの一点360度の大パノラマは素晴らしいの一語に尽きる。この山の人気の理由がよく分かる気がした。…北面の八ヶ岳から時計回りに、奥秩父の峰々~茅ヶ岳~富士山(このときは雲の中)~至近距離の南アルプス(鳳凰三山~アサヨ峰~甲斐駒ヶ岳~鋸岳)~鞍掛山~日向山…など、超ゴージャスな山岳展望だ。何気に、その日向山と雨乞山の中間に見える水晶ナギの白い斜面が特徴的で、とても目立っている。
 展望台下の、これも立派な避難小屋(待避所)を借りて…サーモスの熱いお湯で溶かしたインスタントコーヒーと菓子パンで…大休止。前泊の須玉温泉「若神楼」で美味しい料理を食べまくったので、今はこの程度の粗食で丁度いい。小ぎれいな避難小屋の内壁には、「北杜市南アルプスユネスコエコパーク地域連合会(→う~ん長い)」なる団体による…環境保全基金事業などの…様々な掲示がしてある。北杜市の観光課も相当にこの地のエコ事業に力を入れているようで、それはそれでとてもいいことだと思う。
 小1時間ほどもこの静かでステキなピーク(中山展望台)に滞在して、ふと気が付いて、私的には少し複雑な心境になった。…周囲の高木を皆伐したから、その結果のこの“絶景”なんだぁ…。

 中山の展望台から少し下って登り返すと、そこが二等三角点のある中山の山頂で、明るい天然林に囲まれた落ち着ける空間だった。傍らには武川村(2004年11月に町村合併して現在は北杜市武川町となっている)教育委員会による「中山砦とその周辺」と題した詳しい解説板や「史跡・中山砦跡」の標柱も立っている。この中山は、戦国期の辺境武士団である武川衆(むかわしゅう)の拠点として知られ、山頂部には狼煙台を兼ねた山城が築かれていたらしい。…面白そうなので周辺(長細い山頂部)を散策してみた。「もしかして、あれって、土塁の跡かしら」などと話したりして、静かな一時(いっとき)を過ごした。

 下山は来た道を戻ったけれど、道の駅はくしゅうバス停の手前の台ヶ原上バス停で14時04分の…グリーンラインの右回りの…北杜市民バスで中央本線の長坂駅へ向かった。考えたら、行きもこのバス停(台ヶ原上)で降りたほうが歩行時間は短縮されたことを、今さらのことながら、このとき悟った。(^^;)

 中山展望台からの大展望: 拙い動画ですが、YouTubeに投稿してみました。

中山の標高について: 中山の山頂にある二等三角点(点名:中山)の標高は887.25mだけれど、直線距離にしてその340mほど北西に位置する展望台の標高は…地形図の等高線を読むと…890m以上はありそうです。つまり…、標高においては山頂よりも展望台のあるピークの方が高いことになります。

遊歩百選認定コース・オオムラサキ自然観察歩道: 日野春駅前にある北杜市の案内板で知ったのですが、日野春駅と長坂駅の西側を歩く全長約10kmの遊歩道が整備されているようです。コース上には見どころが多く、南アルプスや八ヶ岳や富士山などの展望箇所もあるそうです。いつの日か、まったりとこのコースを歩いてみたいなぁ、と思いました。
 →北杜市HPの該当ページ


※本項の一部は「絶景低山コースガイド・関東周辺(山と渓谷社)」の該当項(「中山」文・伊藤哲哉氏)を参考にして記述しました。

温泉マーク 須玉温泉「若神楼」: この前日の入笠山の項を参照してみてください。

 佐知子の歌日記より
 中山の展望台を二人占め 甲斐駒,アルプス,山並み麗し
 一升瓶ワインを買いて夫の足弾んで歩く甲府駅ビル




木漏れ日が・・・
新緑の山道
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帰路に撮影
中山の展望台
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