No.97-2 三頭山から数馬の湯 (奥多摩) 東京にブナの生い茂る、やっぱりいい山! |
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JR武蔵五日市駅-《バス70分》-都民の森〜鞘口峠〜三頭山・東峰(三角点峰)1527.5m〜中央峰(最高点)1531m〜西峰1525m〜槙寄山1188m〜西原峠〜仲ノ平〜数馬の湯(入浴)-《バス1時間弱》-武蔵五日市駅 【歩行時間: 4時間20分】 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ 都民の森からの周回コースも紹介しています。 その@ 白い花たちの競演! 曇り空で展望はイマイチだったが、沢筋にはマルバウツギが、山稜の林床にはフタリシズカやユキザサやミヤマガマズミが咲きそろい、コゴメウツギも小さく花をつけている。そんな、入梅時の白い花たちの競演があるからこそ、ベニバナノツクバネウツギの紅花がひときわ目を引いていた。 今回はブナ(シロブナ)とイヌブナ(クロブナ)の違いやコクサギの独特な葉っぱの並び方、腐生植物(*)のギンリョウソウの生きるための戦略などを勉強しながら、深山の趣のある稜線を楽しく歩いた。 都民の森を午前10時半頃から歩き始めて、数馬の里へ下山したのは午後4時50分頃だった。ちょうどいいボリュームの、展望も植生も素晴らしいハイキングコースだと思う。しかし…、登山口の都民の森まで、電車とバスを使うと(つまり公共交通機関を利用すると)大田区の自宅から3時間半もかかってしまうのは、やっぱり遠いと感じた。 「檜原温泉センター・数馬の湯」での入浴後…、生ビールの美味かったことは云うまでもない。 * ギンリョウソウについて: 腐生植物と云われてきたが、最近では「菌寄生植物」もしくは「菌従属栄養植物」と呼ばれることが多くなってきたようだ。菌根を作り、菌糸から根に栄養を吸い取っている、とのことで、つまりキノコに寄生しているということらしい。[後日追記] 檜原温泉センター「数馬の湯」: 三頭山や笹尾根縦走の下山後に立ち寄るにはうってつけの立ち寄り温泉。1996年に開館とのこと。公営(村営)の割には従業員たちの感じは良く、ゆっくりとくつろげる。 泉質はアルカリ性単純泉、加熱循環。無色透明無味無臭。石タイル貼り。小さいが、露天風呂、サウナ風呂もある。中央高速「上野原インター」から約50分。バス利用だとJR武蔵五日市駅から約1時間。緑豊かな秋川渓谷に位置する。利用料は大人一人800円(タオル付き) → この後、利用料金は880円になり、タオル付きのサービスは廃止されました。平成24年3月にリニューアルしています。(後日追記) 「数馬の湯」のHP
そのA レンゲショウマが咲いていた! 帰宅した彼女に感想を尋ねたら 「残暑厳しい東京よりずっとマシな涼しさで、初夏でもないのにやっぱり緑がきれいだと思った」 とのことだった。その後に続いて…下山地の温泉入浴(数馬の湯)がよかったことや、帰路の何処何処で食べた何何が美味しかったことなどの話…が延々と続くのだけれど…。 デジカメで撮ってきた写真は全部ピンボケだった。機能充実の今のデジカメで、どうしたらこんなにピンボケばっかり撮れるんだろう、と不思議に思ったが、あまり追及すると可哀想な感じだったので、何も言わなかった。数枚撮ってきたその写真の中に(比較的にピンボケ度の少ない)とてもきれいな花が写っていた。どこかで見たことがあるような〜と思ってちょっと調べたらやっぱりレンゲショウマだった。 「へぇ〜、三頭山でレンゲショウマを見ることができるんだ〜」 と私が佐知子に話しかけたら、「えっ? その写真って、自生種のレンゲショウマという花だったの? 里の園芸種が飛んできたのかも、と思っていたわ」 と彼女は(私より)びっくりしていた。 * レンゲショウマの他にもホトトギス、カメバヒキオコシ、ツリフネソウ、キバナアキギリ、セキヤノアキチョウジ、アキノキリンソウ、オヤマボクチ、タムラソウ、などが咲いていたそうです。 |