No.460 入笠山(にゅうがさやま・1955m) 令和5年(2023年)8月28日(月) |
|||||||||||||
翌日は日向山登山 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ マイカーを利用して二日間、何時ものメンバー(夫婦)で、中央自動車道の甲信国境付近をぶらぶらして、南アルプス最北部の前衛峰を歩いてきました。 その第1日目に歩いたのが人気の(ポピュラーな)入笠山です。長野県の富士見町と伊那市に跨るドテッとした山容で、山頂近くまで車道が通る観光的な山だったこともあり、ずぅ〜っと敬遠してきた山でもあります。しかし、思い切って歩いてみて「よい山だから人気がある」を痛感しました。山はやっぱり行って歩いてみなければわからない、と今回も悟った次第です。
ゴンドラ山頂駅から歩き始めたのは9時20分頃で、何時もの通り休み休み、自然観察などをしながら、ぐるっと周回して戻ったのは14時20分頃でした。それから山頂カフェでルバーブソフトクリーム(@400円)を食べながら、雲のかかった八ヶ岳連峰を眺めたりして、まったりと過ごしました。ゴンドラ下りの最終は16時30分なので、超余裕です。 今回のルートには隣接するサブコースがいろいろとあるようで、子供連れや犬連れやバイク(自転車)の若者などもけっこう見かけました。コースの殆どはよく整備された広い遊歩道で、先月のスイスアルプス・トレッキングを彷彿とさせる…なんてふと思いました。 * 大阿原湿原(面積約12ha): 3万年前に形成された高層湿原とのことですが、ここも乾燥化が進んでいるようで、シラカバ、ズミ、ヤナギ類などが侵入してきているようです。その湿原の西の外れに清らかな水が流れ出ている(テイ沢へ繋がる)沢の始まりがありますが、この辺りの苔生した森の姿がなんとも美しかったです。まるで日本庭園のようにも見えました。周辺の樹種はカラマツが多く、ダケカンバも交ります。この苔の森を見ることができただけでも、入笠山を歩いたかいがあったと思いました。 ロッジ・アトリエ: 今回の山旅で利用した八ヶ岳山麓のリゾート地に位置する温泉ペンションです。入笠山のゴンドラ山麓駅の駐車場からは30分ほどの運転でした。小淵沢アートアンドウエルネス(当地のゴルフ場・美術館・乗馬・テニス場なども運営する株式会社アルテミス)の施設のひとつで、感じのよいスタッフたちが出迎えてくれました。予想のレベルをずっと上回ったのは独自に汲み上げているという源泉掛け流しの温泉です。薄茶色に濁った湯は微かに甘しょっぱい味がして、肌にはいい感じでした。泉質はナトリウム-塩化物温泉(低張性アルカリ高温泉)で泉温は57.0度。やや熱いので、水を少し足して入浴することになります。石貼りの浴槽は二人で入るにはちょうどいい広さで必要かつ十分です。何といっても、何時も湯船から湯があふれているのが最高の贅沢です。もちろん24時間入浴可。源泉名は「アーティストの湯」と云うらしいですが、それが公式HPなどに書かれていないのは少し残念で、訝しいと思ってしまう原因かもしれません。…まぁ、カタカナの(英語の交じった)源泉名というのは珍しすぎるとは思いますが…。隣接するレストランで頂くフランス料理も上質で、これで1泊2食付き一人12,822円(税込み)はコスパが高いと感じました。小淵沢駅からは車で約6分ほどの距離だそうで、この地へ旅する時には是非また来てみたい、と思う温泉宿でした。 「ロッジ・アトリエ」のホームページ 佐知子の歌日記より ゴンドラで七百米を稼ぎおり後ろめたさをリュックに負いて 元気な子虫を嫌がる子らがいて入笠山は賑わいにけり 源泉の掛け流しの湯に足ほぐすジャズが流れるロッジ・アトリエ このページのトップへ↑ ホームへ |