No.461 日向山(ひなたやま・1660m) 令和5年(2023年)8月29日(火) |
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→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ 南アルプス北部の前衛峰を歩く山旅の二日目は、山頂部(雁ヶ原)の白砂のザレ場で有名な日向山1660mに登りました。山の知人たちの多くが知っている山で、話もよく聞かされていて、前々から登ってみたかった山です。それが今までなかなか実現しなかったのは、「そこまで行くならもう少し足を延ばして…、例えば南アルプスの3000m峰とか中央アルプスとか八ヶ岳とかへ行っちゃえ!」という心情だったのだと思います。体力や平衡感覚に自信がもてなくなってきて初めて、「う~ん、やっぱり(ロープウェイを利用できる)入笠山とか簡単そうな日向山へ行ってみるか」ということになりました。(^^;) とにかく今回、諸々の事情を考慮して、夫婦会議を重ねた結果、昨日の入笠山に続いて南アルプス北部のポピュラーな前衛峰・日向山へ登ることになったのです。…私達が歳を重ねても、まだまだ登ることのできる、あるいは登りたいと思う初めての山がたくさんあるということは、とても嬉しいことです。実際、結果大オーライで、昨日もこの日も、登山の良さを満喫することができたのです。そう…「山高きが故に貴からず」なのです、やっぱり。
* 日向山・矢立石コースの植生について: 3合目辺りまではコナラ、ミズナラ、クヌギ、クリ、シデ類(アカシデなど)、ヤマザクラ、コハウチワカエデ、ウリハダカエデ、ミズキ、リョウブ、ダンコウバイ、ハリギリ、ネジキ、ツツジ類(ミツバツツジなど)、アカマツ、ツガ、モミ、ハリモミ、ヒノキ(伐り残されて樹勢の弱った個体が少し)…などの天然林(関東や中部でおなじみの雑木林)で、その上部の殆どはカラマツ林(人工林)です。頂稜(9合目~10合目辺り)へ出るとブナ・ミズナラ・ダケカンバなどの自然林で、とてもいい感じです。なお、林床のササはミヤコザサが多かったように感じました。
歩き始めたのは9時頃で…道の途中や山頂部で何回も休憩をとって…日向山の雁ヶ原(がんがわら)までをピストンして、矢立石駐車場に戻ったのは13時40分頃でした。私達には(体力的に)ちょうどいいボリュームの一日です。 * 日向山の登山道について(補足): 私達がベースにした矢立石駐車場は標高既に約1125mで、ここからのピストン登山は楽なのですが、シーズンの週末などは非常に混雑して駐車できないことも多々あるそうです。なので、標高差で約350mほどきつくなりますが、キャンプ場や竹宇駒ヶ岳神社が近くにある尾白(おじら)渓谷駐車場(約100台駐車可・ここも無料)を利用するのがいいかもしれません。 日向山の雁ヶ原から更に西へ進むと…それは上級者コースらしいですが…甲斐駒ヶ岳の絶景(日向山からよりもさらに良い眺め)が望めるという鞍掛山2037mへ行けます。また、尾白渓谷駐車場からこれも絶景の尾白川渓谷を散策するルートもあるようです。私的にはとても行きたかったのですが躊躇して…自身の体力や帰宅時間などを考慮して…矢張り断念しました。(^^;) なお、現地の注意書きによりますと、矢立石登山口から錦滝までの尾白川林道、及び錦滝から日向山への登山道は土砂崩落などの理由により(現在は)通行禁止となっています。 尾白の湯: 下山後の日帰り温泉は、「むかわの湯」が火曜日の定休日だったこともあり、この「尾白の湯」へ立ち寄りました。(株)アルプスが運営するスーパー銭湯的な日帰り温泉施設で、地籍は山梨県北杜市白州町白須。須玉ICまでは約20分の運転です。宿泊施設や「べるがの森・レストラン」や「尾白の森キャンプ場」などに隣接。静かな環境でゆっくりとくつろげます。泉質はPH7.8のナトリウム-塩化物強塩泉、加温、加水、一部循環。露天風呂などからは八ヶ岳を正面に望むことができます。その露天風呂のひとつは特に黄土色でしょっぱくて、かなり本格的な感じでした。日向山の近くには、このほかにも「フォッサマグナの湯」などもあり、ほんとうに迷ってしまいます。 「尾白の湯」のホームページ むかわの湯: No.319「高登谷山」を参照してみてください。 フォッサマグナの湯: No.337「鋸岳・敗退」を参照してみてください。 佐知子の歌日記より 山頂は花崗岩の白い粒 日向山にてビーチの散歩 広間にて休んでおれば尾白の湯 山の仲間に偶然出会う 雁ヶ原の一角 このページのトップへ↑ ホームへ |