No.84 阿蘇山1592m 平成11年(1999年)5月1日 |
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熊本空港から肥後大津までのタクシー代は2,070円。運転手さんに阿蘇山(高岳)の標高を“ヒゴのクニ(1592m)”と覚えなさい、と教わった。 大津から宮地までは肥後本線特急「阿蘇1号」で約40分。宮地から仙酔峡までは、時間短縮のため、ここでもタクシーを利用した。タクシー料金2,000円を支払って登山口に立つと高岳が目の前だ。左の岩峰は鷲ヶ峰、虎ヶ峰などの高岳北面の岩場だ。仙酔峡付近は一面のミヤマキリシマで覆われているが、その花の季節にはまだ少し早かった。本日が山開きとかで、ロープウェイ駅前の広場で記念の式典が催されていた。登山カードを提出したら紅白饅頭と記念タオルを貰った。少しトクした気になった。 9時55分、予想以上に勾配のある馬鹿尾根(仙酔尾根)を登り始める。振り返ると、北に九重連山が見えてくる。三等三角点のある高岳の山頂に着いたのは12時12分。ここで大休止。阿蘇の大景観を思う存分楽しんだ。東には祖母山も見えている。四方は火山性の岩だらけ。まるで月世界探検をしているような気分だ。 中岳を経てロープウェイ火口東駅に着いたのは13時45分。ここからは歩いて30分ほどで仙酔峡へ下れるが、緑のない岩だらけの殺風景な道に何故か嫌気がさし、疲れていたこともあったが、観光客に混じりロープウェイを使って下山した。まぁ、このくらい端折ってもいいだろう。 何か、不思議なことだが、飛行機の窓から眺め下ろした阿蘇のほうが大きく感じた。多分、外輪山が遠すぎて…カルデラが大きすぎて…広すぎて…、外輪山を含めた阿蘇を地上からは実感できなかったからだろう、と思う。 仙酔峡から再びタクシーに乗り、宮地のバス停へ。40分間ほど待って、やまなみハイウェイを走る九州横断定期観光バスに乗車、別府方面へと向かった。このバス、定期観光バスとは名ばかりで、普通のワンマンバスだった。ただし、途中、休憩のためドライブインへ立ち寄ったのだが、ここで飲んだ地ビール(久住高原ビール)は非常に美味だった。コップ一杯500円だった。 長者原の宿(星生温泉)に着いたのは午後16時20分頃だった。はるばる遠く(九州)まで来ているという実感が持てないまま第1日目が終わった。飛行機の旅というのは、矢張り、時間が距離を殺しているのだな、と思った。 明日からは九重山だ。 高岳から烏帽子岳〜杵島岳方面を望む・手前は第一火口 阿蘇五岳: 高岳、中岳、根子岳(ねこだけ)、烏帽子岳(えぼしだけ)、杵島岳(きしまだけ) このページのトップへ↑ ホームへ |